乙女ゲームの世界に転生したけど、そもそもそのゲーム知りません!

あわわ

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幼少期編

54 カウントダウン

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「どういう事…?何が、起きたの?」

崖に戻った僕たちは立ち尽くしていた。たった10分そこらでなんでこんな事になってるのかわからないし、頭の整理がつかない。

あたりは瓦礫が転がって土煙が彼方此方から上がってる。神秘的なあの光景は見る影もない。ドラゴンの数体が地面に倒れ込んでいて動かない。さっきまであんなに元気だったのに…。他のドラゴン達はどこに行ったんだろう?僕の家族は?

「トト、「~~~!!!!」」

あの超音波のような爆音が響いた。さっき聞いたよりも甲高く鋭いものだ。

「リラン!父上と母上が危ない!!」

「!どこにいるの!!」

「こっち、乗って!」

背中に飛び乗るとトトは崖の裏側へ飛び立った。僕たちが登ってきた側の反対。森が広がっていた山とは思えないくらいの崖が続いてる。

少し飛ぶと大きなゴーレムのようなものと戦う父とリューシジュの姿が見えた。その周りで小さめのゴーレムと兄達は交戦しているみたい。

「トト、あそこの岩陰に降りて」

「なんで何だぞ?すぐに手伝わないとなんだぞ!」

「いきなり降りたらみんな混乱しちゃう。下手に刺激して怪我させたくないんだ」

「わかったんだぞ!」

トトはさっきよりもゆっくり降下して僕が指差した岩陰に降りた。戦っている相手はやっぱりゴーレムみたいだった。相当強いみたいで若干ドラゴン側がおされている。

「?トト、あれなんだと思う?」

「どれなんだぞ?」

「あの父様とリューシジュが戦ってるゴーレムについてるやつ」

大きなゴーレムは土と岩で出来ていて、体に水色の斑点が模様を作ってる。小さめのゴーレムは水で出来ているみたい。

「小さいゴーレムの核みたいなんだぞ。あれを壊さないと水のゴーレムは倒せないんだぞ!」

「!わかるの?」

「わかるぞ!……リラン?どうしたんだぞ?」

「…何でもない。僕たちも行こう!」
(ゴーレムは無機質の使役魔法。土と水だから間違いない。予想は、つく……でも……)

「リラン!行くぞ!!」

(考えるのは後。まずはゴーレムのことを知らせないと…!)
「トト、父様の所に行こう!」

影の中に入って父達が交戦している近くの岩に移動する。

「トト、あれはどうやったら壊せそう?」

「うーん、それはわからないんだぞ」

「そっか…物理的にやってみる。父様!ゴーレムの模様を叩きます!!」

父に叫びながらアイテムボックスの中から細剣を取り出す。父の肩が僕の声に反応して、僕が攻撃しやすいように魔法で動きを抑制してくれた。

「っ、はぁ!!」

ゴーレムの斑点に思いっきり連撃の突きをそれぞれに入れた。攻撃した部分の斑点が砕け、数体の水ゴーレムがただの水に変わった。

「!リラン、どういう事だ?!」

「あの斑点は水ゴーレムの核です!」

「っ!シジュ!」

「ああ、わかった!」

父とリューシジュが斑点を一気に削っていく。周りのドラゴン達も余裕が出来たみたいで水になったゴーレムをブレスで乾かしていく。

最後の斑点を砕き、あとは土ゴーレムだけになった時、周囲に異変が起きた。地面が割れて足場が砕けた。

「なっ、!」

上から岩が落ちてきてドラゴン達と共に崖下に落ちていった。

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