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3 朝のこと
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次の日のことです。朝陽が窓からさしこみました。賢二と宙の兄弟は、キッチンで顔を合わせました。
「おはよう、賢二。ああ、良く寝た」
「おはよう、お兄ちゃん。大きなあくびだね」
賢二は母さんの前の席に、宙は父さんの前のテーブルに着きました。おばあちゃんは、父さんの隣に座りました。
「いただきます」
家族みんなで声を合わせて言葉にしました。母さんが微笑みました。父さんもにこやかでした。
賢二が尋ねました。
「ねぇ、お兄ちゃん。どうして朝はやってくるの?」
「賢二それはね。みんなが朝を待っているからだよ」
「朝を、待つ?」
「そう、朝は希望の塊なんだ。だからそれをみんなで待つんだ」
「分かる気がするな」父さんが相槌をうちました。「私はいつまでも待っているよ」
父さんの瞳はどこまでも優しく、そして深い色をしていました。
「おはよう、賢二。ああ、良く寝た」
「おはよう、お兄ちゃん。大きなあくびだね」
賢二は母さんの前の席に、宙は父さんの前のテーブルに着きました。おばあちゃんは、父さんの隣に座りました。
「いただきます」
家族みんなで声を合わせて言葉にしました。母さんが微笑みました。父さんもにこやかでした。
賢二が尋ねました。
「ねぇ、お兄ちゃん。どうして朝はやってくるの?」
「賢二それはね。みんなが朝を待っているからだよ」
「朝を、待つ?」
「そう、朝は希望の塊なんだ。だからそれをみんなで待つんだ」
「分かる気がするな」父さんが相槌をうちました。「私はいつまでも待っているよ」
父さんの瞳はどこまでも優しく、そして深い色をしていました。
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