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二章 洞窟にこもる

わたしの夢と目標

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※この記事は、カクヨムさん版の同名のエッセイの記事を再構成したものです。

 わたしの夢の話を。
 小説と漫画で、まずはひとつずつ電子書籍化したいと思ってます。
 自分のレーベルを作るような感じ……。

 大昔は漫画家をめざしていたこともあったのですが、力も運もぜんぜん足りてなかったので、叶いませんでした。
 今後も、アマチュアで活動していこうと思ってます。

 わたし、プロは向いてないと思う。
 ぜんぶ、自分の思いどおりにしたいんですよね。
 つたなくても、わたしの表現で届けてみたい。
 自分に嘘をつきたくない。
 表紙から目次から本文の体裁から、ぜんぶ、自分の思いどおりの本ができたら……。
 それがデータでしかなくても、わたしの夢が、ほぼ叶うような気がしてる。
 どの話にも、「アネモネの楽園(準備中の小説)」の蒔ちゃんがちらっと出てきちゃうとか。そんなの、アマチュアじゃないと許されないでしょ……。わかんないけど。
 何冊でも出したいです。
 もう、42才なんで。わたしに残された時間は、たぶん、そう多くはないはずです。

 今の時点での目標は、ふたつあります。
 ひとつは、それぞれの投稿サイト(アルファポリスさんとカクヨムさん)でインセンティブを稼ぐこと。
 もうひとつは、完成したコンテンツを、Kindleで電子書籍化すること。
 二度おいしいやつ……。
 近い夢と、遠い夢ですね。

 目先のポイントを追って、それぞれの投稿サイトで受けそうな話を書いてみようかと思ったこともあります。
 でも、それは、わたし以外の他の方たちが、わたしよりも高い技術力で、とっくにされてることだし。そこに割って入りたいとは、あんまり思わない。
 書きたいものがある人は、書きたいものを書いたらいいんですよ。それが、たとえ、多くの人には読まれなくても。
 たったひとりでも、読み手の方と心がつながる瞬間があれば、わたしは満足です。それ以上、望むことはないです。(インセンティブと売上金はほしいけど)
 
 なんだろうなー。
 わたしは心で書くタイプなので、自分の中の純粋な部分を、大事にとっておきたいんですね。
 ランキングも、24hポイントも、誰も届かない場所に、わたしにとって大事な人たちと物語があって(十代の時からのつきあいのキャラクターとかもいる)、それらと向きあう時には、心をからっぽにして、その中で生きていたい。
 わたしが得られるインセンティブなんて、しょせん、月に数百円ですよ。現時点では。
 それを最終目標には、したくないな……。

 物語のそばにいて、わくわくしたり、泣いたり、喜んだりする気持ちを、大切にしてあげたい。それは、わたしの中に確かにいる、「もうひとりのわたし」です。


 なんつーポエム!
 「バージン・クイーン」の毎日更新をノルマから外したのは、こういうことを考えてたからだったりします。
 そりゃあ、毎日更新したら、ポイントは伸びるけどさあ……。
 今、アルファポリスさんの漫画大賞のキャンペーンで、一定の枚数を追加すると、インセンティブの上乗せがもらえるキャンペーンをやってるんですね。(エントリー期間は、先月末で終わってます)
 それが、一作あたり二千円なの。
 まあ、やるよね……。
 一日十円とかですよ。わたしの、今のインセンティブって。
 200日分じゃん……。(十円×200日=二千円)
 それを、たった四十日くらい、漫画を描くことでもらえるなんて。(実際の作業時間は、そこまで多くはなかったです。すきまの時間にやっていたので)
 38頁で二千円? ほんとに?
 あまりにもおいしい話なので、ちょっと疑ってはいる。
 それで、ストックが切れたタイミングで「バージン・クイーン」の毎日更新をお休みして、「いせとば」の伊勢くんの漫画を描いてたんですけど、まーたのしかった!
 明らかにパースがおかしい背景とかも描いちゃったけど(そして、直してないけど)、いーんです。アマチュアだから。
 たのしかったなあー……。しばらく、したくないけど。(時間のやりくりが大変だったから)
 秋にも、同じようなキャンペーンがありそうな気がするので、少しずつ描きためるつもり。
 こんなにたのしいことをして、お金がもらえるなんて!
 最高じゃん!

 あとね、やらないといけないことが、いっぱいあるんですよね……。
 お話書きすぎて、できてないことが。
 子供たちのこととか。ベランダの枯れたトマトを片づけなきゃいけないとか。
 それこそ、山のように……。


 インセンティブも、ポイントも、ランキングも、いいんですけど。
 ほんとうは、いちばん強いのは、読み手さんたちとたわむれながら、自分の好きなことを、好きなように書いてる人なんじゃないのかなー。
 その結果として、上位にいける気がする。
 書きたくて、その物語に夢中になって、ねむけも食べることも忘れるほど、ただ手を動かしたことがある人なら、きっと、わかるはず……。
 あの、命が燃えるような感覚は、人を強くすると思う。やさしくすると思う。
 ただ、届いてほしいと願いながら、自分の内側にあるものを、人から見えるかたちで表現する。それって、最高にたのしいですよ。

 おわる。(えっ)
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