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7.貧乏性の御曹司、鍋パーティーをする
≪護≫5
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ジェンガを3ゲーム目までやった。
塚原さんと、キャサリンさんの初恋の話を聞くことになった。
塚原さんは、小学校の担任の先生。キャサリンさんは、なんと、メガネが初恋だったらしい。てれるメガネを見てしまった。
隼人さまの話とはちがって、どちらも、心がほんわかした。
隼人さまの人生は、やっぱりちょっとおかしいんだなと、あらためて思った。
ゲームの後は、自由時間になった。
「ひまですか?」
「ひまだね」
猫は、またごろごろしている。
せっかくなので、庭の仕事を手伝ってもらうことにした。
猫には雑草とりをまかせて、僕はピーマンの収穫と、そら豆の種まきの準備をすることにした。
こういう作業にも、すっかり慣れてしまった。
「背中、大丈夫ですか」
「へーき。施設、ほんとに行くの?」
「行くつもりです。来月にでも。
引っぱってでも、つれて行きますよ」
「ガチ執事じゃん。護は、本物の執事になるのかもね」
「ならないですよ。とりあえずは、大学生になりたいです」
「この家に働きにこなかったら、中途半端なフリーターだっただろうね」
「でしょうね。とった雑草は、このごみ袋に入れてください」
「はいよっと」
猫は、膝立ちになって、手近にある雑草を引っこ抜いていた。
「服、汚れますよ」
「いいんだよ。今日、泊まるから」
「そうなの?」
「うん。いい?」
「僕に許可をとろうとしないでください」
「隼人は、オーケーでしょ。聞かなくても」
「いや。そこは、聞きましょうよ」
「そうだね」
猫と話しながら作業していたら、あっというまに、一時間以上たっていた。
外の水道で、汚れた手を洗った。
「戻りましょうか」
「うん」
「ありがとうございました」
「いいってことよ」
家の中に入ると、いいにおいがした。
「あまーい、におい」
「なんだろ。ホットケーキかな」
居間を通って、台所に行った。僕の後ろから、猫がついてきた。
「塚原さんだね」
びっくりした。てっきり、隼人さまかと思っていた。
「護くん。台所、お借りしてます」
「すみません。ありがとうございます」
「これ、三時のおやつにと思って。隼人せんぱいは、お掃除してます」
「わかりました。ミャーさん。あとは、好きなようにしてて」
「はいよー」
うなずいた猫が、畳に向かっていく。寝るんだなと思った。
背中が痛いのかもしれなかった。
塚原さんと、キャサリンさんの初恋の話を聞くことになった。
塚原さんは、小学校の担任の先生。キャサリンさんは、なんと、メガネが初恋だったらしい。てれるメガネを見てしまった。
隼人さまの話とはちがって、どちらも、心がほんわかした。
隼人さまの人生は、やっぱりちょっとおかしいんだなと、あらためて思った。
ゲームの後は、自由時間になった。
「ひまですか?」
「ひまだね」
猫は、またごろごろしている。
せっかくなので、庭の仕事を手伝ってもらうことにした。
猫には雑草とりをまかせて、僕はピーマンの収穫と、そら豆の種まきの準備をすることにした。
こういう作業にも、すっかり慣れてしまった。
「背中、大丈夫ですか」
「へーき。施設、ほんとに行くの?」
「行くつもりです。来月にでも。
引っぱってでも、つれて行きますよ」
「ガチ執事じゃん。護は、本物の執事になるのかもね」
「ならないですよ。とりあえずは、大学生になりたいです」
「この家に働きにこなかったら、中途半端なフリーターだっただろうね」
「でしょうね。とった雑草は、このごみ袋に入れてください」
「はいよっと」
猫は、膝立ちになって、手近にある雑草を引っこ抜いていた。
「服、汚れますよ」
「いいんだよ。今日、泊まるから」
「そうなの?」
「うん。いい?」
「僕に許可をとろうとしないでください」
「隼人は、オーケーでしょ。聞かなくても」
「いや。そこは、聞きましょうよ」
「そうだね」
猫と話しながら作業していたら、あっというまに、一時間以上たっていた。
外の水道で、汚れた手を洗った。
「戻りましょうか」
「うん」
「ありがとうございました」
「いいってことよ」
家の中に入ると、いいにおいがした。
「あまーい、におい」
「なんだろ。ホットケーキかな」
居間を通って、台所に行った。僕の後ろから、猫がついてきた。
「塚原さんだね」
びっくりした。てっきり、隼人さまかと思っていた。
「護くん。台所、お借りしてます」
「すみません。ありがとうございます」
「これ、三時のおやつにと思って。隼人せんぱいは、お掃除してます」
「わかりました。ミャーさん。あとは、好きなようにしてて」
「はいよー」
うなずいた猫が、畳に向かっていく。寝るんだなと思った。
背中が痛いのかもしれなかった。
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