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18.アズ・ポーン5
2-1
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九月二十四日。土曜日。
歌穂ちゃんは、朝から悩んでいた。
はりつめた空気をまとっている。
僕は、びくびくしていた。
一夜明けたら、僕への怒りが再燃した……なんてことは、ないだろうか?
「歌穂ちゃん?」
「あたし。祐奈と会ったら、まずいですかね……」
「まずくは、ないと思うけど。
土日は、礼慈がいるよ。祐奈ちゃんだけを連れだすのは、難しいと思う」
「ですよね……。電話も、だめかな」
「うーん。あのね。
歌穂ちゃんと話してる祐奈ちゃんが、パニックになっちゃったりして、その後で、礼慈と口論になって……とかさ。それは、よくない。
そもそも、僕は、礼慈が誤解されてるだけだと思ってる。だとしたら、二人が話し合うしかないわけで、僕たちにできることは、なにもないと思ってる」
「あたしたちが、遊びに行くのは?」
「いいけど……。歌穂ちゃんと祐奈ちゃんが二人で話せるようにすることは、できると思うよ。
だけどね。祐奈ちゃんが、歌穂ちゃんになにも言わなかったのは、歌穂ちゃんが僕のことで落ちこんでたせいもあると思うんだよね」
「あー……」
「だから、まず、歌穂ちゃんが大丈夫になったってことを……大丈夫になったんだよね?」
「はい」
「そのことを、祐奈ちゃんに報告したらどうかな」
「そうですね……。します」
歌穂ちゃんが、祐奈ちゃんにLINEを送った。
返事は、すぐに来た。『よかったね!』って。
やっぱり、お母さんなんだなあと思った。
歌穂ちゃんは、うるうるしていた。
「祐奈に会いたい! やっぱり、行きましょうよ」
「えー? 僕は、やだな……。
そうっとしておいた方が、いいと思う」
「じゃあ、あたしだけだったら?」
「ああ……。その方が、いいかも」
「祐奈を、ここにつれてきちゃおう。
車で送ってください」
「そんなに、うまく行くかなー……」
「わかんないですよ。あなたの前で泣くほどなんだから。そうとう、追いこまれてるってことです。
西東さんから離れて、息ぬきしたいって、思うかも」
「じゃあ、やってみようか。
僕はさ、礼慈側の人間でもあるわけ。だから、礼慈のことを、あんまり悪く言われると、つらいんだよね」
「それは、わかりますけど。
祐奈がもやもやしてる理由について、あたしたちは、知らないわけじゃないですか。
ただ聞いてあげるだけで、自分が思いこんでるだけかもしれないっていうふうに、気持ちが変わるかも……」
「わかった。いいよ。
車は出すけど、礼慈の部屋には行かない。ホームセンターの駐車場で、待ってるから」
歌穂ちゃんの作戦は成功した。
祐奈ちゃんは、電話での歌穂ちゃんの誘いに乗ってくれた。
電話から一時間半くらいで、礼慈の部屋からつれだすことができた。
そこから、ホームセンターまで、歩いて五分くらい。駐車場までで、もう二分。
「沢野さん……」
車のそばに立ってる僕を見て、いろんなことを察したみたいだった。
「ごめんね。僕は、歌穂ちゃんには、嘘がつけないんだよ」
「わたしも、くちどめしたりは、しませんでしたけど。
ぜんぶ、つつぬけなんですね……」
今日は、クイーンじゃなかった。よく知ってる方の祐奈ちゃんだった。
「ごめんね……。歌穂。
歌穂の様子がおかしくなってるのが、わかってたから。
わたしのことで、よけいに心配させたくなかったの」
「わかってるけど。
沢野さんから聞かされた時、あたし、みじめな気分だったよ」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。車の中でいい?
それとも、どっか行く? 祐奈が行きたいところに、つれていってあげる」
「行きたいところ? 遠くに行きたい……」
歌穂ちゃんと僕は、顔を見合わせた。
昨日よりも、もっとひどくなってる。そんな気がした。
「とにかく、乗って」
「うん……」
三人で、僕の車に乗った。
僕は運転席。歌穂ちゃんと祐奈ちゃんは、後部座席に並んで座った。まあ、そうなるだろうなとは思っていた。
「お邪魔します」
「どーぞ」
「沢野さんのことは、今日は、置きものだと思って。
それでいいって、ご本人も、言ってくださってるし」
「うぅー。ごめんなさい。昨日も、送ってもらったのに」
「いいよ。それより、……ねえ。
もう、こんな状況だからさ。
僕と歌穂ちゃんと一緒に、礼慈の部屋に戻って、全員で話し合う……とか」
「それじゃ、男性二人に囲まれて、祐奈が、言いたいことの半分も言えなくなるじゃないですか!」
「そんなことないって。
祐奈ちゃんは、決める時は、決めてくれるよ」
「なんなんですか! どっちの味方なの?」
「だからね。僕は、礼慈とのつき合いの方が、長いの。
ぜったい、誤解だと思う。話せばわかるやつだよ」
「だったら、沢野さんが、西東さんに聞いてくださいよ。
祐奈がこんなふうになってるって、気づいてるのか、どうか」
「ああ……。それは、悪くない提案だね」
「……そう?」
自分で言っておいて、僕が乗ったことに驚いたみたいだった。
「聞くのは、いいんだけど。あの部屋じゃ、無理だよ。
礼慈の本音を聞きだしたいから、部屋からつれだす。祐奈ちゃんがいるところでは言えないようなことを、抱えてる可能性もあるし……。
最近、仕事で失敗したとか。そんなことある?」
座席からはみだすようにして、後ろを見た。
「えっ……。考えたこと、なかったです。
そうなのかな……。昨日は祝日だけど、出社扱いなんだって。そういうことって、めったになくって。
だから、あの……。誰かと会ってるけど、仕事だって、言ってるのかもって」
祐奈ちゃんの顔が、どんどん青ざめていく。
「わたし……。どうしよう。
礼慈さんは、仕事でミスなんてしないって、思いこんでました。
なんでもできる人だからって……。
わたしが、こんなふうだから、言ってくれなかったのかも」
「まだ、そうだって、決まったわけじゃないよ。仮定の話じゃん。
他には、ないの?
祐奈は、西東さんに嫌われたって、思ってるの?」
「おもって……る。ない。わかんない」
「あーもー、いらいらする……。
あれは? してるの?」
「歌穂ちゃん。その質問は、どうかと」
「してる……。昨日も、した」
「したんだ……。平気なの?」
「平気? 平気じゃないけど、それは、またべつの、……あの」
「なに?」
「歌穂ちゃん。いったん、黙ろうか」
「なんで?」
「祐奈ちゃんのデリケートな問題と、礼慈のことは、まったく別の話だっていう気がするんだよね。どう?」
「べつ、です。わたしの問題は、もう、十ヶ月前から、わたしが……わたしだけが、抱えてることで、礼慈さんは、知らない……はずです」
「はあー?! なに、それ!」
「かーほーちゃーんー?」
「……ごめんなさい」
歌穂ちゃんは、朝から悩んでいた。
はりつめた空気をまとっている。
僕は、びくびくしていた。
一夜明けたら、僕への怒りが再燃した……なんてことは、ないだろうか?
「歌穂ちゃん?」
「あたし。祐奈と会ったら、まずいですかね……」
「まずくは、ないと思うけど。
土日は、礼慈がいるよ。祐奈ちゃんだけを連れだすのは、難しいと思う」
「ですよね……。電話も、だめかな」
「うーん。あのね。
歌穂ちゃんと話してる祐奈ちゃんが、パニックになっちゃったりして、その後で、礼慈と口論になって……とかさ。それは、よくない。
そもそも、僕は、礼慈が誤解されてるだけだと思ってる。だとしたら、二人が話し合うしかないわけで、僕たちにできることは、なにもないと思ってる」
「あたしたちが、遊びに行くのは?」
「いいけど……。歌穂ちゃんと祐奈ちゃんが二人で話せるようにすることは、できると思うよ。
だけどね。祐奈ちゃんが、歌穂ちゃんになにも言わなかったのは、歌穂ちゃんが僕のことで落ちこんでたせいもあると思うんだよね」
「あー……」
「だから、まず、歌穂ちゃんが大丈夫になったってことを……大丈夫になったんだよね?」
「はい」
「そのことを、祐奈ちゃんに報告したらどうかな」
「そうですね……。します」
歌穂ちゃんが、祐奈ちゃんにLINEを送った。
返事は、すぐに来た。『よかったね!』って。
やっぱり、お母さんなんだなあと思った。
歌穂ちゃんは、うるうるしていた。
「祐奈に会いたい! やっぱり、行きましょうよ」
「えー? 僕は、やだな……。
そうっとしておいた方が、いいと思う」
「じゃあ、あたしだけだったら?」
「ああ……。その方が、いいかも」
「祐奈を、ここにつれてきちゃおう。
車で送ってください」
「そんなに、うまく行くかなー……」
「わかんないですよ。あなたの前で泣くほどなんだから。そうとう、追いこまれてるってことです。
西東さんから離れて、息ぬきしたいって、思うかも」
「じゃあ、やってみようか。
僕はさ、礼慈側の人間でもあるわけ。だから、礼慈のことを、あんまり悪く言われると、つらいんだよね」
「それは、わかりますけど。
祐奈がもやもやしてる理由について、あたしたちは、知らないわけじゃないですか。
ただ聞いてあげるだけで、自分が思いこんでるだけかもしれないっていうふうに、気持ちが変わるかも……」
「わかった。いいよ。
車は出すけど、礼慈の部屋には行かない。ホームセンターの駐車場で、待ってるから」
歌穂ちゃんの作戦は成功した。
祐奈ちゃんは、電話での歌穂ちゃんの誘いに乗ってくれた。
電話から一時間半くらいで、礼慈の部屋からつれだすことができた。
そこから、ホームセンターまで、歩いて五分くらい。駐車場までで、もう二分。
「沢野さん……」
車のそばに立ってる僕を見て、いろんなことを察したみたいだった。
「ごめんね。僕は、歌穂ちゃんには、嘘がつけないんだよ」
「わたしも、くちどめしたりは、しませんでしたけど。
ぜんぶ、つつぬけなんですね……」
今日は、クイーンじゃなかった。よく知ってる方の祐奈ちゃんだった。
「ごめんね……。歌穂。
歌穂の様子がおかしくなってるのが、わかってたから。
わたしのことで、よけいに心配させたくなかったの」
「わかってるけど。
沢野さんから聞かされた時、あたし、みじめな気分だったよ」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいよ。車の中でいい?
それとも、どっか行く? 祐奈が行きたいところに、つれていってあげる」
「行きたいところ? 遠くに行きたい……」
歌穂ちゃんと僕は、顔を見合わせた。
昨日よりも、もっとひどくなってる。そんな気がした。
「とにかく、乗って」
「うん……」
三人で、僕の車に乗った。
僕は運転席。歌穂ちゃんと祐奈ちゃんは、後部座席に並んで座った。まあ、そうなるだろうなとは思っていた。
「お邪魔します」
「どーぞ」
「沢野さんのことは、今日は、置きものだと思って。
それでいいって、ご本人も、言ってくださってるし」
「うぅー。ごめんなさい。昨日も、送ってもらったのに」
「いいよ。それより、……ねえ。
もう、こんな状況だからさ。
僕と歌穂ちゃんと一緒に、礼慈の部屋に戻って、全員で話し合う……とか」
「それじゃ、男性二人に囲まれて、祐奈が、言いたいことの半分も言えなくなるじゃないですか!」
「そんなことないって。
祐奈ちゃんは、決める時は、決めてくれるよ」
「なんなんですか! どっちの味方なの?」
「だからね。僕は、礼慈とのつき合いの方が、長いの。
ぜったい、誤解だと思う。話せばわかるやつだよ」
「だったら、沢野さんが、西東さんに聞いてくださいよ。
祐奈がこんなふうになってるって、気づいてるのか、どうか」
「ああ……。それは、悪くない提案だね」
「……そう?」
自分で言っておいて、僕が乗ったことに驚いたみたいだった。
「聞くのは、いいんだけど。あの部屋じゃ、無理だよ。
礼慈の本音を聞きだしたいから、部屋からつれだす。祐奈ちゃんがいるところでは言えないようなことを、抱えてる可能性もあるし……。
最近、仕事で失敗したとか。そんなことある?」
座席からはみだすようにして、後ろを見た。
「えっ……。考えたこと、なかったです。
そうなのかな……。昨日は祝日だけど、出社扱いなんだって。そういうことって、めったになくって。
だから、あの……。誰かと会ってるけど、仕事だって、言ってるのかもって」
祐奈ちゃんの顔が、どんどん青ざめていく。
「わたし……。どうしよう。
礼慈さんは、仕事でミスなんてしないって、思いこんでました。
なんでもできる人だからって……。
わたしが、こんなふうだから、言ってくれなかったのかも」
「まだ、そうだって、決まったわけじゃないよ。仮定の話じゃん。
他には、ないの?
祐奈は、西東さんに嫌われたって、思ってるの?」
「おもって……る。ない。わかんない」
「あーもー、いらいらする……。
あれは? してるの?」
「歌穂ちゃん。その質問は、どうかと」
「してる……。昨日も、した」
「したんだ……。平気なの?」
「平気? 平気じゃないけど、それは、またべつの、……あの」
「なに?」
「歌穂ちゃん。いったん、黙ろうか」
「なんで?」
「祐奈ちゃんのデリケートな問題と、礼慈のことは、まったく別の話だっていう気がするんだよね。どう?」
「べつ、です。わたしの問題は、もう、十ヶ月前から、わたしが……わたしだけが、抱えてることで、礼慈さんは、知らない……はずです」
「はあー?! なに、それ!」
「かーほーちゃーんー?」
「……ごめんなさい」
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