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9.スイート・キング4
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手を引かれて、テーブルのところまで、つれていかれた。
「ここで、体を支えられる?」
「え……。テーブル、で?」
「上半身を倒して」
「えっ」
やさしく、背中を押された。体を倒して、テーブルに両手をついた。
わけがわからなかった。
なに? これから、なにが起きるの?
「ちょっと、待ってて」
礼慈さんがいなくなった。
少ししてから、戻ってきた。
コンドームの袋を持っていた。本当にするんだ……と思った。
礼慈さんがつけるのを、じっと待っていた。
すごく、混乱していた。現実じゃないような感じがした。
ベランダに続く窓のカーテンは、閉めてあった。でも、ここはリビングで、寝室じゃない……。
スカートが持ち上げられる。わたしの腰のあたりに、後ろの方をかけられた。
「足、持っていい?」
「えっ。きゃっ……」
右足の膝の裏に、手を入れられて、持ち上げられた。足が、大きくひらいて、ものすごく、こころぼそくなった。
わかった。後ろから、入れたいんだって。
「やだ。いれちゃ、いや……」
「だめ?」
「……ん、ううん」
「ゆっくりするから」
礼慈さんの体が、わたしの上に倒れてくる。
背中から、抱かれてるみたいになった。
ぬるっとした感触があった。ジェルがついてるコンドームを使ってくれたんだって、それでわかった。わたしのあそこに、礼慈さんのあれが、こすりつけられる。
「息を吐いて」
入ってくる。
「あっ、あ、いや、いや……」
痛い。いつもとは違うところが、引っぱられてる感じ……。
唇を噛んで、悲鳴を押し殺した。
浅いところで、礼慈さんが動いている。だんだん、深くなっていった。
奥に、あたるのが、気持ちよかった。でも、痛い。
体だけじゃなくて、心も痛かった。
「あ、いやあ、いいっ……」
「いい?」
「だめ、いやっ、いや……」
こわい。礼慈さんの、顔が見えない。
頭の中に、社長の顔が浮かんだ。のどが、ひゅっと鳴った。
「祐奈?」
「いやなの。いや、……あ、あん」
テーブルに、涙が落ちていった。はじけ飛んだしずくが、わたしの手にあたった。
「ごめん」
わたしが泣いてるってことに……よくって、泣いてるんじゃなくて、こわくて泣いてるんだってことに、ちゃんと気づいてくれた。
礼慈さんが、動くのをやめて、体を離していった。
「あぁ、あん」
あれが、少しずつ抜けていって……。抜けるまでに、時間がかかったから。礼慈さんのって、大きいんだって、思った。
「こっちに、来て」
テーブルから、ゆっくり引きはがされた。
抱きかかえられて、運ばれていった。寝室まで。
ベッドの上に、座らせてくれた。涙が止まらなかった。
やめてくれて、安心したのと……。どうして、あんなことしたの?って、思う気持ちが、半分ずつ。
礼慈さんが、ベッドから離れていった。
少ししてから、戻ってきてくれた。
「泣かないで。もう、しないから」
「……テーブルは、いや」
「分かった。分かったから。反省してます」
「きらい」
ものすごくショックを受けたような顔をした。
「うそ。すき……」
「ごめん。嫌いにならないで」
「ならないです」
「ありがとう」
「ここで、体を支えられる?」
「え……。テーブル、で?」
「上半身を倒して」
「えっ」
やさしく、背中を押された。体を倒して、テーブルに両手をついた。
わけがわからなかった。
なに? これから、なにが起きるの?
「ちょっと、待ってて」
礼慈さんがいなくなった。
少ししてから、戻ってきた。
コンドームの袋を持っていた。本当にするんだ……と思った。
礼慈さんがつけるのを、じっと待っていた。
すごく、混乱していた。現実じゃないような感じがした。
ベランダに続く窓のカーテンは、閉めてあった。でも、ここはリビングで、寝室じゃない……。
スカートが持ち上げられる。わたしの腰のあたりに、後ろの方をかけられた。
「足、持っていい?」
「えっ。きゃっ……」
右足の膝の裏に、手を入れられて、持ち上げられた。足が、大きくひらいて、ものすごく、こころぼそくなった。
わかった。後ろから、入れたいんだって。
「やだ。いれちゃ、いや……」
「だめ?」
「……ん、ううん」
「ゆっくりするから」
礼慈さんの体が、わたしの上に倒れてくる。
背中から、抱かれてるみたいになった。
ぬるっとした感触があった。ジェルがついてるコンドームを使ってくれたんだって、それでわかった。わたしのあそこに、礼慈さんのあれが、こすりつけられる。
「息を吐いて」
入ってくる。
「あっ、あ、いや、いや……」
痛い。いつもとは違うところが、引っぱられてる感じ……。
唇を噛んで、悲鳴を押し殺した。
浅いところで、礼慈さんが動いている。だんだん、深くなっていった。
奥に、あたるのが、気持ちよかった。でも、痛い。
体だけじゃなくて、心も痛かった。
「あ、いやあ、いいっ……」
「いい?」
「だめ、いやっ、いや……」
こわい。礼慈さんの、顔が見えない。
頭の中に、社長の顔が浮かんだ。のどが、ひゅっと鳴った。
「祐奈?」
「いやなの。いや、……あ、あん」
テーブルに、涙が落ちていった。はじけ飛んだしずくが、わたしの手にあたった。
「ごめん」
わたしが泣いてるってことに……よくって、泣いてるんじゃなくて、こわくて泣いてるんだってことに、ちゃんと気づいてくれた。
礼慈さんが、動くのをやめて、体を離していった。
「あぁ、あん」
あれが、少しずつ抜けていって……。抜けるまでに、時間がかかったから。礼慈さんのって、大きいんだって、思った。
「こっちに、来て」
テーブルから、ゆっくり引きはがされた。
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ベッドの上に、座らせてくれた。涙が止まらなかった。
やめてくれて、安心したのと……。どうして、あんなことしたの?って、思う気持ちが、半分ずつ。
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「泣かないで。もう、しないから」
「……テーブルは、いや」
「分かった。分かったから。反省してます」
「きらい」
ものすごくショックを受けたような顔をした。
「うそ。すき……」
「ごめん。嫌いにならないで」
「ならないです」
「ありがとう」
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