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1.バージン・クイーン1

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 三週目の土曜日は、遅く起きた。
 昨日の夜は飲み会があって、終電ぎりぎりで帰ることになった。帰りが遅くなることは、朝の時点で祐奈に伝えていた。
 俺が帰ると、祐奈は先に眠っていた。

「……やばいな」
 枕元の時計は、午後二時四十五分を示していた。
 明らかに寝すぎだった。

 リビングに行った。祐奈はいなかった。
 気配がない。
 祐奈の部屋、趣味の部屋、トイレ、浴室の順で見にいった。いなかった。

「どこに行ったんだ?」
 胸騒ぎがした。探しに行きたかったが、どこを探せばいいのかが分からない。
 解約のための引き渡しかもしれない。だが、祐奈がここに来てから、既に一ヶ月が過ぎている。遅すぎるような気がした。
 祐奈が引っ越してくる前の住所を、俺は知らない。
 銀座でデートした日の帰りがけに誘われたのに、部屋に行かなかったからだ。あの時の俺は、どれだけ臆病だったのだろう。震える声で言われた言葉に、少しも応えてやれなかった。
 リビングのテーブルに、昼食が用意してあった。あるいは、朝食かもしれない。分からない。
 分かるのは、俺がとてつもなく焦っているということだけだ。

 部屋中をうろうろしてから、スマートフォンを探した。
 寝室のベッドの上にあった。
 LINEにメッセージが来ていた。

『少し出かけてます。三時くらいに帰ります』

 力が抜けた。
 そうだった。恋愛というのは、こういうものだった。すっかり忘れていた。
 俺は、祐奈に恋をしている。もはや愛かもしれない。
 認めるしかなかった。


 三時半になる頃に、祐奈が帰ってきた。
「おかえり」
「ただいま……」
「どこに行ってたの」
「銀座です。前の会社の人たちと、食事に……。ごはん、食べました?」
「食べてない」
「えっ。体調が悪い、とか?」
「そうじゃない。今から食べる」
「温めますね。ちょっと、待ってて……ください」
 違和感があった。
 祐奈の話し方が、妙によそよそしいと感じた。
 俺だけが、祐奈と初めて会った日に戻ってしまったような気がしていた。

 ホーローの鍋を火にかけて、温めている。トマトの匂いがした。
「何か、あった?」
「え……」
「いや。何でもない。
 この後は? どこか、出かけたりする?」
「ううん……。わたし、少しだけ、横になってきます」
「眠いの?」
「うん。人がいっぱいいて。疲れちゃったの。
 これ、温まったら、火を止めてください」
「分かった。おやすみ」

 祐奈がリビングを出ていく。廊下を歩いていった。
 胃の辺りが、もやもやとしていた
 疲れた? 人にあたって?
 何か別の理由があったりはしないだろうか。例えば、……そう、例えば、あの仕事をした、とか。
 疑いだすと、止まらなくなった。

 祐奈のバイトは、本当にバイトなのだろうか。
 俺は、祐奈がどこで働いているのかも知らない。バイトに関して、祐奈から詳しく説明されたことはなかった。俺から、訊くべきだったのだろうか。

 祐奈が用意してくれたトマトスープとサンドイッチを食べた。
 脱衣所で顔を洗って、歯を磨いた。
 それから、寝室に行った。ベッドに寝転がる。眠くはなかった。

 一時間ほど待ってから、寝室を出た。

 祐奈の部屋に入った。
 灯りは消してあったが、窓から光が差している。まだ明るかった。
 祐奈が選んだカーテンは、レースの方だけ閉めてあった。内側の赤い遮光カーテンは、両脇に寄せられている。
 赤いカーテンを閉めた。部屋が暗くなった。

 ベッドの横に立った。
 祐奈は眠っている。穏やかな寝顔だった。
 長いまつ毛が、深い呼吸に合わせて、かすかに動いている。
 自分を偽るのは、もうやめようと思った。
 かわいい。愛おしい。
 祐奈が欲しい。祐奈の中に入りたい。
 祐奈の男になりたい。
 他の誰にも渡したくない。
 手を伸ばして、祐奈の肩に触れた。

「ん、……」
 小さな声をもらす。手の平で、肩をそっと揺らした。
 祐奈の目が、ゆっくり開いていく。
「きゃっ……」
 小さな悲鳴が聞こえた。
「ごめん。こわかった?」
「……西東さん?」
「うん」
 祐奈のベッドの布団を捲った。そのままベッドの端から上がって、布団の中に入った。
「あっ……なぁ、に?」
「あの仕事、してないよな」
「えぇ? しません。一回……だけです。西東さん、だけ」
「よかった」
「なに。なんですか……?」
 左手を伸ばす。抱きよせた。
 祐奈の体が、驚いたように跳ねるのを感じた。
「いや……」
「いや?」
「こわいです。なんだか」
「ごめん。もう少しだけ、だっこしてていい?」
「……うん」
 許された。
 俺の胸に頬を当てて、じっとしてくれている。回した手で、そっと背中を撫でた。小さな体だった。温かかった。

「祐奈」
 初めて名前で呼んだ。祐奈が、弾かれたように顔を上げた。
「西東さん……」
「下の名前で呼んで」
「えっ?」
「知ってるだろう。呼んで」
「あの、でも」
「呼んで」
「れ、礼慈さん」
「俺が好き?」
「はい……」
「ちゃんと言って」
「す、きっ」

 右手で、祐奈の体に触れた。
 白い首から胸までを辿る。祐奈の胸は、ふにゃっとしていた。祐奈の心のように柔らかかった。
 手の平で押すと、ふよんと押し返してきた。
 指で乳首を探した。硬くなって、反応していた。
「礼慈さん。あの……」
「なに」
「する、の?」
「してもいい?」
「そ、れは」
「だめ?」
「……いいです。わたしで、よければ」
「もう金は払わないよ。それでも、いい?」
「はい。でも……。どうして、急に……?」
「どうしてかな。祐奈が、いなくなったと思ったから、かな」
「いなくなったり、しません……」
「LINEに気づくまで、絶望してた」
「ぜっ……」
「本当だよ」
「ごめんなさい。よく、寝てたから……。起こしたら、かわいそうだと思って」
「うん」
「心配してくれたんですか」
「違う。捨てられた、と思った」
「そっ、そんなこと、するわけ、ないじゃないですか……」
「そうかな」
「そうですよ。こたつまで買わせておいて、急に、いなくなるんですか。そんなの……」
 言葉が途切れた。俺は、待った。
 祐奈の顔に、まぎれもない痛みのようなものがよぎるのを見た。
「祐奈?」
「ううん。なんでも……ない」

 ルームウェアの裾から手を入れた。
「あ、まって。だめ」
「どうして?」
「……だって」
 恥ずかしそうな顔で、俺を見てくる。
「どうしたの?」
「あの、トイレ……」
「行ってきて。寝室で待ってるから」
「あっ、はい」

 寝室で祐奈を待った。
 九月に出会って、十月から同居して、十一月にはセックスか。急ぎすぎだなと思った。
 同居するべきではなかったのかもしれない。
 金だけ渡して、遠くから見守ることもできたのだろう。だが、そうはしなかった。
 祐奈のそばにいたかった。それが、俺の本心だった。

 祐奈が来た。
 口でしようとするそぶりをしたので、丁重に断った。
「手で、いかせてあげられない。入れたい」
「い、いいです、よ」
「横になって」
 うなずいた祐奈が、シーツの上に寝そべっていく。
 俺を見上げて、大きな目を細めた。
「さいとうさん……」
「うん」
「昨日までと、人が、かわったみたい。なんか……なんか、かっこいいです」
 ずっこけそうになった。
「真剣だからかな。余裕がない」
「もう、なんなんですか……。わたし、寝こみをおそわれたんですよね……」
「そうだな」
「どきどき、してます。もう、いれるの……?」
「うん」
「どうしよう。あぁ……」
 泣きべそをかいている。
「かわいそうだけど、するよ。本当にいやだったら、言って」

 外側から、祐奈に触れた。濡れていた。
「濡れてる」
「いっちゃ、いや……。はずかしい……」
「嬉しい」
「……あっ、いや。だめ」
「息を吐いて。ゆっくり」

 コンドームをつけたものを、祐奈の中に入れていった。
「はいっちゃう……。なか、に」
「うん」
 かなり狭いのは、指で愛撫していた時から分かっていた。ぐっと押しこんで、奥を目指した。
「あ、あん! いたい。いたいの……」
「ごめん。やめる?」
「やめない、する……あん、あっ」
 痛そうな顔をしていた。腕に触れて、撫でた。
「いっ……いたい、よぉ」
「ごめん」
「いや、……いやっ……」
「やっぱり、やめようか」
「いやっ」
「痛そうだ」
「いたい、けど……。いいの、して……」
「動くよ。いい?」
「して。してください……」
 動き始めた。
「ゆっくりするから」
 言葉通り、じわじわと抜いていく。完全に出てしまう前に、また入れていった。
「あっ、あん……」
「痛くない?」
「いたい、けど……。あん……、あっ、なんか、へん」
「変?」
「いい。きもちいい、みたい……」
「よかった」
「あっ、あっ、あん……。いい、きもちいいの……あ、んっ」
「かわいい。きれいだ」
 言ってから、甘い声だなと思った。こんな声で、誰かに語りかけるのは、ずいぶんと久しぶりのことだった。
「あ……」
 祐奈が俺を見る。目が合った。
 動くのをやめて、祐奈を見つめ返した。
「れいじさん」
「うん」
「わたし、わたし……。あなたのことが、すきです」
「知ってる」
「そのへんじは、ひどいです……」
「ごめん。つい」
 照れ隠しに、祐奈の中を突いた。
「あん、あぁんっ……」
 頭を下げて、体ごと覆い被さる。
 動きながらキスをした。
「ん、……んっ」
 祐奈の顔が動いて、唇が離れた。
「いやっ、くるしい……」
「ごめん」
「……ごめん、なさい。あっ、ん」

 あまり長くするつもりはなかった。
 動きを早めて、入れたまま出した。
 祐奈は、俺がいく前にいったようだった。

「もう、終わったから」
「……うん」
 引き抜いたものから、コンドームが垂れ下がる。血がついていた。
「血だ」
「えっ……?」
「中かな。見せて」
「やっ、いや……」
「分かった。見ないから」
「そうしてください……」

 縛ったコンドームは、床のごみ箱に捨てた。
 祐奈は、まだ寝そべっている。
「あの。……はやく、おわらせてくれたの?」
「そういうことじゃない。いっただけ」
「そ、そうですか」
「何か気になる?」
「わたしが、痛がったから。はやく……」
「それは、多少はあるけど。長ければいいってものでもないし」
「そう……なんですか」
「そうだよ。今も痛い?」
「ちょっとだけ……。でも、あの……。き、きもちよかった、です」
「そうか。よかった」

 灯りをつけた。
 シーツに、赤い染みが散っていた。
「あっ……。シーツが……」
「いいよ。これは、俺が洗っておく」
「ごめんなさい……」
「やっぱり、見せて」
「えっ?」
「血がついてるかもしれない」
「や、やです……」
「いいから」
 足を開かせて、陰部を見た。血がついていた。
 ティッシュを押し当てるようにして拭いて、ごみ箱に捨てた。

 床に落ちているルームウェアを、二人分拾った。
 祐奈の分を渡す。二人で着ていった。
 シーツをはがして、腕に抱える。脱衣所の流しに置いてから、寝室に戻った。

「落ちついた?」
「はい」
「ありがとう」
「あ、ありがとうございました」
「変だな」
「あなたが、言ったから」
「うん。痛がるって、分かってた。ごめん」
「だいじょうぶ。だから、あの……」
「うん?」
「あ、あんまり、落ちこまないで……」
「落ちこんでるように見える?」
「うん……」
「誰にも盗られたくなかった。あの部屋で寝てる祐奈を見てたら、どうしても、俺が祐奈の男になりたいと思った」
「……はじめて、の?」
「そうだな。そうだよ」
「うれしい……」
 祐奈が笑う。泣きそうになった。
「独占欲と愛情の違いが、俺には、よく分からない。ただ、きれいなだけの気持ちじゃない……。
 誰にも、君を渡したくなかった。それだけだよ」
「じゅうぶんです。あのね、あの……」
「うん?」
「もう一度、ぎゅっとして。キスを」
 抱きよせて、奪うようにキスをした。

「これでいい?」
「うん……。ありがとうございます」
「お礼はいらない」
「礼慈さんも、言ってました」
「言ったな。ごめん」

 二人でリビングに行った。

「お茶、入れましょうか」
「うん」
「冷たいのでいい?」
「いいよ」

 ルイボスティーが出てきた。ピッチャーはガラスのものではなく、プラスチックに変わっていた。
「買ったの?」
「うん。ごめんなさい」
「謝るようなことじゃない」

 赤みがかったルイボスティーは、紅茶のような味がした。
「うまいな」
「はい。おいしいです」
 祐奈は、両手でガラスのコップを持っている。幼く見えた。
 急ぎすぎたかもしれない。もっと、時間をかけてあげればよかった。
「大丈夫?」
「……え?」
「その……。急だっただろう。トラウマみたいに、なってない?」
「もちろん、びっくりはしましたけど。わたしだって、……さ、さそってました」
「そうだった?」
 驚いた。
「わざと、そばにいったり……。伝わって、なかったですか」
「ごめん。分かってなかった」
「ですよねー……」
 あらためて、ルームウェア姿の祐奈を見た。かわいかった。
 この子が、俺の彼女で、恋人でもあるのかと思うと、不思議な感じがした。
「親戚の人はいないの?」
「えっ?」
「ご挨拶する相手がいない」
「あー……。いないんです。本当はいるんでしょうけど、会ったことがないです」
「ずいぶん薄情だな」
「仕方ないです。両親は、駆け落ちだったみたいで。
 事故で亡くなる前から、実家とも、親戚の人たちとも、会ってなかったみたいです」
「へえ……」

 二人ともコップが空になった。祐奈がコップをテーブルに置いた。
 白い手で、目をこすっている。
「疲れた?」
「う、ん。少し……」
「だろうな。俺が料理するから、寝てていいよ」
「えっ。そんな」
「いいから」
「じゃあ、自分の部屋で寝てるね……。ごめんなさい」
「謝らなくていい」

 祐奈がいなくなった。
 キッチンで、貝と野菜を入れたホワイトソースだけ作った。パスタは、祐奈が起きてから茹でるつもりだった。

 祐奈の部屋に行った
 部屋は暗かった。まだ寝ているらしい。
 カーテンは、俺が閉めた時のままだった。
 灯りをつけて、ベッドまで歩いた。

「祐奈?」
 掛け布団を持ち上げて、のぞいてみた。唇を少しだけ開けて、かわいい顔で眠っていた。
「ごはん、できたよ。食べる?」
 返事はなかった。深い眠りに潜りこんでいるらしい。
「どうするかな……」
 昼食が遅かったので、そこまで空腹でもなかった。起きるまで、リビングで待っていようか。

 リビングに戻る前に、ぐるりと部屋を見回した。
 窓側の隅に、段ボールがいくつか残っている。パズルが入っているらしい。本棚か、棚を買ってあげた方がいいかもしれないな……。

 デスクの上に、赤い色の何かが見えた。
 近づいて、まじまじと見た。
 見たことのない本だった。
 花の図柄が、フェルトのような手ざわりの表紙に箔押しされている。ハードカバーの、立派な本だった。ただ、タイトルがない。
 祐奈が、引き出しの中から出したのだろうか。セックスをする前には、なかったはずだ。
 中を開いて、息を呑んだ。
「これ……」
 日記だ。祐奈の字がびっしりと書いてあった。
 椅子を引いて座る。ぱらぱらとめくっていった。
 勝手に読むなと、俺の中の冷静な俺が忠告する。だが、俺は無視した。
 ここに、何か大事なことが書かれている。そう思えてならなかったからだ。

 最初のページには、『高校に合格した記念に、日記を書きはじめることにした!』と書いてあった。
 かなり後ろまで、日記は続いている。全ては、とても読み切れそうになかった。

「……何だ。これ」
 大学を出て、就職してから、少しした頃だろうか。
 ページいっぱいに、判別できないほど荒れた字で、激しく書き殴ったようなところがあった。
 そこから遡って、それ以前のページを見た。理由はすぐに分かった。
 祐奈は、勤め先の社長から、執拗に性的な嫌がらせを受けていた。

 日記の中の祐奈が、次第に追いつめられていく。
 これが、祐奈が書いた小説ならよかった。だが、これらは全て、実際に祐奈の身に起きたことなのだろう。
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