転生しても、私の特異体質は治らない

とうか

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医者

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全身を優しく包み込んだベットの中で目を覚ます。日の光が目隠し越しに光を与え、鳥のさえずりが耳を癒す。

久しぶりにぐっすりと寝れた気がする。


コンコン


ドアを叩く音がしたが、誰も何も言わない。この部屋には私しか居ないのであろうか、病室みたいな所を想像していたから他にもいると思ったのに。

「目が覚めて良かったです。五日も寝ていたから心配していたんですよ。」

いつの間にか部屋に入ってきた男の人。
よく目隠ししているの私が起きたことに気づくのね。

「過度な栄養失調に足の筋肉もやられていて立つことも出来ず、鎖で縛られてた両手なんてもう酷い有様です。少なくとも2年はあそこにいましたね、」

そのまま死ねていたら私も楽だったのに。


「あそこにいた他の子達はみんな最近攫われてきた来た子達だったので、皆もといた環境に戻してあげました。」

テキパキとあちこち処置をしてくれる男の人の手はとても優しかった。

「後は、目ですね。」

包帯をとるよと手をかけてくるその手を掴み抵抗してみるが、無駄なものは無駄な訳で包帯は外された。

久しぶりに直で入ってくる日の光と共に映る男の人の顔と、感情、色、そして記憶

一気に頭に入ってきたそれを処理できず気持ちの悪さに吐いてしまう。それでも尚入り込んでくるそれに耐えきれず、充電が切れたパソコンのようにプチッと意識が切れた。

最後に聞こえたのは、男の人に写る私の紫の目

私、この世界では紫の目をしてるのね。
本当に不気味な色をしてるわ。




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