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ガイル編
8.エクス
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8.エクス
温泉を楽しんだセシルたちはのんびりと部屋でくつろいでいた。
「ね、セシル。今からもう少し観光していかない?」
リリーが私服に着替え財布を持ちセシルに声をかける。
「うん!行く行く!」
「他にも温泉とかあるし。ルーナも行かない?」
「私はいい」
「そっか。じゃあ、セシル。行こ?」
ルーナそうそうとベッドを敷き潜り込んでいる。船旅では1番働いていたので疲れたのだろう。
セシルとリリーは隣にいるライアンとジェームズに声をかけて観光することにした。
「あんまり遅くなるなよ。夕飯はは6時半な」
「リリー1人でセシルの子守りできるか?」
「大丈夫!」
「ライアン!僕、そこまで子供じゃないよ!」
「どうかなぁ」
ライアンはセシルをからかい口元はニヤニヤと口角が上がっている。
「ライアン!僕をからかって何が楽しいんだ!」
「お前の顔」
「はぁ!?」
「ま、まぁまぁセシル。温泉いこ?」
リリーは興奮しているセシルの手を握り引っ張ろうとする。セシルはそれに渋々答えてライアンたちと別れた。
「ライアンまじでうざい!頭ん中でどうなってんの!?」
「ライアンはセシルが心配なだけだよ。まぁ、ちょっとイタズラ好きだけど」
「今度ライアンに仕返しがしたい。そうだ!空から泥水が降ってきたらライアンもびっくりかな!?」
「ふふっ、そりゃあもうびっくりして飛び跳ねちゃうよ」
リリーは純粋にセシルが笑っているのを見て微笑ましく思えた。
「あ、そうだ。セシル、私船に忘れ物したから1度取りに行ってもいい?」
「じゃあ、僕も行く!」
「ありがとう」
2人は仲良く港の方へ向かった。
「セシルにはとことんイタズラ好きだよなぁ」
セシルたちが出ていったあとライアンも出かける準備をしていた。すると、ジェームズが話しかける。
「だってあいつ面白いし」
「まるで好きみたいだな」
「何言ってんの?まじで」
ニヤニヤ笑うジェームズにライアンは冷たい目で見ながら部屋を出た。
「…たくっ、反抗期かよ」
ライアンは街に出て武器屋に向かう。新しい暗器を買いに来たのだ。実際ライアンは暗器はあまり持ってなく自分に暗殺術を教えてくれたテリーから譲って貰ったものだけだ。持っている暗器は3つ。角指、バグ・ナク、隠しナイフだ。これだけでは心許ないので新しく買おうと思ったのだ。
ガイルの街の情報はテリーから教えてもらった。あいつは世界を渡っているせいで大量の情報を持っておりライアンはそれを参考に路地裏にひっそり佇んでいる武器屋に入る。奥にはしゃがれた老人がポツンと座っており周りには大量の武器が並べられていた。
「いらっしゃい、護身用?それとも殺し?」
店の中は暗く老人の顔は見えない。しゃがれた不気味な声で老人は聞く。ライアンは不快に感じながらもその質問に答えた。
「どちらかと言えば護身用だけど暗器とかある?使いやすいやつ」
「なんほど。殺しはしないのならこちらはどうだい?暗器とは言い難いが」
老人は小さな袋を何個が取り出す。
「これは?」
「中に催眠薬が入っている使い方は簡単、投げるだけ」
「なるほど」
ライアンは袋を持ってみる。中にはだいぶ入っているようだ。
「でも、護身用って言っても殺すこともあるだろうからもっと違うのない?」
ライアン自信誰かを殺したことはない。テリーからは身を守る方法として暗殺術を身につけられただけだ。しかし、この世界は物騒で武器なんて簡単に出回っている。そのために殺傷能力の高い武器が必要なのだ。
「そうだねぇ。ちょっと待ってね」
老人は何かのっそりと立ち上がり店を回る。ライアンはそれを黙って見ていたがあるものに目がついた。
隅の方に形はただの短剣だがうっすら光っているのだ。
「なんだこれ」
「あぁ、それそれ」
老人はゆっくりと歩きその短剣を取る。
「君、エクスというものを知っているかい?」
「エクス?」
急に武器の話とは関係ない話題が出てきた。
「そう。特別な種族というかまぁ名前というかね」
焦らすようにヒヒッと不気味に笑いながら話し始める老人を見てライアンは来るんじゃなかったと後悔した。
・人物紹介コーナー
【名前】ライアン・マルティネス(Ryan=Martinus)
【性別】男性
【年齢】15
【備考】島には赤ん坊の時にテリーと一緒にやってきた。テリーは暗殺術が長けていてライアンは護身用として身につけさせられていた。実際には人を殺したことはないが今の時代殺すことも覚悟していた。いつもセシルとケンカばかりしたり、一緒にヤンチャしていたのでアレンにいつも怒られていた。島を出たのは他にも色んな暗器を手に入れたりしたかったから。
温泉を楽しんだセシルたちはのんびりと部屋でくつろいでいた。
「ね、セシル。今からもう少し観光していかない?」
リリーが私服に着替え財布を持ちセシルに声をかける。
「うん!行く行く!」
「他にも温泉とかあるし。ルーナも行かない?」
「私はいい」
「そっか。じゃあ、セシル。行こ?」
ルーナそうそうとベッドを敷き潜り込んでいる。船旅では1番働いていたので疲れたのだろう。
セシルとリリーは隣にいるライアンとジェームズに声をかけて観光することにした。
「あんまり遅くなるなよ。夕飯はは6時半な」
「リリー1人でセシルの子守りできるか?」
「大丈夫!」
「ライアン!僕、そこまで子供じゃないよ!」
「どうかなぁ」
ライアンはセシルをからかい口元はニヤニヤと口角が上がっている。
「ライアン!僕をからかって何が楽しいんだ!」
「お前の顔」
「はぁ!?」
「ま、まぁまぁセシル。温泉いこ?」
リリーは興奮しているセシルの手を握り引っ張ろうとする。セシルはそれに渋々答えてライアンたちと別れた。
「ライアンまじでうざい!頭ん中でどうなってんの!?」
「ライアンはセシルが心配なだけだよ。まぁ、ちょっとイタズラ好きだけど」
「今度ライアンに仕返しがしたい。そうだ!空から泥水が降ってきたらライアンもびっくりかな!?」
「ふふっ、そりゃあもうびっくりして飛び跳ねちゃうよ」
リリーは純粋にセシルが笑っているのを見て微笑ましく思えた。
「あ、そうだ。セシル、私船に忘れ物したから1度取りに行ってもいい?」
「じゃあ、僕も行く!」
「ありがとう」
2人は仲良く港の方へ向かった。
「セシルにはとことんイタズラ好きだよなぁ」
セシルたちが出ていったあとライアンも出かける準備をしていた。すると、ジェームズが話しかける。
「だってあいつ面白いし」
「まるで好きみたいだな」
「何言ってんの?まじで」
ニヤニヤ笑うジェームズにライアンは冷たい目で見ながら部屋を出た。
「…たくっ、反抗期かよ」
ライアンは街に出て武器屋に向かう。新しい暗器を買いに来たのだ。実際ライアンは暗器はあまり持ってなく自分に暗殺術を教えてくれたテリーから譲って貰ったものだけだ。持っている暗器は3つ。角指、バグ・ナク、隠しナイフだ。これだけでは心許ないので新しく買おうと思ったのだ。
ガイルの街の情報はテリーから教えてもらった。あいつは世界を渡っているせいで大量の情報を持っておりライアンはそれを参考に路地裏にひっそり佇んでいる武器屋に入る。奥にはしゃがれた老人がポツンと座っており周りには大量の武器が並べられていた。
「いらっしゃい、護身用?それとも殺し?」
店の中は暗く老人の顔は見えない。しゃがれた不気味な声で老人は聞く。ライアンは不快に感じながらもその質問に答えた。
「どちらかと言えば護身用だけど暗器とかある?使いやすいやつ」
「なんほど。殺しはしないのならこちらはどうだい?暗器とは言い難いが」
老人は小さな袋を何個が取り出す。
「これは?」
「中に催眠薬が入っている使い方は簡単、投げるだけ」
「なるほど」
ライアンは袋を持ってみる。中にはだいぶ入っているようだ。
「でも、護身用って言っても殺すこともあるだろうからもっと違うのない?」
ライアン自信誰かを殺したことはない。テリーからは身を守る方法として暗殺術を身につけられただけだ。しかし、この世界は物騒で武器なんて簡単に出回っている。そのために殺傷能力の高い武器が必要なのだ。
「そうだねぇ。ちょっと待ってね」
老人は何かのっそりと立ち上がり店を回る。ライアンはそれを黙って見ていたがあるものに目がついた。
隅の方に形はただの短剣だがうっすら光っているのだ。
「なんだこれ」
「あぁ、それそれ」
老人はゆっくりと歩きその短剣を取る。
「君、エクスというものを知っているかい?」
「エクス?」
急に武器の話とは関係ない話題が出てきた。
「そう。特別な種族というかまぁ名前というかね」
焦らすようにヒヒッと不気味に笑いながら話し始める老人を見てライアンは来るんじゃなかったと後悔した。
・人物紹介コーナー
【名前】ライアン・マルティネス(Ryan=Martinus)
【性別】男性
【年齢】15
【備考】島には赤ん坊の時にテリーと一緒にやってきた。テリーは暗殺術が長けていてライアンは護身用として身につけさせられていた。実際には人を殺したことはないが今の時代殺すことも覚悟していた。いつもセシルとケンカばかりしたり、一緒にヤンチャしていたのでアレンにいつも怒られていた。島を出たのは他にも色んな暗器を手に入れたりしたかったから。
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