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【青年期編】
【17】結婚と訃報と女王陛下誕生(前)
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俺はエニリカスでレーニアにプロポーズ返しをし、2人は同じ方向に向けて歩き出した。
先ずは両家への報告をしないとね。って話になり、王を勇気付ける為にも、先に報告をすることにした。
「陛下、レーニアでございます」
「入りなさい」
「お父さま、レーニアとザハルの面会をありがとうございます」
「2人してどうしたのだ?また良からぬことが起きたのか?」
「いいえ、違いますわ。
お父さま、私レーニアは盟約通りザハルと結婚をしようと思います」
「レーニア、それは何より嬉しいことだが、お前は昔とは立場が違う。王位も引き継いで貰おうと考えているのだぞ。嫁いでしまっては、ゴホッゴホッ……」
「陛下、そうではございません。私ザハルが婿に入ります。未来の女王陛下を支え、勇者として活動するにあたり、留守の間は私が王都を国を民を必ずお守り致します」
「ザハル……すまない。
よく決断してくれた。しかしアルコはどう考えてるんだろうか?」
「父にはまだ話していませんが、シガレット家には私の弟が居ます。
あの子は将来、政治面で大きく飛躍するでしょう。
ゆえに当主として最も安定した統治ができると考えます。
まだまだ若輩者ではありますが、私もあの子を指導していくつもりです」
「そうか、ありがとうザハル。
本当にありがとう。
レーニアこっちへおいで」
「はい」
「これは王位継承権第1位である証だ。
今こそ、これをレーニアに託そう。
ザハル、アルコ達をここに呼ぶまでに、私の体力が保つか分からない。
かと言って、この場を動けない。
何かいい方法はないものだろうか?」
「それでは私が転移で両親を連れてまいりましょう」
「転移!?そのようなことが出来るのか?」
「はい。私の能力は近しい者以外には伏せておりましたゆえ。
お許しください」
「よい。では頼めるか?」
「御意」
ぶっちゃけた話をすると、王の病気も亡き王妃の病気も治そうと思えば簡単に治せるスキルを俺は持っている。
でもそれをやっちゃうとさ、世界の均衡を崩す程の神話級スキルになるからさ、中々使えないんだよね。
勿論レーニアもその事は知っている。
この際世界の事を詳しく説明しよう。
定義として。
①レベルとスキルに支配された世界
②レベルとスキルが非常に上がりにくい
③勇者と魔王によって世界の均衡が保たれてる
④勇者と魔王は転生する
⑤勇者が先に死ぬと世界は魔王の勢力が大きくなる
⑥魔王が先に死ぬと世界は人間の勢力が大きくなる
⑦勇者と魔王が相討ちになり、世界に勇者と魔王が存在しなくなると、両陣営は各々の領土拡大のために自由に戦争をしだす
⑧勇者は魔王が魔王は勇者でないと倒せない
この事を定義として考えると今は魔王軍も人間軍も各々で領土拡大の戦争をしており、争いが絶えないというのが現状である。
しかし今、先に勇者が誕生したことにより世界の均衡は少しずつ変化しつつある。
というのが、現在の世界情勢である。
少し話は逸れたが親父と母さんを迎えに行き、簡単な説明だけ済ませて、王都へ連れ出した。
「エコー、留守を任せる。
ナスビ、エコー頼むぞ」
「はい!兄上」
「承知しました」
父と母を連れて俺は王室へ転移した。
「陛下、お待たせいたしました」
「本当に一瞬だな。ふふ……これで余も安心できるというものだ」
父は王の元へ駆け寄り弱気になった王を励ましていた。
「何言ってるんですか!弱気なことを言うんじゃない!」
「はは、相変わらず暑苦しい奴よ。
案ずるな、まだ死なん。
もう少し、もう少しだけ生きねばならん」
「少しと言わずに!……」
「待てアルコ。先に余の、いや息子たちの話を聞くのだ。
大切なことだ」
アルコはゆっくりと俺たちの方を見つめる。
「父上、母上、私ザハルは、ここにいるレーニア姫と結婚をすることを決意しました。
その上で、私は王族へ婿に入り、シガレット家の当主は弟であるエコーに委ねたく思います。
どうかご了承下さい」
アルコとベリーは顔を見合わせ、少し苦笑いをしながらも納得した表情で、こう続けた。
「何となくそうなるんじゃねーかな?ってことは感じてた。
お前が継いでくれないのは正直残念な気持ちでいっぱいだが、レーニア姫が勇者となり王位継承権第1位になった以上、致し方ないって話をベリーとしてたんだ」
「父上、母上」
「ザハル1つだけ頼みを聞いてくれるか?」
「はい」
「エコーはまだ幼い、レーニア姫が勇者である以上、国に残り国を守ることが多いのはお前の方だろう。
俺達も戦へ行かないといけないこともある。
エコー1人では留守を任せるには不安が残る。
大変な立場になるお前に更に負担をかけることになって本当にすまないが、どうかエコーを助けてやってくれないか?」
「勿論そのつもりです。
アイツには私の側近を護衛として付けますし、私が独自に持っている軍もシガレット家の護衛として常駐させる予定です。
全てご安心ください」
「ふっ、流石だな。もう全て手を打ってあったのか」
「今後、エコーが成人を迎え、当主を引き継いだ際も私が鍛えた兵をシガレット家の私兵としてエコーに任せる予定です」
「そうか、お前の兵をか。
感謝する。それならば、なんの心配もないな」
「私もシガレット家の人間です。
エコーは私の大切な弟でもあります。
彼が成長するまではシガレット家の嫡男としての最低限の責務は果たします。
しかし、それ以降はアイツが自分自身で家や家族、土地や領民を守っていく必要があります。
私が出来るのはアイツが成人するまでの手助けです。
婿に行く私は産まれはシガレットでも今後はジェンノとして生きることになりますので。
ですが、レーニアにも伝えていますが、それはレーニアが死ぬまでの話です。
万が一レーニアが先に死んだ場合は死後、子が成人し王として育つまでは、ザハル・ジェンノで生きますが、その後は、ザハル・ジェンノでもありザハル・シガレットでもある生き方をするでしょう」
「そんな先の未来まで考えて生きていたのか」
「当然です。レーニアが勇者である以上、常に最悪を想定して生きていかねば、誰も助けられませんよ」
「少し見ない内に立派になったもんだ。
さすが俺の息子だ」
「え?私の息子だからじゃない?
だってアルコったら最高に適当な人じゃない」
「いや俺もやる時はやるじゃない?
そんないい所が似たんじゃないかなーって」
「ふふ。そういうことにしてあげる」
「う、うん」
「アルコ、ベリー。痴話喧嘩はもういいか?」
「あ、は、はい!申し訳ございません!」
「よい」
王は従者を呼び、王城へ重要な幹部や貴族を集めるように勅命を出した。
集合日時は3日後。
その間に王の命を狙うものが現れても対処できるようにシガレット家と勇者、それに俺が王の側で護衛をすることとなったのであった。
先ずは両家への報告をしないとね。って話になり、王を勇気付ける為にも、先に報告をすることにした。
「陛下、レーニアでございます」
「入りなさい」
「お父さま、レーニアとザハルの面会をありがとうございます」
「2人してどうしたのだ?また良からぬことが起きたのか?」
「いいえ、違いますわ。
お父さま、私レーニアは盟約通りザハルと結婚をしようと思います」
「レーニア、それは何より嬉しいことだが、お前は昔とは立場が違う。王位も引き継いで貰おうと考えているのだぞ。嫁いでしまっては、ゴホッゴホッ……」
「陛下、そうではございません。私ザハルが婿に入ります。未来の女王陛下を支え、勇者として活動するにあたり、留守の間は私が王都を国を民を必ずお守り致します」
「ザハル……すまない。
よく決断してくれた。しかしアルコはどう考えてるんだろうか?」
「父にはまだ話していませんが、シガレット家には私の弟が居ます。
あの子は将来、政治面で大きく飛躍するでしょう。
ゆえに当主として最も安定した統治ができると考えます。
まだまだ若輩者ではありますが、私もあの子を指導していくつもりです」
「そうか、ありがとうザハル。
本当にありがとう。
レーニアこっちへおいで」
「はい」
「これは王位継承権第1位である証だ。
今こそ、これをレーニアに託そう。
ザハル、アルコ達をここに呼ぶまでに、私の体力が保つか分からない。
かと言って、この場を動けない。
何かいい方法はないものだろうか?」
「それでは私が転移で両親を連れてまいりましょう」
「転移!?そのようなことが出来るのか?」
「はい。私の能力は近しい者以外には伏せておりましたゆえ。
お許しください」
「よい。では頼めるか?」
「御意」
ぶっちゃけた話をすると、王の病気も亡き王妃の病気も治そうと思えば簡単に治せるスキルを俺は持っている。
でもそれをやっちゃうとさ、世界の均衡を崩す程の神話級スキルになるからさ、中々使えないんだよね。
勿論レーニアもその事は知っている。
この際世界の事を詳しく説明しよう。
定義として。
①レベルとスキルに支配された世界
②レベルとスキルが非常に上がりにくい
③勇者と魔王によって世界の均衡が保たれてる
④勇者と魔王は転生する
⑤勇者が先に死ぬと世界は魔王の勢力が大きくなる
⑥魔王が先に死ぬと世界は人間の勢力が大きくなる
⑦勇者と魔王が相討ちになり、世界に勇者と魔王が存在しなくなると、両陣営は各々の領土拡大のために自由に戦争をしだす
⑧勇者は魔王が魔王は勇者でないと倒せない
この事を定義として考えると今は魔王軍も人間軍も各々で領土拡大の戦争をしており、争いが絶えないというのが現状である。
しかし今、先に勇者が誕生したことにより世界の均衡は少しずつ変化しつつある。
というのが、現在の世界情勢である。
少し話は逸れたが親父と母さんを迎えに行き、簡単な説明だけ済ませて、王都へ連れ出した。
「エコー、留守を任せる。
ナスビ、エコー頼むぞ」
「はい!兄上」
「承知しました」
父と母を連れて俺は王室へ転移した。
「陛下、お待たせいたしました」
「本当に一瞬だな。ふふ……これで余も安心できるというものだ」
父は王の元へ駆け寄り弱気になった王を励ましていた。
「何言ってるんですか!弱気なことを言うんじゃない!」
「はは、相変わらず暑苦しい奴よ。
案ずるな、まだ死なん。
もう少し、もう少しだけ生きねばならん」
「少しと言わずに!……」
「待てアルコ。先に余の、いや息子たちの話を聞くのだ。
大切なことだ」
アルコはゆっくりと俺たちの方を見つめる。
「父上、母上、私ザハルは、ここにいるレーニア姫と結婚をすることを決意しました。
その上で、私は王族へ婿に入り、シガレット家の当主は弟であるエコーに委ねたく思います。
どうかご了承下さい」
アルコとベリーは顔を見合わせ、少し苦笑いをしながらも納得した表情で、こう続けた。
「何となくそうなるんじゃねーかな?ってことは感じてた。
お前が継いでくれないのは正直残念な気持ちでいっぱいだが、レーニア姫が勇者となり王位継承権第1位になった以上、致し方ないって話をベリーとしてたんだ」
「父上、母上」
「ザハル1つだけ頼みを聞いてくれるか?」
「はい」
「エコーはまだ幼い、レーニア姫が勇者である以上、国に残り国を守ることが多いのはお前の方だろう。
俺達も戦へ行かないといけないこともある。
エコー1人では留守を任せるには不安が残る。
大変な立場になるお前に更に負担をかけることになって本当にすまないが、どうかエコーを助けてやってくれないか?」
「勿論そのつもりです。
アイツには私の側近を護衛として付けますし、私が独自に持っている軍もシガレット家の護衛として常駐させる予定です。
全てご安心ください」
「ふっ、流石だな。もう全て手を打ってあったのか」
「今後、エコーが成人を迎え、当主を引き継いだ際も私が鍛えた兵をシガレット家の私兵としてエコーに任せる予定です」
「そうか、お前の兵をか。
感謝する。それならば、なんの心配もないな」
「私もシガレット家の人間です。
エコーは私の大切な弟でもあります。
彼が成長するまではシガレット家の嫡男としての最低限の責務は果たします。
しかし、それ以降はアイツが自分自身で家や家族、土地や領民を守っていく必要があります。
私が出来るのはアイツが成人するまでの手助けです。
婿に行く私は産まれはシガレットでも今後はジェンノとして生きることになりますので。
ですが、レーニアにも伝えていますが、それはレーニアが死ぬまでの話です。
万が一レーニアが先に死んだ場合は死後、子が成人し王として育つまでは、ザハル・ジェンノで生きますが、その後は、ザハル・ジェンノでもありザハル・シガレットでもある生き方をするでしょう」
「そんな先の未来まで考えて生きていたのか」
「当然です。レーニアが勇者である以上、常に最悪を想定して生きていかねば、誰も助けられませんよ」
「少し見ない内に立派になったもんだ。
さすが俺の息子だ」
「え?私の息子だからじゃない?
だってアルコったら最高に適当な人じゃない」
「いや俺もやる時はやるじゃない?
そんないい所が似たんじゃないかなーって」
「ふふ。そういうことにしてあげる」
「う、うん」
「アルコ、ベリー。痴話喧嘩はもういいか?」
「あ、は、はい!申し訳ございません!」
「よい」
王は従者を呼び、王城へ重要な幹部や貴族を集めるように勅命を出した。
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