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第一章【幼少期編】
【15】卵の羽化(後)
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時が経つのは早いものであれから4年の月日が流れていた。
俺もレーニアも14歳になりエニリカスまで1年と迫っていた。
先にいうとレーニアはまだ覚醒していない。
しかしながら四季節事に開催される王国主催の剣術大会女性の部では16連覇を達成しており、今では剣姫と呼ばれている。
男性の部は存在せず混合の部が存在するのだが、ここではレーニア16回連続の2位であった。
1位は俺なんだけどね。
ごめんね、でも皆弱すぎワロスなんだもん。
前回も話したように俺は結局のところ戦に駆り出されるんだけども、俺もレーニアもそれが初陣ってことではなかった。
小競り合い程度の戦には最近良く出陣しており一番槍というのか、一番手柄を立ててる人は毎回本来は俺なんだけど、アイツに譲ってる。
そんなもんいらないッスー。
王国で貰えるものはダンジョンですべて手に入ってたし。
領土なんて最悪こっちからけしかけて国ごと奪えばいいやってくらい俺には力があるし、別に目立ちたくもないし、上手いこと弟に家督を引き継がせれば俺は御の字だったので、基本地上の事にはあまり興味がなかった。
それでもちょいと前の戦で、ちまちま倒すのがダルくなって小規模の魔法を使って壊滅させた戦があったんだけど、雑兵の人間たちにはそれが大規模魔法のレベルだったらしく。
俺の通り名がいつの間にか漆黒となっていた。
やめて!そんな厨二病丸出しの通り名なんて恥ずかしくて街を歩けない!
んー闇魔法を使ったのがマズかったかな……
俺はすべての属性の魔法が使えるわけなんだが、本音を言うと光魔法はあんまり得意ではない。
というか、使う頻度があまりないからレベルが上がってないだけなんだけどね。
この日、王より呼び出された俺とお餅姫は次の戦の話をされていた。
「我が娘剣姫レーニア、アルコの息子漆黒のザハルよ、よく来てくれた」
よく来てくれたって呼び出したのお前じゃん。
って思ったけども、まぁ形式に従った。
「この度お前たちを呼んだのは他でもない。
我が国に侵攻してきた、とある国がある。
その国にはテイマーが居り魔物を操ることが出来るようだ。
魔物との戦いになれば大きな犠牲も出てくるだろう。
そこでお前たちには魔物とテイマーの討伐を任せたい。
ザハルよ此度の戦、総大将はアルコだ。
レーニアとザハルは副将として参戦せよ」
「承知致しましたわ」
「はっ。承知致しました」
「うむ。では向かうがよい」
ちなみにアルコのレベルは変わらず6で若干打ち止め感が出てきたようだ。
しかしながら、俺とレーニアを除けば軍では最強のレベルであり親父が総大将に抜擢されるのも不思議なことではなかった。
俺達が総大将になれない理由の1つに未成年だからという理由もある。
成人してればどちらかが総大将になってるんだろうけど、それはそれで面倒なので結果的にこれで良かったとも思える。
レーニアもそれなりに研鑽を積み戦も多く出ている。
これで羽化してくれれば言うことないんだけどね。
そう簡単にはいかないよね。
しかし、結果的にはなるがレーニアはこの戦いで勇者として覚醒することになる。
今回はその経緯を話そうと思う。
この戦には王国の王子が3人と王女レーニアが参戦していた。
普通に考えて王子が3人も参戦するなんて大規模戦争でもない限りあり得ない。
敵国は言うほど大国でもない。
と、なれば考えられるのは王国側の何者かと敵国が内通しているとしか考えられなくなる。
この戦に参戦していた王子3人は第1王子・第3王子・第4王子の3人であった。
第2王子は武力より内政が得意ということで基本的に戦に出ることはないらしい。
「主、本当に伝えなくていいのですか?」
「アイツには酷だがこればっかしはアイツ自身で解決しないと意味がないと思う」
「主犯はどうするので?」
「マイムたちに見張らせといて俺達は敵の掃討と主犯を消そう」
「お餅姫がミスした場合はアルコ殿も危険なのでは?」
「親父にはお前の分身を置いておく」
「お餅姫はあれですね。失敗すれば自分の責任で兄3人を失い、更に自らの手で主犯の兄を殺さなければならない。
どっちにしても地獄ですね」
「助けるのは簡単だよ。ただ助けてしまえば世の情勢も変わらず羽化もせずエニリカスを迎え、アイツは嫁いで終わりになる。
自分の人生を変えるには、もうこれしかない」
俺とキアは知っていた。
この戦場で誰が死ぬか、そして誰が主犯かを……
敢えて伝えなかった。
全ては羽化の為に。
アイツは恨むかもしれんけど、結局王位を狙うなら倒すしかない兄たち。
結果が違えど倒さねばならない相手。
簡単に言えば、アイツも覚悟を決める時が来たということだけだ。
戦争が開戦し王より伝えられていたテイマーたちが猛威を振るい、右翼と左翼の軍は壊滅的な打撃を受けていた。
敵国の中央が戦力的に劣っていたため、両翼をもがれても王国軍は一点突破で本軍へ迫る勢いであった。
あまりにも圧倒的な中央一点突破だった為、テイマー軍も中央へ反転しようとしていたが、そこに俺とレーニアが密かに動いており、完全なる足止めならぬ、完全なる殲滅を完遂する。
しかしながら王国軍の足が止まってしまう大いなる訃報が届く。
左右に展開していた第3王子と第4王子の討ち死にの報せが飛んでくる。
俺は直ぐ様に王国軍の主犯と敵国の繋がりを断つべく敵国の密偵と主犯を皆殺しにした。
言わば俺としての任務はすべて完了したと言える。
当然であるがレーニアにも同じ報せは入っていた。
レーニアはひどく動揺するも、直ぐに任務を遂行し第1王子の元に向かってしまった。
レーニアにとって大きなターニングポイントであった分かれ道。
このときレーニアが後方に下がっていれば、王国側の主犯、第2王子を殺すことができ、可愛がってくれていた第1王子を救うことができただろう。
しかしその場合は勇者スキルが羽化したとは言い切れない。
結果としてレーニアは可愛がってくれた大切な兄である第1王子を失う事になり、ついにレーニアの箍が外れることになった。
主犯が実の兄だと知り更に怒り狂ったレーニアは兄を殺し、勇者スキルを発動。
これにより敵国の軍は文字通りの全滅をすることになる。
勇者スキルの羽化には色々なパターンがあるとは聞いていた。
残念なことにレーニアの発動条件は最大の悲しみを味わうことだったようだ。
俺にはとても残酷に思えてならない。
そうまでして手に入れないといけないスキルなのか?
楽しく人生を謳歌してはいけないのか?
たしかに俺はこうなる事は予想していた。
止めようもあった。
しかし戦争前にレーニアから聞いた話があり、俺はそれにより今回は介入しなかった。
レーニアの話はこうだ。
《エニリカスまでに勇者スキルが羽化しなかったらスキル保持者は例外なく死ぬ》
こんな話を聞いてしまったんだよ。
たしかに王国だとか、勇者だとか、魔王だとか俺にはどうでもいい話だったよ。
でもさ、新しく生まれ変わった別の世界で、あんなに一生懸命に努力してる人をさ、俺は単純に死なせたくなかった!
アイツには生きてほしいと思ってしまった!
俺は間違ってるのか?
間違っててもいい。レーニアが最終的に報われれば。
戦場は惨劇を極め、そのど真ん中に勇者として覚醒したレーニアが大粒の涙を流しながら、第1王子の遺体を抱え込んでいた。
王国の中規模戦争は見た目的には大勝に見えるも、かけがえのない大きな蝋燭の火が3つ消えてしまったのであった。
「キア、親父の元に戻ろう」
「はい」
俺はレーニアに対し何も言葉を告げず、その場を後にした。
そして俺達は各々の帰路についたのであった。
王国に戻り報告を行う親父。
王はあまりのショックにその場に崩れ落ちる。
親父は王を支えながら守れなかった自分を殺してくれと懇願していた。
王は当然拒否をする。
「最早、余の支えはアルコとザハル、それと勇者として覚醒したレーニアのみだ。
お願いだアルコ。もう余の大切な者が死にゆく様見せないでくれ」
「し、承知致しました……少し奥で休んでください。
これは友人としての願いです」
「ありがとうアルコ。
しかし余は王でもあり父でもある。
死んでいった大切な3人の息子たちを葬送しないといけない。
これは余の義務でもあろう?」
「では、直ぐに取り掛かりますゆえ、せめてそれまではお休みください」
「もう1つだけ仕事を済ませたら休ませてもらうよ。
皆のものよく聞け!他の王子たちを暗殺し他国と内通していた、元第2王子の遺体を晒し首にし、四肢は全て切断し魔物の餌にするため、ダンジョンへ捨てよ!
そしてレーニアよ!我がもとへ参れ!」
「はっ」
「レーニアよ……いや、勇者レーニアよ。
これより我が国の希望となり我が国の支えとなってくれ。
エニリカス終了後に私は勇者レーニアへ王位を譲る!
これは決定であり、今後誰の異論も認めん!」
「お、お父様!?」
「レーニアよ苦労をかけてしまい、すまない
ザハル、婚姻は任せるが良かったら、あの子を支えてはくれまいか?」
「御意」
「そうか……それはよかった」
そう言い残すと王は倒れ込み床に伏せてしまった。
王不在のまま葬送が行われ、月日は流れ俺達は15歳になりエニリカスを迎えることになる。
俺もレーニアも14歳になりエニリカスまで1年と迫っていた。
先にいうとレーニアはまだ覚醒していない。
しかしながら四季節事に開催される王国主催の剣術大会女性の部では16連覇を達成しており、今では剣姫と呼ばれている。
男性の部は存在せず混合の部が存在するのだが、ここではレーニア16回連続の2位であった。
1位は俺なんだけどね。
ごめんね、でも皆弱すぎワロスなんだもん。
前回も話したように俺は結局のところ戦に駆り出されるんだけども、俺もレーニアもそれが初陣ってことではなかった。
小競り合い程度の戦には最近良く出陣しており一番槍というのか、一番手柄を立ててる人は毎回本来は俺なんだけど、アイツに譲ってる。
そんなもんいらないッスー。
王国で貰えるものはダンジョンですべて手に入ってたし。
領土なんて最悪こっちからけしかけて国ごと奪えばいいやってくらい俺には力があるし、別に目立ちたくもないし、上手いこと弟に家督を引き継がせれば俺は御の字だったので、基本地上の事にはあまり興味がなかった。
それでもちょいと前の戦で、ちまちま倒すのがダルくなって小規模の魔法を使って壊滅させた戦があったんだけど、雑兵の人間たちにはそれが大規模魔法のレベルだったらしく。
俺の通り名がいつの間にか漆黒となっていた。
やめて!そんな厨二病丸出しの通り名なんて恥ずかしくて街を歩けない!
んー闇魔法を使ったのがマズかったかな……
俺はすべての属性の魔法が使えるわけなんだが、本音を言うと光魔法はあんまり得意ではない。
というか、使う頻度があまりないからレベルが上がってないだけなんだけどね。
この日、王より呼び出された俺とお餅姫は次の戦の話をされていた。
「我が娘剣姫レーニア、アルコの息子漆黒のザハルよ、よく来てくれた」
よく来てくれたって呼び出したのお前じゃん。
って思ったけども、まぁ形式に従った。
「この度お前たちを呼んだのは他でもない。
我が国に侵攻してきた、とある国がある。
その国にはテイマーが居り魔物を操ることが出来るようだ。
魔物との戦いになれば大きな犠牲も出てくるだろう。
そこでお前たちには魔物とテイマーの討伐を任せたい。
ザハルよ此度の戦、総大将はアルコだ。
レーニアとザハルは副将として参戦せよ」
「承知致しましたわ」
「はっ。承知致しました」
「うむ。では向かうがよい」
ちなみにアルコのレベルは変わらず6で若干打ち止め感が出てきたようだ。
しかしながら、俺とレーニアを除けば軍では最強のレベルであり親父が総大将に抜擢されるのも不思議なことではなかった。
俺達が総大将になれない理由の1つに未成年だからという理由もある。
成人してればどちらかが総大将になってるんだろうけど、それはそれで面倒なので結果的にこれで良かったとも思える。
レーニアもそれなりに研鑽を積み戦も多く出ている。
これで羽化してくれれば言うことないんだけどね。
そう簡単にはいかないよね。
しかし、結果的にはなるがレーニアはこの戦いで勇者として覚醒することになる。
今回はその経緯を話そうと思う。
この戦には王国の王子が3人と王女レーニアが参戦していた。
普通に考えて王子が3人も参戦するなんて大規模戦争でもない限りあり得ない。
敵国は言うほど大国でもない。
と、なれば考えられるのは王国側の何者かと敵国が内通しているとしか考えられなくなる。
この戦に参戦していた王子3人は第1王子・第3王子・第4王子の3人であった。
第2王子は武力より内政が得意ということで基本的に戦に出ることはないらしい。
「主、本当に伝えなくていいのですか?」
「アイツには酷だがこればっかしはアイツ自身で解決しないと意味がないと思う」
「主犯はどうするので?」
「マイムたちに見張らせといて俺達は敵の掃討と主犯を消そう」
「お餅姫がミスした場合はアルコ殿も危険なのでは?」
「親父にはお前の分身を置いておく」
「お餅姫はあれですね。失敗すれば自分の責任で兄3人を失い、更に自らの手で主犯の兄を殺さなければならない。
どっちにしても地獄ですね」
「助けるのは簡単だよ。ただ助けてしまえば世の情勢も変わらず羽化もせずエニリカスを迎え、アイツは嫁いで終わりになる。
自分の人生を変えるには、もうこれしかない」
俺とキアは知っていた。
この戦場で誰が死ぬか、そして誰が主犯かを……
敢えて伝えなかった。
全ては羽化の為に。
アイツは恨むかもしれんけど、結局王位を狙うなら倒すしかない兄たち。
結果が違えど倒さねばならない相手。
簡単に言えば、アイツも覚悟を決める時が来たということだけだ。
戦争が開戦し王より伝えられていたテイマーたちが猛威を振るい、右翼と左翼の軍は壊滅的な打撃を受けていた。
敵国の中央が戦力的に劣っていたため、両翼をもがれても王国軍は一点突破で本軍へ迫る勢いであった。
あまりにも圧倒的な中央一点突破だった為、テイマー軍も中央へ反転しようとしていたが、そこに俺とレーニアが密かに動いており、完全なる足止めならぬ、完全なる殲滅を完遂する。
しかしながら王国軍の足が止まってしまう大いなる訃報が届く。
左右に展開していた第3王子と第4王子の討ち死にの報せが飛んでくる。
俺は直ぐ様に王国軍の主犯と敵国の繋がりを断つべく敵国の密偵と主犯を皆殺しにした。
言わば俺としての任務はすべて完了したと言える。
当然であるがレーニアにも同じ報せは入っていた。
レーニアはひどく動揺するも、直ぐに任務を遂行し第1王子の元に向かってしまった。
レーニアにとって大きなターニングポイントであった分かれ道。
このときレーニアが後方に下がっていれば、王国側の主犯、第2王子を殺すことができ、可愛がってくれていた第1王子を救うことができただろう。
しかしその場合は勇者スキルが羽化したとは言い切れない。
結果としてレーニアは可愛がってくれた大切な兄である第1王子を失う事になり、ついにレーニアの箍が外れることになった。
主犯が実の兄だと知り更に怒り狂ったレーニアは兄を殺し、勇者スキルを発動。
これにより敵国の軍は文字通りの全滅をすることになる。
勇者スキルの羽化には色々なパターンがあるとは聞いていた。
残念なことにレーニアの発動条件は最大の悲しみを味わうことだったようだ。
俺にはとても残酷に思えてならない。
そうまでして手に入れないといけないスキルなのか?
楽しく人生を謳歌してはいけないのか?
たしかに俺はこうなる事は予想していた。
止めようもあった。
しかし戦争前にレーニアから聞いた話があり、俺はそれにより今回は介入しなかった。
レーニアの話はこうだ。
《エニリカスまでに勇者スキルが羽化しなかったらスキル保持者は例外なく死ぬ》
こんな話を聞いてしまったんだよ。
たしかに王国だとか、勇者だとか、魔王だとか俺にはどうでもいい話だったよ。
でもさ、新しく生まれ変わった別の世界で、あんなに一生懸命に努力してる人をさ、俺は単純に死なせたくなかった!
アイツには生きてほしいと思ってしまった!
俺は間違ってるのか?
間違っててもいい。レーニアが最終的に報われれば。
戦場は惨劇を極め、そのど真ん中に勇者として覚醒したレーニアが大粒の涙を流しながら、第1王子の遺体を抱え込んでいた。
王国の中規模戦争は見た目的には大勝に見えるも、かけがえのない大きな蝋燭の火が3つ消えてしまったのであった。
「キア、親父の元に戻ろう」
「はい」
俺はレーニアに対し何も言葉を告げず、その場を後にした。
そして俺達は各々の帰路についたのであった。
王国に戻り報告を行う親父。
王はあまりのショックにその場に崩れ落ちる。
親父は王を支えながら守れなかった自分を殺してくれと懇願していた。
王は当然拒否をする。
「最早、余の支えはアルコとザハル、それと勇者として覚醒したレーニアのみだ。
お願いだアルコ。もう余の大切な者が死にゆく様見せないでくれ」
「し、承知致しました……少し奥で休んでください。
これは友人としての願いです」
「ありがとうアルコ。
しかし余は王でもあり父でもある。
死んでいった大切な3人の息子たちを葬送しないといけない。
これは余の義務でもあろう?」
「では、直ぐに取り掛かりますゆえ、せめてそれまではお休みください」
「もう1つだけ仕事を済ませたら休ませてもらうよ。
皆のものよく聞け!他の王子たちを暗殺し他国と内通していた、元第2王子の遺体を晒し首にし、四肢は全て切断し魔物の餌にするため、ダンジョンへ捨てよ!
そしてレーニアよ!我がもとへ参れ!」
「はっ」
「レーニアよ……いや、勇者レーニアよ。
これより我が国の希望となり我が国の支えとなってくれ。
エニリカス終了後に私は勇者レーニアへ王位を譲る!
これは決定であり、今後誰の異論も認めん!」
「お、お父様!?」
「レーニアよ苦労をかけてしまい、すまない
ザハル、婚姻は任せるが良かったら、あの子を支えてはくれまいか?」
「御意」
「そうか……それはよかった」
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