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【幼少期編】
【8】初の王宮でレーニアとティータイム&ダンジョン探索(前)
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今の所、俺の行動範囲としては家とダンジョンで過ごすことが殆どだ。
街に出るときといえば、お使いを頼まれたときと領内を見回るくらいと言ってもいい。
大目に見なくてもヒッキーだと思う。
それでも領民からの信頼と支持は非常に高いようだ。
実際の所、見回りをしている最中に領民に何かあれば、どんな些細な事でも手伝ったり解決したりしている。
何度も言うが、スキルとレベルに支配されているこの世界では、自身のレベル以上の行動はできない。
レベルが低くても生活が出来ないこともないが不憫な事も多々ある。
例えば掃除が得意な人が居たとしよう。
現代で言えば、そんな人が掃除の仕事に付けば重宝されるかもしれないが、職場によって掃除の仕方が異なる為にまずは職場のやり方を学び実行しなければならない。
それはお金をもらう為には必要な順応スキルな為に、繰り返し行うことで大半の人は学んで前に進める。
しかしこの世界のスキル=レベルという概念は異常にエグい。
上記の例えで言えば、ここに出てくるスキルは大分類で……
掃除スキル・順応スキル・コミュニケーションスキル・学習スキル。
最低でも4つのスキルが必要になる。
それもあくまでも大分類の話だ。
全てのスキルはそれぞれに細かく派生する。
学習スキルも習得スキルが低ければ、何度繰り返し経験を積んでも覚えることは出来ない。
掃除スキルも掃くスキルが優れてても捨てるスキルが低ければ仕事として使い物にならない。
本当になんてえげつない世界なんだろうね……
まぁそんな世界だということもあって、領民には日々の生活の中で困ってる人が多数存在するというのが現実で、俺は依頼があれば解決しに行くお助けマンとして活動している。
それもあって俺は領民から絶大な信頼を得ている。
今の所、俺には出来ないことが何もないと言える。
苦手なものはあるけどね。
虫とか本当に無理。
まじでキショすぎる。
ダンジョンでは当然ながら普通に出てくる。
しかもさぁGの超巨大版とか失神レベルよ。
だからこそ俺はメストを早期に取得したと言ってもいい。
あれがあれば、触らず殺せる。
本当は見たくもないし、アイツが動くカサカサ音も背筋が凍るので、虫系はキアが対処してくれる。
キアが居なかったら俺は多分、階層ごと破壊してるだろうとキアが言っていた。
えーっと何の話からこうなったんだっけ?
まぁいいや。
本題に入るとなんだがね、こんな結構な引きこもり生活を満喫してる俺に1通の手紙が届いた。
差出人はレーニア姫。
俺の許嫁さんである。
特に大事な話があるわけではないが、お会いしてお茶でもしませんか?
というデート?の誘いだった。
デートの場所はまさかの王宮。
いや、シチュエーション!
あんたの家やし!王宮て!
もっとありませんでした!?
衛兵や護衛に囲まれ見張られお茶をする。
撮影か!
行きたくねーなー……
お茶したけりゃあんたが来いよ……
というか、お茶したいって誘いでさぁ何故に50km先の王城に行かねばならんのよ!
しかも日帰りて!
パピーでも滅多に行かないのに。
ちなみにパピーは軍の人間だけど王都に勤めてるわけではない。
軍部には各部隊が占拠してる砦や城があり、主にそこの守備や敵の動向を探っている。
そして今回、なぜだか知らんが俺は1人で王都へ来るようにと書いてあった。
5歳児を50kmの旅にですか……
脳みそ爆発してんのか?
過保護なマミーも王女様の言うことなら行ってきなさいと、まさかの判断。
当然パピーも……
どうかしてるぜ!
って言うのは一応形式上で、正直1人の方がありがたい。
近くまで転移が使えるからね。
パピーと一緒とかだと馬車に乗って馬車に酔って2回はキラキラを吐き着いた頃にはグロッキーなパピーを見るのは正直キツい。
って事で今から王都に向かうことにしよう。
「母上、今から王都へ行って参ります」
「ええ、今回は1人で行くんだから十分に気を付けなさいね。馬車は?」
「あー……馬車ではなく馬で行くことにしました。馬車では時間が掛かり過ぎます」
「そうなのね。まぁザハルは乗馬が優れてるから、そっちの方がいいかもね」
「はい!母上」
もちろん人前では乗馬の技術は制限してるが、パピーとマミー曰く村で俺を超える技術を持つものは既に居ないらしい。
制限度合いをミスったとも言えるが……
マミーに見送られながら出発し、マミーの影が見えなくなった所で王都近くの街道まで一気に転移した。
早く着き過ぎてもこれはこれで追求されるのも面倒なので、王都で馬を繋ぎ俺はダンジョンへ潜ることにした。
予定日まで2日もあるんだ。
40階層のボスにでも挑んでみようと考えた。
「キア、ぶっちゃけ勝てるかな?」
「全く問題ないと思いますよ。彼らもここで能力の打ち止めにさせないためにも早い段階で49階層まで踏破しておくことをお勧めします」
知っての通り、この世界は非常にレベルが上がりにくい。
その1つの要因として能力が上がった時に休息、或いはその能力に慣れる為、現状のステータスに留まる傾向がある。
実はそれらを行ってしまうと、より次のレベルアップに時間を要してしまうというクソみたいな現実がある。
要するに
” 慣れる前に次を目指し、上を目指しながら経験で慣らして行け ”。
こういう事らしい。
俺の場合はその限りでもないんだけどね。
でも色々と統計を取ってきた所、どうもこの線が強い。
今から2日後にレーニアとデート、帰宅に2日の猶予がある。
それゆえに、今回はかなり自分の時間が取れるので連れの魔物達が限界を迎えるまで深く潜ってみようと思う。
最低でも50階層は超えたいところだが、前人未到だし、何のデータもないから何処から魔物が急激に強くなってくるかもわからんのだよねー。
まぁいいや。
とにかく、アイツらが死なない程度に潜り続けよう。
俺の友であり仲間なんだ。
こんな所で音を上げてもらっては困る。
そして久しぶりにアイツらにあって俺は正直驚いた。
別人?あ、いや別魔物というべきなのか……
ゴリゴリ進化していて鬼強そうになっていた。
マイムに関しては相変わらずぷにぷにで可愛かったけど、メストの量は半端なくなっていた。
ま、いっか!
うん。そういうことにしよう。
いいじゃないの!
よし!行くか!
街に出るときといえば、お使いを頼まれたときと領内を見回るくらいと言ってもいい。
大目に見なくてもヒッキーだと思う。
それでも領民からの信頼と支持は非常に高いようだ。
実際の所、見回りをしている最中に領民に何かあれば、どんな些細な事でも手伝ったり解決したりしている。
何度も言うが、スキルとレベルに支配されているこの世界では、自身のレベル以上の行動はできない。
レベルが低くても生活が出来ないこともないが不憫な事も多々ある。
例えば掃除が得意な人が居たとしよう。
現代で言えば、そんな人が掃除の仕事に付けば重宝されるかもしれないが、職場によって掃除の仕方が異なる為にまずは職場のやり方を学び実行しなければならない。
それはお金をもらう為には必要な順応スキルな為に、繰り返し行うことで大半の人は学んで前に進める。
しかしこの世界のスキル=レベルという概念は異常にエグい。
上記の例えで言えば、ここに出てくるスキルは大分類で……
掃除スキル・順応スキル・コミュニケーションスキル・学習スキル。
最低でも4つのスキルが必要になる。
それもあくまでも大分類の話だ。
全てのスキルはそれぞれに細かく派生する。
学習スキルも習得スキルが低ければ、何度繰り返し経験を積んでも覚えることは出来ない。
掃除スキルも掃くスキルが優れてても捨てるスキルが低ければ仕事として使い物にならない。
本当になんてえげつない世界なんだろうね……
まぁそんな世界だということもあって、領民には日々の生活の中で困ってる人が多数存在するというのが現実で、俺は依頼があれば解決しに行くお助けマンとして活動している。
それもあって俺は領民から絶大な信頼を得ている。
今の所、俺には出来ないことが何もないと言える。
苦手なものはあるけどね。
虫とか本当に無理。
まじでキショすぎる。
ダンジョンでは当然ながら普通に出てくる。
しかもさぁGの超巨大版とか失神レベルよ。
だからこそ俺はメストを早期に取得したと言ってもいい。
あれがあれば、触らず殺せる。
本当は見たくもないし、アイツが動くカサカサ音も背筋が凍るので、虫系はキアが対処してくれる。
キアが居なかったら俺は多分、階層ごと破壊してるだろうとキアが言っていた。
えーっと何の話からこうなったんだっけ?
まぁいいや。
本題に入るとなんだがね、こんな結構な引きこもり生活を満喫してる俺に1通の手紙が届いた。
差出人はレーニア姫。
俺の許嫁さんである。
特に大事な話があるわけではないが、お会いしてお茶でもしませんか?
というデート?の誘いだった。
デートの場所はまさかの王宮。
いや、シチュエーション!
あんたの家やし!王宮て!
もっとありませんでした!?
衛兵や護衛に囲まれ見張られお茶をする。
撮影か!
行きたくねーなー……
お茶したけりゃあんたが来いよ……
というか、お茶したいって誘いでさぁ何故に50km先の王城に行かねばならんのよ!
しかも日帰りて!
パピーでも滅多に行かないのに。
ちなみにパピーは軍の人間だけど王都に勤めてるわけではない。
軍部には各部隊が占拠してる砦や城があり、主にそこの守備や敵の動向を探っている。
そして今回、なぜだか知らんが俺は1人で王都へ来るようにと書いてあった。
5歳児を50kmの旅にですか……
脳みそ爆発してんのか?
過保護なマミーも王女様の言うことなら行ってきなさいと、まさかの判断。
当然パピーも……
どうかしてるぜ!
って言うのは一応形式上で、正直1人の方がありがたい。
近くまで転移が使えるからね。
パピーと一緒とかだと馬車に乗って馬車に酔って2回はキラキラを吐き着いた頃にはグロッキーなパピーを見るのは正直キツい。
って事で今から王都に向かうことにしよう。
「母上、今から王都へ行って参ります」
「ええ、今回は1人で行くんだから十分に気を付けなさいね。馬車は?」
「あー……馬車ではなく馬で行くことにしました。馬車では時間が掛かり過ぎます」
「そうなのね。まぁザハルは乗馬が優れてるから、そっちの方がいいかもね」
「はい!母上」
もちろん人前では乗馬の技術は制限してるが、パピーとマミー曰く村で俺を超える技術を持つものは既に居ないらしい。
制限度合いをミスったとも言えるが……
マミーに見送られながら出発し、マミーの影が見えなくなった所で王都近くの街道まで一気に転移した。
早く着き過ぎてもこれはこれで追求されるのも面倒なので、王都で馬を繋ぎ俺はダンジョンへ潜ることにした。
予定日まで2日もあるんだ。
40階層のボスにでも挑んでみようと考えた。
「キア、ぶっちゃけ勝てるかな?」
「全く問題ないと思いますよ。彼らもここで能力の打ち止めにさせないためにも早い段階で49階層まで踏破しておくことをお勧めします」
知っての通り、この世界は非常にレベルが上がりにくい。
その1つの要因として能力が上がった時に休息、或いはその能力に慣れる為、現状のステータスに留まる傾向がある。
実はそれらを行ってしまうと、より次のレベルアップに時間を要してしまうというクソみたいな現実がある。
要するに
” 慣れる前に次を目指し、上を目指しながら経験で慣らして行け ”。
こういう事らしい。
俺の場合はその限りでもないんだけどね。
でも色々と統計を取ってきた所、どうもこの線が強い。
今から2日後にレーニアとデート、帰宅に2日の猶予がある。
それゆえに、今回はかなり自分の時間が取れるので連れの魔物達が限界を迎えるまで深く潜ってみようと思う。
最低でも50階層は超えたいところだが、前人未到だし、何のデータもないから何処から魔物が急激に強くなってくるかもわからんのだよねー。
まぁいいや。
とにかく、アイツらが死なない程度に潜り続けよう。
俺の友であり仲間なんだ。
こんな所で音を上げてもらっては困る。
そして久しぶりにアイツらにあって俺は正直驚いた。
別人?あ、いや別魔物というべきなのか……
ゴリゴリ進化していて鬼強そうになっていた。
マイムに関しては相変わらずぷにぷにで可愛かったけど、メストの量は半端なくなっていた。
ま、いっか!
うん。そういうことにしよう。
いいじゃないの!
よし!行くか!
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