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5章
【47】神の祠
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『やはり微量だが波動が乱れている』
『どういう事なんだ?
態々お前が此処に来た理由を教えろよ。』
『抑々、転生や転移により別の世界から飛んでくる事に疑問はなかったか?
普通に考えたら有り得ない話なんだよ。
何者かが意図してゲート作るなりしない限り不可能なんだよ。
この波動の乱れは恐らくゲートが開こうとしてる』
『開いたらダメなのか?』
『また人間が来るぞ。その意味が分かるよな?』
『繰り返す……』
『それはダメだ……』
『俺はもう帰れなくていい。
犠牲はもう勘弁だ。
戦争も……もう十分だ。
俺はこの世界の為に全てを捧げる』
『誰かが企んでいるって思ってるのか?』
『企んでいるか……
魔法により周期で繰り返すシステムとして動いているか……
何かしらのバグか……
何れにせよ行くしかない』
『着いたぞ』
健汰は自身で作った結界を解き扉を開き全員で中に入る。
転送装置で最奥に到着。第2結界も解除し最深部へ。
『何もないぞ』
『どうしたんだ?健汰……』
『ゲイト……言ってくれ、隠し扉は何処だ……』
『……右側の壁の窪みを押してください……』
健汰が窪みを押すと左側の扉が開いた。
そこには魔方陣があった。
『お前はこのゲート作成魔方陣を守るために此処に住んでたんだろ?』
『余りにも歴代の神達が世界に無関心過ぎたから4代目と一緒に作りました。
世界に平和を齎す為に禁忌に手を出しました。
世界の禁忌だったので魔方陣は4代目の魂と引き換えに作られてます』
『所がとんでもないバカが来て人工生命体の人間を作られてしまう。
そこで焦ったお前は次のタイミングで人間を転移させ新しい神の誕生を願った』
『仰る通りです。
私も禁忌を犯した1人です。
どうぞ私にも裁きを……』
『バカかお前は!
お前が何か隠してる事くらいは知ってたわ!
だがな、これから先は絶対に、この魔方陣で誰かを呼び混んじゃいけない。
お前を連れてきた理由は……俺の力でこの魔方陣消す見届け人にする為だ』
『消す?
消したら4代目様は!』
『完全に消滅する。
お前が俺ではなく4代目の忠臣だって事も知ってる。
今の4代目は魂だけになっているが不運なことにに暴走しかけている。
今の神は俺だ。
俺が過去の神と転移される被害者の負の連鎖を絶つ』
『それは……』
その時ルドラとソールが即座に判断してゲイトを取り抑えた。
『すまんなお前達……時間がないんだ助かるよ。
【我が名は戸河健汰】
この世界において7代目の神だ。
この時より悪縁を絶ち切る。神装封印!』
魔方陣が縮小され結界が崩壊した。
健汰は魔方陣を健汰のストレージに入れ無限空間に封印した。
『4代目様ぁぁー!!!!』
『俺が憎いか?』
『それはありません!
しかし……しかし……!』
『お前は忠義の塊だからな。
おい!4代目!最後に話させてやる!』
『7代目神よ、配慮に感謝する……
ゲイト……我が弟よ。巻き込んですまなかった。
禁忌に触れてはしまったが……
漸く平穏が訪れたようだな』
『コドル兄上……』
『これで漸く私も逝けるのか……』
『は?
何ドラマチックに美しく逝こうとしてんのお前……
いや逝かせねーよ。』
『え!?7代目……どういうこと?』
『健汰様?感動の別れは?』
『<肉体構成><魄の再入魂>
はい完成。』
『あれ?あれれー!?
生き返ってしまったー!!』
『宜しいのですか!?』
『構わんよ。兄弟仲良く生きなさい。
コドルも神界に住むといいさ。
神ではなく1人のドワーフとして』
『恩に着る!またゲイトと発明を楽しめる』
『ただし!またこんな物作ったら許さんぞ!
連帯責任でドワーフを消すから覚悟しておけよ!』
『あ、はい。肝に命じます』
『神様!何と御礼を申せば良いのか……
私は神様を攻撃しようとまでしたのに……』
『うるせーなー、もういいよ。早く戻るぞ。
あ、そうだソール……メレンが産気付いたらしいぞ』
『なにぃぃー!!早く戻るぞ!
ダッシュだ!ゴーゴーレッツゴーレッツゴー健汰!!』
『うるせーよ!お前!野球かよ!!分かった分かった。
【神界へ全員を転送】
ただいまー』
レインは優しき微笑みで健汰を出迎えた。
『お帰りなさい』
『どういう事なんだ?
態々お前が此処に来た理由を教えろよ。』
『抑々、転生や転移により別の世界から飛んでくる事に疑問はなかったか?
普通に考えたら有り得ない話なんだよ。
何者かが意図してゲート作るなりしない限り不可能なんだよ。
この波動の乱れは恐らくゲートが開こうとしてる』
『開いたらダメなのか?』
『また人間が来るぞ。その意味が分かるよな?』
『繰り返す……』
『それはダメだ……』
『俺はもう帰れなくていい。
犠牲はもう勘弁だ。
戦争も……もう十分だ。
俺はこの世界の為に全てを捧げる』
『誰かが企んでいるって思ってるのか?』
『企んでいるか……
魔法により周期で繰り返すシステムとして動いているか……
何かしらのバグか……
何れにせよ行くしかない』
『着いたぞ』
健汰は自身で作った結界を解き扉を開き全員で中に入る。
転送装置で最奥に到着。第2結界も解除し最深部へ。
『何もないぞ』
『どうしたんだ?健汰……』
『ゲイト……言ってくれ、隠し扉は何処だ……』
『……右側の壁の窪みを押してください……』
健汰が窪みを押すと左側の扉が開いた。
そこには魔方陣があった。
『お前はこのゲート作成魔方陣を守るために此処に住んでたんだろ?』
『余りにも歴代の神達が世界に無関心過ぎたから4代目と一緒に作りました。
世界に平和を齎す為に禁忌に手を出しました。
世界の禁忌だったので魔方陣は4代目の魂と引き換えに作られてます』
『所がとんでもないバカが来て人工生命体の人間を作られてしまう。
そこで焦ったお前は次のタイミングで人間を転移させ新しい神の誕生を願った』
『仰る通りです。
私も禁忌を犯した1人です。
どうぞ私にも裁きを……』
『バカかお前は!
お前が何か隠してる事くらいは知ってたわ!
だがな、これから先は絶対に、この魔方陣で誰かを呼び混んじゃいけない。
お前を連れてきた理由は……俺の力でこの魔方陣消す見届け人にする為だ』
『消す?
消したら4代目様は!』
『完全に消滅する。
お前が俺ではなく4代目の忠臣だって事も知ってる。
今の4代目は魂だけになっているが不運なことにに暴走しかけている。
今の神は俺だ。
俺が過去の神と転移される被害者の負の連鎖を絶つ』
『それは……』
その時ルドラとソールが即座に判断してゲイトを取り抑えた。
『すまんなお前達……時間がないんだ助かるよ。
【我が名は戸河健汰】
この世界において7代目の神だ。
この時より悪縁を絶ち切る。神装封印!』
魔方陣が縮小され結界が崩壊した。
健汰は魔方陣を健汰のストレージに入れ無限空間に封印した。
『4代目様ぁぁー!!!!』
『俺が憎いか?』
『それはありません!
しかし……しかし……!』
『お前は忠義の塊だからな。
おい!4代目!最後に話させてやる!』
『7代目神よ、配慮に感謝する……
ゲイト……我が弟よ。巻き込んですまなかった。
禁忌に触れてはしまったが……
漸く平穏が訪れたようだな』
『コドル兄上……』
『これで漸く私も逝けるのか……』
『は?
何ドラマチックに美しく逝こうとしてんのお前……
いや逝かせねーよ。』
『え!?7代目……どういうこと?』
『健汰様?感動の別れは?』
『<肉体構成><魄の再入魂>
はい完成。』
『あれ?あれれー!?
生き返ってしまったー!!』
『宜しいのですか!?』
『構わんよ。兄弟仲良く生きなさい。
コドルも神界に住むといいさ。
神ではなく1人のドワーフとして』
『恩に着る!またゲイトと発明を楽しめる』
『ただし!またこんな物作ったら許さんぞ!
連帯責任でドワーフを消すから覚悟しておけよ!』
『あ、はい。肝に命じます』
『神様!何と御礼を申せば良いのか……
私は神様を攻撃しようとまでしたのに……』
『うるせーなー、もういいよ。早く戻るぞ。
あ、そうだソール……メレンが産気付いたらしいぞ』
『なにぃぃー!!早く戻るぞ!
ダッシュだ!ゴーゴーレッツゴーレッツゴー健汰!!』
『うるせーよ!お前!野球かよ!!分かった分かった。
【神界へ全員を転送】
ただいまー』
レインは優しき微笑みで健汰を出迎えた。
『お帰りなさい』
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