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異世界に連れていかれた。
一話・チート能力過ぎワロス。
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ざあ、ざあ、と雨音が聞こえる。
直後に、体は、酷い倦怠感に襲われた。
ガンガンと、頭を叩かれるような痛みが襲う。
どうやらベッドに寝かされていたようで、硬い感触が服越しにつたわる。
ここは、家……なのだろうか?
天井は、くすんだこげ茶色の板だ。しかもボロボロで、ところどころ雨漏りしている。
絨毯の類は引いておらず、腐りかけた床が変な臭いを発している。
照明などはなく、外も雨のせいで、窓から差し込む光もほとんどないせいで、かなり暗い。
母親と父親らしい人はおらず、頭を動かして見回してみると、どうやら三部屋しかなさそうだという事がわかる。
居間と今いる部屋は一続きで、歴史の教科書にのっているような、かまどと台ぐらいしかない。包丁は錆びついており、切れるのかも怪しい。テーブルも一応あるが、今にも天板が取れそうなぐらいに古い。椅子はない。もう一部屋はおそらくお風呂だろう。水のような臭いがする。ベッドは、今私が寝ているのの他に二つある。一つは、ダブルとまではいかないが、少し大きいサイズのものだ。もう一つは、今私が寝かされているのと同じようなものだ。
で、えぇと、なんで私はここにいるんだっけ?
あ、そうだ。
思い出すのは、奇抜な色の髪の毛と琥珀の瞳、いや、それ以外が思い出せない。
あの自称カミサマは、頭の中でメニュー画面を出せとかなんとか言ってたよね、確か。
目を閉じて、頭の中でXボタンを押す。
すると、「フォン」と効果音がして、目の前に、RPGで見るような……いかにもな「メニュー画面」が表記された。
「え?」
思わず声が漏れる。
戦う、パーティ、ステータス、装備、閉じる。
戦う、の所に黒い逆三角があって、蒼い半透明の板に、白い文字で書かれている。
「……どうしよう……」
とりあえず、「ステータス」の項目をタップしてみる。
すると、一瞬「ロード中」という文字が表示され、直後にこんな画面が表記された。
エルノア・スターライト 二歳 女 レベル1
HP:100/100
MP:1000000000000/1000000000000
筋力:1
魔法攻撃力:1500000
敏捷性:6
耐久力:4
魔法対抗力:∞
運:-12
状態異常:喘息 服薬 MPオートリジェネ
使用可能魔法
ファイヤ メテオ ウインド トルネード アクア ウンディネ アース ラグナロク スパーク ボルト ホーリー ルナライト ヒール リザレクト
使用可能特技
妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」 ポーション醸造
称号 異世界からの来訪者
説明
異世界から転生してきた者。喘息のせいでいつも死にそう。
黒い髪と目をしており、父母には似ていない。
備考:神様の加護を賜っている。
「な、なんじゃこりゃあ!?」
思わず叫んだ。
いや、エルノア・スターライト、二歳、女、HP100、レベル1まではいいのだ。
なんだMP一兆って!? なんだ魔法攻撃力百五十万って!? なんだ魔法対抗力∞って!?
あと運! なによよまた間違えたの!? マイナス十二!? 訳が分からないよ!
あと、使用可能魔法の量! 量!
あとポーション醸造、これはまだわかる、なに? パラノイア・ワールドって?
こういうのは、タップすれば詳細が表示されるモノだと思うのだけど……。
「妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」」を軽くタップしてみると、また「ロード中」になり、その後こうなった。
妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」
消費MP:必要に応じて
効果:自分の考えたものを実体化する事が出来る。
どんなものでも出す事が出来るが、消費MPは多い。
また、出すものを見せるか、実体を持たせずにただ見せるだけにするか、など細かく決める事ができる。
基本的に、出したものは一日経てば消えるが、体内に取り入れるなどしたものは、そのまま 残る。
何そのチート能力。
MP消費が多い事はこの際目をつぶろう。
だとしても、制限が少なすぎる。
兵糧責め? 和食を出して差し上げよう。
兵が足りない? こちとらいくらでも出せるのだ。
考えてみたけど、チート過ぎて逆に怖い。
次に、MPオートリジェネと書かれたところをタップする。
MPオートリジェネ
使用するもの:特に無し
効果:1分で1PMPを回復する。
うーん、普通。
強いて言うなら、ちょっと……ちょっと、回復する頻度が低い、かな?
まあ、十分に強いんだけど。
最後に、……とっても不本意だけれど、状態異常項目にある、「喘息」をタップしてみる。
喘息
使用するもの:特に無し
効果:一日の終わりにHPが10減る。
これは、「服薬」するか、全身を魔力で包む事によって打ち消す事が出来る。
また、咳により、詠唱が妨げられる。
「HPが、じゅう、減る?」
ようするに、私、薬飲まないと十日で死ぬって事じゃん。
全身を魔力で包む、とあるが、どうすればいいのかもわからないし。
とりあえず、死なないようにするには、
「全力で薬飲もう」
それしかなかった。
結果。
異世界に行って、莫大な魔力とチート能力を手に入れたけれど。
喘息だけは、治らなかった。
「たーだいま、ノアちゃん」
色々の熟考していると、唐突に玄関から声が聞こえた。
光のごとき反応速度でメニュー画面を閉じて、そちらを向く。
そこには、抹茶色の短い髪をした、エメラルド色の目の女性が。
一瞬で、その女性の名前が「アンチェ・スターライト」であり、私の姉であるとわかる。
見た事がないはずなのに。
確かに知っていたのだ。
同時に、家族の情報であろう事が流れ込んでくる。
母、リリー・スターライト。この近くのレストランで給仕をしている。
父、アデル・スターライト。母を溺愛している、農業組合の事務係。
兄、ジン・スターライト。重度のシスコンで、将来は商人になりたいらしい。
そして姉、アンチェ・スターライト。針子。
ジン兄さんは近くの商家に弟子に入っているらしく、実質四人で暮らしている……みたいだ。
「お姉ちゃん……」
まだ二歳の体だというのに、この体は流暢に言葉を紡ぐ。
「お腹空いたでしょう? 今、何か持ってきてあげるから」
そうして出されたのは、ぐっちゃぐちゃに溶けたパンだった。
見た目はアレだ。すごいアレだ。
でも、前世でパン粥は食べた事ある。症状がつらいとき、ほんのり甘いパン粥を、お母さんに作ってもらってたのを思い出した。
そういえば、どうやらもう歯は生えそろっているようだが……。
きっとおいしい、と思いながら、ひとくち、自分の口に運ぶ。
……ナニコレ、全く味ないじゃん。
食パンじゃないのか、ほんのりとも甘くない……というか、これ、パンをお湯で煮崩しただけだよね?
「……うぅ」
「あれ? まずい?」
前世の記憶を引っ張り出してくる。
なんとか口の中に詰め込んで……。
口直しに、何か欲しいなぁ。
目を閉じて、脳裏に、アレを思い浮かべる。
リンゴの甘みと、シナモンの香りがして、とても美味しい、アレ……。
すごく庶民的だけど、割と好物で、よく冷やして食べてた、アレ……。
出てこい!
数秒後、目の前には、奇麗なはちみつ色のリンゴのコンポートが。
「えっ」
アンチェ姉さんが固まる。
「いただきまあす」
パン粥もどきを食べたときに使った、木製のスプーンを出す。
「えっ……これ、なに……」
「何って、リンゴのコンポートだけど」
「なに、それ」
「あ、お姉ちゃんも食べる?」
大き目のリンゴをスプーンですくい、アンチェ姉さんの前に出す。
しばらく躊躇したけど、目の前に出されたシナモンの、蠱惑的な香りにはあらがえなかったようで、恐る恐る、一口食べる。
元々可愛い顔立ちだったから、そのアンチェ姉さんのなんと可愛らしい事か。
「あ、あまい……!」
感動したような顔で、アンチェ姉さんはそう言った。
若干、目元が涙ぐんでいるのは、気のせいではないはずだ。
「えへへ、おいしいでしょ」
そうだ、そしてリンゴ教に入るがいい!
しかし、感動していたのも束の間。
すぐさま、恐ろしい事実に気付いたような、目の前にライオンが迫ってきた小動物のような、絶望したような顔で、アンチェ姉さんは私を見た。
「ねぇ、ノアちゃん……」
「なあに?」
「それ、マホウ……?」
「うん!」
「あ」
「え」
アンチェ姉さんは、一瞬固まった。
その後、その可愛らしい顔を悲嘆に歪めて、叫んだのだ。
「ああああああああ!!」
直後に、体は、酷い倦怠感に襲われた。
ガンガンと、頭を叩かれるような痛みが襲う。
どうやらベッドに寝かされていたようで、硬い感触が服越しにつたわる。
ここは、家……なのだろうか?
天井は、くすんだこげ茶色の板だ。しかもボロボロで、ところどころ雨漏りしている。
絨毯の類は引いておらず、腐りかけた床が変な臭いを発している。
照明などはなく、外も雨のせいで、窓から差し込む光もほとんどないせいで、かなり暗い。
母親と父親らしい人はおらず、頭を動かして見回してみると、どうやら三部屋しかなさそうだという事がわかる。
居間と今いる部屋は一続きで、歴史の教科書にのっているような、かまどと台ぐらいしかない。包丁は錆びついており、切れるのかも怪しい。テーブルも一応あるが、今にも天板が取れそうなぐらいに古い。椅子はない。もう一部屋はおそらくお風呂だろう。水のような臭いがする。ベッドは、今私が寝ているのの他に二つある。一つは、ダブルとまではいかないが、少し大きいサイズのものだ。もう一つは、今私が寝かされているのと同じようなものだ。
で、えぇと、なんで私はここにいるんだっけ?
あ、そうだ。
思い出すのは、奇抜な色の髪の毛と琥珀の瞳、いや、それ以外が思い出せない。
あの自称カミサマは、頭の中でメニュー画面を出せとかなんとか言ってたよね、確か。
目を閉じて、頭の中でXボタンを押す。
すると、「フォン」と効果音がして、目の前に、RPGで見るような……いかにもな「メニュー画面」が表記された。
「え?」
思わず声が漏れる。
戦う、パーティ、ステータス、装備、閉じる。
戦う、の所に黒い逆三角があって、蒼い半透明の板に、白い文字で書かれている。
「……どうしよう……」
とりあえず、「ステータス」の項目をタップしてみる。
すると、一瞬「ロード中」という文字が表示され、直後にこんな画面が表記された。
エルノア・スターライト 二歳 女 レベル1
HP:100/100
MP:1000000000000/1000000000000
筋力:1
魔法攻撃力:1500000
敏捷性:6
耐久力:4
魔法対抗力:∞
運:-12
状態異常:喘息 服薬 MPオートリジェネ
使用可能魔法
ファイヤ メテオ ウインド トルネード アクア ウンディネ アース ラグナロク スパーク ボルト ホーリー ルナライト ヒール リザレクト
使用可能特技
妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」 ポーション醸造
称号 異世界からの来訪者
説明
異世界から転生してきた者。喘息のせいでいつも死にそう。
黒い髪と目をしており、父母には似ていない。
備考:神様の加護を賜っている。
「な、なんじゃこりゃあ!?」
思わず叫んだ。
いや、エルノア・スターライト、二歳、女、HP100、レベル1まではいいのだ。
なんだMP一兆って!? なんだ魔法攻撃力百五十万って!? なんだ魔法対抗力∞って!?
あと運! なによよまた間違えたの!? マイナス十二!? 訳が分からないよ!
あと、使用可能魔法の量! 量!
あとポーション醸造、これはまだわかる、なに? パラノイア・ワールドって?
こういうのは、タップすれば詳細が表示されるモノだと思うのだけど……。
「妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」」を軽くタップしてみると、また「ロード中」になり、その後こうなった。
妄想狂の世界「パラノイア・ワールド」
消費MP:必要に応じて
効果:自分の考えたものを実体化する事が出来る。
どんなものでも出す事が出来るが、消費MPは多い。
また、出すものを見せるか、実体を持たせずにただ見せるだけにするか、など細かく決める事ができる。
基本的に、出したものは一日経てば消えるが、体内に取り入れるなどしたものは、そのまま 残る。
何そのチート能力。
MP消費が多い事はこの際目をつぶろう。
だとしても、制限が少なすぎる。
兵糧責め? 和食を出して差し上げよう。
兵が足りない? こちとらいくらでも出せるのだ。
考えてみたけど、チート過ぎて逆に怖い。
次に、MPオートリジェネと書かれたところをタップする。
MPオートリジェネ
使用するもの:特に無し
効果:1分で1PMPを回復する。
うーん、普通。
強いて言うなら、ちょっと……ちょっと、回復する頻度が低い、かな?
まあ、十分に強いんだけど。
最後に、……とっても不本意だけれど、状態異常項目にある、「喘息」をタップしてみる。
喘息
使用するもの:特に無し
効果:一日の終わりにHPが10減る。
これは、「服薬」するか、全身を魔力で包む事によって打ち消す事が出来る。
また、咳により、詠唱が妨げられる。
「HPが、じゅう、減る?」
ようするに、私、薬飲まないと十日で死ぬって事じゃん。
全身を魔力で包む、とあるが、どうすればいいのかもわからないし。
とりあえず、死なないようにするには、
「全力で薬飲もう」
それしかなかった。
結果。
異世界に行って、莫大な魔力とチート能力を手に入れたけれど。
喘息だけは、治らなかった。
「たーだいま、ノアちゃん」
色々の熟考していると、唐突に玄関から声が聞こえた。
光のごとき反応速度でメニュー画面を閉じて、そちらを向く。
そこには、抹茶色の短い髪をした、エメラルド色の目の女性が。
一瞬で、その女性の名前が「アンチェ・スターライト」であり、私の姉であるとわかる。
見た事がないはずなのに。
確かに知っていたのだ。
同時に、家族の情報であろう事が流れ込んでくる。
母、リリー・スターライト。この近くのレストランで給仕をしている。
父、アデル・スターライト。母を溺愛している、農業組合の事務係。
兄、ジン・スターライト。重度のシスコンで、将来は商人になりたいらしい。
そして姉、アンチェ・スターライト。針子。
ジン兄さんは近くの商家に弟子に入っているらしく、実質四人で暮らしている……みたいだ。
「お姉ちゃん……」
まだ二歳の体だというのに、この体は流暢に言葉を紡ぐ。
「お腹空いたでしょう? 今、何か持ってきてあげるから」
そうして出されたのは、ぐっちゃぐちゃに溶けたパンだった。
見た目はアレだ。すごいアレだ。
でも、前世でパン粥は食べた事ある。症状がつらいとき、ほんのり甘いパン粥を、お母さんに作ってもらってたのを思い出した。
そういえば、どうやらもう歯は生えそろっているようだが……。
きっとおいしい、と思いながら、ひとくち、自分の口に運ぶ。
……ナニコレ、全く味ないじゃん。
食パンじゃないのか、ほんのりとも甘くない……というか、これ、パンをお湯で煮崩しただけだよね?
「……うぅ」
「あれ? まずい?」
前世の記憶を引っ張り出してくる。
なんとか口の中に詰め込んで……。
口直しに、何か欲しいなぁ。
目を閉じて、脳裏に、アレを思い浮かべる。
リンゴの甘みと、シナモンの香りがして、とても美味しい、アレ……。
すごく庶民的だけど、割と好物で、よく冷やして食べてた、アレ……。
出てこい!
数秒後、目の前には、奇麗なはちみつ色のリンゴのコンポートが。
「えっ」
アンチェ姉さんが固まる。
「いただきまあす」
パン粥もどきを食べたときに使った、木製のスプーンを出す。
「えっ……これ、なに……」
「何って、リンゴのコンポートだけど」
「なに、それ」
「あ、お姉ちゃんも食べる?」
大き目のリンゴをスプーンですくい、アンチェ姉さんの前に出す。
しばらく躊躇したけど、目の前に出されたシナモンの、蠱惑的な香りにはあらがえなかったようで、恐る恐る、一口食べる。
元々可愛い顔立ちだったから、そのアンチェ姉さんのなんと可愛らしい事か。
「あ、あまい……!」
感動したような顔で、アンチェ姉さんはそう言った。
若干、目元が涙ぐんでいるのは、気のせいではないはずだ。
「えへへ、おいしいでしょ」
そうだ、そしてリンゴ教に入るがいい!
しかし、感動していたのも束の間。
すぐさま、恐ろしい事実に気付いたような、目の前にライオンが迫ってきた小動物のような、絶望したような顔で、アンチェ姉さんは私を見た。
「ねぇ、ノアちゃん……」
「なあに?」
「それ、マホウ……?」
「うん!」
「あ」
「え」
アンチェ姉さんは、一瞬固まった。
その後、その可愛らしい顔を悲嘆に歪めて、叫んだのだ。
「ああああああああ!!」
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