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貴女が御世話になったんだから貴女が御礼に訪ねるべきよとお母様は言った。反対するかと思ったのに、まさかの押せ押せ。うーん、元々ちょっと呑気なところのあるお母様に相談したところで大した意味は無かったなあ……。
昨日一日かけて選んだ御礼の菓子折りを胸に抱き、書いて頂いた連絡先を頼りに道を歩く。さほど私の家から遠くないところで良かった。しかしー、この辺一帯は所謂、高級住宅地。ハイカラな洋館が立ち並んでいる。此処に住まっているということは、井ノ原様が有名な絵描きなのは、ほぼ間違いない?
えっと、さてさていよいよ近くなってきたぞ。この住所が正しければもう見えてくる筈……。
「……あ……」
キョロつかせていた目の中に、家の前でキャンバスを広げて何やら描いている大柄な殿方の姿が。あの容姿、あの背格好、あの眼鏡、間違いない!! あああああ、御本人だあああああ!!
と、とりあえず、建物に隠れて髪跳ねてないかとか確認。よし!! 行くぞ私っ!!
「……あ、あの……」
声を掛けると井ノ原様はキャンバスに注いでいた視線をこちらに向けて「あっ」と声を上げた。
「貴女は先日の! その後は無事に御帰宅出来ましたか? 貴女のことが気になっていました。こんなところまでわざわざお訪ね下さってありがとう御座います」
うわあ、なんて優しげな笑顔!! この間は夜だったからちゃんと顔が見えなかったけど、こうして見るとなんと眼鏡の似合う精悍な……って、いけないいけない、胸を躍らせている場合じゃない。
「あ、はいっ!! あ、あの、先日は本当にありがとう御座いました!! これ、つまらない物ですが……!!」
頭を下げ、菓子折りを差し出す。中身はチョコレート菓子の詰め合わせ。卑しいから勿論値段なんて言わないけれど、正直なかなか高価な一品。でも私の感謝の気持ちを示すにはこれでも足りないくらい――な、ん、だ、け、ど、井ノ原様はすぐに受け取ってくれなかった。包装紙を見て値段を察してしまったのか「いやいやいや」と上擦った声を出して両手をパタパタと振る。
「こ、こんな高価な物、申し訳ないですよ!! 俺、大した事してませんし!!」
「いえいえ、うちの両親も本当に感謝していて!! ありがとう御座いました!!」
「いえいえいえ、人として当たり前のことをしただけですから本当にお気遣いなく!!」
「いえいえいえいえ、お気遣いなくと申されるならどうぞ受け取って下さい!! 私はどうしても貴方にお礼がしたいのです!!」
受け取って欲しくてひたすら頭を下げる。暫くして井ノ原様は折れてくださったのか菓子折りに手を伸ばしてくれた。
「分かりました。せっかくの頂き物を受け取らないのは失礼ですしね。ありがたく頂戴致します。……あ、そうだ。上がって行かれますか? お茶くらい如何でしょう。あと、なんと申したらよいやら、是非貴女に見ていただきたい絵もありまして」
「え? ……あ……」
指差すは立派な洋館。まさかとは思ったけど、これが井ノ原様の家!! て、ゆーか、上がって行かれますかって、そんなそんなそんな……! 絵か、絵は見てみたい、でも、家……! あああ、ダメだダメだ、上がってみたいとかそんな、およよよよよ……!
私はどれ程にモジモジと身体を動かしてみてしまったのか、井ノ原様が首を傾げた。
「お茶と絵は嫌いですか? 是非見せたい絵があるんですが……。あ、そっか、ひょっとしていきなり女性を家に招くのって失礼な事だったり!?」
井ノ原様が顔を赤くして参ったなという風に頭を掻いたのち、はてどうしたものかと腕組をした。
これは、正直に言ったほうがいいな。
「あ、あの、私お見合いをしている相手がいるので……。向こうの方に失礼なので遠慮します」
「見合い!? それはそれは知らなかったとはいえ失礼な誘いを……。どうか忘れて下さいっ。えっと、では此処で待ってていただけませんか? 絵だけでも見て頂きたい。すぐ! すぐ持ってきますから!」
言うと、井ノ原様は家の中へと走って行ってしまわれた。
「え!? あ……、はい。……わあ。画材がいっぱいだあ」
置いてきぼりの画材とキャンバスを見つめてみる。キャンバスには、……ん? これは、この住宅地の風景を描いていたのかな。キャンバスと風景を見比べてみる、姿形はそっくりだけどまるで別世界。キャンバスの中のこの住宅地の一角は、とてもとても色鮮やかに表現されている。空は虹色、草木は黄色、家は桃色……。あの方の目にはこんなありふれた景色がこんな風に見えているの? ……凄い……。
ドタドタとした足音が聞こえて顔を上げる。井ノ原様、足速いなあ……。
「はあ、はあ……! お待たせして、すいませんでした! これです。これを見せたくて」
「っ……あの、これ……!」
井ノ原様の差し出したキャンバスには着物の裾を翻して夜道を走る娘の後ろ姿が描かれていた。星降る空、光の粒が輝く夜の街、そしてこの娘は――――私だ。この着物の色と柄、髪の結び、これは、あの日の私。
「こ、これ、は……!」
「ええ、勝手ながら。あの日、夜道を駆けていく貴女の姿がとても可憐だったので。……あっ」
思わず感極まり、涙を溢してしまった私を見て井ノ原様が声を詰まらせた。
「あ、あの……、気に入って、いただけました、か?」
「ごめんなさい!! あまりに綺麗で……。あの、知人から貴方が有名な絵師様だと聞いて……。画集も見させていただきました。とてもとても美しくて……」
その人が、まさか私を描いて下さるなんて夢にも、と言いかけたところで涙を拭う。こんな綺麗な絵に涙を溢すわけにはいかない。
「名前だけで分かったのですか? そうですか、画集まで……。っこんな俺にも人を感動させることが出来るなんて!!」
あれ!? 井ノ原様も泣いている!?
眼鏡を外し、目元を腕で拭われた。なんて素朴で謙遜深い人なのだろう。
「とても、嬉しい。絵を描いてきて良かった。……あの、もし宜しければこの絵、貰っていただけませんか?」
「え? そんな頂けません!! でも売っていただけるのなら喜んで!! 私、この絵があればどんな事にも堪えられる気がします」
私の言葉に井ノ原様が一瞬躊躇の素振りを見せた。けど、少しの間を置いて「分かりました」と笑顔で頷いてくれた。
「では、売りましょう。……そうですねぇ」
井ノ原様は少し間を置いてから信じられないくらいに安い値段を提示された。
「写生の代を差し引いての額です。貴女なしにこの絵は描けなかった」
「あ、ありがとう御座います!! 一生大切に致します……!!」
絵を胸に抱き締める。金額の安さに突っかかる事まではしなかった。きっとキリがないと思ったから。私にとってこの絵は幾ら金を積んでもきっと足りない。
「いえいえ。絵も喜んでいますしね。ご存知ですか、絵には魂が籠もるんですよ。そんなにも愛でていただけたんです、いつか恩を返すために貴女を救ってくれるでしょう。俺は今日ほど絵描きで良かったと思った日はありません、ありがとう御座います。貴女の涙、決して忘れません」
「魂……? ……貴方の魂もこの絵に……? って、なんでもありません!! あ、あの、これ絵の代金です」
お金を出して差し出す。一瞬、手と手が触れて胸が熱くなった。大きな手だなあ。この手がこんな綺麗な絵を描いたり暴漢どもを薙ぎ倒したりしたんだと思うと、ときめく……!
「はい、確かに丁度いただきました。毎度ありがとう御座います。ああ、そりゃあ俺の魂も籠もりますよ、俺が描いた絵ですから。……あ! すいません、長らく立ち話させてしまって」
「いえ。色々と、本当にありがとう御座いました。それでは失礼致します」
改めて深々と頭を下げ、別れを告げて歩き出す。井ノ原様の魂の籠もった絵、か。私はなんと素晴らしいものを受け取ってしまったのだろう。自然と強く強く大事に胸に抱いてしまう。
「気をつけてお帰り下さい。俺はいつも家にいます、もし御注文などありましたらいつでも!」
後ろから井ノ原様の声がした。……そう、か。会おうと思えば会えるのか。……って、ダメダメ!! だって私にはもう、決められた人がいるんだ……。
昨日一日かけて選んだ御礼の菓子折りを胸に抱き、書いて頂いた連絡先を頼りに道を歩く。さほど私の家から遠くないところで良かった。しかしー、この辺一帯は所謂、高級住宅地。ハイカラな洋館が立ち並んでいる。此処に住まっているということは、井ノ原様が有名な絵描きなのは、ほぼ間違いない?
えっと、さてさていよいよ近くなってきたぞ。この住所が正しければもう見えてくる筈……。
「……あ……」
キョロつかせていた目の中に、家の前でキャンバスを広げて何やら描いている大柄な殿方の姿が。あの容姿、あの背格好、あの眼鏡、間違いない!! あああああ、御本人だあああああ!!
と、とりあえず、建物に隠れて髪跳ねてないかとか確認。よし!! 行くぞ私っ!!
「……あ、あの……」
声を掛けると井ノ原様はキャンバスに注いでいた視線をこちらに向けて「あっ」と声を上げた。
「貴女は先日の! その後は無事に御帰宅出来ましたか? 貴女のことが気になっていました。こんなところまでわざわざお訪ね下さってありがとう御座います」
うわあ、なんて優しげな笑顔!! この間は夜だったからちゃんと顔が見えなかったけど、こうして見るとなんと眼鏡の似合う精悍な……って、いけないいけない、胸を躍らせている場合じゃない。
「あ、はいっ!! あ、あの、先日は本当にありがとう御座いました!! これ、つまらない物ですが……!!」
頭を下げ、菓子折りを差し出す。中身はチョコレート菓子の詰め合わせ。卑しいから勿論値段なんて言わないけれど、正直なかなか高価な一品。でも私の感謝の気持ちを示すにはこれでも足りないくらい――な、ん、だ、け、ど、井ノ原様はすぐに受け取ってくれなかった。包装紙を見て値段を察してしまったのか「いやいやいや」と上擦った声を出して両手をパタパタと振る。
「こ、こんな高価な物、申し訳ないですよ!! 俺、大した事してませんし!!」
「いえいえ、うちの両親も本当に感謝していて!! ありがとう御座いました!!」
「いえいえいえ、人として当たり前のことをしただけですから本当にお気遣いなく!!」
「いえいえいえいえ、お気遣いなくと申されるならどうぞ受け取って下さい!! 私はどうしても貴方にお礼がしたいのです!!」
受け取って欲しくてひたすら頭を下げる。暫くして井ノ原様は折れてくださったのか菓子折りに手を伸ばしてくれた。
「分かりました。せっかくの頂き物を受け取らないのは失礼ですしね。ありがたく頂戴致します。……あ、そうだ。上がって行かれますか? お茶くらい如何でしょう。あと、なんと申したらよいやら、是非貴女に見ていただきたい絵もありまして」
「え? ……あ……」
指差すは立派な洋館。まさかとは思ったけど、これが井ノ原様の家!! て、ゆーか、上がって行かれますかって、そんなそんなそんな……! 絵か、絵は見てみたい、でも、家……! あああ、ダメだダメだ、上がってみたいとかそんな、およよよよよ……!
私はどれ程にモジモジと身体を動かしてみてしまったのか、井ノ原様が首を傾げた。
「お茶と絵は嫌いですか? 是非見せたい絵があるんですが……。あ、そっか、ひょっとしていきなり女性を家に招くのって失礼な事だったり!?」
井ノ原様が顔を赤くして参ったなという風に頭を掻いたのち、はてどうしたものかと腕組をした。
これは、正直に言ったほうがいいな。
「あ、あの、私お見合いをしている相手がいるので……。向こうの方に失礼なので遠慮します」
「見合い!? それはそれは知らなかったとはいえ失礼な誘いを……。どうか忘れて下さいっ。えっと、では此処で待ってていただけませんか? 絵だけでも見て頂きたい。すぐ! すぐ持ってきますから!」
言うと、井ノ原様は家の中へと走って行ってしまわれた。
「え!? あ……、はい。……わあ。画材がいっぱいだあ」
置いてきぼりの画材とキャンバスを見つめてみる。キャンバスには、……ん? これは、この住宅地の風景を描いていたのかな。キャンバスと風景を見比べてみる、姿形はそっくりだけどまるで別世界。キャンバスの中のこの住宅地の一角は、とてもとても色鮮やかに表現されている。空は虹色、草木は黄色、家は桃色……。あの方の目にはこんなありふれた景色がこんな風に見えているの? ……凄い……。
ドタドタとした足音が聞こえて顔を上げる。井ノ原様、足速いなあ……。
「はあ、はあ……! お待たせして、すいませんでした! これです。これを見せたくて」
「っ……あの、これ……!」
井ノ原様の差し出したキャンバスには着物の裾を翻して夜道を走る娘の後ろ姿が描かれていた。星降る空、光の粒が輝く夜の街、そしてこの娘は――――私だ。この着物の色と柄、髪の結び、これは、あの日の私。
「こ、これ、は……!」
「ええ、勝手ながら。あの日、夜道を駆けていく貴女の姿がとても可憐だったので。……あっ」
思わず感極まり、涙を溢してしまった私を見て井ノ原様が声を詰まらせた。
「あ、あの……、気に入って、いただけました、か?」
「ごめんなさい!! あまりに綺麗で……。あの、知人から貴方が有名な絵師様だと聞いて……。画集も見させていただきました。とてもとても美しくて……」
その人が、まさか私を描いて下さるなんて夢にも、と言いかけたところで涙を拭う。こんな綺麗な絵に涙を溢すわけにはいかない。
「名前だけで分かったのですか? そうですか、画集まで……。っこんな俺にも人を感動させることが出来るなんて!!」
あれ!? 井ノ原様も泣いている!?
眼鏡を外し、目元を腕で拭われた。なんて素朴で謙遜深い人なのだろう。
「とても、嬉しい。絵を描いてきて良かった。……あの、もし宜しければこの絵、貰っていただけませんか?」
「え? そんな頂けません!! でも売っていただけるのなら喜んで!! 私、この絵があればどんな事にも堪えられる気がします」
私の言葉に井ノ原様が一瞬躊躇の素振りを見せた。けど、少しの間を置いて「分かりました」と笑顔で頷いてくれた。
「では、売りましょう。……そうですねぇ」
井ノ原様は少し間を置いてから信じられないくらいに安い値段を提示された。
「写生の代を差し引いての額です。貴女なしにこの絵は描けなかった」
「あ、ありがとう御座います!! 一生大切に致します……!!」
絵を胸に抱き締める。金額の安さに突っかかる事まではしなかった。きっとキリがないと思ったから。私にとってこの絵は幾ら金を積んでもきっと足りない。
「いえいえ。絵も喜んでいますしね。ご存知ですか、絵には魂が籠もるんですよ。そんなにも愛でていただけたんです、いつか恩を返すために貴女を救ってくれるでしょう。俺は今日ほど絵描きで良かったと思った日はありません、ありがとう御座います。貴女の涙、決して忘れません」
「魂……? ……貴方の魂もこの絵に……? って、なんでもありません!! あ、あの、これ絵の代金です」
お金を出して差し出す。一瞬、手と手が触れて胸が熱くなった。大きな手だなあ。この手がこんな綺麗な絵を描いたり暴漢どもを薙ぎ倒したりしたんだと思うと、ときめく……!
「はい、確かに丁度いただきました。毎度ありがとう御座います。ああ、そりゃあ俺の魂も籠もりますよ、俺が描いた絵ですから。……あ! すいません、長らく立ち話させてしまって」
「いえ。色々と、本当にありがとう御座いました。それでは失礼致します」
改めて深々と頭を下げ、別れを告げて歩き出す。井ノ原様の魂の籠もった絵、か。私はなんと素晴らしいものを受け取ってしまったのだろう。自然と強く強く大事に胸に抱いてしまう。
「気をつけてお帰り下さい。俺はいつも家にいます、もし御注文などありましたらいつでも!」
後ろから井ノ原様の声がした。……そう、か。会おうと思えば会えるのか。……って、ダメダメ!! だって私にはもう、決められた人がいるんだ……。
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