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最終章
ラストバトル
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全
いつの間にか場面は、古い映画館に切り替わる。
客席がならび、空間には淡い映写機の光が差し込んでいる。
スクリーンには大きく漢字で、『全』という文字が映し出され、ポップコーンを片手に奴はそれを眺めていた。
アンリエッタの能力に似た現象だが、これはすべて現実だ。
奴の能力に現実、非現実の区切りはない。
奴の背後、ドアの近くに立つ俺に対し、振り向いて無邪気に笑う。
「ボクの能力は、書いて文字のごとく、すべてさセツカ!! わかるかい? 森羅万象、万物創成。すべてはボクの観測から生まれたことなんだ。だから、ボクを倒すことなんで出来ないんだよ? ボクを倒すということは、ボクを倒した事象が消滅するということだからネ。のろまなキミにボクは殺せないサ」
「ごちゃごちゃ五月蝿い。今から俺のすべてを賭けてお前を殺す」
「話にならないねぇ。キミほどの男が、ボクの言っている意味を理解していないとは思わないけど」
スクリーンの映像が切り替わる。
俺の姿が映っているみたいだ。
絶対神は、愉快そうに顔を綻ばせて言った。
「探偵ごっこをさせてくれ。いや、その実、答えは知っているのだけれど。キミがボクの世界に入ってこれた理由を当てて見せよウ」
顎に手を当てうなる。
そして、さも思い付いたかのような動作ののちに、奴は俺を指差した。
「否定の折り重ねを使ったんだネ!!」
「……ああ」
「なるほどね。この世界線、別の世界線でも君はたびたび『神などいない』と否定を重ねていたね? ほうほう。あれが伏線だったのか。さすがはセツカ。アンリエッタがやろうとした暗号化のようなことを、世界線を越え実行していたんだね? あれで僅かながらにボクの世界の神格に傷をつけ、ここに入り込んだ。すごいね。奇跡や確率なんかで説明できないよ。キミにしか到達できない世界サ」
「知っていて俺の侵入を許したのか?」
「ああ、ボクはあくまで観測者だからね。キミが何をしようと関係はしないサ。どうせ結末は知っているのだから。フフ」
そう言って絶対神は指を鳴らす。
また場面が切り替わった。
今度は……暗黒の世界!?
●『殺す』スキル発動。暗黒物質を『殺し』酸素を生成……気圧を確保します。
宇宙。
絶対神はまるで光に護られるように空間に浮かび、俺を見下ろしている。
スキルをフルに活用し、重力加速度を追加して奴に近づく。
嘲笑うかのように、奴は俺が元いた場所にワープしてへらへらと笑った。
宇宙空間に放り出されるとは。
……これがすべてを司る者の力か。
はっきりいって、大人に弄ばれる子供の気分を味わっている。
だが、手が届く距離に奴はいる。
だったら諦めるわけにはいかない。
手が届くなら、かならず伸ばす。
今度は絶対に掴みとってみせるんだ。
あと少しなんだ。諦めてなるものか。
しばらく奴に追いすがると、いきなり動く速度を落として振り返った。
「飽きちゃっタ」
絶対神はそう言って指を鳴らす。
すると、どこかの学校の保健室へと切り替わる。
ベッドに不用意に寝転ぶ奴の姿に、腸が煮えくり返りそうになるのを抑える。
「キミの妹をイジめるのもそうだったんだ。最初はすっごくジューシーで面白いんだけど、飽きるんだよネ。失敗、失敗。だからさ、キミの番はもっと楽しめるように工夫したんだ。どう? 『殺す』スキルは喜んでもらえタ?」
「…………これはお前のものじゃない」
「あ、怒った? でもさ、ボクの関与がなければ、キミのその莫大な力もなかったワケだから。鳥が先か卵が先か。キミの妹がすごい力を持ったのはボクが関与したから。だからキミの妹がくれたそのスキルも、ボクがあげたも同然なんだ」
「違う!」
「よかったねえ、キミの可愛い妹が苦しんで産み出したスキルを使わせてあげたのはボクだ」
「スキル!!」
●スキル発動。敵を『殺し』ます。
即座に発動した『殺す』スキルだったが。
いつのまにかベッドの上から消えていた奴には当たらなかったようだ。
くそ。勝てる気がしない。
無敵という言葉が一番合う。
相手は最大限に手加減した状態でこれなのだ。
やろうと思えば、こちらが認知できない速度で命を奪うこともできるだろう。
遊ばれている。
俺とセツナはまだ。奴の掌の上で遊ばれている!!
冷静にならなければいけない。
少しでも怒りや悲しみに支配されれば、奴の世界では命が消滅するだろう。
バックグラウンドで『殺す』スキルは絶対神からのあらゆる影響を『殺し』、思考力の低下を防ぐ手助けをしてくれている。
それでこの差とは。
絶対神は、校内放送を使って校舎に声を響かせた。
「おにいちゃんいたいよ、おにいちゃんくるしいよ……たすけておにいちゃん……」
泣き叫ぶセツナの声だ。
これは……。
「ハハッ。星の創成に焼かれるキミの妹の声だよ。どうだい? こうしてたまに時間を戻して、彼女のハイライトを観測させてもらっているんだ。だって考えてみてよ? 生きながらに幾度も身体を焼かれ、それでもキミの助けを億年単位で待った。なのに、自分が産み出したコピーにあっさり消滅させられちゃうなんて……これはドラマチックだネ!」
「貴様ぁぁぁぁあっ!!」
「そして、どんなに努力してもボクに敵わないキミもとってもジューシー。せっかくここまで来たのに、結末はすでにボクによって観測されているんだかラ」
「く……」
「もっと楽しませてよレイゼイ=セツカ! どうしたら怒ってくれる? 妹が焼かれるところ、リアルタイムで見せてあげようか? なんなら二人に増やしてやってみようか? ボクの能力なら何事もなく出来るヨ?」
楽しませてくれ、だと?
だったらやってやるよ。
最高の娯楽を提供してやる。
今までお前が感じたことのなかった、ジューシーな感覚ってやつをな。
「スキル!! 奴との相対距離を『殺せ』」
●承知しました。素粒子を『殺し』空間相転移します。
「ハハッ。そんな下等な手段で、ボクに近づけると考えているのか____」
「__喋るな」
「えっ!?」
_____ドゴォォォォッツ!!
いつの間にか場面は、古い映画館に切り替わる。
客席がならび、空間には淡い映写機の光が差し込んでいる。
スクリーンには大きく漢字で、『全』という文字が映し出され、ポップコーンを片手に奴はそれを眺めていた。
アンリエッタの能力に似た現象だが、これはすべて現実だ。
奴の能力に現実、非現実の区切りはない。
奴の背後、ドアの近くに立つ俺に対し、振り向いて無邪気に笑う。
「ボクの能力は、書いて文字のごとく、すべてさセツカ!! わかるかい? 森羅万象、万物創成。すべてはボクの観測から生まれたことなんだ。だから、ボクを倒すことなんで出来ないんだよ? ボクを倒すということは、ボクを倒した事象が消滅するということだからネ。のろまなキミにボクは殺せないサ」
「ごちゃごちゃ五月蝿い。今から俺のすべてを賭けてお前を殺す」
「話にならないねぇ。キミほどの男が、ボクの言っている意味を理解していないとは思わないけど」
スクリーンの映像が切り替わる。
俺の姿が映っているみたいだ。
絶対神は、愉快そうに顔を綻ばせて言った。
「探偵ごっこをさせてくれ。いや、その実、答えは知っているのだけれど。キミがボクの世界に入ってこれた理由を当てて見せよウ」
顎に手を当てうなる。
そして、さも思い付いたかのような動作ののちに、奴は俺を指差した。
「否定の折り重ねを使ったんだネ!!」
「……ああ」
「なるほどね。この世界線、別の世界線でも君はたびたび『神などいない』と否定を重ねていたね? ほうほう。あれが伏線だったのか。さすがはセツカ。アンリエッタがやろうとした暗号化のようなことを、世界線を越え実行していたんだね? あれで僅かながらにボクの世界の神格に傷をつけ、ここに入り込んだ。すごいね。奇跡や確率なんかで説明できないよ。キミにしか到達できない世界サ」
「知っていて俺の侵入を許したのか?」
「ああ、ボクはあくまで観測者だからね。キミが何をしようと関係はしないサ。どうせ結末は知っているのだから。フフ」
そう言って絶対神は指を鳴らす。
また場面が切り替わった。
今度は……暗黒の世界!?
●『殺す』スキル発動。暗黒物質を『殺し』酸素を生成……気圧を確保します。
宇宙。
絶対神はまるで光に護られるように空間に浮かび、俺を見下ろしている。
スキルをフルに活用し、重力加速度を追加して奴に近づく。
嘲笑うかのように、奴は俺が元いた場所にワープしてへらへらと笑った。
宇宙空間に放り出されるとは。
……これがすべてを司る者の力か。
はっきりいって、大人に弄ばれる子供の気分を味わっている。
だが、手が届く距離に奴はいる。
だったら諦めるわけにはいかない。
手が届くなら、かならず伸ばす。
今度は絶対に掴みとってみせるんだ。
あと少しなんだ。諦めてなるものか。
しばらく奴に追いすがると、いきなり動く速度を落として振り返った。
「飽きちゃっタ」
絶対神はそう言って指を鳴らす。
すると、どこかの学校の保健室へと切り替わる。
ベッドに不用意に寝転ぶ奴の姿に、腸が煮えくり返りそうになるのを抑える。
「キミの妹をイジめるのもそうだったんだ。最初はすっごくジューシーで面白いんだけど、飽きるんだよネ。失敗、失敗。だからさ、キミの番はもっと楽しめるように工夫したんだ。どう? 『殺す』スキルは喜んでもらえタ?」
「…………これはお前のものじゃない」
「あ、怒った? でもさ、ボクの関与がなければ、キミのその莫大な力もなかったワケだから。鳥が先か卵が先か。キミの妹がすごい力を持ったのはボクが関与したから。だからキミの妹がくれたそのスキルも、ボクがあげたも同然なんだ」
「違う!」
「よかったねえ、キミの可愛い妹が苦しんで産み出したスキルを使わせてあげたのはボクだ」
「スキル!!」
●スキル発動。敵を『殺し』ます。
即座に発動した『殺す』スキルだったが。
いつのまにかベッドの上から消えていた奴には当たらなかったようだ。
くそ。勝てる気がしない。
無敵という言葉が一番合う。
相手は最大限に手加減した状態でこれなのだ。
やろうと思えば、こちらが認知できない速度で命を奪うこともできるだろう。
遊ばれている。
俺とセツナはまだ。奴の掌の上で遊ばれている!!
冷静にならなければいけない。
少しでも怒りや悲しみに支配されれば、奴の世界では命が消滅するだろう。
バックグラウンドで『殺す』スキルは絶対神からのあらゆる影響を『殺し』、思考力の低下を防ぐ手助けをしてくれている。
それでこの差とは。
絶対神は、校内放送を使って校舎に声を響かせた。
「おにいちゃんいたいよ、おにいちゃんくるしいよ……たすけておにいちゃん……」
泣き叫ぶセツナの声だ。
これは……。
「ハハッ。星の創成に焼かれるキミの妹の声だよ。どうだい? こうしてたまに時間を戻して、彼女のハイライトを観測させてもらっているんだ。だって考えてみてよ? 生きながらに幾度も身体を焼かれ、それでもキミの助けを億年単位で待った。なのに、自分が産み出したコピーにあっさり消滅させられちゃうなんて……これはドラマチックだネ!」
「貴様ぁぁぁぁあっ!!」
「そして、どんなに努力してもボクに敵わないキミもとってもジューシー。せっかくここまで来たのに、結末はすでにボクによって観測されているんだかラ」
「く……」
「もっと楽しませてよレイゼイ=セツカ! どうしたら怒ってくれる? 妹が焼かれるところ、リアルタイムで見せてあげようか? なんなら二人に増やしてやってみようか? ボクの能力なら何事もなく出来るヨ?」
楽しませてくれ、だと?
だったらやってやるよ。
最高の娯楽を提供してやる。
今までお前が感じたことのなかった、ジューシーな感覚ってやつをな。
「スキル!! 奴との相対距離を『殺せ』」
●承知しました。素粒子を『殺し』空間相転移します。
「ハハッ。そんな下等な手段で、ボクに近づけると考えているのか____」
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