『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。

晴行

文字の大きさ
上 下
134 / 149
五章

戦いのあとに

しおりを挟む
「勝った……のか?」
「ほんとうに、俺たちが?」
「マジで!?」
「はは……あんなに不利な状況だったのに。セツカくんがいなくなって二年。王の帰還!! 人々が待ち望んでいた瞬間だ!!」
「セツカ、ほんとにすげえよ!! 俺たち勝ったよ!! 世界を守っちまった。今度は世界を救ったんだ」

 どうやら他の場所でも続々と勝ちどきの声があがっているようだ。
 クラスメイトたちは、指揮するものを失った機械族の戦士を難なく撃退した。これなら、後を任せても大丈夫そうだな。
 サカモトとオニズカがやってきた。二人とも激しい戦いを繰り広げてきたのだろう。疲れがみえる。だが、顔は明るい。

「あとは任せてください。……感謝してもしきれません。この場に居合わせられなかったクラスメイトたちの分も、重ねてお礼を言わせてください」
「ゆっくり休んでくれよな。ほんとうに助かったぜ。ヒーロー!!」

 サカモトとオニズカが陣頭指揮をとり、壊れた街に取り残された人々を救いに行った。
 ……終わった。勝利した。
 オリエンテールでの勝利をうけ、世界中で反抗作戦が計画されるだろう。驚異だった神徒はもういない。
 皆が力を合わせればきっと世界を壊そうとする悪に対抗できるはずだ。
 ふぅ。
 これでアラガミの使いとされた神徒はひとり残らず撃破した。さすがに疲れたな。
 森の開けた場所で座って休んでいると、騒がしい女の子たちの集団がやってきた。ミリアたちか。

「セツカってば、余裕で勝っちゃうところがやっぱりセツカね!! さっきはブスって言われてムカついたけど許すわ。だってわたしの彼氏だもん!」
「なに言ってるんですかぁミリアさん。セツカちゃんは世界一かっこいいふーちゃんの王子さまですぅ」
「うん……ちがう。セツカくんはわたしの嫁だよフローラさん」
「皆さんおかしいですよ。スレイの旦那様セツカ様に許可をとって、魔法で凍らせちゃいましょうか?」

 おまえら一斉にしゃべるなよ……ぜんぜん聞き取れないぞ?
 だけど、この子たちの笑顔に囲まれるととてもほっとする。戻ってきたって感じだ。
 いろいろ突っ込みたいが、嫁ではないぞ。
 皆にもみくちゃにされていると、大事なひとりが足りていないことに気がつく。
 いったいどこにいるんだ?
 
「ごめんなさい……」

 レーネは離れて立っていた。
 彼女は、うつむいて涙をこらえている様子だった。

「レーネ、ぜんぜん役にたてませんでした」

 絞り出すように口にし、歯をくいしばる。
 涙を流すような歳じゃない。だから拳を握って、ひたすら泣かないように耐えている。
 そうだった。レーネの心に気をまわす余裕がなかった。レーネにとっても、自分の師匠の敵討ちといえる神徒との戦いは特別なものだったはずだ。
 小さな女の子は悔しさと情けなさの入り交じる感情をただじっと堪えていた。
 俺は立ち上がり、レーネの元へと歩み寄る。
 すると、レーネはビクリと身を震わせた。

「ごめんなさい……レーネはいらない子、ですね」

 金色の毛並みに包まれた美しい耳は萎れ、今にも消えてしまいそうなかすれた声でつぶやく。
 近くまでやってきた俺を見上げようとして、視線を地面に落とす。まるでそうしないと溢れでるものに耐えられないといったように。
 捨てられたり、酷いことをされた経験のトラウマはだいぶ抜けたとはいえ。今回の件はかなり落ち込んだようだ。

 
「そうだな……」


 俺はじっとレーネを見下ろす。
 捨てられるかもしれないと怯える命。肩まで震わせて、とても小さい。
 だから俺は大きな声で言った。

「良かった。レーネを温存しておいてよかった」

「え……?」

「戦うと綺麗な服にホコリがつく。俺のレーネに土埃がかかるのは我慢できないからな」

「あ……の、ご主人さま……っ!? ひゃんっ!?」

 そして抱き締めてみた。
 腕の中にすっぽり収まる少女の温もりは、鼓動を至近距離の柔らかな皮膚感触ごしに伝えてくる。

「ぁ……っ」

 時間差で顔を真っ赤にしたレーネは胸の中でポロポロと瞳から涙を溢れさせた。
 あれ? ちょっと間違ったっぽいか……。驚かせて泣き止ませる作戦だったんだが。

「あ、あのさ。レーネのことは大事だから戦わせなかったって言いたかったんだけど。抱き締めちゃって嫌だった?」
「ちがうんです。うれしくて、あんしんして……ご主人さまに愛されている感覚が、とっても暖かくて。わたしとっても幸せで。優しさがぜんぶ伝わって、立っていられなくなるぐらい溶けそうで」
「あのさ、お前が言ってくれたように……俺もお前がいなくなったら困る」
「はい。はいっ……はいっ!! うれしい……弱くてごめんなさい。でも。うれしいっ。うれしいっ」

 これでいい。
 強さだけが評価されるなら、神徒の連中が言っていたことが正しいことの証明だ。
 レーネはここにいるだけで価値があるんだ。価値なんてなくてもいい。隣にいてくれるだけでいいんだ。
 腕のなかのレーネの感覚にどこか懐かしいものを感じる。まるでいつかの妹のような……。
 必ず守らなければならない。
 そう。これは取りこぼしたものを取り戻すための戦いだ。
 レーネをセツナと同じように失うわけにはいかない。 
 ケモミミ頭をナデナデしながらしばらく抱いていると、すごく近くに圧を感じた。

「いいなぁ」
「いいですぅ」
「す、すごく理不尽」
「不平等を申告します」

 えっと。
 レーネを抱き締めながら大事なことを考えていたような気がする。
 なぜ女子たちに問い詰められている!?

「どうして俺を睨む?」

「セツカさ、まずは言っておくよ。レーネちゃんのフォローすごくグッジョブ」
「だけどふーちゃんたちへの配慮が足りませんねぇ」
「わ、わたしたちだってセツカくんにぎゅーしてもらいたい!!」
「判決、有罪です」

 今の俺は女の子たちに囲まれて判決を言い渡される被告のような有り様だ。それか銀行強盗に入られた受付のような。
 おまえら俺から身ぐるみ剥がす気か?

「ど、どうすれば?」

「んふふ、わかってるくせに。セツカっていやらしい!」
「まずは脱ぎますぅ」
「だ、だめっ。そういうことをしたらみんなを能力でどこかへ飛ばす」
「ちょっと待ってください。しっかり団結しましょう? ああっ……セツカ様どこに行くんですか?」

「帰るんだよ!」

 俺はレーネの手を引き、走って逃げる。
 機嫌を直したレーネはきゃっきゃと笑い手を引かれてついてくる。楽しそうだ。
 彼女たちの身体は大きく成長したり色々あったけれど、こうしてふざけあったりすると皆との絆を再確認できる。
 よかった。守れて本当に良かった。
 彼女たちを傷つけるものが現れるならば、誰だろうと『殺し』てみせる。改めて決意を固めたのだった。

「にゃれにゃれですねー」

「……いたのかペニーワイズ」

「セツカ様の肩が一番安全なのでー。ミリアのこと、ありがとうございましたー。本当に、心の底から……」

「別に、あいつのことは信じているからな。頼りになる女だ」

「……ありがとうございましたー(本人に言ってほしい。飛び上がって喜びまくると思いますですー)」


 んじゃ、帰ろうか。
 俺たちの家に。





 ●





 
 夜。
 静かな夜だった。アラガミはなにをしているのだろうか?
 俺は誰にも悟られないように、戻ってきた深淵の森のなか、スキルに頼んで周囲空間ごと隠蔽してもらった。
 皆は連戦の疲れがある。深く眠っているだろう。
 神徒を撃破したならば、アラガミはなにかしらのアクションを起こすのだろうかと思っていたのだが。
 用意した椅子に座り、夜空を見上げる。月は元に戻っている。アンリエッタは結局、最後に元に戻した。
 ゆっくりと時間が経過していく。こういうのは久しぶりだ。
 『殺す』スキルに尋ねたいことがあった。

「アラガミはなにを考えているのだろうか?」

●わかりません。しかしセツカ、あなたを倒すとすれば消耗しきった神徒との戦いを終えた瞬間が襲撃のタイミングとしてベストでした。襲撃がないということは、目的はもはや予知の範囲に収まりません。

「倒すことが目的じゃないらしいな……妹のコピー、アラガミか。いったい何を考えている」

 この戦いで失ったものは多い。
 この世界の住人の命。
 アリエル、スリザリ。
 そして、レイブンも行方不明だ。
 必死でいなくなったレイブンを捜索していたグリフィンとハウフルの話によると、どうにもアラガミが関与している可能性が高いとの話だ。

「貴様ほどの男が……どうして守れなかったのだ!!」

 グリフィンにはそう言われた。すぐに謝られたが……。
 当然の言葉だ。俺はレイブンが消えたことに気づきもしなかった。
 スキルに分析させたところ、ニイミのように触媒としてレイブンはアラガミの構成物質になってしまったのかもしれないとの話だ。
 そんな救いのないことを言われても困る。
 レイブンのはにかんだ微笑みが記憶に焼き付いて離れない。
 あの女の子も、スリザリと同じようにアーティファクトという存在だったという。
 過ぎた力をもって苦しんでいたのだ。だというのに俺は中二病だと簡単に切り捨てまともに取り合わなかった。
 昔から存在するヒトの原型だから、復活に利用されたらしい。
 もっと話を聞いてやればよかった。後から考えても遅い。
 スキルの声はやや震えたように聞こえた。

●そう考えながら。救う方法を模索している。あなたはどうして……そこまで他人ばかり考えるのですかセツカ。

「さあな。あいつにドロップキックを食らったままだから、今度はお返ししないと気がすまない」

 スキルはいつも俺を気にしている。
 このスキルこそ他人ばかり気にするじゃないか。
 だったら似た者同士というわけか。

●わたしはどこまでもついていきます。本望です。ですが……神徒との戦いでセツカ。あなたの身体は限界を越えました。

「限界? 越えられないから限界って言うはずなのに、おかしな話だ」

●ふざけないで。どうして皆さんにはお伝えしないのですか?

「いったい何を?」

●あなたの寿命の、三割を使いきったことです!! 神徒との戦いは決して楽勝ではありませんでした!! 限界を越えているんですよ? セツカ……お願いだから、どうか無事で……。皆さんにお伝えしましょう。もう戦えないと。これ以上は無理なんだと。神徒よりも強い敵が出現したら、今度こそあなたの命がっ!!

「皆に伝えたら、お前を殺す」

●できもしないくせにっ!!

 涙を流すイメージが伝わってくる。
 自我をもち、主人の身体まで気遣うとは本当に驚きだ。
 そこまで心配されるとはな。さすがはセツナの造ったスキルだ。優しい。

「たのむ」


 俺がそう伝えると、スキルはしばらく沈黙したのち。


●……はい。わかりました。


 とだけ答えた。
 
しおりを挟む
感想 193

あなたにおすすめの小説

治療院の聖者様 ~パーティーを追放されたけど、俺は治療院の仕事で忙しいので今さら戻ってこいと言われてももう遅いです~

大山 たろう
ファンタジー
「ロード、君はこのパーティーに相応しくない」  唐突に主人公:ロードはパーティーを追放された。  そして生計を立てるために、ロードは治療院で働くことになった。 「なんで無詠唱でそれだけの回復ができるの!」 「これぐらいできないと怒鳴られましたから......」  一方、ロードが追放されたパーティーは、だんだんと崩壊していくのだった。  これは、一人の少年が幸せを送り、幸せを探す話である。 ※小説家になろう様でも連載しております。 2021/02/12日、完結しました。

異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~

WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
 1~8巻好評発売中です!  ※2022年7月12日に本編は完結しました。  ◇ ◇ ◇  ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。  ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。  晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。  しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。  胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。  そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──  ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?  前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

半神の守護者

ぴっさま
ファンタジー
ロッドは何の力も無い少年だったが、異世界の創造神の血縁者だった。 超能力を手に入れたロッドは前世のペット、忠実な従者をお供に世界の守護者として邪神に立ち向かう。 〜概要〜 臨時パーティーにオークの群れの中に取り残されたロッドは、不思議な生き物に助けられこの世界の神と出会う。 実は神の遠い血縁者でこの世界の守護を頼まれたロッドは承諾し、通常では得られない超能力を得る。 そして魂の絆で結ばれたユニークモンスターのペット、従者のホムンクルスの少女を供にした旅が始まる。 ■注記 本作品のメインはファンタジー世界においての超能力の行使になります。 他サイトにも投稿中

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います

しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

処理中です...