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五章
冷泉刹奈×シロガミ
しおりを挟む深淵の森に戻った俺は、切り株の上に何時間も腰かけていた。
情報を整理するのに時間がかかる。いや、認めたくない。
妹は、冷泉刹奈はこの世界にいちばん初めに『召喚』されている。
そしてこの世界にはもういない。
それはつまり。
スキルは目の前に現れて、人の形をつくる。
どうりで彼女の姿には懐かしさを感じると思っていた。
清らかな水でつくられた『殺す』スキルは口を開いた。
●情報開示によってセツカに対する攻撃の可能性は消えました。すべての真実をお伝えします。あなたの妹である冷泉刹奈は、この世界の初めの『神』でした。シロガミと自身を呼び、また呼ばれていました。
「嘘だろ?」
●真実です。冷泉刹奈の『死』が確定したとき、刹奈の身体はこちらの世界への転移が開始されました。世界線によって死因は異なりますが、すべては刹奈の異世界転移へと繋がっているのです。
「次元の特異点……。原因は違っても結果は同じということか」
●ええ。冷泉刹奈は『神の力』によって異世界に転移しました。妹を想う冷泉刹華の強い気持ちによって『無限の命』を、兄を想う冷泉刹奈の強い気持ちによって『無限の意識』を与えられました。いわゆる転移者特典です。
「……ぁあ」
__嫌な予感がする。
その先は聞きたくない。
異常なほど冷や汗が出てきて、地面にぽたぽた落ちる。
心臓がバクバクと暴れ出し、地面が崩れ落ちるような錯覚を覚える。
頼む『殺す』スキル。その先は聞きたくないんだ。
●しかし、冷泉刹奈が召喚された先の世界は……『できたて』の宇宙でした。
いやだ。
祈るように両手を合わせてスキルの話を聞く。
それしかできない。
もう過ぎてしまったこと。
しかし、それでは。
感情が渦巻いている中、スキルは続ける。
●『できたて』の宇宙……ビックバン直後の宇宙空間に放り出された冷泉刹奈は、身体がはじけ飛び『即死』しました。
「…………なっ!?」
●冷泉刹奈は放り出された宇宙空間で、何度も何度も何度も何度も即死し続けました。転移者特典で手にいれた『無限の命』が仇となり、即死した次の瞬間には冷泉刹奈の身体は復活を遂げてしまいました。よって、冷泉刹奈は無限に死に続けるしかなかったのです。
「そんなっ!? バカな話があるかっ!! できたての宇宙に放り出すなど、異世界転移でもなんでもない!! ただの地獄じゃないか」
●通常ならば意識することもできない死の連続。もっと悪いことがありました。冷泉刹奈が願ったのは、『無限の意識』。これはどこに行ってもどんな存在に変化しても兄のことを忘れたくないという刹奈の想いから与えられた能力ですが、『無限の意識』の影響で死の瞬間の苦しみを詳細に意識の中に記録したまま、連続性のある記憶を保つことになったのです。
「ちょっと待て。それって……」
●はい。冷泉刹奈は《カウント上限突破》回の死の苦しみを、鮮明詳細に味わうことになりました。
「…………ううっ、くっ」
めまいがして、そのまま地面に倒れそうになる。
実体化した『殺す』スキルの手によって、体をふわりと受け止められた。
そんな資格はない。地面にうち捨ててくれ。
俺の願いが干渉して、刹奈は『無限の命』を与えられ。
妹はできたばかりの宇宙で、想像を越えるような苦しみを味わい続けることになっていたのだ。
助けるどころか、死んだ妹すら苦しめていた。
なんという。
どうすればいい。どうしたら。
●……しかし、冷泉刹奈はあきらめませんでした。
実体化したスキルに助け起こされ、再び俺は切り株に腰かけた。
隣に座ったスキルは優しく背中をさすってくれる。
そうすると、ブラックホールの重力に引かれかけていたような感情も落ち着きを取り戻してきた。
●冷泉刹奈は死に続けながらじっと待ちました。宇宙の温度が冷え、星が生まれ……生物が住める環境にまで適応してくるのを。それに朗報もありました。気づいたのです。幾重にも折り重なった『死』による感情エントロピーの増幅で、物質に対する干渉が可能になっていることを。
「……それはつまり?」
●刹奈はこの世界で、魔力を産み出したのです。
神。
まさに妹はその瞬間、神になったのだ。
死なず、忘れず、苦しみ続ける代わりに。
刹奈は元の世界にはなかった力を産み出したのだ。
●それから、ひとつの星に目をつけました。その場所で『人類』を産み出す実験を繰り返します。魔力を手にいれてからは圧倒的な変化でした。まるで火を手にいれた人類のように、これまで死に続けた刹奈は、こんどは魔力であらゆるものを産み出し続けます。そして『シロガミ』を名乗ったのです。
「シロガミ……か。刹奈は神になりきってこの星をデザインしたんだな」
●シロガミは『人類』を産み出すため、現魔王のようなアーティファクトを作成しました。彼らは人間の拠り所である『希望』『勇気』『死』『生』などの象徴でした。現在は、その役割は解かれています。そしてこの世界で多く見られる人間を産み出したのです。モンスターや獣人など、元の世界には存在しなかったものはシロガミの片寄った知識から産み出されたものの一例です。
「ははっ……あいつ、俺の好きなラノベ勝手に読んでたからな」
●すべては、『冷泉刹華』を召喚するための準備でした。
「俺……を?」
●はい。刹奈が生命を誕生させたのも、人間を造り出したのもすべてはセツカに一目だけ会うという目的のためでした。他の世界線からセツカを呼び出すことはたやすかったのですが、刹奈は異常なほど元の世界線のセツカを呼び出すことに執心しました。その過程で、現在利用されている魔法系統やスキルなどが整備されていきました。例えば神徒が操るコードにアクセスできるスキルとは、わかりやすく言えばシロガミの作成したスキルプログラムの一部を書き換えられるほどの力を持つということ。そうして着々と準備を整えたシロガミでしたが、ある日反乱にあいます。
「反乱?」
●アラガミ……自律自動世界デバッグ用プログラムβ。彼女はシロガミの産み出したモノの『破壊』が仕事でした。刹奈は自身の意識を移植し、ナンバー2の権限を与え、アラガミに破壊のすべてを担当させていました。
……産み出すだけでは世界の維持はできない。間引いたり、増えすぎないように調節しないといけない。
優しい刹奈は『壊す』ことを嫌い、すべてをアラガミに押し付けてしまいました。
やがて自我を持ったアラガミはシロガミを『異物』と判定。強力なスキルをすべて奪いとり、破壊してしまったのです。
すべてを奪われた冷泉刹奈は、この世界から消えました。
「…………」
言葉がでない。
せっかくこの世界に妹の痕跡を見つけたと思ったら。
もう消えてるだなんて。
●__メッセージ021lv……再生。
唐突にスキルが機械音声のような声を発した。
すると、地面にホログラムのような映像が映し出される。
その姿に、俺は息を飲んだ。
『……とれてる?』
妹だ。
まぎれもない、あのときのままの。
小さくて可愛らしい、妹の姿がそこにはあった。
『ホントに?』
妹の声に映像がこくこくと縱に揺れる。
ホログラムというか、人間の視界のような気もする。
『アラガミちゃんまばたきしないでね?』
横に降られる。
『えー。まいっか。あの……おにいちゃんそこにいるよね?』
「ああ、ああっ!!」
俺は返答する。
妹はとびきりの笑顔で破顔する。
まるで何の運命すら背負っていないような、楽観的に楽しそうな顔で。
『この映像を見ているということは……なんつって。なんだか照れ臭いな。ながいあいだおにいちゃんのことばっか考えてたから相当美化されてるっぽい。てか、おにい結婚して!!』
暗転。
『ちょ! アラガミちゃん目開けて! アラガミちゃんが見ててくれないと映像とれないからっ』
映像が復活する。
『ふう。わたしが何を言いたいかっていうと、ごめんねってこと。あの日、おにいちゃんにお弁当を届けられなかったでしょ? おにいちゃんのことだから、自分のせいだーって思い詰めてるかもだけど、あんな事故運が悪かったとしか言い様がないし。わたしはぜんぜんつらくないし、なんともないんだよ! だからおにいちゃんは何一つ悪くないっ!! これ絶対。ほら、この世界すごくない? わたしが全部つくったんだよ? おにいちゃんにも見てもらいたいな……すっごいんだよ、獣人もいるしドラゴンもいるよ? 完璧じゃない? いひひ』
セツナはもじもじと手を遊ばせ、下を向く。
『ひとめでいいから会いたいな。わたしおにいちゃんがいてくれたから頑張れたよ? ……ぜんぜん平気だった。何回殺されても、痛くても平気。えへへ。同じ世界線のおにいちゃんを呼び出すの、すっごく難しいの。もし、違うおにいちゃんを呼んでも、わたしのこと……可愛がってくれるかな?』
セツナははっとしたような顔で前を向き、笑顔をつくる。
『って、何言ってんだわたし。違うくて。そんなことしないからね? この映像の目的は……そう。もし、わたしのせいでおにいちゃんや、おにいちゃんの周りで何か不具合が起きたときは。わたしの『殺す』スキルを使って容赦なくやっつけてほしいの。わたしは、おにいちゃんの妹で幸せだったから』
映像のセツナは手を差し伸べてくる。
掴もうとして、簡単にすりぬけてしまう。
『だいすきだから。おにいちゃん。だから、みんなを救って。自分を救ってね!! またどこかの世界で会えるといいねっ』
暗転。
映像はそこで終了らしい。
妹は永遠に姿を見せることはなかった。
●……メッセージ021lv終了。トリガー……セツカがセツナの消滅を認知
「くそっ……くそがぁぁぁぁぁっ!!」
自分を殺してしまいたかった。
みんなを、自分を救えだと!?
一番救いたいのはお前だというのに!!
なによりも情けないのは、久しぶりに見た妹の姿に涙を垂れ流しにして地面にのたうち回るぐらいしかできない自分のふがいなさ。
あまりにも辛い妹の境遇を想うと、胸を内側から裂いてさらけ出したくなるほどの苦しみを感じる。
こんなものではない。
セツナの感じた苦しみはこんなものではなかったというのに。
あの子は、あんなにも気丈に振る舞ってみせて。
「おにいちゃん。しんどいよ」
そうやって言ってくれ。どうして言ってくれない。
なんでこれほどまで力が足りないんだ。
地面の土をかきむしるように握りしめる。指に血がにじんでいるがどうでもいい。
情けない嗚咽を響かせ、子供以下の姿で泣きわめいたのだった。
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