『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。

晴行

文字の大きさ
上 下
86 / 149
四章

クラスメイトたち

しおりを挟む
「ワンマン=ミリタリー?」

「そう。セツカ様なら知ってると思うけど、元の世界で世間を騒がせていた日本国籍の傭兵がいたでしょ?」

「そういえばニュースになっていたな。紛争地帯に現れる日本人。たったひとりで戦争を終わらせるという話だったが……現実味のないフェイクニュースだろう?」

「ところが、その日本人は実在したらしいの」

「まさか?」

「たぶんだけど、神徒のサトウがその日本人かも。彼は異世界にも関わらず、武器として元の世界の銃器をつかうのよ」
「残酷な男」
「そして。すごく強い」

 サエキ、オオバヤシ、ミワたちが城へとやってきた。
 彼女たちは……すっかり妙齢の女性へと変貌を遂げていた。
 昔はオタクっぽく、おどおどしていたように思えたのだが。
 今の彼女たちはなんと、ビキニアーマーのような装備を装着して歩き回っている。
 なんというか、過酷な環境に慣れてしまったって感じだ。
 目のやり場に困るのでせめて上着ぐらいは着てほしいものだ。
 三人は我先に言ってくる。

「待ってたよセツカ様!」
「私たちが異世界の裏文化は発展させておいたから」
「いろいろ大変だったよ~セツカ様がいないと張り合いがなくてさ~」

「いきなり消えて悪かったな」

「いいよ。クラスメイトだもん」
「でも、ハヤサカちゃんにはフォローしといたほうがいいかも」
「とにかくセツカ様が無事でよかったよ」

 こいつらは20歳になり完全に異世界に順応しているな。
 こんがりと肌を日焼けさせ、まるでアマゾネスのようなたくましさだ。
 ナカジマといい、お前らといい。

「やっぱ筋肉だよね。男なんかイラネ」
「STR極振り。筋トレ筋トレ♪」
「女はパワーだ。陽キャには負けない」

 やれやれだ。
 こじらせてんなー、色々と。



 ワンマン=ミリタリー。

 有名な伝説だ。
 戦争の天才、サトウ。
 幼少の頃から紛争地帯を転々とするサトウは、単独で戦争を終結させるほどの戦闘能力をもつという話だ。
 にわかには信じられない。
 なぜなら、スキルや魔法のあるこの世界の話ではない。
 元の世界では、人間一個の能力などたかが知れているからだ。
 それでもサトウは戦争をひとりで終わらせた。

 サトウは世界中の軍部より喉から手が出るほど欲しがられていた最強の兵士だ。
 米国は彼のために一個師団分用の予算を用意して迎えたが、サトウはそれを丁重に断ったという。
 戦場に死神のように現れては、圧倒的なまでの戦闘技術で敵を皆殺しにする。
 敵よりも味方に恐れられる男。何故ならば、敵対した者はすべからく命を失うから敵が残らない。
 彼の戦闘を表すのにTASという言葉が用いられることがある。
 それはゲームのエミュレータを使用したタイムアタック……ツール・アシステッド・スピードランを言い示すのだが、簡単に噛み砕けば神がかったスピードのスーパープレイ。
 彼の視界に入った兵士は、魔術で攻撃を受けているような感覚を味わうという。
 例えば、それがたった一丁の拳銃によるものであるというのに。

 裏付けとして、大陸の80%ほどが敵による支配を受けたのだが。
 その戦果の80%をサトウが出したものであるというらしいのだ。
 広大な土地と防衛線があったのだぞ?
 どうやって単独でそこまで戦えたというのだ。
 どれだけ強い存在でも、戦争は数だ。陣地を制圧するのには数が必要なはずなのだ。

 天才……か。

 たった一言で片付けるのは容易だが。
 それをこれから相手にしなければいけない可能性が高いというのは、かなり気が重くなる。

「またくるねセツカ様」
「お元気で」
「私たち、ギルドによくいるから」

 サエキたちは冒険者として活動していくらしい。
 あの戦争の一件から、自分たちだけでこの世界でどれだけ通用するかやってみたいと思ったらしいのだ。
 俺たちがアラガミと戦うときは駆けつけてくれるらしいので、頼りにさせてもらおうかと思う。


 さて。
 失った時を埋めるように、次々と人が入れ替わりでやって来る。
 次は誰なんだ?

「お久しぶりです、セツカ様」

「サムズか? 変わってないな」

「セツカ様も。お変わりないようで嬉しく存じます。くくくっ。ほんものだ!!」

「気持ち悪いくらいの笑顔だな?」

「当たり前でしょう。あなたをどれだけ待ちわびたことか!」

 サムズはというと全く変わっていなかった。
 しいていえば、すこし太ったか?
 顔色もつやつやしているようには思えるな。

「セツカ様にお伝えしたいことがありまして」

「なんだ?」

「ふふふ」

「だから、なんだ?」

「じつはですね」

「はやく言え」

「実は僕、結婚しまして」

「へえ、おめでとう。誰と?」

「セツカ様のクラスメイト様です」

「え!?」

 まじで!?
 それは気になる。
 それは……そうか。確かに、みんな20歳だもん結婚だってできるよな。
 いや、この国の法律だと王族なら何歳でも結婚はできるらしいが。
 いや誰!? サムズのやつ誰と結婚したんだ?

「んふーっ。気になります?」

「気になる。教えろ」

「えーどうしよっかな」

「スキル!」

 ●サムズの心理障壁を『殺し』ます。

「セツカ様にお教えします。僕はミズハラ、コイケ、エンドウ様と結婚しました」

「ええ……まさかのトリプル婚かよ」

「あっセツカ様ひどい!! 僕にスキル使わないでくださいよ!! せっかくサプライズしようと思ったのに!」

「お前……よりにもよってあの三人組と?」

 ミズハラ、コイケ、エンドウはイシイ組と呼ばれていたギャル三人組だ。
 はっきり言って……いや、顔は人の好みだ。
 しかし、俺のいない間になにがあったのだろう?
 サムズとあの三人に接点なんてあったか?
 全然ピンとこないな。

「セツカ様がいなくなってしまってから、仕方がないので僕は商売に専念しました。幸い、セツカ様が残して下さったアイデアはありましたので、最初は母と一緒にふたりでやっていましたが、販路が拡大すると人手が不足しまして」

「あの後もしっかり商売を続けていたんだな」

「はい。そして、そんな時に出会ったのが戦いを苦手としていたミズハラ、コイケ、エンドウ様たちでした。彼女たちのスキルは激しくなる戦闘についていけず、三人はとても落ち込んでいる様子でした」

「まあ、奴らのは可もなく不可もなくといったスキルだった」

「僕はそのころにはかなりのお金持ちだったので、一気に三人。ハウスメイド兼従業員として働いてもらうことにしたのです。ふふ、そうしたら、なんと三人とも僕のことを好きになってくれたんですよー」

「へぇ」

 あれ?
 好きになるプロセスが抜けている気がするが?
 まあ、とにかく話を聞いていようか。

「いやーめちゃめちゃかわいいです。ミズハラさんも、コイケさんも、エンドウさんも。ほんとうに僕は幸せものだなぁ」

「なーんか、怪しくないか?」

「いえ? 三人とも、毎日おいしいご飯と宝石をあげるだけですっかり僕にメロメロなんですよー。ほんとにいい子たちです」

「なるほどな」

 サムズのやつ……すっかり骨抜きにされおって。
 おいミズハラ、コイケ、エンドウ。
 お前らたくましいな。
 まあ、サムズが本気で三人に惚れていて幸せそうなのであえて俺からは何も言うことはないな。
 お幸せに、ということだ。

「子供も生まれるので、セツカ様が最初に抱いてくださいね」

「ゴホッオホッ……子供!?」

「はいっ。三人とも妊娠しまして、もうすぐ産まれます」

「ま、まじですか。おめでとう」

「まじです! ありがとうございます!」

 すんごい嬉しそうな笑顔で、るんるんのままサムズは帰っていった。
 なんか色々と合点がいった。
 サムズの母親ならイシイ組との結婚に反対しそうなものだけど、あの三人は無駄にバイタリティが高いからなぁ。
 早めに息子の子供を産んでくれるとわかって、サムズの母は喜んで受け入れたのかも。
 ていうか普通に三重婚だし、三人とも妊娠ってどんだけ……俺たちまだ高校生……あ、これはもう違うか。
 すごいな。こっちの世界で、新しい命が生まれるのか。
 はっきりいって、あんまり現実感が湧いてこない。
 でも彼ら彼女らはこの世界で子供を育てる決意をしたんだ。


 最後にやってきたのは、男と女だった。
 一人は見覚えあるのだが。
 クラスメイトのキシ。いつもアマネと二人でいる、オカマっぽい奴らの男っぽい方だ。

「お久しぶりだねセッちゃん~!! 元気にしてた? 俺たちは元気だよ。獣人の子たちと一緒に商売も細々だけど続けてる。神徒なんてのが出てきたから、どっちかというとみんなで農園を経営してる感じになってるけど」

「久しぶりだな、そうなのか。キシ、背が伸びたか?」

「そうなんだ。あの歳からさらに伸びるとは思ってなかったけどね」

「アマネは?」

 ていうか、キシが可愛らしい女と一緒にいる。
 こんな所をアマネに見られたら完全に終了案件だと思うのだが。
 女はぽってりとした唇を動かした。

「わたしだよ、セッちゃん」

「…………はい!?」

「びっくりした? わたし、アマネだよ」

「いや。お前はアマネではない。何故なら、アマネは男だ」

「女になったの」

「いや、男は女にはなれない」

「伝説のレアアイテムで、わたし女になったのセッちゃん。元には戻れないけど、後悔はしてないわ」

「まじですか」

 アマネはこの4年のうちに見つけた異世界のアイテムで性別を変えていた。
 色々な葛藤があったのだろうと思う。
 それでも、彼らの選択は。

「セッちゃんがいたから。わたし、勇気を出せたんだよ?」

「俺? どうして?」

「だって。セッちゃんがいなかったら、私たち遺跡ダンジョンで死んでたし。クラスメイトたちみんな、多かれ少なかれあなたの影響を受けているの。一歩踏み出せたのは、セッちゃんのおかげ」
「ありがとうな。俺も悩んだけど、アマネがなりたいなら……って」

 二人は手を繋ぎ、幸せそうに微笑んだ。

「本当にありがとうセッちゃん」
「もうこの気持ちを伝えられないんじゃないかと思って。ひやひやしてた。なんでも協力するから、いつでも頼ってね」

「ああ。わかった。そのときは頼む」


 キシとアマネは手を繋ぎながらこの場を後にした。
 何故かはわからんが、俺に伝えたかったらしい。それが何よりも重要なことだと考えていたそうだ。
 時が進むのは必ずしも残酷なことばかりではない。
 クラスメイトたちは希望を胸にこの世界で努力していたんだな。
 そのことが判明しただけでも、俺の気持ちは胸がすくようにすっとしたのだった。
しおりを挟む
感想 193

あなたにおすすめの小説

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~

WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
 1~8巻好評発売中です!  ※2022年7月12日に本編は完結しました。  ◇ ◇ ◇  ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。  ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。  晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。  しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。  胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。  そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──  ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?  前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

処理中です...