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三章
おもてなしを×そう!
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いろいろあり、部屋に戻ってきた。
ミリアは用意されていた浴衣に酷似した服に着替えて部屋で待っていた。
くやしいが似合う。シンプルな生地に赤い髪色が映えるんだ。
彼女が顔を近づけてくると、ほのかないい香りがする。
「セツカさんセツカさん。帰ってきてからレイブンさんの機嫌が悪い。いったい何があったの? わたしきになります」
「顔が近いが? 察してくれミリア。説明するのも面倒だ」
「なぁーんか気になる。わたしの知らないうちに何かとんでもないことが起きてるような? 例えばセツカとレイブンさんの間でなんか特別なことがあったり?」
俺がレイブンのせいで大変な思いをしている最中、こいつはしっかり気持ち良く風呂に入っていたらしい。なんかムカつく。
湯あがりのいい匂いをさせたミリアはめざとくレイブンの様子について尋ねてくる。
こういう勘は鋭いんだよな、こいつ。
「何もない。しいていえばハレンチ女がステータスの成長にテンションが上がり、自分のスピードなら誰にも見られないだろうとタカをくくって全裸で街の外に出る奇行にはしるようなことはあったが」
「おい。レイゼイ=セツカ」
低い声を出すレイブン。
「……ハイエルフの宴とやらでは、飲む!!」
「勝手にしろ」
「お前のせいだっ」
「なぜだ?」
「普通あんな場所に来ないだろっ!! くるなら風呂に来い!!」
「馬鹿か? あんな場所で裸で暴れていると誰が思う?」
「何度も我の裸体を視姦しおってからに。責任をとれ!!」
「何のだ? 意味不明だぞレイブン?」
「セツカとレイブンさん。あやしぃ」
やいのやいの収集がつかなくなっていると、扉がノックされる。
「失礼します。準備ができましたよ」
「ああ、はい。すぐに行きます」
宴の開始だ。
俺たちはロウエルに連れられ、宿の外へと向かう。
街の中心部には、豪華な会場が用意されていた。
俺たち三人をもてなすにはあまりにも大きすぎる気がするが?
「人間をもてなすことは私たちの喜びなのです」
ロウエルは手を合わせながら微笑む。
山盛りの食事や、うつくしい飾り付けも彼女たちの心遣いということなのかもしれない。
準備をしているハイエルフたちの姿は壮観で、男性も女性も美しい見た目をしている。
どうやら、住民のほとんどがこの場に出てきているらしいな。
「こちらへどうぞ」
「おまちしておりました」
「お強そうなおかた」
「セツカさま、こちらにお座りください」
「お二人はこちらへ」
次々と酒や料理が運ばれてきて、陽気な音楽が奏でられる。
ロウエルが音頭をとり、乾杯を行う。
「エウロパにきてくださったセツカ様と、ミリア様、レイブン様に」
「「「乾杯!!」」」
席についたミリアとレイブンはさっそくハイエルフの神酒とやらに口をつけた。
「う、うまい。セツカこれすっごいよ!!」
「……ふむ。美味」
お前ら、ペース早すぎだろ。
ミリアとレイブンは杯をもうあけたみたいだ。
「さあセツカ様。どうぞぐいっと」
「俺は高校生だ」
「年齢ならおきになさらず。ハイエルフのおきてでは、二歳からお酒を飲めます」
「本当なのか?」
●本当です。アカシックレコードの情報では、ハイエルフの文化では二歳からお酒を嗜めます。
おいおい、本当なのかよ解説ありがとう『殺す』スキル。
なら、飲むか。
口をつけてみる。
「うん。飲みやすい」
「いいお飲みっぷりです」
さわやかな喉ごしの、度数が強い透き通った果実酒だ。
冷やされていてとても美味しい。
これならどんどん進んでしまうな。
「お料理もたくさんありますので、遠慮なさらずにどうぞ!」
「わーい!」
「……ふん。やっときたか」
並べられた料理に目を輝かせるミリアは、次から次へと口へと運んでいく。
レイブンはもちもち兎だけ大量に確保してむしゃむしゃ食べている。どれだけ兎に固執しているんだこいつは?
しばらく酒や料理を楽しんでいると、美しい衣装に身を包まれた女のハイエルフたちが登場する。
彼女たちは踊り子で、焚き火を囲んで妖艶な踊りを披露してくれるみたいだ。
例えるならブラジルのサンバ衣装のような露出度の高いもので、非常に扇情的で目のやり場に困る。
「セツカ、みちゃだめー!」
「……くっ。乳を自慢してくるとは性格の悪いハイエルフどもめ」
「部族の踊りか?」
「ええ。セツカ様のためだけに用意した歓迎の踊りです。どうぞご堪能ください」
ロウエルはそう言うと俺の杯に次々と酒を注ぐ。
同じように他のハイエルフに酌をされているミリアとレイブンは酔いが回って気持ちよくなっているようだ。
確かに、ハイエルフの神酒とやらは気持ちが良くなってくる。
俺も意識がぼんやりとしてきた。ふわふわとして気分がいい。
「外の世界はどうですか?」
「オリエンテールは?」
「人間たちは、エルフは健在なのですか?」
「セツカ様はどちらのご出身なので?」
「ニホン……?」
質問攻めだな。
ハイエルフの女に囲まれてまるで有名人にでもなった気分だ。
俺は苦笑いを浮かべつつも、結局はその質問に答えるのだった。
ミリアはいつの間にかハイエルフの踊りに参加している。おいおいまるで盆踊りかよ。
しばらく宴が続き、ふと横を見るとミリアはくぅくぅと寝息を立てている。
レイブンの方も壁によりかかり、眠っている様子だ。
「……二人とも眠ってしまったのか?」
「ええ、セツカ様」
俺の疑問に答えたのは、ハイエルフの長ロウエル。
おもむろに立ち上がり、にこりと微笑んだ。
「ハイエルフの神酒をあれだけお飲みになられたのです。お二人は朝まで起きないでしょう。さあ、これからが本番ですよ」
「どういうつもりだ?」
「セツカ様、『神域』からの脱出はあきらめてください。どうせ無理なのです。GW(グレート・ウォール)は何者にも越えられません。ならば、私たちにセツカ様のお強い種をお残し下さいませ……短い人間の寿命です。私たちハイエルフがセツカ様が死ぬまでおもてなし致しますので、このエウロパにずっと居てくださいな」
「……そういうことか」
外部との交流がまったくないため、この村は新たな血を欲している。
だから俺に対して異様に尽くしてくるのか。
「どの娘も、セツカ様のお恵みを望んでおります」
ハイエルフの娘たちは次々と衣服を脱ぎ、白い肌を露にしていく。
焚き火に照らされた彼女たちの素肌は、闇に浮かび上がる白い花のようだ。
すると、ハイエルフたちは俺を囲むようにして近づいてくる。
ロウエルは俺に細い手を差しのべて言った。
「お望みとあらば、全員ご一緒にでも……神酒を飲まれたので、抵抗できないほど蕩けていらっしゃるでしょう。本能を解放して気持ちのままに、私たちをお求めください」
「……甘く見るな」
●ハイエルフの『神酒』の影響を『殺し』ました。
俺はロウエルの手を払う。
「……あっ」
「希望を『殺し』てこの場に留まるつもりはない。俺には帰らなければならない場所と、守るべき者がいる」
「そんな……だって、どうせここからは出られないのに」
「本当にそうか? どう思うお前ら?」
俺が尋ねると、眠っていたはずのミリアとレイブンがむくりと起き上がる。
「ふふっ。そうこなくっちゃねセツカ!!」
「ふん……この程度の酒では暗殺者は酔わん」
「あ、ありえないです。あんなに神酒を飲んでどうして? 普通の人間なら蕩けきって快楽に身を任せるままになってしまうはずなのに……」
「……こんなに女の子がいる中に、セツカをほうって寝てられるわけないぢゃん。ロウエルさん、セツカなら、私たちならきっとここから出られるようにできるよ!」
「暗殺の王は酒に酔わない。諦めるのが早いんだよハイエルフども」
二人とも立ち上がり、俺の隣へとやってきた。
知らないだろ、ロウエル。
ミリアとレイブン、普段のアホさ加減が目立つだけで実は最高に頼りになる奴らなんだよ。
ミリアは用意されていた浴衣に酷似した服に着替えて部屋で待っていた。
くやしいが似合う。シンプルな生地に赤い髪色が映えるんだ。
彼女が顔を近づけてくると、ほのかないい香りがする。
「セツカさんセツカさん。帰ってきてからレイブンさんの機嫌が悪い。いったい何があったの? わたしきになります」
「顔が近いが? 察してくれミリア。説明するのも面倒だ」
「なぁーんか気になる。わたしの知らないうちに何かとんでもないことが起きてるような? 例えばセツカとレイブンさんの間でなんか特別なことがあったり?」
俺がレイブンのせいで大変な思いをしている最中、こいつはしっかり気持ち良く風呂に入っていたらしい。なんかムカつく。
湯あがりのいい匂いをさせたミリアはめざとくレイブンの様子について尋ねてくる。
こういう勘は鋭いんだよな、こいつ。
「何もない。しいていえばハレンチ女がステータスの成長にテンションが上がり、自分のスピードなら誰にも見られないだろうとタカをくくって全裸で街の外に出る奇行にはしるようなことはあったが」
「おい。レイゼイ=セツカ」
低い声を出すレイブン。
「……ハイエルフの宴とやらでは、飲む!!」
「勝手にしろ」
「お前のせいだっ」
「なぜだ?」
「普通あんな場所に来ないだろっ!! くるなら風呂に来い!!」
「馬鹿か? あんな場所で裸で暴れていると誰が思う?」
「何度も我の裸体を視姦しおってからに。責任をとれ!!」
「何のだ? 意味不明だぞレイブン?」
「セツカとレイブンさん。あやしぃ」
やいのやいの収集がつかなくなっていると、扉がノックされる。
「失礼します。準備ができましたよ」
「ああ、はい。すぐに行きます」
宴の開始だ。
俺たちはロウエルに連れられ、宿の外へと向かう。
街の中心部には、豪華な会場が用意されていた。
俺たち三人をもてなすにはあまりにも大きすぎる気がするが?
「人間をもてなすことは私たちの喜びなのです」
ロウエルは手を合わせながら微笑む。
山盛りの食事や、うつくしい飾り付けも彼女たちの心遣いということなのかもしれない。
準備をしているハイエルフたちの姿は壮観で、男性も女性も美しい見た目をしている。
どうやら、住民のほとんどがこの場に出てきているらしいな。
「こちらへどうぞ」
「おまちしておりました」
「お強そうなおかた」
「セツカさま、こちらにお座りください」
「お二人はこちらへ」
次々と酒や料理が運ばれてきて、陽気な音楽が奏でられる。
ロウエルが音頭をとり、乾杯を行う。
「エウロパにきてくださったセツカ様と、ミリア様、レイブン様に」
「「「乾杯!!」」」
席についたミリアとレイブンはさっそくハイエルフの神酒とやらに口をつけた。
「う、うまい。セツカこれすっごいよ!!」
「……ふむ。美味」
お前ら、ペース早すぎだろ。
ミリアとレイブンは杯をもうあけたみたいだ。
「さあセツカ様。どうぞぐいっと」
「俺は高校生だ」
「年齢ならおきになさらず。ハイエルフのおきてでは、二歳からお酒を飲めます」
「本当なのか?」
●本当です。アカシックレコードの情報では、ハイエルフの文化では二歳からお酒を嗜めます。
おいおい、本当なのかよ解説ありがとう『殺す』スキル。
なら、飲むか。
口をつけてみる。
「うん。飲みやすい」
「いいお飲みっぷりです」
さわやかな喉ごしの、度数が強い透き通った果実酒だ。
冷やされていてとても美味しい。
これならどんどん進んでしまうな。
「お料理もたくさんありますので、遠慮なさらずにどうぞ!」
「わーい!」
「……ふん。やっときたか」
並べられた料理に目を輝かせるミリアは、次から次へと口へと運んでいく。
レイブンはもちもち兎だけ大量に確保してむしゃむしゃ食べている。どれだけ兎に固執しているんだこいつは?
しばらく酒や料理を楽しんでいると、美しい衣装に身を包まれた女のハイエルフたちが登場する。
彼女たちは踊り子で、焚き火を囲んで妖艶な踊りを披露してくれるみたいだ。
例えるならブラジルのサンバ衣装のような露出度の高いもので、非常に扇情的で目のやり場に困る。
「セツカ、みちゃだめー!」
「……くっ。乳を自慢してくるとは性格の悪いハイエルフどもめ」
「部族の踊りか?」
「ええ。セツカ様のためだけに用意した歓迎の踊りです。どうぞご堪能ください」
ロウエルはそう言うと俺の杯に次々と酒を注ぐ。
同じように他のハイエルフに酌をされているミリアとレイブンは酔いが回って気持ちよくなっているようだ。
確かに、ハイエルフの神酒とやらは気持ちが良くなってくる。
俺も意識がぼんやりとしてきた。ふわふわとして気分がいい。
「外の世界はどうですか?」
「オリエンテールは?」
「人間たちは、エルフは健在なのですか?」
「セツカ様はどちらのご出身なので?」
「ニホン……?」
質問攻めだな。
ハイエルフの女に囲まれてまるで有名人にでもなった気分だ。
俺は苦笑いを浮かべつつも、結局はその質問に答えるのだった。
ミリアはいつの間にかハイエルフの踊りに参加している。おいおいまるで盆踊りかよ。
しばらく宴が続き、ふと横を見るとミリアはくぅくぅと寝息を立てている。
レイブンの方も壁によりかかり、眠っている様子だ。
「……二人とも眠ってしまったのか?」
「ええ、セツカ様」
俺の疑問に答えたのは、ハイエルフの長ロウエル。
おもむろに立ち上がり、にこりと微笑んだ。
「ハイエルフの神酒をあれだけお飲みになられたのです。お二人は朝まで起きないでしょう。さあ、これからが本番ですよ」
「どういうつもりだ?」
「セツカ様、『神域』からの脱出はあきらめてください。どうせ無理なのです。GW(グレート・ウォール)は何者にも越えられません。ならば、私たちにセツカ様のお強い種をお残し下さいませ……短い人間の寿命です。私たちハイエルフがセツカ様が死ぬまでおもてなし致しますので、このエウロパにずっと居てくださいな」
「……そういうことか」
外部との交流がまったくないため、この村は新たな血を欲している。
だから俺に対して異様に尽くしてくるのか。
「どの娘も、セツカ様のお恵みを望んでおります」
ハイエルフの娘たちは次々と衣服を脱ぎ、白い肌を露にしていく。
焚き火に照らされた彼女たちの素肌は、闇に浮かび上がる白い花のようだ。
すると、ハイエルフたちは俺を囲むようにして近づいてくる。
ロウエルは俺に細い手を差しのべて言った。
「お望みとあらば、全員ご一緒にでも……神酒を飲まれたので、抵抗できないほど蕩けていらっしゃるでしょう。本能を解放して気持ちのままに、私たちをお求めください」
「……甘く見るな」
●ハイエルフの『神酒』の影響を『殺し』ました。
俺はロウエルの手を払う。
「……あっ」
「希望を『殺し』てこの場に留まるつもりはない。俺には帰らなければならない場所と、守るべき者がいる」
「そんな……だって、どうせここからは出られないのに」
「本当にそうか? どう思うお前ら?」
俺が尋ねると、眠っていたはずのミリアとレイブンがむくりと起き上がる。
「ふふっ。そうこなくっちゃねセツカ!!」
「ふん……この程度の酒では暗殺者は酔わん」
「あ、ありえないです。あんなに神酒を飲んでどうして? 普通の人間なら蕩けきって快楽に身を任せるままになってしまうはずなのに……」
「……こんなに女の子がいる中に、セツカをほうって寝てられるわけないぢゃん。ロウエルさん、セツカなら、私たちならきっとここから出られるようにできるよ!」
「暗殺の王は酒に酔わない。諦めるのが早いんだよハイエルフども」
二人とも立ち上がり、俺の隣へとやってきた。
知らないだろ、ロウエル。
ミリアとレイブン、普段のアホさ加減が目立つだけで実は最高に頼りになる奴らなんだよ。
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