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三章
魔王の提案を×そう!
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暗殺者を束ねるという魔王レイブンは立ち上がり、俺に向かって手を出した。
敵の敵は味方だということか?
どうもスリザリや他の魔王は一枚岩……同じ考えで動いているわけでもないらしく。
きっと俺を育てるなどと考えているのはコイツくらいのものだろう。
「……さあ我の手を取るのだレイゼイ=セツカ。暗殺の王、レイブンが稽古をつけてやろう」
レイブンはよく見てみれば確かに小さな女の子の手を俺に向かって差し出しこう言った。
やれやれ。
なので俺は、はっきりとこう答えたんだ。
「嫌だ」
「…………ん? 聞き間違いか?」
「断る」
「……貴様。話を聞いていたのか? 我らは幾年月も前からアラガミへの対抗手段を考えてきた。貴様ごときが思いつく手段の何倍も多くな。バカなことは考えず言うことを聞け」
レイブンはまさか断られるとは考えていなかったのか、殺気を放ちそう言う。
はぁ、勘違いしているな。
俺が考えているのはもっと別のことだ。
「以前お前に攻撃されたことについての謝罪がないが? それにフローラをけなして泣かせただろ? あの件が未解決だ」
「は!? 世界の危機だというのにそんなことにこだわっていたのか? くだらん。我はあんな乳エルフのことはもう忘れてしまったぞ?」
「はぁ……」
「んな……!? そんなことはどうでもいいではないか!! 第一、魔王である我が貴様やエルフに謝る義理などまったくないっ」
「へぇ、ふぅん。そういう考えなのか」
俺はわざとらしく大きなため息をつき。
顎に手をあて、遠い目をしながらあの光景を思い出す。
「やはりパンツもろくにはけない魔王とは一緒にやっていけないな」
「…………なぁ……っ!?」
「まさか露出癖趣味があったとは……暗殺魔王はずいぶんと開放的なんだな」
「おま、やくそくっ。やくそく!!」
「やく……そく? 俺もお前と同じで忘れっぽいんだ。なあミリア。パンツをはかない女がいるとしたらどう思う? 暗殺を得意とする奴なんだが……実はマントの下は過激なんだ」
「えっ……何の話? パンツをはかないのはちょっと、近づきにくいかなー」
「わーっ!? わぁーっ!?!?」
レイブンは手をバタバタさせながら俺の話をさえぎった。
まったく話についていけていないミリア。
よかった自分が女だとバレてないとほっと息をつくレイブン。
むしろなぜ隠す。
ミリアは俺とレイブンの駆け引きなど露知らずだ。
「ていうかそういえば、いつのまにセツカは暗殺の王『レイブン』と仲良くなったの!? 人脈すごすぎ……」
「道端で殺されかけてね。迷惑な話だ」
「うぅ……レイゼイ=セツカ貴様。我を辱しめるつもりか!? ありえないぞ貴様。暗殺者よりも鬼畜な奴め。ぜったいに内緒にすると誓ったではないか!!」
「お前の態度しだいだ」
「なんて男だ……ぜったいに暗殺してやる。油断したところを背後からさっくりとしてやるもん。ぶつぶつ」
「聞こえてるぞノーパン暗殺者」
「おおおおい!! ばれるって!! せめて少しぐらい言葉の綾というものに包め!! 我の静かでかっこいいイメージが台無しじゃないか!!」
「静かでかっこいい……? 小さくてこじんまりの間違いじゃないのか?」
「…………我の胸のことを言っているのだったら本気で殺すからなセツカ!? 小さい上にこじんまりと過剰に修飾する意味はなんだ? 我を愚弄しておるだろうこの悪鬼のような男め!!」
「自分から『約束』のこと言ってしまってるが? いいのか?」
俺はべつになにが『小さくてこじんまり』だとは言っていない。
レイブンの胸は、みんな違ってみんないい。そういう有名な言葉に従おう。
レイブンは自分から隠している性別のことを告げてしまっているようなものだ。
「あ」
「俺は約束を守ったぞ?」
「くそう……なんという策士なのだセツカ。我をこんな風に追い込むなどとは。さすがは我がライバル」
「何もしていないが?」
「くぅ。わかった……どうにでもなれ」
というやりとりがあり。
レイブンは俺に頭を下げる。
「この前は、すまなかった。我らの都合で貴様に攻撃を仕掛けたことを謝ろう。それと、巨乳のエルフにも悪かったと言っておいてくれ。これでいいか?」
「それは直接言え」
「くっ……屈辱」
「よしよし。ちゃんと謝れたな。偉いぞ?」
「おい! 頭を撫でるなバカ。我のほうが立場は上だぞ?」
「はいはい」
「にゃあぁあ!? 我を子供扱いするな!!」
ごしごしと頭を撫でてやると、きゃっきゃと喜ぶレイブン。
やれやれ。やっぱり胸がちいさ……子供だな。
「おい!! 我は喜んでないぞ!? 撫でるなぁぁっ……」
「よしよし」
「え!? セツカってば魔王を手玉にとってる!? ってか今、スキル使えないんじゃなかったの? なのに魔王をこんな扱い出来ちゃうの!? え、すごすぎて意味わかんないよ……」
さて。
レイブンからの謝罪をうけ、俺の中のわだかまりが解消したこともあり。
同行するのはさほど問題ではなくなったのだが。
「レイブン。お前は俺を鍛えると言ったな?」
「……ああ。この『神域』からの脱出には特殊なステータス『タマシイ』の成長が必要だ。隠しステータスとでも言おうか。それが高くないと脱出ができないのだ」
「なるほどな」
「貴重な情報に感謝しろ。我が来なかったら貴様はこの空間に閉じ込められたままだ」
俺はレイブンがもたらした情報にややがっかりした。
すべて予想の範囲内であったからだ。
「レイブン。俺を鍛える必要はない」
「……なんだと?」
俺の言葉に驚きを露にするレイブン。
だったらはっきり伝えるしかないな。
「逆だ。俺がお前とミリアを鍛える」
「…………はぁ!?」
「え、わ、わたしも!?」
俺は二人を前に宣言したのだった。
敵の敵は味方だということか?
どうもスリザリや他の魔王は一枚岩……同じ考えで動いているわけでもないらしく。
きっと俺を育てるなどと考えているのはコイツくらいのものだろう。
「……さあ我の手を取るのだレイゼイ=セツカ。暗殺の王、レイブンが稽古をつけてやろう」
レイブンはよく見てみれば確かに小さな女の子の手を俺に向かって差し出しこう言った。
やれやれ。
なので俺は、はっきりとこう答えたんだ。
「嫌だ」
「…………ん? 聞き間違いか?」
「断る」
「……貴様。話を聞いていたのか? 我らは幾年月も前からアラガミへの対抗手段を考えてきた。貴様ごときが思いつく手段の何倍も多くな。バカなことは考えず言うことを聞け」
レイブンはまさか断られるとは考えていなかったのか、殺気を放ちそう言う。
はぁ、勘違いしているな。
俺が考えているのはもっと別のことだ。
「以前お前に攻撃されたことについての謝罪がないが? それにフローラをけなして泣かせただろ? あの件が未解決だ」
「は!? 世界の危機だというのにそんなことにこだわっていたのか? くだらん。我はあんな乳エルフのことはもう忘れてしまったぞ?」
「はぁ……」
「んな……!? そんなことはどうでもいいではないか!! 第一、魔王である我が貴様やエルフに謝る義理などまったくないっ」
「へぇ、ふぅん。そういう考えなのか」
俺はわざとらしく大きなため息をつき。
顎に手をあて、遠い目をしながらあの光景を思い出す。
「やはりパンツもろくにはけない魔王とは一緒にやっていけないな」
「…………なぁ……っ!?」
「まさか露出癖趣味があったとは……暗殺魔王はずいぶんと開放的なんだな」
「おま、やくそくっ。やくそく!!」
「やく……そく? 俺もお前と同じで忘れっぽいんだ。なあミリア。パンツをはかない女がいるとしたらどう思う? 暗殺を得意とする奴なんだが……実はマントの下は過激なんだ」
「えっ……何の話? パンツをはかないのはちょっと、近づきにくいかなー」
「わーっ!? わぁーっ!?!?」
レイブンは手をバタバタさせながら俺の話をさえぎった。
まったく話についていけていないミリア。
よかった自分が女だとバレてないとほっと息をつくレイブン。
むしろなぜ隠す。
ミリアは俺とレイブンの駆け引きなど露知らずだ。
「ていうかそういえば、いつのまにセツカは暗殺の王『レイブン』と仲良くなったの!? 人脈すごすぎ……」
「道端で殺されかけてね。迷惑な話だ」
「うぅ……レイゼイ=セツカ貴様。我を辱しめるつもりか!? ありえないぞ貴様。暗殺者よりも鬼畜な奴め。ぜったいに内緒にすると誓ったではないか!!」
「お前の態度しだいだ」
「なんて男だ……ぜったいに暗殺してやる。油断したところを背後からさっくりとしてやるもん。ぶつぶつ」
「聞こえてるぞノーパン暗殺者」
「おおおおい!! ばれるって!! せめて少しぐらい言葉の綾というものに包め!! 我の静かでかっこいいイメージが台無しじゃないか!!」
「静かでかっこいい……? 小さくてこじんまりの間違いじゃないのか?」
「…………我の胸のことを言っているのだったら本気で殺すからなセツカ!? 小さい上にこじんまりと過剰に修飾する意味はなんだ? 我を愚弄しておるだろうこの悪鬼のような男め!!」
「自分から『約束』のこと言ってしまってるが? いいのか?」
俺はべつになにが『小さくてこじんまり』だとは言っていない。
レイブンの胸は、みんな違ってみんないい。そういう有名な言葉に従おう。
レイブンは自分から隠している性別のことを告げてしまっているようなものだ。
「あ」
「俺は約束を守ったぞ?」
「くそう……なんという策士なのだセツカ。我をこんな風に追い込むなどとは。さすがは我がライバル」
「何もしていないが?」
「くぅ。わかった……どうにでもなれ」
というやりとりがあり。
レイブンは俺に頭を下げる。
「この前は、すまなかった。我らの都合で貴様に攻撃を仕掛けたことを謝ろう。それと、巨乳のエルフにも悪かったと言っておいてくれ。これでいいか?」
「それは直接言え」
「くっ……屈辱」
「よしよし。ちゃんと謝れたな。偉いぞ?」
「おい! 頭を撫でるなバカ。我のほうが立場は上だぞ?」
「はいはい」
「にゃあぁあ!? 我を子供扱いするな!!」
ごしごしと頭を撫でてやると、きゃっきゃと喜ぶレイブン。
やれやれ。やっぱり胸がちいさ……子供だな。
「おい!! 我は喜んでないぞ!? 撫でるなぁぁっ……」
「よしよし」
「え!? セツカってば魔王を手玉にとってる!? ってか今、スキル使えないんじゃなかったの? なのに魔王をこんな扱い出来ちゃうの!? え、すごすぎて意味わかんないよ……」
さて。
レイブンからの謝罪をうけ、俺の中のわだかまりが解消したこともあり。
同行するのはさほど問題ではなくなったのだが。
「レイブン。お前は俺を鍛えると言ったな?」
「……ああ。この『神域』からの脱出には特殊なステータス『タマシイ』の成長が必要だ。隠しステータスとでも言おうか。それが高くないと脱出ができないのだ」
「なるほどな」
「貴重な情報に感謝しろ。我が来なかったら貴様はこの空間に閉じ込められたままだ」
俺はレイブンがもたらした情報にややがっかりした。
すべて予想の範囲内であったからだ。
「レイブン。俺を鍛える必要はない」
「……なんだと?」
俺の言葉に驚きを露にするレイブン。
だったらはっきり伝えるしかないな。
「逆だ。俺がお前とミリアを鍛える」
「…………はぁ!?」
「え、わ、わたしも!?」
俺は二人を前に宣言したのだった。
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