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二章
森林地帯の戦い・フローラの覚悟――精霊神の心のなか
しおりを挟む国境森林地帯。
大規模なゾンビとグールの混成軍団が、まとまった形で王城の方角を目指し進軍してきていた。
フローラはセツカのクラスメイトたちを少数引き連れ、森のなかを進む。
セツカに買い与えてもらった黄色のブラウスは深い森のなかでは少々場違いな着こなしにも感じるが、フローラはこの復活した服をどうしても着て行きたかったのだ。
スレイたちの戦いはもう始まっているでしょうねえ。
フローラは一緒に行動するセツカのクラスメイトに歩調を合わせながら物思いにふける。
総勢で10名にも満たないフローラの仲間たち。
ナカジマ率いる秀才グループと、イシイ組の三名の女性徒だ。
黙々と突き進むフローラに向かってナカジマは得意気に言葉を発した。
「僕の能力は『強化風魔法』さ。風系の魔法なら、とても強力なものを使える。これでフローラ様の役に立てるかな?」
「いえ。あんまり必要ないですねえ。ナカジマさんの魔法は、ふーちゃんぜんぶ使えるです。ふーちゃんエルフの精霊神ですので」
「ええ、そんなぁ……」
「はっきり言います。ナカジマさんに王城では優しくしましたが、戦場では邪魔をしないで欲しいです。セツカちゃんはふーちゃんに大事な役目をお任せくださいました。ゾンビ・グールの大軍を足止めと、問題児たちのおもりですね。やりとげます。こんどこそ……負けられないですぅ」
「僕たちは何をすれば?」
「あなたたちは、ふーちゃんの後ろで見ていてください。それか、もう帰ってもいいですよ? セツカちゃんの言うことに反抗してましたし、どうせ戦いたくないのでしょう? セツカちゃんだって逃げ出したあなたたちを『殺し』はしないでしょう。どこかの偽聖女とは違いますから」
フローラの辛辣な言葉はおおむね当たっていた。
ナカジマたちやイシイ組の女子たちは、出発の間際まで人数の少なさや装備についてぶつくさと言っていたのだ。
お互いに負けそうになったら逃げようと示し合わせていたりもした。
彼らはそうやってイシイたちの暴虐にも、聖女の理不尽にも物陰に隠れるようにして逃れてきたのだから。
「そこまで、言わなくても……僕たちだって……っ」
ナカジマは歯をくいしばった。
見目麗しいエルフの精霊神は、ずんずんと森の中を進んでいく。
……どうして君は迷いなく進んでいけるんだい?
こんなに暗く、恐ろしいモンスターが出る森なのに。
あんなにちいさな背中なのに、どうして。
ナカジマは震える手を抑えつけながら、エルフの精霊神の背中を追っていた。
それは不思議な感覚だった。
たとえば今、ここで逃げ出したとしてもフローラやセツカに咎められはしないだろう。
彼らは口では辛辣だが、口だけでなにもしないナカジマたちや、イシイに媚を売って生き抜いてきた三人の女生徒をこの戦いから排除しなかった。
イシイや聖女が消え去ったとき、ナカジマたちが最初に感じたのは不安。
あれだけ暴虐な者たちが消えてくれたのに……僕たちは自分たちで考えることが怖かったんだ。
思わず逃げ出したくなる。安全な場所なんてどこにもないのに。
しかし何故かナカジマはそうしなかった。隣にいるイシイ組の女子たちも神妙な顔で必死についてきている。
これがセツカくんのやりたかったことなのかい?
こんな僕たちに、経験をもって教えてくれるというのか。
ナカジマははっと気がつく。
ああ、僕たちは何かを変えたいと思っているのかもしれない。
あの頃のクソみたいな日常から抜け出すために、目を背けたなにかを取り戻すために。
歯をくいしばりながら、ナカジマは笑っていた。
怖くて涙目になりつつも、不思議と見て見ぬふりを繰り返したあの頃のような気持ち悪さは一切ない。
爽やかな風が心に吹きわたる。フローラについていくのはどう考えても自殺行為なのに。
セツカは言っていた。
(自分の居場所は自分で守るんだな)
ナカジマたちの心の中にセツカが言っていた言葉が響きわたる。
ぴたりと前を進むフローラが歩みを止めた。
「近いです。気をつけてください。奴らは動きは鈍いですが、数が圧倒的ですぅ」
フローラの声でクラスメイトたちは現実へと引き戻される。
ひどい悪臭が森を支配する。
鼻の奥を犯されるような、肉の腐ったすえた臭気がたちこめる。
ずりずりと引き摺る音が前方から迫り、時おり樹木が引き倒されるミシミシという音が聞こえる。
森を埋め尽くすアンデッドの大軍だ。
「真空命題(アストラタクト)・虚空(セロ)」
相手に気づかれる前に、周囲を真空に包むフローラの大技が炸裂した。
髪が逆立ち、美しい光をともなう魔力がフローラの身体からほとばしる。
ゴゴゴゴ……。
バキバキバキバキッ!!
前方の広範囲をその対象にしたため、数千の敵は葬れただろうか。
真空に包まれたゾンビたちはカサカサの土くれになって消滅した。
圧倒的な魔法攻撃力。
フローラは森の奥をにらむ。
「セツカちゃんがふーちゃんをここに配置したのには理由があります。ここはエルフに有利な『森』だということ。相手が動きの遅い大軍だということ。そして、少ない仲間で行動するため、巻き込む心配をしなくていいということです。つまりこの条件なら、ふーちゃんは本気を出せる……もう絶対にあんな思いはごめんですぅ。あの仮面の魔王に負けたとき、ふーちゃんは誓いました。決してセツカちゃんを、主人を失望させないと。だから、5万だろうと10万だろうと、ふーちゃんが一人で止めてみせます」
フローラの髪は逆立ち、淡く蒼く光輝いている。
美しく気高いエルフが本当に大事なものを守るときに発する魂の魔力だ。
空中に浮かび上がった彼女は、強い風を巻き起こしながらゆっくりと大軍のいる方向へと突き進む。
あわてて追うナカジマたち。
空中に浮かぶ風魔法の自動砲台になったフローラは次々とゾンビとグールを撃破していく。
例えるならシューティングゲーム。百発百中の精霊神が次々とアンデッドを風の塊をぶつけ葬ってしまうのだ。
しかし永遠に続くかと思われたフローラの魔力にも陰りが出てくる。
ぜえぜえと息を切らし、必死の形相でフローラはゾンビたちをにらみつける。
(くっ……精霊神の力をもってしても、このゾンビの大群を葬りさることは容易ではないのですねぇ。おそらく魔王の力で強化されています。初級の魔法じゃ消滅してくれませんから魔力の消費が激しい。……魔力を補給しないと。でも、一瞬でも気を抜くとゾンビたちが逃げ出してしまうかも。グールはすでに風魔法に対する抗体をもちはじめているみたいですし、厄介ですっ)
このままじゃ押しきられちゃう。
どうにかしないと。
焦り、思わず背後を振り返るフローラ。そこには誰もいなかった。
(ああ、やっぱりクラスメイト様は逃げてしまわれたのですか。そうですよねぇ)
フローラは落胆した。
期待していたわけではないが、そうやって人間に裏切られてきたから。
アリエルに封じられたのだって、元はと言えば騙されてあの場所につれてこられたのだ。
だから、全然悲しくはない。
今回は最初から期待していたわけじゃないから、ひとつも悲しくはない。
フローラが乾いたように笑おうとしたとき、気の抜けたような雄叫びが響く。
「う、うぁああああああっ!!」
「ナカジマさま!?」
ナカジマの声が聞こえた。
それは背後ではなく、正面のアンデッド大軍の最中から。
逃げ出さずに、ゾンビの中に突っ込んだらしい。
「こわいぃぃぃっ!! けど、僕たちだって、なにかしたいんだっ!! 『風刃(エア・ゾル)』!!」
ザグン!!!
ザグン! ザグン! ザグン!
ナカジマはゾンビやグールの最中に躍り出て、両腕から発する高位風魔法で敵の胴体を真っ二つにしていく。
魔力の消費バランスを考えない必死で、拙い攻撃。
どんどんゾンビたちに囲まれそうになる。
そして秀才グループの連中が「ひいぃ素数を数えるんだ!」「ナカジマくんをたすけるぞ!」「QEDですな!」などと言いナカジマを守るようにして取り囲む。
彼らの能力もさほど強力ではなく、一体ずつ倒すのがやっとだ。
じわじわと迫る腐った死体は悲鳴をあげるナカジマを完全に餌だと思ってロックオンした様子だ。
ウゥゥゥゥゥゥウウウゥゥゥ……。
「うちら忘れてね?」
「んだんだ」
「はっきりいってダルいけどさ」
ナカジマたちを取り囲んでいたゾンビたちが勢いよく吹き飛ばされる。
ミズハラ、コイケ、エンドウは逃げていなかった。
彼女たちはスキルを発動させ、次々とナカジマにとりつこうとするゾンビを倒していく。
「強化水魔法……水弾(アクアバレッド)!! ナカジマ泣くなよー男だろ」
「空間認知3……エンドウさ、うしろに三びきいるっぽいよ?」
「うけんですけど。無刀衝撃波(スラッシュ)!!」
「お前ら……逃げたんじゃなかったのかよ? お前ら、こういうときいつもダルがってキツいことから逃げてたじゃんか。キャラじゃないだろっ!!」
「……うちらだって、やりたいときだってあんの。童貞のくせにうるさいんだよナカジマ」
「あたしらバカだからさ、イシイの言いなりになっていることが正しいっておもってた。そうすればイジメられないし」
「でも……うちらだって。うちらだってさ。なんかやりたいよ。誰かの役にたってみたい」
三人は申し訳なさそうに口を濁していた。
こんな三人の姿を初めて見た。ここまで人を変えてしまうのかセツカくん。
彼女たちはあの頃から変わろうとしているのか。
ナカジマは彼女たちの変化がひとりの男によってなされたことだと実感し、その男の懐の深さに愕然とする。
なんて男なんだセツカくん、君という男はまるで……僕が憧れている天才。
ナカジマは秀才と呼ばれることに不満をもっていて、天才と呼ばれたいと常づね考えてきた。
だからセツカの存在はどうにも鼻についていたのだが、その理由がやっと理解できた気がするのだ。
彼は天才だ。
そして僕は彼が好きなのかもしれない。
ナカジマの感情は斜め上へと暴走していた。
「まったく。ほんとうにクラスメイト様はまだまだですねぇ。弱っちいですぅ」
フローラは笑っている。
どうしてだろう。彼らの姿がとても眩しく感じた。
ぜんぶ3000年前におきざりにされたフローラだが、彼らはおきざりにしない選択肢を自分で選べそうだ。
そんな選択を与えた主人が、セツカの考えがすごすぎて胸が高鳴る。
そういうことだったんですね、セツカちゃん。
フローラは胸元からポーションの瓶を取り出す。
「さて、これはセツカちゃんから授けられた特別なエーテル薬です。これをあなたたちにもお渡ししますので、ふーちゃんの魔法にもし隙ができるようならサポートをお願いします。さあ、これを飲んで仕切り直しといきましょう」
「フローラ様ありがとうございます!! なんか暖かいですね……」
「えぇ。ふーちゃんのおっぱいにしまってありましたので、人肌の温度で飲みやすいですよぉ」
「んぐっ……ごほっ、ごほごほ……」
「あらあら。回復薬を喉に詰まらせてしまっては元も子もありませんよぉ」
ゾンビたちの数はまだまだ減らない。
一時の休息を終えたフローラとはぐれ者たちは。
スレイやレーネ・ミリアの軍の決着がつくまで森の中をさまよい続ける。
遭遇したゾンビを倒し、逃げ、グールを倒し、逃げ。
まるでやる気のなかった面々は必死に暗闇のその先にある光を求める。
短時間で成長していく人間の姿をフローラはその目に焼きつける。
これが自分の主人、セツカ様のはかりしれない能力だ。
決してスキルだけにとらわれないその力に精霊になった身分であるフローラは惹かれたのだ。
いつまでついていきたい。
いつまでも横にいたい。彼をあだなすものが存在するなら、3000年分の想いをもってわたしがソレを殺す。
フローラの瞳には透き通るような光が宿っていた。
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