『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。

晴行

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一章

遺跡ダンジョンを×そう!その6

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 レーネは一瞬の動きによってボブリスから剣を奪う。
 そして。
 ボブリスは唾を飛ばしながら尻餅をついて悲鳴をあげた。

「な、なん、なんなんなん!?!? 僕のグレートミスリルソードが手元にない!?!?」

 いやー予想を裏切らない奴だな。
 すでにレーネが奪いとり、胸の前で水平に構えて。
 膝に向かって勢いよく剣の腹を叩きつける!
 
「えいっ」

「えい!? ……えいで折れっ!?!? はぁ!? グレートミスリルソードは最高級レベルの硬度を誇る人工ミスリルの剣なんだぞ!? なんなん!? なんで折れっ……そうか。手品だな? レーネのような貧弱奴隷がそんな真似できるはずがないっ!!!!」

 奴の剣は真っ二つ。馬鹿丸出しである。
 ミリアは驚愕で目を見開いていた。助けに入ろうと考えていたらしいが、まるで必要なかったからな。
 タラリと冷や汗を流して様子を見守っているようだが。

「な、なんてこと。私のドラゴンスレイブほどじゃないけど、ボブリスの剣もかなり性能いい部類に入るのに……あの子素手で破壊しちゃったの!? いったいどうやって!?」

「ひざで折りました!! ご主人様のおかげです!!」

「はぁぁぁああ!? せ、セツカあんたあの子になにやらせたのっ!?!? どんな厳しい修行をつければあんな人を越えた領域に!? あんな可愛く幼い女の子をあのような高みへと連れていけると言うの!?!?」

「俺は知りません」

 人聞き悪いな。スキルのせいで育ったのである。
 さて、ボブリスの奴だが。

「馬鹿め!! 誰がグレートミスリルソードがひとつだけだと言ったかね? はっはははっ!!! 魔法尺アイテム袋にはまだ数十本も予備が残っているのだよ!! 君たちが勝てる要素がないのだよ常考!!」

 などと供述しているが、誰もお前のグレートミスリル……長いな名前。剣がひとつだなんて言ってないし何本使ってくれても構わない。
 魔法効果が施された皮袋から、同じような剣を取り出すボブリス。
 やれやれ。あと数十本もあるのか。
 それ、足りないぞ・・・・・? 

「やぁっ!!」

「ありゃっ!?!? お、折れてる!?!? 僕のコレクションがぁあああ!!! おいレーネぇ!! ふ、ふざけんな。お前、どうやって僕の剣を壊したんだぁあああ!! ミスリルなんだぞこれぇえええ!?」

「ぱんちです」

「はぁぁああああああ!?!? こ、これ金貨250枚の価値があんだぞクソ奴隷がぁあああ!! どうして……折れない加護がついてるからグレートミスリルソードを買ったんだぞ武器屋のクズめぇえええ!! この剣ニセモノなのかぁあああ!?」

 顔真っ赤っかだな。
 ボブリスは自分の持ち物にすら不審を抱き始めたようだが、あの剣は正真正銘本物である。
 ミスリルソードが折れないのはあくまで物理現象レベルでの衝撃までだ。
 残念ながらレーネの攻撃は物理を越えるので、ミスリルじゃ折れる。そういうことだ。
 はぁ。冒険者なんだからそのぐらい勉強しておけよな?

「流石はレーネ。最初ドキドキしましたが、しっかりとセツカ様の敵を見据えているみたいです。私の助けはいらないようですね!!」
「ふーちゃんも嬉しいです!! レーネちゃんがああやってセツカちゃんのために頑張っているところを見ると負けてられないなって思うですぅ!!」

 スレイとフローラも安心したようにレーネの戦いを見守る。
 本当は今すぐにでも助けに入りたいだろうに、二人ともよく我慢したな。

「ふ、ふざけんじゃねえぇぇぇぇえ!! 僕が奴隷よりも弱いと考えたら大間違いだぞカスがぁああ!!! 僕が奴隷を壁にするのはな、楽できるからだ!! 決して僕が弱いからじゃない。僕という高貴な存在は働いたらいけないんだよボケカスがぁあああ!! レーネてめえええ!! ボブリス伯爵に、貴族に弓を引くってのがどういう意味かわかってやってんのかコラあ!!」

 口から泡まで飛ばし、まるで貴族らしくない言葉を使うボブリス。
 その辺の不良の方がもっと言葉しっかりしているが、頭の方は大丈夫か?

「はい。わかっています。ボブリス。あえていいます。貴族の風上にもおけないクズ男!! あなたにわたしは『殺され』た。親も兄弟もころされた!! 力がなかったわたしたちから、あなたはすべてをうばったのです。たったひとつの、だいじないのちでさえも……だからもうにげない。わたしには仲間がいる。ご主人様がいる。あなたにはなにもない。それが今ならばわかります!!」

「は、はいいいぃぃい!? よびすて!? 僕は貴族で、てめえは奴隷だぞ!? 奴隷の分際でこのぉおおおおお!!! 殺してやるぅ!!! 僕をよびすてにしていい人間は僕自身だけだぞコラぁあああ!! クズはてめえだろうがこの最貧民んん! てめえの親も兄弟もな、貧乏で人間の価値がないから僕が金で使ってやったんだぞ? 便所のちり紙以下としてこの僕に使い捨てされるために生まれてきたのがお前たち奴隷だよこの雑魚がぁ!!」

 救いようのない愚かな理論を振りかざしながら。
 ボブリスは両手に剣を持ち、レーネへと迫った。
 ああ、片手だと折られてしまうから両手に持てば一つ折られた隙に一太刀浴びせられる的な考えですか?

「あびゃっっ!?!?」

 無理だぞ?
 忠告してやろうと思ったが、既にレーネの拳が顔面にクリーンヒットしていたので手遅れであった。
 鼻血を撒き散らしダンジョンの壁まで吹き飛ぶ。奴隷女に繋がれジャラジャラしていた鎖が切断され落ちた。
 あの瞬間、レーネは奴の顔面を殴ると同時に6人の奴隷の鎖を手刀で斬り解放したのだが、多分ボブリスにはブレるレーネの残像しか捉えることが出来なかったであろう。
 ボブリスは壁にめり込んで沈黙した。レーネの勝利である。

「……ご主人様、やりました。おとうさん、おかあさん、おねえちゃん。レーネはずっとご主人様についていきます。見守っていてください」

 天に向かって祈るレーネ。
 失った家族は帰ってこない。だが、生きている自分は前に進む。
 そういった強い意思がこもる瞳で、彼女は振り向いて俺に向かい微笑んだ。
 彼女の中でわだかまっていたものが解消したのだろう。その笑顔はとびきり可愛らしくいとおしいものだった。
 やれやれ。レーネは本当にやさしいいい子だ。
 あんな奴でも命を奪わなかったのは、彼女なりのケジメのつけかただ。
 ボブリスの誇りを完全に打ち砕き、これから先一切の悪事を許さない。
 これが彼女にとっての手打ちなのだ。
 相手の命を自由にできる力を持ってしてなお、レーネの心は慈愛に満ちている。
 しかし、壁にめり込んだボブリスが何やら呻いているみたいだ。 

「がはぁあっ……ぐぅっ、くそっ、くそがっ!! こいお前らっ!! 魔力をよこせ!! てめえら奴隷女の役目は僕の役に立つことだ。僕の剣に魔力を集めるからこっちに来いっ!! 魔力を剣に集中させて、あのクソ男と裏切り奴隷をくびり殺す。てめえらはここで魔力が枯渇して死ぬが、安心しろ。僕はお前らが役立ったことを三ヶ月くらい忘れないでいてやるからな。さっさと来いや!!!」

 駄目だな。レーネの優しさはあいつに伝わることはなかったらしい。
 鼻血どぼどぼのボブリスは奴隷たちを呼び寄せようとしている。魔力の吸収が死を意味しているのか、奴隷たちはすっかり怯えきって震えてしまっている。
 変わらないな。仕方ない。
 よしよしとレーネの頭を撫で、選手交替だ。

「んっ、ご主人様……」

「あとはまかせて」

「わかりました。お願いしますご主人様!!」

 ……相変わらずふかふかて気持ちいいな。
 俺はヨロヨロのボブリスと向き合う。奴は立ち上がって、まだ戦えるつもりでいるらしいが。

「ふはあはは!! 黄金のプレイトメイルに魔力を通わせた。これで僕の防御力は三倍だ!! さっきまでは油断して魔力を通してなかったが、もう油断はやめた。お前がレーネに色々と吹き込んだらしいな黒髪の下民。たしかセツカというカスのような名だと聖女様に聞いたが、世の中には逆らってはいけない仕組みがあるのだよ愚民!! 僕は金と権力を持ち、聖女様は王をも味方につけるオリエンテールの最大戦力だぞ? ……つうか奴隷ども!! さっさと魔力よこせや!!」

「この場に奴隷はいない」

 俺は人差し指を突きつけ、ボブリスに対し事実のみを告げる。

「はぁ!? 何イッテルンデスカ!? 僕の奴隷が六匹イルデショウ!? お前は嘘つきですか!?」


 ■――六名の奴隷契約を『殺し』ました。獣人の女性たちはボブリスの支配下から解放されます。


「嘘つきはお前だな。ステータスでもなんでも確認してみればいい」

「はぁ。馬鹿ですね。奴隷紋で縛られた奴隷契約が簡単に無くなるわけ……あれ? ない!? どこにも契約がない!? おい鑑定石、これ粗悪品か? おい奴隷ども!! さっさと魔力をよこせっ!! なんでいうことをきかないっ!! どうしてこっちにこないんだっ!!」

 奴隷にされていた女の子たちは、すでにレーネ達が救出している。
 裸同然だった体を隠すため、毛布をいくつか配り始めているようだな。
 女の子たちは安心して泣き始めてしまったようだ。今まで怖かったろうな。
 暖かい飲み物と食事を用意をするように、ミリアとスレイに頼んでおいた。
 回復の魔法が得意なフローラには劣悪な健康状態な猫耳の女の子の治療をお願いした。

「さて、お前に聞きたいことはたった一つだけだ。奴隷を置き去りにした階層はどこだ?」

「……はっ、はははっ!! そんなの聞いてどうするんですか!? 僕が使い捨てにした奴隷のことなどどうでもいいでしょう!!」

「普通に助けるんだが? 早く言え。言わせることもできるが、そのぐらいの良心は期待したい」

「ば、馬鹿がっ!! 僕の黄金のプレイトメイルはもう発動しているんだ!! 例えお前の攻撃がどんなものでも、今度はダメージすら受けることがないんだよっ!! 置いてきた奴隷なんか忘れましたよ!」

「はぁ」

 ■――心理障壁を『殺し』ました。

「33層に一人と、42層に三人です」

「スキル。生きているかどうか確認できるか?」

 ■――可能です。迷宮探索Sのスキルの仕組みを『殺し』短縮発動。一名はゴブリンの巣に生きたまま捕らえられています。残りの三名はサンドワームの胃袋の中で溶かされつつあります。

「救えるか?」

 ■――可能です。精神が破壊されているので、記憶を殺す必要があります。

「……そうか」

 生きている。とはどんなことか。
 ゴブリンの巣に連れ帰られるとはどういうことか。
 ダンジョンのモンスターは栄養分を生かしたままゆっくりと吸収する種類がいる。
 そんなモンスターがいる場所に無理矢理連れてきて、ボブリスは知っていて置き去りにした。
 許せない。
 そんな愚策があってたまるものか。
 
「ボブリス。奴隷というのはな、元来戦いをしないものなんだよ。たとえば古代ローマ帝国では戦いは市民の役目だったんだ。奴隷は主人の大切な財産で、それを使い潰すなんて無能な主人のすることだったんだよ。お前に俺の世界の話をしても無駄だったな。あまりに馬鹿すぎてお前に理解できる話じゃなかったか」

「なっ、なんだとぉおおおお!? この僕に向かって馬鹿と言ったか貴様ぁあああ!!」

「奴隷制なんて遅れているな。今からそんな仕組みは無しだ。貴様のおかげで目が覚めたよ。こんなの間違ってる」

「くっ、オリエンテールで、国で決まってるんだぞ!? お前がどうこう言って変えられる問題なわけないじゃないか!! 僕の奴隷をかえせ泥棒!!」

「国? 国が間違っているのだから俺が正す。泥棒は貴様だ。彼女たちの命をかえせ!」

「うるせええええ!! 首をはねてやるぅううう!!」

 スキルを発動させる。

「そんな仕組みがあるなら、俺が『殺し』てやるよ」 


 ■――ボブリスの認識を『殺し』ます。命令に逆らえないようにします。


 さて。
 準備を整えた俺たちは50階層へと向かうことにした。
 一応、ペニーワイズの依頼は不死者の心臓を取ってくること。
 ボブリスの件は解決したが、最後まで面倒を見ておくか。聖女も裏で動いているらしいからな。

「なあ、ボブリス。どうだ主人に仕えるって気分は?」

「んぎぃぃぃいい!! どうして僕がっ!! どうしてどうしてこいつらの奴隷なんかにっ!!」

「奴隷じゃないぞ?」

 奴隷にされていた女の子たちはすっかり元気になった。
 そして鎖に繋がれたボブリスを、まるで犬の散歩のように手綱を握って、俺に対し何度も頭を下げてくる。
 彼女たちに与えたのは、護衛用のペットである。決して奴隷ではない。
 使える技は、たいあたりとわるあがきぐらいに設定してある。

「このボブリス犬が置き去りにした女の子たちを責任もって救いに行くから、君たちもこの犬に守ってもらって地上に帰りなさい。君たちには俺のスキルで加護を与えてるからこのダンジョンの魔物には負けることはない。しかしボブリス犬には手違いで加護が掛からなかったから……もしかしたら途中でダメになるかも」

 俺の言葉を聞き絶望的な顔をしているボブリス。女の子たちは……ざまあみろという顔だな。正直、そこまで同情してもらえないのは滑稽だぞ?
 置き去りにされた女の子を救ったら、まずは体を回復させ、心はまたあとでケアしなければな。
 奴隷だった獣人の女の子たちは基本スペックが高く、説明したらすんなりと理解してくれた。主人よりもだいぶ賢い。
  
「おっ……お前たちっ!! 僕にこんなことしてただで済むと思うなよっ!! い、いやだっ、たすけて、こんなのいやだぁああっ!!」

 残念だよ。
 ボブリスがどんな魔物に躾けられるか気になるのに。
 いや、ごめん気にならないな。少しでも奴隷たちに優しさを与えてたら、彼女たちも強い魔物とは戦わせないんじゃないかなぁ。はははー。

「ご主人様。ありがとうございます。これで、わたしは完全にご主人様のものになりました!! もうあんなひとぜんぜんこわくないです。ご主人様だいすき!!」

「そうだな。これでレーネは俺のものに……っておーい」

「えへへ!!」

 顔を赤くしながら額を腕にすり付けてくるレーネ。それは反則だ。モフ耳が可愛いすぎて思わず好きになってしまいそうになる。

「さすがセツカ様です!! ボブリスが一番ダメージを受けること、それは誇りを傷つけられること。スレイはセツカ様のお手並みに惚れ惚れしました!!」
「ふーちゃんもびっくりしたですぅ。滅殺するしか価値がない男だったのに、最後にあのような利用法を生み出すなんてぇ。女の子たち喜んでたですぅ!!」

 スレイとフローラもいつのまにかくっついてきていた。
 スレイのしなやかな身体の感触が足に当たり、フローラの柔らかき胸の感触を背中に味わう。
 なんか雑魚のボブリスを倒しただけなのに褒美が豪華すぎるな。にやけないように注意しないと。
 ミリアが仲間になりたそうにこちらの様子をうかがっている。

「セツカしゅごかったー。私も私もー!! ほんとすごいよ。ボブリスがまるで幻惑魔法にかかったように言うことを聞いていたけど、どんな手を使ったの? さっすがぁ!!」

「ミリア。お前は駄目だ」

「アハハハァアアン!! 何で何で!? なんで私だけ駄目なのーーーー!?」


 さて、最下層に向かおうか。
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