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一章
洋服選びを×しよう!
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「ご主人様、手をつないでもいいですか~? ご主人様といっしょだと街もとってもとてもたのしみです!!」
「ずるいですよレーネ! 私はお姫様だっこがいいですね。セツカ様~! はやくはやく!」
「セツカちゃん、ふーちゃんは肩車がいいなぁ。ぎゅってしたら色々とやらかいと思うよぉ? むちむちエルフですよぉ?」
さて、ありがちな展開になってきた。
女の子がだんだん増えている。
増やしている自覚はないが、勝手に増えてくるのだ。最近のスマホゲームでもそんなのありそうだ。
家で惰眠をむさぼりたいのはやまやまだが、息をして成長する幼女を目の前にしてこの俺がそんなことをしたらバチがあたるというものだ。
三人を連れ街へと買い物へ行く。
これはいい社会勉強になる。この子たちにとっても、自分にとっても。
「あいつまた可愛すぎる女の子とベタベタしやがって……」
「ゆるせねえよ。どうしてあんなに綺麗な子ばっかり!」
「俺の目をつぶしてくれ。直視するとくやしくて死ぬ」
はあ、勘違いなのにな。彼女たちは子供だから俺に甘えているだけだ。別に俺のものじゃない。
やたら身体を押し付けてきたり、ぎゅっと抱き締めたり頬にキスしてくるのは子供の愛情表現さ。
そんなのを嫉妬したりする奴がどうかしているわけで、まあ彼女たちがそれほど美しすぎるってのも原因があるかもしれないな。なにせこれだけの人ごみで視線を全て集めている。将来ってか、今から男を狂わせてるな。小悪魔三人娘だ。
可愛いは正義だが苦労する。なんかドラマのタイトルっぽくなる。
肩車しながら片手でお姫様抱っこしてブランコみたいに手をつないだ幼女を持ち上げる俺の身にもなって欲しいぜ。
そんなこんなでまずは服飾店に到着した。
イシイが森をダメにした件で精神的ダメージを受けた彼女たちをすこしでも楽しませるため、服を買いにきたのだ。
「いらっしゃいませ……あの、お客様。失礼ですがどのようなご身分の方でしょうか? 今日はお買い物で? お買い上げの資金はお持ちでしょうか?」
小太りの店長らしき男はそう言ってきた。はいはい。
女の子たちを連れてきて、服屋さんで店員にこんなことを言われる。
ありがちだけど仕方ない部分もある。俺の服装は学生服。怪しまれてもおかしくない。
しかし、客の財布まで気にするなんて店長として失格と言えるだろう。教育が必要だな。
「人を見た目で判断すると痛い目を見るぞ。何年この店をやっている。ほら、これを受け取れ」
「こ、これは……金貨がこんなにも。まさか、高名な貴族の方でしたか!? 申し訳ございません!! 申し訳ございませんどうかお慈悲を」
「違うぞ。俺は一般人だ。だが変わり者の貴族だったらお前の首は飛んだな。これはほんの挨拶がわりのチップだ。悪いと思うなら、店員として全力を発揮してこの子たちに気持ちよく買い物をさせてやってくれ。みんな買い物に慣れてないんだからな」
「は……ははぁっ。おい、店員を全て集めろ!! あの方は特別なお客様だ。最優先だ!! 長年やってきたからわかる。あの方は格が違うぞ……裏にいる者も総動員しろ!!」
そんなわけで、女の子たちの洋服選びが始まった。
「はあぁぁご主人様、こんなのいいんですか、ありがとうございます!」
「素敵なお店です。かなりの高級店ですよセツカ様。名前は聞いていましたが、王族である私も来たことはありませんでした。うれしいです!!」
「3000年ぶりのお店ですぅ。セツカちゃん、ホントにいいですかぁ? ふーちゃん、お店にくるの久しぶりすぎて泣いちゃいそうですぅ」
「さあ皆。自由に選んでくれ」
店員のサポートがつくため、万全の体制だ。
「あの……ご主人様」
てとてと歩いてやってきたレーネは何も持っていなかった。
どうしたのだろう、まだ服を選んでいないのだろうか?
「お洋服をその……えらんだことがなくて。本当にわたしなんかがお洋服をえらんでもいいのでしょうか? そんなぜいたくなものはもらったことがなくて」
「いいんだぞ。そうか、なら一緒に選ぼうか」
「はいっ、ご主人様といっしょがいいですっ!! やった、やった!!」
飛び跳ねて喜ぶレーネ。まだ服を買っていないのにおかしな娘だ。
そうすると「その手がありましたか」「やられたですぅ」という声が店の中から聞こえた気がした。
レーネと一緒にいくつか服を見てまわる。
着やすいワンピースが気になっている様子だな。
白いものと柄もので迷っているのか。
「ご主人様はどんな柄がお好みですか? 色とかすきなものをしりたいです……」
「うーん、女の子の服はよくわからないんだ。きっとレーネが欲しいものを選んだほうが間違いない気がするぞ?」
レーネは俺の服の袖をぎゅっと握り、上目遣いでこちらを見つめる。
どうしてそんなにもじもじとしている?
「ご主人様がおよろこびになる方を選びたいんです。だから、それがわたしの欲しいものというか、わたしの欲しいものはもう今こうして目の前にいてくださるというか、ええと、ご主人様どっちがいいです!?」
「そうだな。白のワンピースならレーネの透明感のある肌も映えるし、美しい金色の毛並みも強調されて相乗効果がすごいことになりそうだな。きっと俺も惚れてしまいそうになるよ。ごめん、こんなアドバイスで」
奴隷用のボロを着ている時から街の男を惚れさせるレーネなので、正直服とかおまけレベルになってしまうほどの美少女なんだが。
「はうぅ……白っ、白にしますっ!! 白でおねがいします!!」
「そ、そうか? 俺の好みで大丈夫なのか?」
「もんだいないです!!!」
レーネは白いワンピースを大事そうに抱えると、脱兎のごとく試着室へと急いでいった。
そんなに急いで行かなくても……。
と、背後から腰に抱きつくやわらかい感触がする。
振り返ると、スレイがいくつか服をもってくっつき虫のようにへばりついていた。
刺繍の入ったドレス服か。ゴスロリファッションを選ぶとはさすが姫。
黒と赤と青か。原色好きだなスレイ。
「セツカ様セツカ様、私も私も!! これはどうですか、こっちは? それとも、スレイのことが好きですか!?」
「スレイ、近すぎて服がみえない。もうちょっと離れて見せてくれ。ああ、スレイもずば抜けて美しいから、どの服も似合ってしまうな……」
「中身が重要です。私はどの服を着ていてもセツカ様のことを考えていますので、だからセツカ様が選んでくれた服ならなんでも嬉しい!」
「うーん。スレイの輝くような銀髪が生きる黒はどうかな。きっとスレイの整った顔を際立たせるように長い髪が黒地と組み合わさって綺麗になる。とっても可愛いくて素敵だよ」
「えへ、えへへへへ。そうですか、そうですか私、セツカ様に可愛いと言ってもらえた……黒、くろくろくろくろ~」
スレイは黒のドレスを抱き締め、ダンスを踊るようにくるくる回りながら試着室へと向かっていった。
さすがは王族、身のこなしが優雅である。
そうすると試着室のひとつから声が聞こえてきた。
「セツカちゃんセツカちゃん、ちょっとお願いがあるんですぅ~」
フローラの声だ。仕方ない、行ってみるか。
試着室の目の前にいくと、唐突にカーテンが開く。
そこには胸元がやけに開いたブラウスを着用した彼女の姿があった。
かがみこんでいて、ちょうど胸の谷間が視線的にヤバイ位置だ。思わず逸らす。
「ちょっと後ろを留めてもらいたいんですぅ。セツカちゃん、どうかお願いしますですぅ」
「女の店員に頼むべきでは?」
「セツカちゃんにどっちが似合うか選んでほしくてぇ」
くるりと背後を向いた彼女、艶のある肌で綺麗な背中をしている。やれやれとボタンを留めてやる。
フローラが持っていたのは、どちらも胸元が大きく開いたブラウス。
黄色と緑色か。
どっちかというと、髪の色が緑がかっているので今着ている黄色の方が似合うかもしれないな。
「今着ている色がとても似合っているな。ちょっと胸元が出すぎのような気もするが、俺は今の色がフローラらしくていいと思う。さすが精霊神。とても美人だぞ、びっくりしたよ」
「ほえ、なるほど……美人、ふふふ美人ですかぁ。では、着替えますのでセツカちゃんも中に入って? ほら、背中を外してください」
待て、今の色が似合うと言っただろう。
着替えるなら俺は出る。
うきうきと機嫌が良くなったフローラは、黄色のブラウスに決定したようだな。
まったく、みんなして早速買った服を着て俺にくっついてくる。
正直めちゃめちゃ可愛いから困る。服をつくった人も泣いて喜ぶなコレ。
これは大変だ。世の中で女性との買い物が大変だと言われる理由が分かった気がするな。こういうことだろ?
可愛すぎる女の子たちがくっつき虫のようにしてくるから、自分の買い物なんてできやしない。
俺の服も買ったけど即決だった。
さて、お次は予約したレストランに行くとしますか。
「ずるいですよレーネ! 私はお姫様だっこがいいですね。セツカ様~! はやくはやく!」
「セツカちゃん、ふーちゃんは肩車がいいなぁ。ぎゅってしたら色々とやらかいと思うよぉ? むちむちエルフですよぉ?」
さて、ありがちな展開になってきた。
女の子がだんだん増えている。
増やしている自覚はないが、勝手に増えてくるのだ。最近のスマホゲームでもそんなのありそうだ。
家で惰眠をむさぼりたいのはやまやまだが、息をして成長する幼女を目の前にしてこの俺がそんなことをしたらバチがあたるというものだ。
三人を連れ街へと買い物へ行く。
これはいい社会勉強になる。この子たちにとっても、自分にとっても。
「あいつまた可愛すぎる女の子とベタベタしやがって……」
「ゆるせねえよ。どうしてあんなに綺麗な子ばっかり!」
「俺の目をつぶしてくれ。直視するとくやしくて死ぬ」
はあ、勘違いなのにな。彼女たちは子供だから俺に甘えているだけだ。別に俺のものじゃない。
やたら身体を押し付けてきたり、ぎゅっと抱き締めたり頬にキスしてくるのは子供の愛情表現さ。
そんなのを嫉妬したりする奴がどうかしているわけで、まあ彼女たちがそれほど美しすぎるってのも原因があるかもしれないな。なにせこれだけの人ごみで視線を全て集めている。将来ってか、今から男を狂わせてるな。小悪魔三人娘だ。
可愛いは正義だが苦労する。なんかドラマのタイトルっぽくなる。
肩車しながら片手でお姫様抱っこしてブランコみたいに手をつないだ幼女を持ち上げる俺の身にもなって欲しいぜ。
そんなこんなでまずは服飾店に到着した。
イシイが森をダメにした件で精神的ダメージを受けた彼女たちをすこしでも楽しませるため、服を買いにきたのだ。
「いらっしゃいませ……あの、お客様。失礼ですがどのようなご身分の方でしょうか? 今日はお買い物で? お買い上げの資金はお持ちでしょうか?」
小太りの店長らしき男はそう言ってきた。はいはい。
女の子たちを連れてきて、服屋さんで店員にこんなことを言われる。
ありがちだけど仕方ない部分もある。俺の服装は学生服。怪しまれてもおかしくない。
しかし、客の財布まで気にするなんて店長として失格と言えるだろう。教育が必要だな。
「人を見た目で判断すると痛い目を見るぞ。何年この店をやっている。ほら、これを受け取れ」
「こ、これは……金貨がこんなにも。まさか、高名な貴族の方でしたか!? 申し訳ございません!! 申し訳ございませんどうかお慈悲を」
「違うぞ。俺は一般人だ。だが変わり者の貴族だったらお前の首は飛んだな。これはほんの挨拶がわりのチップだ。悪いと思うなら、店員として全力を発揮してこの子たちに気持ちよく買い物をさせてやってくれ。みんな買い物に慣れてないんだからな」
「は……ははぁっ。おい、店員を全て集めろ!! あの方は特別なお客様だ。最優先だ!! 長年やってきたからわかる。あの方は格が違うぞ……裏にいる者も総動員しろ!!」
そんなわけで、女の子たちの洋服選びが始まった。
「はあぁぁご主人様、こんなのいいんですか、ありがとうございます!」
「素敵なお店です。かなりの高級店ですよセツカ様。名前は聞いていましたが、王族である私も来たことはありませんでした。うれしいです!!」
「3000年ぶりのお店ですぅ。セツカちゃん、ホントにいいですかぁ? ふーちゃん、お店にくるの久しぶりすぎて泣いちゃいそうですぅ」
「さあ皆。自由に選んでくれ」
店員のサポートがつくため、万全の体制だ。
「あの……ご主人様」
てとてと歩いてやってきたレーネは何も持っていなかった。
どうしたのだろう、まだ服を選んでいないのだろうか?
「お洋服をその……えらんだことがなくて。本当にわたしなんかがお洋服をえらんでもいいのでしょうか? そんなぜいたくなものはもらったことがなくて」
「いいんだぞ。そうか、なら一緒に選ぼうか」
「はいっ、ご主人様といっしょがいいですっ!! やった、やった!!」
飛び跳ねて喜ぶレーネ。まだ服を買っていないのにおかしな娘だ。
そうすると「その手がありましたか」「やられたですぅ」という声が店の中から聞こえた気がした。
レーネと一緒にいくつか服を見てまわる。
着やすいワンピースが気になっている様子だな。
白いものと柄もので迷っているのか。
「ご主人様はどんな柄がお好みですか? 色とかすきなものをしりたいです……」
「うーん、女の子の服はよくわからないんだ。きっとレーネが欲しいものを選んだほうが間違いない気がするぞ?」
レーネは俺の服の袖をぎゅっと握り、上目遣いでこちらを見つめる。
どうしてそんなにもじもじとしている?
「ご主人様がおよろこびになる方を選びたいんです。だから、それがわたしの欲しいものというか、わたしの欲しいものはもう今こうして目の前にいてくださるというか、ええと、ご主人様どっちがいいです!?」
「そうだな。白のワンピースならレーネの透明感のある肌も映えるし、美しい金色の毛並みも強調されて相乗効果がすごいことになりそうだな。きっと俺も惚れてしまいそうになるよ。ごめん、こんなアドバイスで」
奴隷用のボロを着ている時から街の男を惚れさせるレーネなので、正直服とかおまけレベルになってしまうほどの美少女なんだが。
「はうぅ……白っ、白にしますっ!! 白でおねがいします!!」
「そ、そうか? 俺の好みで大丈夫なのか?」
「もんだいないです!!!」
レーネは白いワンピースを大事そうに抱えると、脱兎のごとく試着室へと急いでいった。
そんなに急いで行かなくても……。
と、背後から腰に抱きつくやわらかい感触がする。
振り返ると、スレイがいくつか服をもってくっつき虫のようにへばりついていた。
刺繍の入ったドレス服か。ゴスロリファッションを選ぶとはさすが姫。
黒と赤と青か。原色好きだなスレイ。
「セツカ様セツカ様、私も私も!! これはどうですか、こっちは? それとも、スレイのことが好きですか!?」
「スレイ、近すぎて服がみえない。もうちょっと離れて見せてくれ。ああ、スレイもずば抜けて美しいから、どの服も似合ってしまうな……」
「中身が重要です。私はどの服を着ていてもセツカ様のことを考えていますので、だからセツカ様が選んでくれた服ならなんでも嬉しい!」
「うーん。スレイの輝くような銀髪が生きる黒はどうかな。きっとスレイの整った顔を際立たせるように長い髪が黒地と組み合わさって綺麗になる。とっても可愛いくて素敵だよ」
「えへ、えへへへへ。そうですか、そうですか私、セツカ様に可愛いと言ってもらえた……黒、くろくろくろくろ~」
スレイは黒のドレスを抱き締め、ダンスを踊るようにくるくる回りながら試着室へと向かっていった。
さすがは王族、身のこなしが優雅である。
そうすると試着室のひとつから声が聞こえてきた。
「セツカちゃんセツカちゃん、ちょっとお願いがあるんですぅ~」
フローラの声だ。仕方ない、行ってみるか。
試着室の目の前にいくと、唐突にカーテンが開く。
そこには胸元がやけに開いたブラウスを着用した彼女の姿があった。
かがみこんでいて、ちょうど胸の谷間が視線的にヤバイ位置だ。思わず逸らす。
「ちょっと後ろを留めてもらいたいんですぅ。セツカちゃん、どうかお願いしますですぅ」
「女の店員に頼むべきでは?」
「セツカちゃんにどっちが似合うか選んでほしくてぇ」
くるりと背後を向いた彼女、艶のある肌で綺麗な背中をしている。やれやれとボタンを留めてやる。
フローラが持っていたのは、どちらも胸元が大きく開いたブラウス。
黄色と緑色か。
どっちかというと、髪の色が緑がかっているので今着ている黄色の方が似合うかもしれないな。
「今着ている色がとても似合っているな。ちょっと胸元が出すぎのような気もするが、俺は今の色がフローラらしくていいと思う。さすが精霊神。とても美人だぞ、びっくりしたよ」
「ほえ、なるほど……美人、ふふふ美人ですかぁ。では、着替えますのでセツカちゃんも中に入って? ほら、背中を外してください」
待て、今の色が似合うと言っただろう。
着替えるなら俺は出る。
うきうきと機嫌が良くなったフローラは、黄色のブラウスに決定したようだな。
まったく、みんなして早速買った服を着て俺にくっついてくる。
正直めちゃめちゃ可愛いから困る。服をつくった人も泣いて喜ぶなコレ。
これは大変だ。世の中で女性との買い物が大変だと言われる理由が分かった気がするな。こういうことだろ?
可愛すぎる女の子たちがくっつき虫のようにしてくるから、自分の買い物なんてできやしない。
俺の服も買ったけど即決だった。
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