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一章
プロローグ
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「――皆さまにはスキルを付与しました。確認をお願いいたします」
いつかチートスキルとか、魔法の使える世界に行ってみたいと思っていた。
信じてもらえないだろうが、今、既にそんな世界に居るみたいだ。こんな急展開に自分でも驚きを隠せないでいる。
昼休みが終わったら異世界だった。
部屋の中だが、薄暗く不気味だ。
クラスごと転移した先の大部屋は広く殺風景だが、武器を持った多くの人間が待ち受けていた。なんだか物々しい。
ローブ姿の美しい女は聖女と名乗った。
そして俺たちに無茶苦茶な言い分を押し付ける。
・ここはオリエンテールという国だ。
・元に戻りたければ協力するほかない。
・協力しなければ身の安全は保証できない。
普段は騒がしい奴らも一方的な要求をおとなしく聞いていた。
武器を持った男達に囲まれていたのだ。女子連中は怯えてすすり泣く者もいた。
並ばされ、家畜の餌やりのようにスキルとやらが付与される。
ライトノベルやネット小説でのありがちな展開で、他の世界に連れてこられて何か特別な能力を与えられるというものだろう。
さすがに武器を突きつけられながらという、強引なものだとは考えもしなかったが。
うるさくしたりして聖女とやらに反抗するのは危険だと、クラスメイトたちも本能的に察知できたらしい。みんな大人しく並んでスキルを授かった。
やがて生徒たちは、仲良く結果を比べあうようにスキルとやらの確認を始めた。
「俺は魔法適性+だ……」
「わたしは剣技(炎)だって。どういう意味?」
「初級魔法全制覇って……よわそう」
「聖剣適性だとさ」
「聖剣適性! すばらしい。100年に一度の、伝説のスキルですよ!?」
女子生徒たちは固まり、男子生徒たちはやや顔を綻ばせる。
喜んでいる者や不快な顔をしている者もいて反応は様々だ。
どうやら石版のようなものに手をかざすと何を授かったか表示されるらしい。
強いものが出ると、あからさまに聖女は手を叩いて喜んだ。
聖女に促され、他のクラスメイトと同じようにそれに手をかざしてみる。
……それが全ての始まりだった。
「おい、お前のスキル……なんだよ、それ?」
――スキル名『殺す』
「は……?」
「こわっ」
「なにそれ?」
「なんかやばくね?」
「どういうこと? 殺すスキル?」
………………。
皆の空気が凍りついたのを感じ、大人しく部屋の隅に行くことにした。
何か聞かれても自分でも分からないし、視線が集まっているのが不快だったからだ。
しかしクラスメイトはそれを許さなかった。
何人かがこちらに集まってきて説明しろと騒ぎ始めたのだ。
騒がしくなるクラスメイト達を見て、聖女は提案をもちだしてきた。
「そのあたりにいる虫にそのスキルをお試しになってみてはいかがでしょうか?」
聖女が指差した先には、蜘蛛のような小さな虫がいた。
何を求められているか理解し、苦虫を噛み潰した顔で拒否を表明する。
ふざけるな、何もしていない虫を殺したくない。
しかし興奮したクラスメイトに押し切られ、『すまない』と謝りながらその蜘蛛のような虫に手をかざす。
かざした手が淡く光り、スキルとやらが発動する気配がした。
…………。
何も起きなかった。
安堵の表情を浮かべるクラスメイトたち。
それはこちらも同じであった。――無意味に虫を殺さなくてよかった。
しかしその様子を見る聖女アリエルの視線は、まるで処分に困る粗大ゴミを眺めるようなものであった。
やがて確認を終え、スキルを授かったクラスメイトたちは豪華な宿泊施設に案内された。
その日のうちに、俺は他のクラスメイトとは別の場所へと監禁された。
牢獄のような場所で、一寸の光すら届かない。
くらく、さむい。
どうして俺だけこんなところに?
暗闇の中で、王と呼ばれている男と聖女の声が響く。
「こいつが問題の『奴』か?」
「ええ。しかし発動しないとなれば、用済みでしょうが」
「……一見、使えそうなスキルなのだがな」
「何か問題があったのかもしれません。聞いた事もないスキルですから」
「ふむ」
「無駄かもしれませんが、拷問して発動するか調べましょうか?」
「……やってみよ」
身体に走るのは、激痛だった。
今まで経験したことのない痛みは、精神を途端に蝕んだ。
スキルはそれでも発動しなかった。
やめてくれと言っても話を聞き入れてもらえず、拷問は数年にも及んだかに思えた。
実際には一週間ほどだったらしいが、解放されたとき心身ともにボロボロだった。
「ここは深淵の森です。勝手にどこへでも行きなさいな。二度と城には顔を見せないで下さい。あなたの仲間も、既にあなたのことは忘れています。スキルを育てるのに集中しなければいけないので、あなたがいると迷惑になるのです」
聖女は嗤いながらそう言った。
殺したとなると流石にクラスメイト達に対する顔向けが悪いのだろう。
生ゴミを捨てるかのように、見知らぬ森に捨て置かれた。
クラスメイトでスキルを使いこなし始めた奴らは、聖女のために働いているという話だった。彼女の裏の顔も知らずに。
金や武器などを斡旋してもらい、王城で何不自由なく暮らしているらしい。
一方の俺は着用していた制服すら投獄と拷問でボロボロになってしまった。
持ち物などなく、身体もあちこちが痛む。
こうして、スキルのある異世界に放り出された俺は見知らぬ森の中に放置された。
いつかチートスキルとか、魔法の使える世界に行ってみたいと思っていた。
信じてもらえないだろうが、今、既にそんな世界に居るみたいだ。こんな急展開に自分でも驚きを隠せないでいる。
昼休みが終わったら異世界だった。
部屋の中だが、薄暗く不気味だ。
クラスごと転移した先の大部屋は広く殺風景だが、武器を持った多くの人間が待ち受けていた。なんだか物々しい。
ローブ姿の美しい女は聖女と名乗った。
そして俺たちに無茶苦茶な言い分を押し付ける。
・ここはオリエンテールという国だ。
・元に戻りたければ協力するほかない。
・協力しなければ身の安全は保証できない。
普段は騒がしい奴らも一方的な要求をおとなしく聞いていた。
武器を持った男達に囲まれていたのだ。女子連中は怯えてすすり泣く者もいた。
並ばされ、家畜の餌やりのようにスキルとやらが付与される。
ライトノベルやネット小説でのありがちな展開で、他の世界に連れてこられて何か特別な能力を与えられるというものだろう。
さすがに武器を突きつけられながらという、強引なものだとは考えもしなかったが。
うるさくしたりして聖女とやらに反抗するのは危険だと、クラスメイトたちも本能的に察知できたらしい。みんな大人しく並んでスキルを授かった。
やがて生徒たちは、仲良く結果を比べあうようにスキルとやらの確認を始めた。
「俺は魔法適性+だ……」
「わたしは剣技(炎)だって。どういう意味?」
「初級魔法全制覇って……よわそう」
「聖剣適性だとさ」
「聖剣適性! すばらしい。100年に一度の、伝説のスキルですよ!?」
女子生徒たちは固まり、男子生徒たちはやや顔を綻ばせる。
喜んでいる者や不快な顔をしている者もいて反応は様々だ。
どうやら石版のようなものに手をかざすと何を授かったか表示されるらしい。
強いものが出ると、あからさまに聖女は手を叩いて喜んだ。
聖女に促され、他のクラスメイトと同じようにそれに手をかざしてみる。
……それが全ての始まりだった。
「おい、お前のスキル……なんだよ、それ?」
――スキル名『殺す』
「は……?」
「こわっ」
「なにそれ?」
「なんかやばくね?」
「どういうこと? 殺すスキル?」
………………。
皆の空気が凍りついたのを感じ、大人しく部屋の隅に行くことにした。
何か聞かれても自分でも分からないし、視線が集まっているのが不快だったからだ。
しかしクラスメイトはそれを許さなかった。
何人かがこちらに集まってきて説明しろと騒ぎ始めたのだ。
騒がしくなるクラスメイト達を見て、聖女は提案をもちだしてきた。
「そのあたりにいる虫にそのスキルをお試しになってみてはいかがでしょうか?」
聖女が指差した先には、蜘蛛のような小さな虫がいた。
何を求められているか理解し、苦虫を噛み潰した顔で拒否を表明する。
ふざけるな、何もしていない虫を殺したくない。
しかし興奮したクラスメイトに押し切られ、『すまない』と謝りながらその蜘蛛のような虫に手をかざす。
かざした手が淡く光り、スキルとやらが発動する気配がした。
…………。
何も起きなかった。
安堵の表情を浮かべるクラスメイトたち。
それはこちらも同じであった。――無意味に虫を殺さなくてよかった。
しかしその様子を見る聖女アリエルの視線は、まるで処分に困る粗大ゴミを眺めるようなものであった。
やがて確認を終え、スキルを授かったクラスメイトたちは豪華な宿泊施設に案内された。
その日のうちに、俺は他のクラスメイトとは別の場所へと監禁された。
牢獄のような場所で、一寸の光すら届かない。
くらく、さむい。
どうして俺だけこんなところに?
暗闇の中で、王と呼ばれている男と聖女の声が響く。
「こいつが問題の『奴』か?」
「ええ。しかし発動しないとなれば、用済みでしょうが」
「……一見、使えそうなスキルなのだがな」
「何か問題があったのかもしれません。聞いた事もないスキルですから」
「ふむ」
「無駄かもしれませんが、拷問して発動するか調べましょうか?」
「……やってみよ」
身体に走るのは、激痛だった。
今まで経験したことのない痛みは、精神を途端に蝕んだ。
スキルはそれでも発動しなかった。
やめてくれと言っても話を聞き入れてもらえず、拷問は数年にも及んだかに思えた。
実際には一週間ほどだったらしいが、解放されたとき心身ともにボロボロだった。
「ここは深淵の森です。勝手にどこへでも行きなさいな。二度と城には顔を見せないで下さい。あなたの仲間も、既にあなたのことは忘れています。スキルを育てるのに集中しなければいけないので、あなたがいると迷惑になるのです」
聖女は嗤いながらそう言った。
殺したとなると流石にクラスメイト達に対する顔向けが悪いのだろう。
生ゴミを捨てるかのように、見知らぬ森に捨て置かれた。
クラスメイトでスキルを使いこなし始めた奴らは、聖女のために働いているという話だった。彼女の裏の顔も知らずに。
金や武器などを斡旋してもらい、王城で何不自由なく暮らしているらしい。
一方の俺は着用していた制服すら投獄と拷問でボロボロになってしまった。
持ち物などなく、身体もあちこちが痛む。
こうして、スキルのある異世界に放り出された俺は見知らぬ森の中に放置された。
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