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王への復讐
王への復讐 ①
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「協力者って誰?」
「なんで言わなきゃいけないの?」
「そこまで言っておいて言わないのはないだろ」
「私たちが今住んでいる村はほとんど私の味方。その人たちに協力してもらう」
そう。カナリヤたちがいる村はあの建物のことを知っているものがいる。その人たちもカナリヤと同じ考えを持っていた。だから、カナリヤの作戦も承知してくれていたのだ。
「いつの間にそんなことを」
もう、王に私が入れた魚を食べているだろう。あの時作ったウイルスを魚のえさに入れた。餌を食べた魚を食べると感染する。
マリヤの力も今ごろは弱くなっている。そんな奴に治せないだろう。
なんせ、神(?)がくれた本に載っていたのだから。治し方は私しかわからない。ことは順調に進んでいる。王たちの顔が早く見たいな。
カナリヤは満面の笑みを浮かべた。
「楽しみでたまらないや」
「え?」
「さあさあ今日の夜が楽しみだよ」
カナリヤは嬉しそうに跳ね上がりながら行ってしまった。
その頃の城では
「今日のご飯は焼き魚みたいだな」
「おいしそうですね」
「マリヤが食べたいと言っていたから取り寄せたんだ」
「嬉しいです」
二人は楽しそうに話しながら食べている。まさか皇太子の魚にウイルスがはいっているなんて考えもせずに。
「マリヤは前いた世界で仲の良かった子とかはいたのか?」
マリヤの顔が引きつる。しかし、すぐに笑顔を見せ
「はい、いました。本当に大好きな友達でした。けど、事故で亡くなりました…」
マリヤが暗い顔を浮かべる。皇太子は慌てる。
「あ、そうだったのか。すまない」
「いえ、大丈夫です。…私今日は部屋に戻りますね」
そう言い、席を立つ。部屋に戻り窓を見ながら思い出す。あの日のことを。やってはいけないことをやってしまった。けど、その日から毎日が楽しくなった。
親友もできたし邪魔をする輩もいなくなった。それなのに、親友が死んで三年もたっている。けれど楽しかった日々は昨日のようだった。
「会いたいよ…アイ…」
『生まれ変わってもずっと私たちは一緒だよが!』
『約束だよ』
『うん!』
小指を絡めた記憶を思い出し小指を見る。懐かしいな。今アイは何処にいるのだろう。この世界にいるとしたら会いに行きたい。
こんこん
「どうぞ」
「マリヤ様!大変です!皇太子さまが!」
侍女が慌てて言う。侍女の後を追いかけ皇太子のいる部屋に入る。
「カルロス様!大丈夫ですか!」
「マリヤ。治すことできるか?」
「やってみます」
いつものように手を握る。しかし何故か治らない。
「なんで?!」
「どうした」
「なぜか、治らなくて」
「なんだと?!他になおせるものはいないのか!」
隣にいた者に言う。
「それが…誰も治せないと…」
それを聞き王はカンカンになった。どうにかして皇太子を治させろと国の医師にも言ったが誰一人治せるものはいなかった。
「なんで言わなきゃいけないの?」
「そこまで言っておいて言わないのはないだろ」
「私たちが今住んでいる村はほとんど私の味方。その人たちに協力してもらう」
そう。カナリヤたちがいる村はあの建物のことを知っているものがいる。その人たちもカナリヤと同じ考えを持っていた。だから、カナリヤの作戦も承知してくれていたのだ。
「いつの間にそんなことを」
もう、王に私が入れた魚を食べているだろう。あの時作ったウイルスを魚のえさに入れた。餌を食べた魚を食べると感染する。
マリヤの力も今ごろは弱くなっている。そんな奴に治せないだろう。
なんせ、神(?)がくれた本に載っていたのだから。治し方は私しかわからない。ことは順調に進んでいる。王たちの顔が早く見たいな。
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「楽しみでたまらないや」
「え?」
「さあさあ今日の夜が楽しみだよ」
カナリヤは嬉しそうに跳ね上がりながら行ってしまった。
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「今日のご飯は焼き魚みたいだな」
「おいしそうですね」
「マリヤが食べたいと言っていたから取り寄せたんだ」
「嬉しいです」
二人は楽しそうに話しながら食べている。まさか皇太子の魚にウイルスがはいっているなんて考えもせずに。
「マリヤは前いた世界で仲の良かった子とかはいたのか?」
マリヤの顔が引きつる。しかし、すぐに笑顔を見せ
「はい、いました。本当に大好きな友達でした。けど、事故で亡くなりました…」
マリヤが暗い顔を浮かべる。皇太子は慌てる。
「あ、そうだったのか。すまない」
「いえ、大丈夫です。…私今日は部屋に戻りますね」
そう言い、席を立つ。部屋に戻り窓を見ながら思い出す。あの日のことを。やってはいけないことをやってしまった。けど、その日から毎日が楽しくなった。
親友もできたし邪魔をする輩もいなくなった。それなのに、親友が死んで三年もたっている。けれど楽しかった日々は昨日のようだった。
「会いたいよ…アイ…」
『生まれ変わってもずっと私たちは一緒だよが!』
『約束だよ』
『うん!』
小指を絡めた記憶を思い出し小指を見る。懐かしいな。今アイは何処にいるのだろう。この世界にいるとしたら会いに行きたい。
こんこん
「どうぞ」
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「マリヤ。治すことできるか?」
「やってみます」
いつものように手を握る。しかし何故か治らない。
「なんで?!」
「どうした」
「なぜか、治らなくて」
「なんだと?!他になおせるものはいないのか!」
隣にいた者に言う。
「それが…誰も治せないと…」
それを聞き王はカンカンになった。どうにかして皇太子を治させろと国の医師にも言ったが誰一人治せるものはいなかった。
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