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始まり
始まりー⑦
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それから一週間シャリングは剣を振るった。次また襲われた時に備え自分自身を守れる基礎的なものを覚えた。
元々騎士団の長男でもあり、剣の扱いは慣れている。しかし、騎士団になることを拒み八歳の頃から剣に触れていなかった。
王国の市場に行き一目惚れした剣を買った。鋭い銀色の刃に黒炎のような色をしている。
朝から晩まで剣を振り回す日々を一週間続けたため腕はパンパンだった。筋肉痛で持ち上がらないほど。
腕が使えない時は村を何周か走ったりする。その都度、村の人々が応援してくれたり、野菜をくれたりと親切にしてもらった。
毎日のように家に野菜を持って帰るようになりカナリヤがたくさんご飯を作ってくれた。(文句を言いながらも)
余ったものは隣の家の人にあげたりしている。みんなカナリヤが作る料理を気に入りとても喜んでいた。
そんなある日ハーネストが家にやってきた。どうやらカナリヤに言われていた騎士団を調べていたようだ。
「これがこの国の騎士団だ。何となくこっちで絞り込んどいたよ。その結果がこれ」
一冊の分厚い本を取り出し、机に広げる。カナリヤはペラペラと捲り内容を読んでいた。
するとシャリングの方を向き
「あんた前実家に戻るとか言ってたな」
「え、うん……まあ」
「私もそこに行く」
……ん?なんて……?カナリヤも着いてくる?え?なんで?
「お前の家も騎士団なんだろ」
カナリヤはシャリングの顔の目の前に冊子を突き出した。そこには、アナテスト・ハルバリスト(第六騎士団長)とかかれていた。
「う……」
「早速今日行くか」
「え?今から?連絡してないのに?それにもう昼だよ?」
目をぱちくりしながら質問攻めする。
「なに?文句でもある?」
「…はい……ないです……」
またいつものようにカナリヤの圧に押される。しょうがなくOKした。
すぐに準備をする。ハーネストは村に残っているみたいだ。二人で歩いていく予定だったがカナリヤは今、国外追放されている身である。
国に戻り、見つかればどうなるか分からない。次は命がない可能性がある。
「じゃあ不本意だけど変装するか」
「どうやって?」
「私を舐めないで」
シャリングを鋭く睨み部屋に行ってしまった。
それから十分後ゆっくりとお茶を飲んでいたシャリングの元へ銀髪で瞳は薄い青色をした女の子がやってきた。
「え……?カナリヤ?」
「逆に誰だと思うの?」
「知らない人が入ってきたのかと」
さっきまでとは全くの別人。シャリングでもさっぱり分からなかった。
「どうやったの?」
「髪の毛は薬草を使って染めた。瞳も薬草を混ぜ合わせて作った」
「へぇ、凄いな。そんなことできるのか」
「……禁忌だけど……」
ボソッと一言口にする。
元々騎士団の長男でもあり、剣の扱いは慣れている。しかし、騎士団になることを拒み八歳の頃から剣に触れていなかった。
王国の市場に行き一目惚れした剣を買った。鋭い銀色の刃に黒炎のような色をしている。
朝から晩まで剣を振り回す日々を一週間続けたため腕はパンパンだった。筋肉痛で持ち上がらないほど。
腕が使えない時は村を何周か走ったりする。その都度、村の人々が応援してくれたり、野菜をくれたりと親切にしてもらった。
毎日のように家に野菜を持って帰るようになりカナリヤがたくさんご飯を作ってくれた。(文句を言いながらも)
余ったものは隣の家の人にあげたりしている。みんなカナリヤが作る料理を気に入りとても喜んでいた。
そんなある日ハーネストが家にやってきた。どうやらカナリヤに言われていた騎士団を調べていたようだ。
「これがこの国の騎士団だ。何となくこっちで絞り込んどいたよ。その結果がこれ」
一冊の分厚い本を取り出し、机に広げる。カナリヤはペラペラと捲り内容を読んでいた。
するとシャリングの方を向き
「あんた前実家に戻るとか言ってたな」
「え、うん……まあ」
「私もそこに行く」
……ん?なんて……?カナリヤも着いてくる?え?なんで?
「お前の家も騎士団なんだろ」
カナリヤはシャリングの顔の目の前に冊子を突き出した。そこには、アナテスト・ハルバリスト(第六騎士団長)とかかれていた。
「う……」
「早速今日行くか」
「え?今から?連絡してないのに?それにもう昼だよ?」
目をぱちくりしながら質問攻めする。
「なに?文句でもある?」
「…はい……ないです……」
またいつものようにカナリヤの圧に押される。しょうがなくOKした。
すぐに準備をする。ハーネストは村に残っているみたいだ。二人で歩いていく予定だったがカナリヤは今、国外追放されている身である。
国に戻り、見つかればどうなるか分からない。次は命がない可能性がある。
「じゃあ不本意だけど変装するか」
「どうやって?」
「私を舐めないで」
シャリングを鋭く睨み部屋に行ってしまった。
それから十分後ゆっくりとお茶を飲んでいたシャリングの元へ銀髪で瞳は薄い青色をした女の子がやってきた。
「え……?カナリヤ?」
「逆に誰だと思うの?」
「知らない人が入ってきたのかと」
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「どうやったの?」
「髪の毛は薬草を使って染めた。瞳も薬草を混ぜ合わせて作った」
「へぇ、凄いな。そんなことできるのか」
「……禁忌だけど……」
ボソッと一言口にする。
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