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マリヤとカナリヤ
マリヤとカナリヤー⑤
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その時マリヤも倒れた。
「お、おい、大丈夫か?!」
カルロスがすぐにマリヤに言った。マリヤは反応しなかった。
(あれも演技だ。自分のグラスにも毒が入っていたと見せ、カナリヤをもっと怪しい人物だと知らしめるつもりだ)
「お、おい!カナリヤ!すぐにマリヤに手当を!」
「分かりましたが…なんの毒が入っているのか分からないため調べたりして治すのに時間が必要です」
「嘘だろ…」
「うう…」
マリヤが言葉を発した。そして小さな声でカルロスに囁いていた。聞き終えたあとカルロスはカナリヤを見て
「お前がマリヤと俺に毒を持ったのか!」
「え?」
「マリヤが今言ってくれたよ。この城に来た時からカナリヤにいじめられていて私とマリヤが仲良くしている所をお前は嫉妬していたんだってな!そして今日とうとう我慢できずに毒を盛ったということか!」
賑やかだったパーティー会場に重い空気がのしかかった。シャリングはカナリヤの元へ向かい反論しようとした。
するとカルロスはシャリングを見て
「君にもマリヤが言ってたようじゃないか。今日、マリヤの朝食に毒が入っていたと。君も見ていたんだろ?」
「え?」
確かに朝マリヤはカナリヤの部屋に来てその事を話していた。しかし、見てはいない。
「知りませんよ!そんなこと。私は見ていません!カナリヤはそんなことをする人では無いです!」
「もういいよ。シャリング」
反論していたシャリングをカナリヤが止めた。カナリヤは俯いたまま暗い顔をしていた。
「皇太子様は私が犯人だとおっしゃるんですね?国王陛下は私が犯人だと思いますか?」
カナリヤは国王を見た。
「証人がいるんだぞ」
国王がカナリヤを見た。カナリヤはため息をついて
「じゃあ、国王陛下も私が犯人だと言いたいのですね」
「この国に犯罪者はいらん!」
皇太子が叫んだ。マリヤは苦しそうにしながら起き上がった。
「大丈夫か?マリヤ」
「は、はい…」
「おい!兵!カナリヤを捕らえろ!」
カルロスの命令に兵が沢山やってきてカナリヤを捕らえた。
シャリングはカナリヤを助けようとしたが兵に止められた。
「この者を国外追放する!」
国王も言った。その場にいた者からコソコソと話し声も聞こえたが、誰も止めようとするものはいなかった。
「カナリヤ!」
シャリングが叫んだ。カナリヤは振り返りシャリングを見た。
「お前がどっちに行こうと私は止めない。お前の好きな方を選びな」
カナリヤはそのまま行ってしまった。さっきのカナリヤの言葉の意味がようやく分かった。
カナリヤはこんな事態も予測していたなんて。
その日カナリヤは国外追放された。カナリヤが馬車に乗る所をマリヤが見ていた。
マリヤは自分の力で何とか毒を治したようだった。
マリヤはカナリヤを見て笑っていた。カナリヤはマリヤを見つけると兵に頼んでマリヤのところへ向かった。
「あら、元気になったのね」
「悪かったわね」
「それがあんたの素ね。面白い」
「あなたもでしょ。いい気味だわ。これでさようならね」
「……最後に一言いい?」
カナリヤが笑みを浮かべながらマリヤを見た。
「ありがとうね。マリヤ」
笑みを浮かべたままカナリヤは後にした。
「お、おい、大丈夫か?!」
カルロスがすぐにマリヤに言った。マリヤは反応しなかった。
(あれも演技だ。自分のグラスにも毒が入っていたと見せ、カナリヤをもっと怪しい人物だと知らしめるつもりだ)
「お、おい!カナリヤ!すぐにマリヤに手当を!」
「分かりましたが…なんの毒が入っているのか分からないため調べたりして治すのに時間が必要です」
「嘘だろ…」
「うう…」
マリヤが言葉を発した。そして小さな声でカルロスに囁いていた。聞き終えたあとカルロスはカナリヤを見て
「お前がマリヤと俺に毒を持ったのか!」
「え?」
「マリヤが今言ってくれたよ。この城に来た時からカナリヤにいじめられていて私とマリヤが仲良くしている所をお前は嫉妬していたんだってな!そして今日とうとう我慢できずに毒を盛ったということか!」
賑やかだったパーティー会場に重い空気がのしかかった。シャリングはカナリヤの元へ向かい反論しようとした。
するとカルロスはシャリングを見て
「君にもマリヤが言ってたようじゃないか。今日、マリヤの朝食に毒が入っていたと。君も見ていたんだろ?」
「え?」
確かに朝マリヤはカナリヤの部屋に来てその事を話していた。しかし、見てはいない。
「知りませんよ!そんなこと。私は見ていません!カナリヤはそんなことをする人では無いです!」
「もういいよ。シャリング」
反論していたシャリングをカナリヤが止めた。カナリヤは俯いたまま暗い顔をしていた。
「皇太子様は私が犯人だとおっしゃるんですね?国王陛下は私が犯人だと思いますか?」
カナリヤは国王を見た。
「証人がいるんだぞ」
国王がカナリヤを見た。カナリヤはため息をついて
「じゃあ、国王陛下も私が犯人だと言いたいのですね」
「この国に犯罪者はいらん!」
皇太子が叫んだ。マリヤは苦しそうにしながら起き上がった。
「大丈夫か?マリヤ」
「は、はい…」
「おい!兵!カナリヤを捕らえろ!」
カルロスの命令に兵が沢山やってきてカナリヤを捕らえた。
シャリングはカナリヤを助けようとしたが兵に止められた。
「この者を国外追放する!」
国王も言った。その場にいた者からコソコソと話し声も聞こえたが、誰も止めようとするものはいなかった。
「カナリヤ!」
シャリングが叫んだ。カナリヤは振り返りシャリングを見た。
「お前がどっちに行こうと私は止めない。お前の好きな方を選びな」
カナリヤはそのまま行ってしまった。さっきのカナリヤの言葉の意味がようやく分かった。
カナリヤはこんな事態も予測していたなんて。
その日カナリヤは国外追放された。カナリヤが馬車に乗る所をマリヤが見ていた。
マリヤは自分の力で何とか毒を治したようだった。
マリヤはカナリヤを見て笑っていた。カナリヤはマリヤを見つけると兵に頼んでマリヤのところへ向かった。
「あら、元気になったのね」
「悪かったわね」
「それがあんたの素ね。面白い」
「あなたもでしょ。いい気味だわ。これでさようならね」
「……最後に一言いい?」
カナリヤが笑みを浮かべながらマリヤを見た。
「ありがとうね。マリヤ」
笑みを浮かべたままカナリヤは後にした。
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