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オマケ編

あとがき

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 【虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました】を御覧頂き、ありがとうございます。
 作者のオオノギと申します。
 今回は、当作品を終えての『あとがき』となります。

 皆様、アリアとエリクの二人から始まった旅はどう御覧になっていましたか?
 私は彼等の旅を自分で書きながら、こんな事を考えていました。

 『完璧な物語』が存在しないように、『完璧な人間』はこの世に存在しないのだと。
 そして自分は『小説家』ではないという結論に至りました。

 この『舞台さくひん』において、私は『観客』です。
 そして『舞台そこ』に立つ登場人物達ひとびとの世界を、見届けた存在でしかありません。
 
 彼等が何を思い、何を考えて行動し、何を得ていたのか。
 それを知っているのは『舞台』の中に立つ彼等だけで、『観客』である私が知ることは無いかもしれません。
 
 そんな私が当作品に時間を注ぎ続けた理由があるとすれば、この『舞台』を見続けたいという欲求があったからでしょう。
 だからこそ私は『小説家』ではなく、自分を『観客』だと考えています。

 しかし舞台それも終わり、幕は降ろされてしまいました。
 『観客』である事を続けられないのは名残惜しいですが、今回は作者として語らせて頂きます。

 この数年間、私は夜の二十二時には就寝し、朝三時半に起床していました。
 そこから御風呂や食事を済ませ、朝五時に一話分の小説を書き続けながら話数を貯蓄し、今に到ります。

 一話分の執筆時間は、凡そ一時間~二時間前後。
 必ず一話の文章量を二千五百~三千文字は超えるように書き続け、結果として五千文字を軽く越えていたのはよくある事です……。

 少し前まで私は趣味で絵を描いていましたが、不意に漫画を描いてみようと思ってやると、自分の構成力と文章力の無さに絶望しました。
 それを自覚していた時期に、視聴していた面白いアニメの一つがとあるサイトで掲載されていた小説作品だと知り、構成力と文章力を鍛える為『ファンタジー』を題材とした作品を小説という形で書き始めたのです。

 それがここまで長編になってしまったのは、私が『小説家』ではなく『観客』になってしまった事が原因でしょう。
 それでも数年を費やし、この『舞台さくひん』を『観客』として見届けられた事は、自分にとって最も幸福だと思います。

 こうした心境で書いていた当作品でしたが、皆様はお楽しみ頂けたでしょうか?
 私はもう満足しているので、そろそろ輪廻むこうに旅立とうと思います。

 ここまで『虐殺者の称号を持つ戦士が元公爵令嬢に雇われました』を読了して頂けた方々。
 そして多くのブックマーク・評価点・感想・いいねなども付けて頂いた方々、とても嬉しかったです。

 今まで本当に、ありがとうございました。
 暇があればオマケ話や劇場版っぽい話も出るかもしれませんが、その時はよろしくお願いします。

 以上、オオノギでした。
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