1,029 / 1,360
革命編 六章:創造神の権能
破壊の技術
しおりを挟む神殿内で失われたはずの『マナの樹』を発見したアルトリアとウォーリスだったが、その途上にてある変化が見え始める。
それは創造神の魂が肉体であるアルトリアに干渉し、記憶だけではなく意識に強く干渉しているという状況だった。
ウォーリスはその状況を鑑みて、創造神がアルトリアの意識を乗っ取り肉体を得ようとしていると推測する。
仮初の肉体とはいえ、創造神が復活するかもしれない最悪の状況を避ける為に、ウォーリスはアルトリアの殺害を実行した。
そしてアルトリアから抜き取った心臓に創造神の魂を封じ込め、創造神の肉体であるリエスティアと共に『鍵』として使う事を決める。
創造神の『魂』と『肉体』を再び得たウォーリスは、『マナの樹』の根本を目指して独走を始めた。
そうした内部の状況から、場面は外部に変わる。
神殿の外周にて行われている戦闘において、その一箇所に視点は移った。
それはウォーリス達が天界に来た際、拠点としていた黒い塔。
そこから出現する魔鋼の黒い人形と、それ等を操る機械人間アルフレッドが、武玄や巴等を始めとした者達と戦っている場所だった。
「――……ぬぅっ!!」
「ハァッ!!」
魔鋼の義体で戦うアルフレッドと、『仙人』として卓越した戦闘能力を持つ武玄。
二人は互いの能力を示しながら、互いに大きな損傷や負傷もないまま拮抗した戦闘状況を作り出していた。
その周囲から狙うように押し寄せる黒い人形達に対して、巴本人と作り出した影分身が応戦し、武玄の援護を行っている。
更に元七大聖人であるシルエスカとバリス、更に魔人ゴズヴァールが数百体以上にまで増えた黒い人形達と戦い、場の状況を保たせていた。
しかし三十分以上も続く戦闘は、生身を持つ者達に確実な疲弊を蓄積させている。
人形の動きや性能自体は極めて単純であり、数で押し寄せても実力の有る聖人や魔人であれば退ける事は出来る。
しかし魔鋼の強度を上回る攻撃を与えられず、破壊できない黒い人形は未来と同じような脅威となっていた。
それは機械の義体であるアルフレッドも同様であり、疲弊せず高性能な機能を駆使して戦う姿に何の変化も無い。
対する武玄は額に僅かながらも汗を浮かばせ、右手に持つ長刀を向けながら厳かな表情を浮かべていた。
「これは、埒が明かぬな……」
「……このまま戦い続けたとしても、私の勝利は揺るがない」
「!」
「お前達の疲弊を待ち、動きが鈍った瞬間に刺さばいい。……それまで、幾らでも付き合ってやろう」
余裕を抱くアルフレッドは、そう告げながら再び両手と両腕を前方に突き出しながら身構える。
そして両腕の射出口を開け放ち、そこから巨大な灼熱砲を放った。
「ッ!!」
それを大きく右側へ跳び避ける武玄だったが、相手の腕が追従するようにその動きを追う。
すると武玄の身に着けている左袖が焼け焦げ、その放射された余波が左腕の肌を焼いた。
更に灼熱砲を止めながら跳躍したアルフレッドは、武玄に迫りながら右手の平に丸い球体を出現させる。
そこから発生させた電撃を放ち、武玄とその周辺へ降り注がせた。
逃げ場を失くしながら電撃を浴びせるアルフレッドの攻めに対して、武玄は自身に気力を纏わせた長刀でを逸らしながら打ち払う。
しかし動けなくなった武玄を狙うアルフレッドは、電撃を放つ右手とは逆の左手の平を広げて向けた。
「誇りを奪われて死ぬがいい、アズマの武士」
「なにっ!?」
そうした言葉を向けるアルフレッドの左手の平に、ある物が出現する。
それは武玄が掴み持っていたはずの長刀であり、それがアルフレッドの左手に握り持たれた。
逆に武玄の右手からは長刀が消失し、武器を持たない素手となる。
迎撃や受け流しも出来なくなった状態に陥った武玄に、再び電撃が直撃するように降り注いだ。
しかし次の瞬間、投げ放たれた一つの小刀が雷撃を受け止めるように防ぐ。
その僅かな時間に武玄は大きく跳び退き、他の電撃を回避しながら態勢を整え直した。
すると巴の影分身が互いを踏み台にしながら跳躍し、複数体でアルフレッドを襲う。
それを迎撃する為に電撃を解いたアルフレッドは掴んでいた長刀を放り投げ、左手の甲から魔鋼の剣を出して迎撃を始めた。
ひとまず難を逃れた武玄の隣に、本体である巴本人が立つ。
二人は視線や顔こそ合わせなかったが、互いの現状を認識するように言葉を向け合った。
「どういう絡繰りだ?」
「恐らく、『転移』なる術でしょう」
「異国の妖術か。しかし触れもせずに、儂の刀を奪うとは……」
「刀ではなく臓物を奪わぬということは、何かしらの制約があるようですね。例えば、視認している無機物だけしか奪えぬとか」
「なるほど。しかしあの義体、どれだけ斬撃を浴びせても硬くて斬れぬ。どうしたものか……」
「ならば奴の相手は、私が務めましょう」
「分かった。儂の刀を頼む」
「はい」
機械人間であるアルフレッドの性能を確認していた二人は、互いに立ち位置を入れ替える事を伝える。
するとアルフレッドに襲い掛かっていた巴の分身体が落ちている武玄の長刀を拾い、持ち主に返すように投げ放った。
それを右手で難なく掴み取った武玄は、周囲から襲い来る黒い人形達の相手を担う。
逆に今まで影分身や援護に徹していた忍者の巴が前に立ち、影分身に混ざりながらアルフレッドへ迫った。
「チッ」
襲って来る影分身を迎撃していたアルフレッドは、武玄と話していた本体が近付いて来るのを即座に察知する。
そして周囲の影分身を退ける為に、右手を白い大地へ向けながら電撃を放った。
「!」
魔鋼で出来た白い大地の表層に、アルフレッドの電撃が一定の範囲まで拡散する。
それにより気力で形成されていた巴の分身体は幾つか電撃を浴び、消失してしまう。
それでも巴本人と数体の分身体達は大きく跳躍し、電撃を回避しながらそれぞれに懐に忍ばせていた苦無を放った。
しかし魔鋼の義体であるアルフレッドに、ただ鉄で出来た苦無程度で傷付きようが無い。
その自信によって僅かな侮りを向けるアルフレッドは、電撃を蓄えた右手を巴の本体に向けながら言い放った。
「そんな武器で、私が――……!」
しかし侮っていたアルフレッドの表情に、僅かな驚きが浮かび上がる。
苦無の柄には紐と共に括り付けられた紙札が存在し、それと共に投げ放たれていたのだ。
アルフレッドがそれ等を迎撃する間も無く、周囲に撒き放たれた紙札が突如として爆発を起こす。
しかし紙札から発せられる爆発の衝撃程度では、アルフレッドの義体を傷付けられない。
その自信を持つアルフレッドは揺るがぬ意思で回避しなかったが、爆発によって起きた黒い煙が周囲の視界を塞いだ。
「!」
周囲を覆いながら降り注がれる黒煙に、アルフレッドの視界は極端なまでに狭まる。
そして巴と影分身達の姿を見失いながら、右手の平を周囲に向けて電撃を放った。
しかしその逆側を突くように、黒煙の中から忍者装束を纏った巴が姿を現す。
そしてアルフレッドに対して気力を纏った小刀での攻撃を行おうとした。
しかしそれを予測していたのか、アルフレッドは口元を微笑ませて左脚で蹴りを放つ。
それに直撃し小刀を中空に舞わせた巴に、アルフレッドは右手を向けながら言い放った。
「その程度の陽動は、予測済みだ」
そう告げるアルフレッドは躊躇せずに右手の平から電撃を放ち、襲い掛かって来た巴に浴びせる。
常人であれば丸焦げになる程の強力な電撃を浴びた巴は、黒い装束と共に消し炭に変えられた。
しかし次の瞬間、油断したアルフレッドの義眼が大きく見開く。
それは電撃を受けて丸焦げになった巴の亡骸が、塵すらも残らずに消滅した瞬間だった。
するとアルフレッドは事態を素早く察し、倒した相手が本体ではなく本物の小刀を持った影分身だと理解する。
「これは、分身――……ッ!!」
「――……人間とは、隙の多い生き物なのですよ」
振り返ろうとしたアルフレッドに対して、その裏側から巴の本体が忍び寄る。
そして振り向けようとする相手の右腕を掴み、その膂力を逆に利用して足元を大きく払いながら身体を倒すと、右腕を極めながら右肘と右肩を大きく背中側に回した。。
すると次の瞬間、アルフレッドの右肩と右腕が完全に逆方向へ決められる。
更に自身の体重を利用して更に奥へ右腕を傾けた巴は、アルフレッドの右肘と左肩の可動部分である内部の接合部を外してのけた。
「なに……ッ!?」
アルフレッドは自らの右腕が破壊された事を瞬時に悟り、驚愕の思考に襲われる。
そして今度は左脚に手を伸ばそうとした巴の動きを察知し、アルフレッドは義体の膂力を最大限に発揮しながら背中に乗る相手を振りほどいた。
左脚の破壊を免れたアルフレッドだったが、その思考には困惑と動揺が秘かに渦巻く。
魔鋼という世界最高の硬度に包まれた義体の腕が破壊されたという事実は、アルフレッドにとって未知の体験だった。
そんなアルフレッドに対して、再び影分身を作りながら態勢を整え直した巴が告げる。
「何者にも傷付けられぬ義体。さぞ便利だっただろう」
「!」
「だがその義体《からだ》、人間に似せ過ぎたな。……どの部位がどういう絡繰りで動いているか、よく分かる」
「……義体の骨格を、見もせずに把握したというのか……」
「例えどれだけ強固な義体だとしても、思考は人間。――……人間を壊す為に研鑽する我々に、敵うはずも無し」
「……ッ!!」
今まで武玄との戦闘からアルフレッドの義体構造を完全に把握した巴は、硬い義体の可動領域に人体と似た隙間がある事を理解する。
更にアルフレッドに対して有効なのが斬撃や殴打ではなく、人体破壊の技術である関節技を実行した。
そして巴の試みは成功し、魔鋼に覆われたアルフレッドの右肘と左肩を外す。
組技からの関節技という得意技術を駆使した戦い方を魅せる巴は、再び影分身達と共に懐から放った苦無と起爆札で周囲の光景を硝煙で覆った。
それに対してアルフレッドは、再び左手の甲部分から魔鋼の剣を出現させる。
周囲の煙を吹き飛ばすように左腕を振るい、巴が居た方角とは逆側に走り始めた。
「クッ!!」
「――……忍者から逃げられると思うな」
「!!」
凄まじい速さで煙の範囲外に出たアルフレッドだったが、その右側には既に巴が並び発している事に声で気付く。
そこで右腕が折られた為にその迎撃が僅かに遅れ、左足を軸とした右脚の蹴りで巴を蹴り払おうとした。
「なっ!?」
しかし蹴られた巴もまた影分身の一体であり、その影に隠れた本体が伸びきったアルフレッドの右脚を掴み取る。
更にアルフレッドを支える左足を払いながら義体を倒すと、そのまま掴む右足を大きく伸び傾かせて付け根と膝の骨格に生じている接合部を外して見せた。
「グッ!!」
右腕に続いて右脚も破壊されたアルフレッドは、左腕で自身の義体を跳ね上げながら左脚で巴を攻撃する。
それすらも容易く避ける巴は、今度は左脚を掴み取りながら逆側へ曲げ伸ばした。
するとアルフレッドの左脚に僅かな軋む音が響き、膝部分が逆方向に折れる。
瞬く間に両足を破壊されたアルフレッドは、人工皮膚で驚愕の表情を浮かべながら唖然とした様子で呟いた。
「……馬鹿な……。……私の、完璧な義体が……」
「完璧なモノなど、この世に存在しませんよ」
そうした言葉を呟きながら地面へ仰向けになるアルフレッドに対して、巴は頭巾と仮面で隠れた顔から視線だけで見下ろす。
魔鋼で作られた強固で強力な義体《からだ》ながらも、人間と同じ動きを行える完璧な構造が人間と同じ弱点を生み出している事を、巴は教えるように呟いた。
こうして機械人間アルフレッドと巴の戦いは、圧倒的なまでの個人技によって勝敗が決する。
しかし周囲の黒い人形達は止まらず、敵と認識している者達に対して攻撃を続けていた。
0
お気に入りに追加
397
あなたにおすすめの小説

神々に見捨てられし者、自力で最強へ
九頭七尾
ファンタジー
三大貴族の一角、アルベール家の長子として生まれた少年、ライズ。だが「祝福の儀」で何の天職も授かることができなかった彼は、『神々に見捨てられた者』と蔑まれ、一族を追放されてしまう。
「天職なし。最高じゃないか」
しかし彼は逆にこの状況を喜んだ。というのも、実はこの世界は、前世で彼がやり込んでいたゲーム【グランドワールド】にそっくりだったのだ。
天職を取得せずにゲームを始める「超ハードモード」こそが最強になれる道だと知るライズは、前世の知識を活かして成り上がっていく。

誰も要らないなら僕が貰いますが、よろしいでしょうか?
伊東 丘多
ファンタジー
ジャストキルでしか、手に入らないレアな石を取るために冒険します
小さな少年が、独自の方法でスキルアップをして強くなっていく。
そして、田舎の町から王都へ向かいます
登場人物の名前と色
グラン デディーリエ(義母の名字)
8才
若草色の髪 ブルーグリーンの目
アルフ 実父
アダマス 母
エンジュ ミライト
13才 グランの義理姉
桃色の髪 ブルーの瞳
ユーディア ミライト
17才 グランの義理姉
濃い赤紫の髪 ブルーの瞳
コンティ ミライト
7才 グランの義理の弟
フォンシル コンドーラル ベージュ
11才皇太子
ピーター サイマルト
近衛兵 皇太子付き
アダマゼイン 魔王
目が透明
ガーゼル 魔王の側近 女の子
ジャスパー
フロー 食堂宿の人
宝石の名前関係をもじってます。
色とかもあわせて。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る
拓海のり
ファンタジー
階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。
頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。
破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。
ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。
タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。
完結しました。ありがとうございました。

【完結】特別な力で国を守っていた〈防国姫〉の私、愚王と愚妹に王宮追放されたのでスパダリ従者と旅に出ます。一方で愚王と愚妹は破滅する模様
岡崎 剛柔
ファンタジー
◎第17回ファンタジー小説大賞に応募しています。投票していただけると嬉しいです
【あらすじ】
カスケード王国には魔力水晶石と呼ばれる特殊な鉱物が国中に存在しており、その魔力水晶石に特別な魔力を流すことで〈魔素〉による疫病などを防いでいた特別な聖女がいた。
聖女の名前はアメリア・フィンドラル。
国民から〈防国姫〉と呼ばれて尊敬されていた、フィンドラル男爵家の長女としてこの世に生を受けた凛々しい女性だった。
「アメリア・フィンドラル、ちょうどいい機会だからここでお前との婚約を破棄する! いいか、これは現国王である僕ことアントン・カスケードがずっと前から決めていたことだ! だから異議は認めない!」
そんなアメリアは婚約者だった若き国王――アントン・カスケードに公衆の面前で一方的に婚約破棄されてしまう。
婚約破棄された理由は、アメリアの妹であったミーシャの策略だった。
ミーシャはアメリアと同じ〈防国姫〉になれる特別な魔力を発現させたことで、アントンを口説き落としてアメリアとの婚約を破棄させてしまう。
そしてミーシャに骨抜きにされたアントンは、アメリアに王宮からの追放処分を言い渡した。
これにはアメリアもすっかり呆れ、無駄な言い訳をせずに大人しく王宮から出て行った。
やがてアメリアは天才騎士と呼ばれていたリヒト・ジークウォルトを連れて〈放浪医師〉となることを決意する。
〈防国姫〉の任を解かれても、国民たちを守るために自分が持つ医術の知識を活かそうと考えたのだ。
一方、本物の知識と実力を持っていたアメリアを王宮から追放したことで、主核の魔力水晶石が致命的な誤作動を起こしてカスケード王国は未曽有の大災害に陥ってしまう。
普通の女性ならば「私と婚約破棄して王宮から追放した報いよ。ざまあ」と喜ぶだろう。
だが、誰よりも優しい心と気高い信念を持っていたアメリアは違った。
カスケード王国全土を襲った未曽有の大災害を鎮めるべく、すべての原因だったミーシャとアントンのいる王宮に、アメリアはリヒトを始めとして旅先で出会った弟子の少女や伝説の魔獣フェンリルと向かう。
些細な恨みよりも、〈防国姫〉と呼ばれた聖女の力で国を救うために――。

叶えられた前世の願い
レクフル
ファンタジー
「私が貴女を愛することはない」初めて会った日にリュシアンにそう告げられたシオン。生まれる前からの婚約者であるリュシアンは、前世で支え合うようにして共に生きた人だった。しかしシオンは悪女と名高く、しかもリュシアンが憎む相手の娘として生まれ変わってしまったのだ。想う人を守る為に強くなったリュシアン。想う人を守る為に自らが代わりとなる事を望んだシオン。前世の願いは叶ったのに、思うようにいかない二人の想いはーーー


巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる