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遠霧山
堕天使 ※子供に関する残酷な描写を含む
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「私は上界から堕ちた天使。寿命は長いからヒバリを独りにすることはないわ。私のことを知りたかったんでしょう?お嬢さん。」
ハルの言葉に私は唖然とした。
レビン先生から”そうでないものは堕ちる”と聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは堕天使の存在だ。
しかし、本当に存在しているとは思ってもみなかった。
そして、こんなに身近にいたことに驚いている。
「堕ちた天使、堕天使ということですよね。」
「堕天使と呼ばれているかどうかは知らないわ。そもそも、堕ちる天使を知っている人間は下界に存在しない。これは、神の誓約に関わることだから。」
「神の誓約って、平等であることが揺るぎない誓い、とかそういうやつでしたっけ。下界のものに話しかけたり、気に掛けたりは、神自ら行ってはならないとか。」
「ええ、それよ。この神の誓約というのは神が守っているのと同時に他の生き物は守らされている。下界に生きるものは無意識に守るように行動し、神の誓約に関わる知識は与えられることは許されていない。それゆえに、堕ちた存在がいることも気づくことが出来ないはずだった。」
ハルはローブを着なおすと、椅子にゆっくりと座る。
「けれど、どんな誓約も完璧ではないということよ。その誓約に関わることが出来てしまう人間がいる。それが、お嬢さん、あなたのような転移者の人間よ。」
「転移者、ということはヒバリさんも。」
「ええ、その通り。転移者であるヒバリも、お嬢さんも、その誓約に関わる知識を得ることが出来る。そして、転移者に関わった人々もまた、知識を得ようする行動をとることが出来る。」
ハルの言い回しはなんだか難しく聞こえる。
「それって、どういう意味です?」
「下界の人はそもそも、神について知ろうとすらしないってことよ。それが当たり前のこと、普通のことだと誰しもが思っていて調べようなんて発想すらないの。」
言われてみると、レビンとヒサメと魔法陣の話をしていたとき違和感はあった。
しかし、私もこの世界の知識が足りないし、宗教観というものがあるからそういうものかと思っていた。
でも、発想すらないというのはまるで。
禁断の果実を食べる前の、神が造られたとされる人間の話に似ている。
「レビン先生に真実に辿り着けないと言ったのは、レビン先生が誓約に関わろうとしているからですか。」
「ええ。彼女はお嬢さんと関わりを持ったことで知識を得ようとする行動をとることができた。でも、彼女は転移者ではないから、知ることを許されていないの。だから、彼女が自ら真実に辿り着くことはない。」
この世界のことわりに組み込まれている下界に生きる人々は、誓約によって縛られて生きている。
勿論、縛られていることを知る由もない。
そうして人々は、そのことに疑問すら抱けない。
その発想すらない、ということだ。
「堕ちた天使、というのはどういう存在なんですか?どうして、ハルさんは上界から堕ちることになったんです。」
「ちゃんと説明してあげるから急かさないで。」
ハルはそう言うと、紅茶を一気に飲み干した。
「今思い出しても腹が立つわ。私たちはみんな、誓約に振り回されているのよ。」
ハルは足を組むと、眉間に皺を寄せて私に問いかける。
「そもそも天使ってなんだと思う?」
「えっと、上界に住んでいて光魔法を持っている種族ですよね。正の感情を糧に生きていて、悪魔と違ってめったに交渉には応じないとされている。」
「あら、教科書みたいな回答ありがとう。でも、そういうことじゃないわ。」
ハルはため息をつくと、私に顔を近づけた。
「天使は、死んだ子供なの。つまり、上界への転移者ということよ。」
ハルの話を聞きながら、私はヴィントから聞いたドウシュの言葉を思い出していた。
〈理不尽な死を迎える子供は天使になれる、残虐な死を与えたものは悪魔になれる〉
この言葉とハルの言葉はつじつまが合う。
「上界って、死ぬ前の記憶はないのが普通なの。その子供たちは、幼くして命を落としている。だからこその配慮なのかどうなのか。けれど、私には記憶がちゃんとあったわ。最悪な記憶がね。」
下界にいる転移者たちも記憶が次第に薄れている。
そのことと上界の記憶がないことは何か関係があるのだろうか。
「記憶があったせいか、私は周りの天使たちとは違っていた。上界で長く生きている天使は大人の姿をしていることが多い。私は、その人たちを怖がった。そうして、上界で生きているうちに気づいてしまった。私が生前、人殺しをしていたことに。」
「人殺し、ですか。」
「小さいときは気付いてなかったのよね。とにかくお腹が空いていたの。外には出られないし、冷蔵庫には何もない。水道をひねって、いろんな戸棚をあけて、とりあえず口に入れて吐き出して。そしたら、弟が泣くのよ。何かをあげなきゃって思うでしょ。だから私、飲んではいけないものを弟にあげたの。勿論、私もそれを飲んだから死んだわけだけど。」
幼いハルはネグレクトを受けていた。
食べ物のない部屋で、弟と二人。
どれだけ苦しかったことだろう。
「人殺しなんかじゃない。幼いハルさんには、分からなかっただけです。それが飲めるものじゃないって、知らなかっただけです。あなたのせいじゃないです。」
私はいつの間にか涙が零れていて。
ハルはその涙を手で拭ってくれる。
「ええ、今では私のせいじゃないって分かってる。でも天使だった当時、私は弟を殺したんだと自覚した。その時、私の翼が黒く染まり始め、まるでそれは悪魔のようだと誰かが言ったわ。天使は純粋無垢な存在だけがなれるもの。だから、記憶があって誰かを殺した私は純粋ではなくなったと判断された。ゆえに、翼を燃やされて下界に堕とされたのよ。」
「そんな、酷いことを。」
「異なる存在は排除するものでしょ。そうするのが楽で簡単だもの。」
その台詞を聞いて、ハルとしたモンスターの話を思い出す。
上界も下界も変わらない。
イレギュラーで未知の存在はさっさと消してしまおう。
そんな大多数の意見がどこにでもある。
でも、そうしなければ成り立たないものもある。
ただ、消される側としては黙って消されてたまるかという気持ちもある。
双方の意見を取り入れて改善策を考えるのはいばらの道だ。
「翼を燃やされ下界に堕とされて絶望しかけたわ。この世界でもまた放っておかれるんだって。途方に暮れていたら今度は闇商人との素敵な出会いよ。燃えていたけど翼があったからエルフに間違われて捕まった。でもそのおかげでヒバリが私を保護してくれた。弟子にも家族にもしてくれた。」
ハルはヒバリの肩に手を置いた。
「正直、私に天使なんて似合うはずがなかったの。白くて清楚で可憐な天使の姿なんてね。」
そう言って微笑むハルは、確かに天使の姿を想像するのは難しい。
どちらかといえば、白色よりも黒色や今着ている紫が似合う。
そしてきっと、闇魔法のヒバリと同じだから嬉しいのだろう。
「さて、お嬢さん。もう気付いていると思うけど悪魔って何だと思う?」
私はその質問の答えを持っている。
ドウシュの言葉、それが正しければ悪魔とは。
「誰かを殺した人間ですか?」
「ええ。彼らは死ぬ前に残虐な殺人を犯した転移者よ。」
ハルの言葉に私は唖然とした。
レビン先生から”そうでないものは堕ちる”と聞いたとき、真っ先に思い浮かんだのは堕天使の存在だ。
しかし、本当に存在しているとは思ってもみなかった。
そして、こんなに身近にいたことに驚いている。
「堕ちた天使、堕天使ということですよね。」
「堕天使と呼ばれているかどうかは知らないわ。そもそも、堕ちる天使を知っている人間は下界に存在しない。これは、神の誓約に関わることだから。」
「神の誓約って、平等であることが揺るぎない誓い、とかそういうやつでしたっけ。下界のものに話しかけたり、気に掛けたりは、神自ら行ってはならないとか。」
「ええ、それよ。この神の誓約というのは神が守っているのと同時に他の生き物は守らされている。下界に生きるものは無意識に守るように行動し、神の誓約に関わる知識は与えられることは許されていない。それゆえに、堕ちた存在がいることも気づくことが出来ないはずだった。」
ハルはローブを着なおすと、椅子にゆっくりと座る。
「けれど、どんな誓約も完璧ではないということよ。その誓約に関わることが出来てしまう人間がいる。それが、お嬢さん、あなたのような転移者の人間よ。」
「転移者、ということはヒバリさんも。」
「ええ、その通り。転移者であるヒバリも、お嬢さんも、その誓約に関わる知識を得ることが出来る。そして、転移者に関わった人々もまた、知識を得ようする行動をとることが出来る。」
ハルの言い回しはなんだか難しく聞こえる。
「それって、どういう意味です?」
「下界の人はそもそも、神について知ろうとすらしないってことよ。それが当たり前のこと、普通のことだと誰しもが思っていて調べようなんて発想すらないの。」
言われてみると、レビンとヒサメと魔法陣の話をしていたとき違和感はあった。
しかし、私もこの世界の知識が足りないし、宗教観というものがあるからそういうものかと思っていた。
でも、発想すらないというのはまるで。
禁断の果実を食べる前の、神が造られたとされる人間の話に似ている。
「レビン先生に真実に辿り着けないと言ったのは、レビン先生が誓約に関わろうとしているからですか。」
「ええ。彼女はお嬢さんと関わりを持ったことで知識を得ようとする行動をとることができた。でも、彼女は転移者ではないから、知ることを許されていないの。だから、彼女が自ら真実に辿り着くことはない。」
この世界のことわりに組み込まれている下界に生きる人々は、誓約によって縛られて生きている。
勿論、縛られていることを知る由もない。
そうして人々は、そのことに疑問すら抱けない。
その発想すらない、ということだ。
「堕ちた天使、というのはどういう存在なんですか?どうして、ハルさんは上界から堕ちることになったんです。」
「ちゃんと説明してあげるから急かさないで。」
ハルはそう言うと、紅茶を一気に飲み干した。
「今思い出しても腹が立つわ。私たちはみんな、誓約に振り回されているのよ。」
ハルは足を組むと、眉間に皺を寄せて私に問いかける。
「そもそも天使ってなんだと思う?」
「えっと、上界に住んでいて光魔法を持っている種族ですよね。正の感情を糧に生きていて、悪魔と違ってめったに交渉には応じないとされている。」
「あら、教科書みたいな回答ありがとう。でも、そういうことじゃないわ。」
ハルはため息をつくと、私に顔を近づけた。
「天使は、死んだ子供なの。つまり、上界への転移者ということよ。」
ハルの話を聞きながら、私はヴィントから聞いたドウシュの言葉を思い出していた。
〈理不尽な死を迎える子供は天使になれる、残虐な死を与えたものは悪魔になれる〉
この言葉とハルの言葉はつじつまが合う。
「上界って、死ぬ前の記憶はないのが普通なの。その子供たちは、幼くして命を落としている。だからこその配慮なのかどうなのか。けれど、私には記憶がちゃんとあったわ。最悪な記憶がね。」
下界にいる転移者たちも記憶が次第に薄れている。
そのことと上界の記憶がないことは何か関係があるのだろうか。
「記憶があったせいか、私は周りの天使たちとは違っていた。上界で長く生きている天使は大人の姿をしていることが多い。私は、その人たちを怖がった。そうして、上界で生きているうちに気づいてしまった。私が生前、人殺しをしていたことに。」
「人殺し、ですか。」
「小さいときは気付いてなかったのよね。とにかくお腹が空いていたの。外には出られないし、冷蔵庫には何もない。水道をひねって、いろんな戸棚をあけて、とりあえず口に入れて吐き出して。そしたら、弟が泣くのよ。何かをあげなきゃって思うでしょ。だから私、飲んではいけないものを弟にあげたの。勿論、私もそれを飲んだから死んだわけだけど。」
幼いハルはネグレクトを受けていた。
食べ物のない部屋で、弟と二人。
どれだけ苦しかったことだろう。
「人殺しなんかじゃない。幼いハルさんには、分からなかっただけです。それが飲めるものじゃないって、知らなかっただけです。あなたのせいじゃないです。」
私はいつの間にか涙が零れていて。
ハルはその涙を手で拭ってくれる。
「ええ、今では私のせいじゃないって分かってる。でも天使だった当時、私は弟を殺したんだと自覚した。その時、私の翼が黒く染まり始め、まるでそれは悪魔のようだと誰かが言ったわ。天使は純粋無垢な存在だけがなれるもの。だから、記憶があって誰かを殺した私は純粋ではなくなったと判断された。ゆえに、翼を燃やされて下界に堕とされたのよ。」
「そんな、酷いことを。」
「異なる存在は排除するものでしょ。そうするのが楽で簡単だもの。」
その台詞を聞いて、ハルとしたモンスターの話を思い出す。
上界も下界も変わらない。
イレギュラーで未知の存在はさっさと消してしまおう。
そんな大多数の意見がどこにでもある。
でも、そうしなければ成り立たないものもある。
ただ、消される側としては黙って消されてたまるかという気持ちもある。
双方の意見を取り入れて改善策を考えるのはいばらの道だ。
「翼を燃やされ下界に堕とされて絶望しかけたわ。この世界でもまた放っておかれるんだって。途方に暮れていたら今度は闇商人との素敵な出会いよ。燃えていたけど翼があったからエルフに間違われて捕まった。でもそのおかげでヒバリが私を保護してくれた。弟子にも家族にもしてくれた。」
ハルはヒバリの肩に手を置いた。
「正直、私に天使なんて似合うはずがなかったの。白くて清楚で可憐な天使の姿なんてね。」
そう言って微笑むハルは、確かに天使の姿を想像するのは難しい。
どちらかといえば、白色よりも黒色や今着ている紫が似合う。
そしてきっと、闇魔法のヒバリと同じだから嬉しいのだろう。
「さて、お嬢さん。もう気付いていると思うけど悪魔って何だと思う?」
私はその質問の答えを持っている。
ドウシュの言葉、それが正しければ悪魔とは。
「誰かを殺した人間ですか?」
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