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組織の調査1
依存
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「取り乱してごめんなさい。でも、たまには太陽の国に戻ってきて下さいね。リビさんと話していると安心するんです」
ヒカルと別れて魔法学校を出た。
彼女がどれだけの不安を抱えているのか、それを理解できるのは私しかいない。
この世界にきた同じ境遇の私しかいないんだ。
そう考えながら進んでいると、ヒサメに背中を軽く叩かれた。
「気負うな、リビ殿。」
「え、なんですか。」
「同郷の者を心の拠り所にする気持ちは分かる。世界が違うのだからなおさらだ。だが、あの女性はいずれ聖女になる者だろう。周りには彼女を慕う者が集い、彼女が孤独になる日は来ない。リビ殿が気に掛けずとも、彼女はきっと凛と立っていることが出来るはずだ。むしろ、リビ殿が気に掛けることによって、彼女は支えを必要としてしまうことだろう。余計なことを考えるな。」
そんな言葉に私は少しむっとする。
「それって、私のせいで共依存になるからやめろってことですか。」
「可能性の話だ。さきほどの彼女の様子を見ただろう。リビ殿にしか相談できないと言っていたが、それはリビ殿が同郷だからという意味だ。しかし、リビ殿はオレに別の世界の話をした。オレにその話をしてもいいと考えてくれたということだと認識している。つまり、重要なのは同郷であることではなく、話を聞いてくれる相手であることだ。あの女性がそれに気づかなければ、同郷であることを理由にリビ殿に依存しかねない。彼女自身が信用に値する人を見つけ、心のうちを明かすことが出来れば、それは対等な相談になるだろう。お互いだけしかいない、と思うことは一歩間違えば脅威になる。気を付けなければな」
それ、フブキさんに執着している貴方が言います?
そんな視線を送れば、ヒサメは美しく微笑んで見せた。
「何か言いたげだが、オレが言っているのは共依存になって共倒れするのを回避しろってことだ。フブキはどう頑張ったとしても、オレと共倒れしてくれないからな。そういうところが気に入っているところのひとつだ。」
「依存してる自覚あったんですね。」
「オレにとって依存とは、自分が立ち続けるための方法のひとつだ。相手に同じことを求めるつもりも、同じ気持ちを返して欲しいとも思わない。ただ、生きていて欲しいとは望んでしまうがな。」
生きていれば誰しも何かしらに依存はしてしまうのかもしれない。
多かれ少なかれ、それが精神安定剤になるというのは珍しくもないだろう。
自分よりも年下のヒカルがあんなにも泣いていたから、私がなんとかしなくてはと思ったけれど。
私が寄り添うことで彼女が一人で立てなくなるのなら、それは私の出る幕じゃないということだ。
ヒカルは太陽の国の人に好かれている。
だからこそ、やはり私が何とかしてやる必要はない。
「リビ殿も依存するのなら、共倒れしてくれない相手を選ぶことだ。それがきっと、良好な関係を築ける相手ということだ。」
「ヒサメ様は、私と共倒れしなさそうですね。」
そんなことを冗談めかして言えば、ヒサメは口の端を上げた。
「ああ、だから良好だろう?」
「ええ、それなりに」
私はそう答えながらも少しだけ不安がよぎる。
片方が寄りかかりすぎれば、それは対等とは呼べないものになってしまう。
自分一人で立っていられる人間でなければ、きっとヒサメは離れていくことだろう。
そうならないようにしないと。
でもこの感情がすでに依存なのではないかと、私は思ってしまうのだ。
次に来たのは神殿だった。
ここは神官や聖女が勤める場所で、加護のある国には神殿か教会が必ずあるという。
町中からは少し離れた場所にある建物は、魔法学校と同じくらい広い敷地を持っているが雰囲気は大きく異なっている。
穢れのない白色の壁は、近寄りがたいオーラを放ち、門が閉まっている訳でもないのに入るのを拒まれている気さえする。
「神官様や聖女様に話を聞きたいってことか?」
「はい。ヒサメ様が仰っていた文献では別世界からきた光魔法は神官や聖女になることが多いんですよね。それなら、もう一人くらいここにも転移者がいてもいいはずです。」
「そもそも珍しいはずの者だからな。都合よく太陽の国にいるかどうかは分からないぞ。」
「私、この世界に来て迷いの森で彷徨ってたって言いましたよね。でも、ヒカルさんは太陽の国の近くで騎士に発見され速やかに王宮が対応してくれた話を聞きました。勿論私も、王宮に行ったあとは、ソラのこともあって寝る場所や衣服を用意してもらったんです。今思うと、手際が良すぎませんか?もっと疑ってもいいと思うんです。ヒカルさんが光魔法を持っているからってすぐに保護したり、私が守り神のドラゴンを連れていたとしても、別世界から来た話に耳を傾けてくれるのがなんだか慣れている気がするんです。太陽の国は、別世界から来た人間を今までも何人も見ているから対応することが出来るのではないかと思うんですよ。」
そもそも、迷いの森だって太陽の国の敷地なわけだ。
つまり、転移したときにこの辺りに来る人間が多い可能性はある。
「なるほど。確かに、白銀の国では別世界から来た者は御伽噺程度の噂だが、太陽の国ではそれが頻繁に起こっているかもしれないのか。そしてそのことが公になっていない可能性がある。文献自体はあるものの、それが真実かどうか確認する術はないからな。ただ、事実なのは高度な光魔法を有しているということだ。国にとって大事な人材を逃す手はない。」
そう、だからこそ太陽の国の神官や聖女には転移者がいる可能性が高い。
私は神殿の敷地に足を踏み入れようとした時、ヒサメに肩を掴まれた。
「待て。おそらく入ることはできない。」
「え、どうしてです。」
「自分が太陽の国に長居できない理由を忘れたか?この国の中で最もその神の力が強い場所が神殿だ。入れば急激に魔力を失うことになるぞ。」
私は青ざめながら一歩ずつ後ろに下がる。
「中の人を呼ぶことはできる。だが、あまり期待はするな。」
ヒサメはそう言うと、門のところにある鈴を鳴らした。
小さいその鈴からは考えられないほど澄んだ大きな音が鳴る。
すると、中からこちらに歩いてくる一人の女性がいる。
「太陽の神殿へようこそ。そちらは白銀の国王ヒサメ様でいらっしゃいますね。そして、お嬢様はブルームーンドラゴンを連れているリビさん。申し訳ないのですが、ここより先立ち入ることはできません。どうかご容赦くださいませ。」
とても丁寧な物言いなのに、冷たく感じるのは何故だろう。
「あの、入れないのは承知しています。私たちは、神官様や聖女様にお話を伺いたいだけなのです。」
その女性は目を伏せて、ため息でもつきそうな表情を浮かべる。
「神官様も聖女様も日夜祈りを捧げておられます。傷ついた者を癒し、この地に安寧をもたらすために心穏やかである必要があるのです。とても言いにくいことなのですが、光魔法とは正反対の魔力を持つ貴女との接触により、神官様や聖女様の魔力が乱れることになっては困ります。この聖なる場所に入れぬ者は太陽の神にとって良くないものとされているのです。それは勿論、貴女方のほうが理解していらっしゃるのではないでしょうか。」
良くないものだから魔力を失っていくと言いたいわけか。
丁寧に言えば良いと思ってるタイプだな。
「神官様や聖女様はこの神殿の中から出ることはないということですか。」
「ええ。加護の仕事がない限り、神官様と聖女様はここでお過ごしになられます。仕事があったとしても、接触できる人間は限られた者のみです。ですので、お話する機会を得ることは出来ないとお考え下さい。」
そう突き放され、私は笑顔で答えた。
「そうですか。お時間を取らせてすみませんでした。失礼致します。」
私がお辞儀をすると、隣のヒサメも同様にした。
そうして、私たちが歩き出すとその女性は中へと戻っていく。
「やけに素直に引き下がったな。」
「どう頑張ってもあの中へ私は入れないので仕方ありません。まぁ、私は、ですけど。」
私の言葉にヒサメも何か察したようで、口の端をニヤリと上げる。
「ソラ殿か。」
「はい、太陽の国の加護の儀式にソラは呼ばれてるんです。その時にソラに手紙を持たせて神官様に話を聞いてもらうのはどうですか?ソラが聞いてくれれば、あとで教えて貰えるので。」
「名案だな。リビ殿がソラ殿と話せるのは知られているから上手くいくかは分からんが、今のところ接触できるのはソラ殿だけだ。太陽の神殿の情報収集は任せるとしよう。」
ヒカルと別れて魔法学校を出た。
彼女がどれだけの不安を抱えているのか、それを理解できるのは私しかいない。
この世界にきた同じ境遇の私しかいないんだ。
そう考えながら進んでいると、ヒサメに背中を軽く叩かれた。
「気負うな、リビ殿。」
「え、なんですか。」
「同郷の者を心の拠り所にする気持ちは分かる。世界が違うのだからなおさらだ。だが、あの女性はいずれ聖女になる者だろう。周りには彼女を慕う者が集い、彼女が孤独になる日は来ない。リビ殿が気に掛けずとも、彼女はきっと凛と立っていることが出来るはずだ。むしろ、リビ殿が気に掛けることによって、彼女は支えを必要としてしまうことだろう。余計なことを考えるな。」
そんな言葉に私は少しむっとする。
「それって、私のせいで共依存になるからやめろってことですか。」
「可能性の話だ。さきほどの彼女の様子を見ただろう。リビ殿にしか相談できないと言っていたが、それはリビ殿が同郷だからという意味だ。しかし、リビ殿はオレに別の世界の話をした。オレにその話をしてもいいと考えてくれたということだと認識している。つまり、重要なのは同郷であることではなく、話を聞いてくれる相手であることだ。あの女性がそれに気づかなければ、同郷であることを理由にリビ殿に依存しかねない。彼女自身が信用に値する人を見つけ、心のうちを明かすことが出来れば、それは対等な相談になるだろう。お互いだけしかいない、と思うことは一歩間違えば脅威になる。気を付けなければな」
それ、フブキさんに執着している貴方が言います?
そんな視線を送れば、ヒサメは美しく微笑んで見せた。
「何か言いたげだが、オレが言っているのは共依存になって共倒れするのを回避しろってことだ。フブキはどう頑張ったとしても、オレと共倒れしてくれないからな。そういうところが気に入っているところのひとつだ。」
「依存してる自覚あったんですね。」
「オレにとって依存とは、自分が立ち続けるための方法のひとつだ。相手に同じことを求めるつもりも、同じ気持ちを返して欲しいとも思わない。ただ、生きていて欲しいとは望んでしまうがな。」
生きていれば誰しも何かしらに依存はしてしまうのかもしれない。
多かれ少なかれ、それが精神安定剤になるというのは珍しくもないだろう。
自分よりも年下のヒカルがあんなにも泣いていたから、私がなんとかしなくてはと思ったけれど。
私が寄り添うことで彼女が一人で立てなくなるのなら、それは私の出る幕じゃないということだ。
ヒカルは太陽の国の人に好かれている。
だからこそ、やはり私が何とかしてやる必要はない。
「リビ殿も依存するのなら、共倒れしてくれない相手を選ぶことだ。それがきっと、良好な関係を築ける相手ということだ。」
「ヒサメ様は、私と共倒れしなさそうですね。」
そんなことを冗談めかして言えば、ヒサメは口の端を上げた。
「ああ、だから良好だろう?」
「ええ、それなりに」
私はそう答えながらも少しだけ不安がよぎる。
片方が寄りかかりすぎれば、それは対等とは呼べないものになってしまう。
自分一人で立っていられる人間でなければ、きっとヒサメは離れていくことだろう。
そうならないようにしないと。
でもこの感情がすでに依存なのではないかと、私は思ってしまうのだ。
次に来たのは神殿だった。
ここは神官や聖女が勤める場所で、加護のある国には神殿か教会が必ずあるという。
町中からは少し離れた場所にある建物は、魔法学校と同じくらい広い敷地を持っているが雰囲気は大きく異なっている。
穢れのない白色の壁は、近寄りがたいオーラを放ち、門が閉まっている訳でもないのに入るのを拒まれている気さえする。
「神官様や聖女様に話を聞きたいってことか?」
「はい。ヒサメ様が仰っていた文献では別世界からきた光魔法は神官や聖女になることが多いんですよね。それなら、もう一人くらいここにも転移者がいてもいいはずです。」
「そもそも珍しいはずの者だからな。都合よく太陽の国にいるかどうかは分からないぞ。」
「私、この世界に来て迷いの森で彷徨ってたって言いましたよね。でも、ヒカルさんは太陽の国の近くで騎士に発見され速やかに王宮が対応してくれた話を聞きました。勿論私も、王宮に行ったあとは、ソラのこともあって寝る場所や衣服を用意してもらったんです。今思うと、手際が良すぎませんか?もっと疑ってもいいと思うんです。ヒカルさんが光魔法を持っているからってすぐに保護したり、私が守り神のドラゴンを連れていたとしても、別世界から来た話に耳を傾けてくれるのがなんだか慣れている気がするんです。太陽の国は、別世界から来た人間を今までも何人も見ているから対応することが出来るのではないかと思うんですよ。」
そもそも、迷いの森だって太陽の国の敷地なわけだ。
つまり、転移したときにこの辺りに来る人間が多い可能性はある。
「なるほど。確かに、白銀の国では別世界から来た者は御伽噺程度の噂だが、太陽の国ではそれが頻繁に起こっているかもしれないのか。そしてそのことが公になっていない可能性がある。文献自体はあるものの、それが真実かどうか確認する術はないからな。ただ、事実なのは高度な光魔法を有しているということだ。国にとって大事な人材を逃す手はない。」
そう、だからこそ太陽の国の神官や聖女には転移者がいる可能性が高い。
私は神殿の敷地に足を踏み入れようとした時、ヒサメに肩を掴まれた。
「待て。おそらく入ることはできない。」
「え、どうしてです。」
「自分が太陽の国に長居できない理由を忘れたか?この国の中で最もその神の力が強い場所が神殿だ。入れば急激に魔力を失うことになるぞ。」
私は青ざめながら一歩ずつ後ろに下がる。
「中の人を呼ぶことはできる。だが、あまり期待はするな。」
ヒサメはそう言うと、門のところにある鈴を鳴らした。
小さいその鈴からは考えられないほど澄んだ大きな音が鳴る。
すると、中からこちらに歩いてくる一人の女性がいる。
「太陽の神殿へようこそ。そちらは白銀の国王ヒサメ様でいらっしゃいますね。そして、お嬢様はブルームーンドラゴンを連れているリビさん。申し訳ないのですが、ここより先立ち入ることはできません。どうかご容赦くださいませ。」
とても丁寧な物言いなのに、冷たく感じるのは何故だろう。
「あの、入れないのは承知しています。私たちは、神官様や聖女様にお話を伺いたいだけなのです。」
その女性は目を伏せて、ため息でもつきそうな表情を浮かべる。
「神官様も聖女様も日夜祈りを捧げておられます。傷ついた者を癒し、この地に安寧をもたらすために心穏やかである必要があるのです。とても言いにくいことなのですが、光魔法とは正反対の魔力を持つ貴女との接触により、神官様や聖女様の魔力が乱れることになっては困ります。この聖なる場所に入れぬ者は太陽の神にとって良くないものとされているのです。それは勿論、貴女方のほうが理解していらっしゃるのではないでしょうか。」
良くないものだから魔力を失っていくと言いたいわけか。
丁寧に言えば良いと思ってるタイプだな。
「神官様や聖女様はこの神殿の中から出ることはないということですか。」
「ええ。加護の仕事がない限り、神官様と聖女様はここでお過ごしになられます。仕事があったとしても、接触できる人間は限られた者のみです。ですので、お話する機会を得ることは出来ないとお考え下さい。」
そう突き放され、私は笑顔で答えた。
「そうですか。お時間を取らせてすみませんでした。失礼致します。」
私がお辞儀をすると、隣のヒサメも同様にした。
そうして、私たちが歩き出すとその女性は中へと戻っていく。
「やけに素直に引き下がったな。」
「どう頑張ってもあの中へ私は入れないので仕方ありません。まぁ、私は、ですけど。」
私の言葉にヒサメも何か察したようで、口の端をニヤリと上げる。
「ソラ殿か。」
「はい、太陽の国の加護の儀式にソラは呼ばれてるんです。その時にソラに手紙を持たせて神官様に話を聞いてもらうのはどうですか?ソラが聞いてくれれば、あとで教えて貰えるので。」
「名案だな。リビ殿がソラ殿と話せるのは知られているから上手くいくかは分からんが、今のところ接触できるのはソラ殿だけだ。太陽の神殿の情報収集は任せるとしよう。」
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