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静寂の海
敵か味方か
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「今シグレが医療チームを引き連れて診察中のはずだ」
次の日のこと。ヒサメの部屋にボタンと私は集まった。
シグレが到着しているらしく、静寂の海に行っているとのことだ。
昨日のこともあって、私たちは待機することにした。
コラッロも気まずいだろうし、ザッフィロのこともあっても私たちがいない方がいいと判断したからだ。
ヒサメが持っている水晶が数回光り終えると、その水晶をテーブルに置いた。
「診察がすべて終わった。その患者の中に海月の傷跡を持った者はいないとのことだ」
その言葉に私とボタンは落胆する。
「それじゃあ、情報は得られませんね」
「いや、逆だ。患者の中に傷跡を持つ者がいないということは、自然治癒した、もしくは自然治癒しようとしている者がいるってことだ。この病気はかなり長引くという話だ。まだ、熱を下げていない可能性だってある」
「そっか、それなら患者が容疑者から外れたってことですね。それから、あの場にいた元気に動いていた人魚たちも熱が出ていないってことになる。」
「このことをコラッロ殿に伝えて、後の判断は任せるとしよう。オレたちは今日中に白銀の国へ戻るぞ」
ヒサメはそう言うと、水晶でシグレと連絡し始めた。
私もボタンも部屋に戻って宿を出る準備を始める。
とはいえ、荷物も大してないしカバンも一つしかない。
「買ったもの忘れないようにしてくださいね」
ボタンにそう言われて、メイク道具がカバンの中に入っているかしっかりと確認した。
「大丈夫です、すぐに出発できます」
そうして私たちが宿を出て、町の外で黒羽鳥に乗ろうとした時だった。
『お待ちください、ヒサメ様がた』
聞こえたその声は海の方向からで、この声に聞き覚えがあった。
海の精霊様?
少し離れた海からの声が陸まで届くなんてクジラ、もとい海の精霊様の声は本当に遠くに響くようだ。
私の魔法が空間適用という話をしたが、私の聞こえる範囲に音が入ることが条件なのか?
「ヒサメ様、あの、海の精霊様が待って欲しいと言ってます」
走りだそうとしていたヒサメは海の方を振り返り、リビを流し見る。
「リビ殿、範囲を広げてみてくれないか。オレにも精霊様の声が聞こえるかもしれない」
「やってみます・・・」
あまり自信がないのだが、何事も挑戦だ。
私は意識しない特殊言語の魔法を意識してみることにした。
精霊様の声をヒサメ様にも聞こえるように・・・。
『もう少しだけ待ってください』
「どうですか?聞こえますか?」
ヒサメは耳を澄ますようにしているが、あまりピンと来ていないようだ。
「風の音に交じって何かしらの音が聞こえるんだが、それが言語なのか分からない。可能性はゼロではないということだな。これから色々研究してみるといい」
魔法の使い方を広げられるならその方がいいだろう。
私が頷いていると海の方からシグレが走ってきた。
「ヒサメ様、今コラッロさんたちがこちらに向かっております。少しお時間を頂きたいそうです」
「ああ、そのようだな」
後ろの方で走ってきているのはコラッロとザッフィロだろうか。
シグレが速すぎて置いてきてしまったようだ。
「リビさん、精霊様の声届きましたか?」
「え、はい。」
「なるほど、魔力が順調に上がっていますね。良い傾向です」
シグレは鑑定士なのでそれがはっきり見えるようだ。
シグレの数分後に到着したコラッロは息絶え絶えになっている。
人魚ゆえに陸を走り慣れていないのかもしれない。
するとザッフィロが地面に片膝をついてヒサメに頭を下げた。
その様子に驚きつつもコラッロも同様に片膝をついて頭を下げる。
「こちらの間違いをお詫び申し上げます。ヒサメ様やリビさんの見解を聞いて調べたところ、まだ熱の下がっていない患者を見つけました。その者の腕には海月の傷跡があり、問いただしたところ、やはり私が代表になったことが気に入らず、今回の騒動を起こしたと自白致しました」
コラッロの言葉にヒサメは表情を動かさず、そのまま見下ろしている。
「今回騒動を起こした者は俺の、ザッフィロ派の過激派連中の一人です。貴方がたを疑い、無礼な振る舞いをした俺に全ての責任があります。本当に申し訳ありませんでした」
二人の男が頭を下げるこの図はあまり良くない気がする。
町から少し離れていることが幸いだが。
ヒサメはその二人を見下ろしたまま、冷たい声で言う。
「オレが何故怒っていたか忘れたか?謝る相手はオレではない」
コラッロとザッフィロは肩を震わせると、私に向かって頭を下げた。
「リビさん申し訳ありません。人魚族の危機を救って頂いたというのに失礼なことをしてしまいました。貴女に感謝こそすれ、仇で返すなどもってのほかだというのに」
「いや、コラッロさんは悪くない。俺の考えが足りなかったんです。もっと調べるべきところがあったのにそれを怠った。俺の責任です。本当にすみませんでした」
こうやって頭を下げられると私がなんか悪いことをしている気分になるのなんでだろう。
「いえ、疑心暗鬼になるのも分かります。コラッロさんは代表になったばかりですし、これからきっと信用できる人魚を増やしていかないといけないだろうし。だからこそ、人を見る目を養った方がいいですよ。私に言われるまでもないと思いますが、ヒサメ様の気転の良さや頭の回転の速さはグラナート君の件で分かっていたはずです。それを踏まえたうえであれば、ご自分の考えがぶれることもなかったのではないでしょうか」
少し厳しい言い方をしてしまったが、代表であるコラッロが敵味方を判断する力がないと困ると思ったのだ。
そんな中で、ヒサメを敵だと思ってしまうのは勿体ないと感じるのは確かに贔屓目ではある。
だが、主観でも客観でもヒサメを味方にしておいて損はないというのが、私の見解だ。
「はい、仰る通りです。私の息子を助けてくれたヒサメ様を疑うなんて本当に馬鹿なことを」
コラッロは何度も何度も頭を下げる。
するとザッフィロが私の顔を見た。
「このような無礼を働いておいて差し出がましいお願いなのですが…彼の熱を下げて頂けませんか。症状が酷く、熱に浮かされ幻覚まで見え始めている。あいつは確かにこの静寂の海に脅威をもたらした許されざる者です。ですが、この海で育った同じ人魚として見捨てられません。どうか、お願いします」
切実なその願いに私はヒサメの顔を見る。
「リビ殿が決めることだ。オレの意見は必要ない」
そのヒサメの表情は私がどうするのか分かっているかのようだった。
「静寂の海へ行きましょう。彼を連れてきて、それからアサヒの花を用意してください。ボタンさん、魔力増幅の薬草残ってますか」
私たちは静寂の海へ向かい、砂の階段を走って下りていく。
ザッフィロは彼を連れてくると言って海の中を泳いで先に向かった。
コラッロにはアサヒの花をもう一度取りに行ってもらい、私たちはその場で待機だ。
医療チームをその場に残ったままで、ヒサメに挨拶をしていた。
「患者がまだ残っている。その診察を終えてから国に戻る準備をしてくれ」
「畏まりました、ヒサメ様」
待っている間ボタンが薬草を準備してくれている。
購入していた薬草が残っているらしく、患者が一人なら問題ない。
そう思っているとシグレが話しかけてきた。
「リビさんは、薬草の効果を自分に付与して、相手に付与する効果を強化している。ということですよね?」
「え、はい、そうですね?」
「それって、食べた植物によって誰にその効果を与えるか選んでるってことですよね。だから、貴方は毒のある植物を食べてもなんともない」
「確かに、そういうことになりますね。あんまり考えたことなかったですけど。」
植物の効果を付与する魔法に関して、曖昧にしていた部分を明確化されると戸惑ってしまう。
今までほとんど無意識にやっていたことを、変に意識してしまうから今言わないで欲しかったな。
そんな表情が表に出てしまっていたのか、シグレはニコッと微笑んだ。怖い。
「特殊言語についてヒサメ様と話したのでしょう?意識するなら、貴女の持っている魔法全て意識しないと成長しませんよ。私はリビさんの特訓の先生なので、教え子の成長を促さないといけないんです。決して意地悪してるわけじゃないんですよ」
なるほど、シグレはヒサメから聞いていたのか。
だけど、今から治療するってときに言わなくてもいいのに。
「どうせ今から使うんです。貴女の成長の礎になって頂きましょう。彼のせいで、ヒサメ様と貴女が疑われてしまったのですから、少しくらい役立ってもらわないと」
シグレの瞳が暗く陰る。
どうやら怒っていたようで、今回の犯人である彼を私の魔法の実験台にしようとしているらしい。
「何事も練習と繰り返し。今回は失敗しても大丈夫ですよ」
「いや、ダメでしょ。何言ってるんですか」
「冗談ですよ。いつも通りの貴女でいい、今できる魔法で熱を下げるだけでいい。医療チームもここにいますしね。残念ながら彼は大丈夫ですよ」
なんだか冗談じゃなさそうだが、深く追及するのはやめておこう。
次の日のこと。ヒサメの部屋にボタンと私は集まった。
シグレが到着しているらしく、静寂の海に行っているとのことだ。
昨日のこともあって、私たちは待機することにした。
コラッロも気まずいだろうし、ザッフィロのこともあっても私たちがいない方がいいと判断したからだ。
ヒサメが持っている水晶が数回光り終えると、その水晶をテーブルに置いた。
「診察がすべて終わった。その患者の中に海月の傷跡を持った者はいないとのことだ」
その言葉に私とボタンは落胆する。
「それじゃあ、情報は得られませんね」
「いや、逆だ。患者の中に傷跡を持つ者がいないということは、自然治癒した、もしくは自然治癒しようとしている者がいるってことだ。この病気はかなり長引くという話だ。まだ、熱を下げていない可能性だってある」
「そっか、それなら患者が容疑者から外れたってことですね。それから、あの場にいた元気に動いていた人魚たちも熱が出ていないってことになる。」
「このことをコラッロ殿に伝えて、後の判断は任せるとしよう。オレたちは今日中に白銀の国へ戻るぞ」
ヒサメはそう言うと、水晶でシグレと連絡し始めた。
私もボタンも部屋に戻って宿を出る準備を始める。
とはいえ、荷物も大してないしカバンも一つしかない。
「買ったもの忘れないようにしてくださいね」
ボタンにそう言われて、メイク道具がカバンの中に入っているかしっかりと確認した。
「大丈夫です、すぐに出発できます」
そうして私たちが宿を出て、町の外で黒羽鳥に乗ろうとした時だった。
『お待ちください、ヒサメ様がた』
聞こえたその声は海の方向からで、この声に聞き覚えがあった。
海の精霊様?
少し離れた海からの声が陸まで届くなんてクジラ、もとい海の精霊様の声は本当に遠くに響くようだ。
私の魔法が空間適用という話をしたが、私の聞こえる範囲に音が入ることが条件なのか?
「ヒサメ様、あの、海の精霊様が待って欲しいと言ってます」
走りだそうとしていたヒサメは海の方を振り返り、リビを流し見る。
「リビ殿、範囲を広げてみてくれないか。オレにも精霊様の声が聞こえるかもしれない」
「やってみます・・・」
あまり自信がないのだが、何事も挑戦だ。
私は意識しない特殊言語の魔法を意識してみることにした。
精霊様の声をヒサメ様にも聞こえるように・・・。
『もう少しだけ待ってください』
「どうですか?聞こえますか?」
ヒサメは耳を澄ますようにしているが、あまりピンと来ていないようだ。
「風の音に交じって何かしらの音が聞こえるんだが、それが言語なのか分からない。可能性はゼロではないということだな。これから色々研究してみるといい」
魔法の使い方を広げられるならその方がいいだろう。
私が頷いていると海の方からシグレが走ってきた。
「ヒサメ様、今コラッロさんたちがこちらに向かっております。少しお時間を頂きたいそうです」
「ああ、そのようだな」
後ろの方で走ってきているのはコラッロとザッフィロだろうか。
シグレが速すぎて置いてきてしまったようだ。
「リビさん、精霊様の声届きましたか?」
「え、はい。」
「なるほど、魔力が順調に上がっていますね。良い傾向です」
シグレは鑑定士なのでそれがはっきり見えるようだ。
シグレの数分後に到着したコラッロは息絶え絶えになっている。
人魚ゆえに陸を走り慣れていないのかもしれない。
するとザッフィロが地面に片膝をついてヒサメに頭を下げた。
その様子に驚きつつもコラッロも同様に片膝をついて頭を下げる。
「こちらの間違いをお詫び申し上げます。ヒサメ様やリビさんの見解を聞いて調べたところ、まだ熱の下がっていない患者を見つけました。その者の腕には海月の傷跡があり、問いただしたところ、やはり私が代表になったことが気に入らず、今回の騒動を起こしたと自白致しました」
コラッロの言葉にヒサメは表情を動かさず、そのまま見下ろしている。
「今回騒動を起こした者は俺の、ザッフィロ派の過激派連中の一人です。貴方がたを疑い、無礼な振る舞いをした俺に全ての責任があります。本当に申し訳ありませんでした」
二人の男が頭を下げるこの図はあまり良くない気がする。
町から少し離れていることが幸いだが。
ヒサメはその二人を見下ろしたまま、冷たい声で言う。
「オレが何故怒っていたか忘れたか?謝る相手はオレではない」
コラッロとザッフィロは肩を震わせると、私に向かって頭を下げた。
「リビさん申し訳ありません。人魚族の危機を救って頂いたというのに失礼なことをしてしまいました。貴女に感謝こそすれ、仇で返すなどもってのほかだというのに」
「いや、コラッロさんは悪くない。俺の考えが足りなかったんです。もっと調べるべきところがあったのにそれを怠った。俺の責任です。本当にすみませんでした」
こうやって頭を下げられると私がなんか悪いことをしている気分になるのなんでだろう。
「いえ、疑心暗鬼になるのも分かります。コラッロさんは代表になったばかりですし、これからきっと信用できる人魚を増やしていかないといけないだろうし。だからこそ、人を見る目を養った方がいいですよ。私に言われるまでもないと思いますが、ヒサメ様の気転の良さや頭の回転の速さはグラナート君の件で分かっていたはずです。それを踏まえたうえであれば、ご自分の考えがぶれることもなかったのではないでしょうか」
少し厳しい言い方をしてしまったが、代表であるコラッロが敵味方を判断する力がないと困ると思ったのだ。
そんな中で、ヒサメを敵だと思ってしまうのは勿体ないと感じるのは確かに贔屓目ではある。
だが、主観でも客観でもヒサメを味方にしておいて損はないというのが、私の見解だ。
「はい、仰る通りです。私の息子を助けてくれたヒサメ様を疑うなんて本当に馬鹿なことを」
コラッロは何度も何度も頭を下げる。
するとザッフィロが私の顔を見た。
「このような無礼を働いておいて差し出がましいお願いなのですが…彼の熱を下げて頂けませんか。症状が酷く、熱に浮かされ幻覚まで見え始めている。あいつは確かにこの静寂の海に脅威をもたらした許されざる者です。ですが、この海で育った同じ人魚として見捨てられません。どうか、お願いします」
切実なその願いに私はヒサメの顔を見る。
「リビ殿が決めることだ。オレの意見は必要ない」
そのヒサメの表情は私がどうするのか分かっているかのようだった。
「静寂の海へ行きましょう。彼を連れてきて、それからアサヒの花を用意してください。ボタンさん、魔力増幅の薬草残ってますか」
私たちは静寂の海へ向かい、砂の階段を走って下りていく。
ザッフィロは彼を連れてくると言って海の中を泳いで先に向かった。
コラッロにはアサヒの花をもう一度取りに行ってもらい、私たちはその場で待機だ。
医療チームをその場に残ったままで、ヒサメに挨拶をしていた。
「患者がまだ残っている。その診察を終えてから国に戻る準備をしてくれ」
「畏まりました、ヒサメ様」
待っている間ボタンが薬草を準備してくれている。
購入していた薬草が残っているらしく、患者が一人なら問題ない。
そう思っているとシグレが話しかけてきた。
「リビさんは、薬草の効果を自分に付与して、相手に付与する効果を強化している。ということですよね?」
「え、はい、そうですね?」
「それって、食べた植物によって誰にその効果を与えるか選んでるってことですよね。だから、貴方は毒のある植物を食べてもなんともない」
「確かに、そういうことになりますね。あんまり考えたことなかったですけど。」
植物の効果を付与する魔法に関して、曖昧にしていた部分を明確化されると戸惑ってしまう。
今までほとんど無意識にやっていたことを、変に意識してしまうから今言わないで欲しかったな。
そんな表情が表に出てしまっていたのか、シグレはニコッと微笑んだ。怖い。
「特殊言語についてヒサメ様と話したのでしょう?意識するなら、貴女の持っている魔法全て意識しないと成長しませんよ。私はリビさんの特訓の先生なので、教え子の成長を促さないといけないんです。決して意地悪してるわけじゃないんですよ」
なるほど、シグレはヒサメから聞いていたのか。
だけど、今から治療するってときに言わなくてもいいのに。
「どうせ今から使うんです。貴女の成長の礎になって頂きましょう。彼のせいで、ヒサメ様と貴女が疑われてしまったのですから、少しくらい役立ってもらわないと」
シグレの瞳が暗く陰る。
どうやら怒っていたようで、今回の犯人である彼を私の魔法の実験台にしようとしているらしい。
「何事も練習と繰り返し。今回は失敗しても大丈夫ですよ」
「いや、ダメでしょ。何言ってるんですか」
「冗談ですよ。いつも通りの貴女でいい、今できる魔法で熱を下げるだけでいい。医療チームもここにいますしね。残念ながら彼は大丈夫ですよ」
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