鬼手紙一未来編一

ぶるまど

文字の大きさ
上 下
1 / 18

鬼手紙一未来編一*登場人物一覧表

しおりを挟む
【鬼人側主人公】
五十嵐 秋人
・五十嵐家の次男。 10年前の《双鬼村の惨劇》を鈴鹿御前に記憶を消されてしまったが、咲羽によって記憶を取り戻すことになる。 怨業鬼に囚われている秋鳴と憑依されている力也を救うため、先祖である秋声の元に向かうことになる。 『鬼人』の中でも秋声の血を色濃く受け継いでいるため《本来の力》を取り戻せば、強力な力を手に入れるため、遊糸達の捕縛対象になっている。



淡月 優璃
・夕日の双子の弟。 10年前では眠りについていたが、祈里によって目覚めることになる。 目覚めてからは秋人達を助け、導いていく。 どんな場所でも転移出来る《刻鬼》の力と《原初の鬼》を宿している愛桜に憑依されている為鬼人としては強い力を持つとされ、遊糸達に警戒されている。


双葉 祈里
・双葉家の長女。《黒い海》の深淵で《鬼神》を宿した母の封印維持の為に氷雨達と共に祈り続けている。
秋人達の事を想いながらも、身動きがとれない自分のことをもどかしく思っている。 《古代の鬼巫女》氷見子の血を色濃く受け継ぐと共に現身でもある。 優璃に希望を託し、秋人達の行く末を《鬼の目》で見守っている。


鏡野 緋都瀬
・鏡野家の次男。 過去の記憶を咲羽に思い出され、衝撃を受ける。 遠野達に囚われているが、秋人が助けに来てくれると信じて待ち続けている。 《黒い海》で苦しんでいる灯都与の事を救うことを強く決意する。 鏡神の加護を受けていたのと先祖の血を色濃く受け継いでいるため、『鬼人』としての力は秋人の次に強いことになる。


真戸矢 信司
・真戸矢家の次男。過去の記憶を咲羽に思い出され、衝撃を受ける。 宗弥のことを思い出したのと両親の愛を知ったことで、宗弥を助け出すことを強く決意する。 真樹枝の事を一途に思っているが、中々言えないでいる。 真戸矢家の中では先祖の血を色濃く受け継いでいるのと愛奈の加護を受けている為『鬼人』の《本来の力》を取り戻せば、強力な力を手に入れることになる。


篠原 玲奈
・篠原家の長女。 過去の記憶を咲羽に思い出され、衝撃を受ける。 両親を殺した遊糸の事を激しく憎んでいる。 麗牙の愛を知り、必ず麗牙を救い出すことを強く決意する。 秋人への片思いは変わらないが、秋人を支えるために強くなりたいと思っている。


奈多野 羽華
・奈多野家の長女。 過去の記憶を咲羽に思い出され、衝撃を受ける。 両親を殺したのが遊糸であったことに酷く落ち込んでしまう。 羽星海の思いと両親の思いを無駄にしないために遊糸達に立ち向かう決意をする。 緋都瀬への思いは変わっておらず、お互いが落ち着いてきたら、告白しようと考えている。


坂井 真樹枝
・坂井家の長女。 過去の記憶を咲羽に思い出され、衝撃を受ける。 両親が自殺してしまった事実を静かに受け止めた。 過去を思い出して、冷静でいられたのは真樹枝だけである。緑子の自殺を止めようとしてくれた遊糸のことを気に掛けている。 信司に片想いしているが、言えずにいる。 お互いに落ち着いたら、告白しようと考えている。 鬼人と人間が手と手を取り合える日の為に、遊糸達に立ち向かう決意をする。


双葉 伊萬里
・双葉家の次女。 祈里の双子の妹。 10年間遊糸達の存在を知りながらも、口に出さずに耐えてきた。 罪鬼の導きで《黒い海》に行くことに成功したが、祈里の元には行くことが出来なかった。 自分に力がないことを嘆きながらも秋人達が来るのを待ち続けた。 本来ならば《原初の鬼》である和華を宿しているが、 伊萬里が未熟なために和華から拒絶されてしまう。 今の伊萬里は志津子から貰った《鬼灯の髪飾り》しか身を守る方法がないのを遊糸に弱点として握られてしまっている。


神城 愛桜
・神城家の長女。 10年前に怨業鬼に憑依された伊吹に殺されてしまう。 しかし裁鬼の導きで《原初の鬼》の和華に助けられた。助けられたあとは眠っていた優璃に憑依する。 伊吹の仇討ちの為に秋人達に協力する。 《10年前の双鬼村》に取り残された伊環を心配している。


神城 伊環
・神城家の次女。 愛桜の双子の妹。 10年前の双鬼村に残り、緋都瀬達の事を想いながら祈り続けている。 緋都瀬に片想いをしている。 夜神町へと行った母のことを心配している。 緋都瀬達が《確定された未来》を変えてくれると信じて神城家の家で待ち続けている。


***

【人間側主人公】
翠堂 咲羽
・夜神町の《裏の支配者》
古代の時代では中立の立場となり《鬼神》と《夜刀神》の戦いを静観していた。
先祖代々から受け継いできた《鈴鹿御前》を宿している。 齢16にして、当主の座についた。
《鈴鹿御前》の力によって、彼女の成長は止まっている。 祈里と同じく不老不死状態でもある。
《咲見の眼》で未来を予見したり、記憶を消す力を使えるが、咲羽自身はあまり使いたがらない(10年前に秋人達の記憶を消したのは千歳の命令だったからである。 心の中では秋人達に悪い事をしたと思っている)



翠堂 遊糸
旧姓・双葉
・《鬼狩》のリーダーであり、牧野と鬼塚の指導係となる。過酷な任務を遂行していた為心身セラピーを受けていたが、途中で中断し、脱走した秋人の追跡をすることになる。 10年前の双鬼村に残された祈里を救うためならどんな手も使おうと考えている。



牧野 翔太
・《鬼狩》のメンバーの一人。 秋人に殺された孝治の兄。 秋人に憎悪を抱いており、復讐しようとしている。 優斗とは同じ弟を殺されたことで意気投合し、協力関係になる。 遊糸に対しては複雑な気持ちを抱いており、いざという時は自分が支えになりたいと思っている。 元々は警察官である為鬼越はすぐに使いこなすことが出来た。 婚約者の葵のことを大切に思っている。



鬼塚 優斗
・《鬼狩》のメンバーの一人。 秋人に殺された優太の兄。 優太を殺されたことで、秋人を憎んではいるが、何故優太が殺されたかを秋人に問いただしたいと思っている。 翔太とは意気投合し、協力関係にある。 銃の扱いには不慣れであり、翔太や遊糸に特訓してもらっている。



竜舞 裕樹
旧性・夜神
・《鬼狩》のメンバーの一人。 秋人達の担任であり教師。 市長である夜神 龍次郎は父に当たる。 《闇月》の正体は竜舞だった。 《夜刀神》の下僕の証である《極彩色の瞳》を持っている。 夜刀神を崇拝しており、葵のことを命懸けで守ろうとしている。 過去秋鳴達にやっていたことを正しいとは思っておらず、遠野や千歳の命令に逆らえなかった自分を責めている。 とある理由から夜刀神を完全復活させようとしている。


薬師寺 葵
・牧野翔太の婚約者。
夜刀神復活のために、生まれた時から龍次?に夜神家の地下室で生活するということを教え込まれた。
夜刀神の半身を宿す《影巫女》でもある。
龍次郎のことを父と慕い、本当の両親のことは覚えていない。
普段は夜刀神の力を制御するために特殊な装置に入っている。 おっとりとした優しい性格で、自分よりも年下である祈里や秋人達のことを心配している。

夜刀神が《宵祭》と《陽祭》を通して、完全復活すると自分が自分自身が無くなってしまうことを恐れている。 《影巫女》として翔太を傷つけてしまうことを怖がっている。


翠堂 美津子
・咲羽の母親。千歳からの命令で偽名として《中野》の性を名乗り、看護師として鏡野病院に勤務していた。 密かに真樹枝の監視役をしていたが、誰に対しても優しい真樹枝に対して罪悪感を感じていた。
咲羽のことを《神》と崇めている遠野や千歳のことを苦手と思っている。


翠堂 千歳
・咲羽の父親。 龍次郎からの命令で《鬼狩》の監視役を務める。遊糸を養子へと迎え入れ、双鬼村へと潜入させる為に育て上げた。
冷静沈着な性格で中々自分の感情を見せることが少ない。 千歳が感情を見せないのは《夜刀神》に洗脳され、《極彩色の瞳》を宿しているからだと遠野博士は推測しているが、本人が話したがらないので事実確認が出来ずにいる。 咲羽を《神の子ども》と思い込み、崇拝している。


遠野 潤一郎
・遠野 美花の叔父。秋鳴達を実験体として利用し、弄んだ。本人にその気はなく、逆に自分に利用されて感謝してほしいと思っている。
事故で兄と義姉を亡くし、美花を生きがいとしている。 本人は無自覚だが兄達を事故で亡くしてからは《夜刀神》に洗脳され、人形と化している。 その為咲羽のことも《神の子ども》と思い込み、崇拝している。《秋人達の10年間の物語》を考えたのは遠野であり《偽の鬼の試練》を催して秋人達を騙したのも遠野であるとされる。


神城 由実子
・愛桜と伊環の母親。 葵の世話役をしている。千歳から性を竹野へと変えて、夜神高等学校の保健の教師として潜入していた。 夫の伊吹と愛桜の死の真相を探るためと《過去の双鬼村》に残してきた伊環を助け出す為に遠野達に協力している。 10年間秋人達を騙し続けたことを後悔している。 また遊糸や遠野について何も知らない葵に対しても後ろめたさを感じている。 《鬼越》の扱いは不慣れであることから遊糸からは捕えられている秋人達の世話も見るようにと命令された。 


夜神 龍次郎
・夜神町の市長。 咲羽からは《表の支配者》と呼ばれている。竜舞 裕樹の父親でもある。
《鬼人》に強い関心を持っており、遠野と共に《鬼人の実験計画》を立てたのも龍次郎である。 息子の竜舞の行く末を気に掛けているが、表には見せないでいる。 《鬼人》も人間も殺すことが出来る《鬼越》を設計したのは龍次郎であり、市長の役職に専念するため、開発は遠野に一任してある。《鬼狩》を結成し、遊糸に『秋人達を監視し、逃走した場合は捕縛しろ。 決して殺すな』と命令し、作戦の行く末を見守っている
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

『忌み地・元霧原村の怪』

潮ノ海月
ホラー
とある年の五月の中旬、都会から来た転校生、神代渉が霧野川高校の教室に現れる。彼の洗練された姿に女子たちは興味を示し、一部の男子は不満を抱く。その中、主人公の森月和也は、渉の涼やかな笑顔の裏に冷たさを感じ、彼に違和感を感じた。 渉の編入から一週間が過ぎ、男子達も次第に渉を受け入れ、和也の友人の野風雄二も渉の魅力に引き込まれ、彼の友人となった。転校生騒ぎが終息しかけたある日の学校の昼休み、女子二人が『こっくりさん』で遊び始め、突然の悲鳴が教室に響く。そしてその翌日、同じクラスの女子、清水莉子が体調不良で休み、『こっくりさん』の祟りという噂が学校中に広まっていく。その次の日の放課後、莉子を心配したと斉藤凪紗は、彼女の友人である和也、雄二、凪沙、葵、渉の五人と共に莉子の家を訪れる。すると莉子の家は重苦しい雰囲気に包まれ、莉子の母親は憔悴した姿に変わっていた。その異変に気づいた渉と和也が莉子の部屋へ入ると、彼女は霊障によって変わり果てた姿に。しかし、彼女の霊障は始まりでしかなく、その後に起こる霊障、怪異。そして元霧原村に古くから伝わる因習、忌み地にまつわる闇、恐怖の怪異へと続く序章に過ぎなかった。 《主人公は和也(語り部)となります》

アポリアの林

千年砂漠
ホラー
 中学三年生の久住晴彦は学校でのイジメに耐えかねて家出し、プロフィール完全未公開の小説家の羽崎薫に保護された。  しかし羽崎の家で一ヶ月過した後家に戻った晴彦は重大な事件を起こしてしまう。  晴彦の事件を捜査する井川達夫と小宮俊介は、晴彦を保護した羽崎に滞在中の晴彦の話を聞きに行くが、特に不審な点はない。が、羽崎の家のある林の中で赤いワンピースの少女を見た小宮は、少女に示唆され夢で晴彦が事件を起こすまでの日々の追体験をするようになる。  羽崎の態度に引っかかる物を感じた井川は、晴彦のクラスメートで人の意識や感情が見える共感覚の持ち主の原田詩織の助けを得て小宮と共に、羽崎と少女の謎の解明へと乗り出す。

リューズ

宮田歩
ホラー
アンティークの機械式の手に入れた平田。ふとした事でリューズをいじってみると、時間が飛んだ。しかも飛ばした記憶ははっきりとしている。平田は「嫌な時間を飛ばす」と言う夢の様な生活を手に入れた…。

歩きスマホ

宮田歩
ホラー
イヤホンしながらの歩きスマホで車に轢かれて亡くなった美咲。あの世で三途の橋を渡ろうとした時、通行料の「六文銭」をモバイルSuicaで支払える現実に——。

奇怪未解世界

五月 病
ホラー
突如大勢の人間が消えるという事件が起きた。 学内にいた人間の中で唯一生存した女子高生そよぎは自身に降りかかる怪異を退け、消えた友人たちを取り戻すために「怪人アンサー」に助けを求める。 奇妙な契約関係になった怪人アンサーとそよぎは学校の人間が消えた理由を見つけ出すため夕刻から深夜にかけて調査を進めていく。 その過程で様々な怪異に遭遇していくことになっていくが……。

真名を告げるもの

三石成
ホラー
松前謙介は物心ついた頃から己に付きまとう異形に悩まされていた。 高校二年に進級をした数日後、謙介は不思議な雰囲気を纏う七瀬白という下級生と出会う。彼は謙介に付きまとう異形を「近づくもの」と呼び、その対処法を教える代わりに己と主従の契約を結ぶことを提案してきて…… この世ならざるものと対峙する、現代ファンタジーホラー。

限界集落

宮田歩
ホラー
下山中、標識を見誤り遭難しかけた芳雄は小さな集落へたどり着く。そこは平家落人の末裔が暮らす隠れ里だと知る。その後芳雄に待ち受ける壮絶な運命とは——。

禊(みそぎ)

宮田歩
ホラー
車にはねられて自分の葬式を見てしまった、浮遊霊となった私。神社に願掛けに行くが——。

処理中です...