神を従えし者たち

真崎 遥也

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第3章 異世界への一歩

第7話 異世界上陸

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1度ルールを確認しようか。

・レシーアへ転生する。

・記憶は一時的に消す。

・思い出すのはダリウス顕現時。

・何とかして侵略を阻止する。

・バレたら即帰還。

・転生先はランダム、現在より未来に転生することは無い。

・地球での俺は一時的に居なかったことになる。


「って所かな。」

「気をつけるんだよ?」

「任せとけ。」

今回転生する魔法はアグサに使った魔法とは違う。しかし、大差ない。

「『転生リインカーネーション』」

眩い光に包まれ意識を失った。














───おき、さ、。おきな、さ、。起きなさい。

「うん?おはよう、母上。」

「おはよう。早く顔洗って来なさい。」

「うん!」

僕の名前はルルリアス・ヴァン・マレリア。マーレル公国の第三王子だ。今年で9歳になる。

「ルル様おはようございます。」

「おはよう!」

使用人たちが挨拶してくるので挨拶を返す。

僕はどうやら魔力量が凄く多く、王位継承権?というやつの1位のようだ。ただ、何か忘れてる気がするんだ。まあ思い出せないからいっか!

「やぁ、おはよう、ルル。よく眠れたかい?」

この人は僕の父であり、この国の王バレウス・ヴァン・マレリア。今年で50歳のようだけど見た目は20代前半みたいだ。父上は神人?という種族らしい。

「ふん、やっと起きたか。この面汚しめ。」

この人は僕の2個上兄さんであり、第二王子のブッタ・ヴァン・マレリア。見た目は名前通り豚みたいだ。近寄るととても臭い・・・

「こらブッタ、そんな事言わないの。」

彼女は僕の3個上の姉さんだ。第一王女のアルージュ・ヴァン・マレリア。とても可憐で身内贔屓無しで美しいのだ。

「そうだぞ?ブッタ。おはようルル。」

この人は僕の5個上の兄さん。第一王子のハルレア・ヴァン・マレリア。

「では頂くとするか。」

「「「「「いただきます!」」」」」

これは異世界にあるチキュウのニホンという国の挨拶である。この世界はチキュウを目の敵にしているが、この挨拶だけは敬っている。正直言って僕も好きじゃないかな。だって自分の世界の神様を呼んで戦ってるんだよ?

「ルル。今日私とタカルの森に行かない?」

タカルの森とは初心者用のダンジョンみたいなものである。ダンジョンとは少し違うけどね。

「いいですよアルージュ姉様。」

「やった!」






タカルの森へやって来た。ここは強い魔物はいないはずなので初心者用なのだ。

「ふふふ、ルルにかっこいいお姉ちゃん見せてあげるからね?」

「はい!」



「だいぶ倒したわね。そろそろ帰りましょうか。」

「分かりました。」

僕らにはレベルという自分の強さを可視化する技術を持つ。

「あ、私かなりレベル上がってるわ!」

「僕も早く洗礼の儀を受けたいです!」

「あと1ヶ月くらいかしら?」

10歳の誕生日と同時にこれを受けるのだ。

グルルルゥゥゥ、がァァァァァァァ!!!

何かの吠える声が聞こえた。

「な、何かしら?」

「お姉様!」

僕が指差すところには黒い鱗を持つ、『龍』がいた。

「あ、あれは天災指定の黒龍!?」

『ふん、お前達にはわしのなってもらうぞ?』

クソ!こうなったら

「お姉様、逃げてください。僕がここで足止めしときます。」

「でも!」

「早く!!」

「わ、分かったわ。」

そして走っていった。

「来い!黒龍!!」

『お前のようなちっちゃいやつに、何が出来る?』

「う、うぁぁぁぁ!!」

やっぱり、無理なのかな?

(力が欲しい!!)

───その願い、しかと受け止めた。

そこに現れたのは僕より少し歳上の男の子だった。

「やぁ、こんにちは。」

はすべて思い出した。


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