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6章 大闘祭
予選第1試合
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『おぉっとぉ!ここで昨年の戦士級準優勝者が脱落だ!やはり無差別級の壁は厚かったか!?』
魔力剣が炸裂し男が水上に落下すると、マイクの実況と共に闘技場が俄かにざわめきたつ。当のティナは全く意に介した様子はなく、次の敵を狙いに向かっている。
「今のは……魔力を剣に纏わせて攻撃と同時に解放し攻撃力を高めているのですね。私の使う『鋭刃』に似ています。ですが別のスキル……いえ、発動までのあの一瞬の間、技術でしょうか」
「当たり。流石の分析力だね」
ティナの戦いを隆人達と共に観客席から眺めるグリンジャーが驚いた様子で話す。
アーツ、隆人の気配探知に代表されるように、スキルを介さずにスキルと似た効果をもたらす技術である。
自ら開発したり、他者から伝授されたりと習得方法は様々である。
ちなみに、グリンジャーの言う"間"とはアーツ特有の遅滞。発動すれば半ば自動で作用するスキルとは異なり、アーツは自らの意思で工程を構築する為実際発動するまでに遅れがでるのだ。
驚くべくは、それなりに距離の離れた観客席から1度見ただけで、その一瞬を視覚し魔力剣がアーツであると見抜いただけでなく、その概要までもを看破してみせたグリンジャーの分析力であろう。
(ですが、それより気になるのはその前の相手の攻撃、私の目からも動きは悪くなかった上に完全な死角からの攻撃でした。にも関わらず一瞬の遅れもない完璧なタイミングでの迎撃、しかも見ることなく。もし、あれが偶然でないのであれば……)
グリンジャーが感じた違和感を口にしないまま内心で巡らせる。その口元は自分でも気づかないうちにか歪む。
そんな風にグリンジャーが人知れず戦闘狂の一面を見せている頃、舞台の上で繰り広げられている乱戦は、中盤へとさしかかっていた。
「せやぁっ!……ふぅ。流石にこれだけの人数がいるとなかなか数が減りませんね。しかも一人一人の力量も低いわけではないので尚更。魔力や体力よりも精神力の消耗に気をつけないと。それに多分もうそろそろで……」
ゴゴゴゴゴ………
「……来ましたね」
闘技場全体が鈍い音を立て始めたかと思うと、ティナ達の戦う円形の舞台の外周部分がまるまる一回り分、中央から切り離されて沈んでいく。沈む外周部にいた者達は戦闘をそっちのけで残る足場へと飛びつく。
もちろん、そんな隙だらけの動きをするもの達を他の選手たちが見逃すはずもなく、弾かれるように水の中へと吸い込まれていく。
『さぁ、いよいよ選手達の戦う舞台の縮小が始まったぞ!一定時間ごとに舞台の外周が落ちて行く無差別級のこのルール、ここから更に乱戦模様は激化するぞ!!』
マイクの実況とともに観客達の熱がまた一段上がる。やがて鈍い音が止み、舞台はそれまでより半径が1/3ほど短くなっている。
他の級に比べ圧倒的に多数の選手が出場する無差別級ゆえ、彼らが戦う足場には特別な装置が付いており、一定時間ごとに外側が切り離されて水面下に沈むようになっているのだ。
水面すなわち場外。強制的に戦場を小さくする事で、後半になって人が減っても対人距離が空く事はなく、戦闘を必至にする。
「かなり小さくなりましたね……体感でほぼ大きさは半減、それにより密度は先程、いえ最初以上でしょうか」
戦う環境の変化に敏感に反応したティナが、素早く視線を回し、状況把握を行う。
「ウガァァァァァァァァ!!!」
舞台中央から聞こえる雄叫び、響く打撃音と共に、吹き飛ばされた選手達が続々と戦線を離脱していく。
[野人]コング、まさにその名の通りの野生のごとくその俊敏性と剛とした肉体で近寄るものを圧倒している。
(中央ではあの獣のような方がまだ暴れています。恐ろしい体力ですね、中央は足場が落ちることはないですが、あの方と交えるのは消耗が大きそうです。またしばらくは足場の沈下は無いはずですし、中央に寄り過ぎない程度の位置で戦闘を保ちながら足場の変化に気を配っている方が良さそうですね)
ここまでを一瞬で思考し、最もリスクの少ない行動を選択する。乱戦であるこの予選、無駄はその後の結果に直結する。
そしてすぐさま意識を外に向ける。思考ばかりに気を取られて、油断から一撃をもらって敗退、などしては元も子もない。思考を捨てない事は大事だがのめり込んではいけない、自らを倒しうる敵は常に外にいる。その事をティナは大迷宮での特訓やこれまでの戦いから十二分に理解していた。
そんなティナに、また新たな相手が迫ってくる。剣を持ち突貫する相手に、ティナは冷静に剣を構える。
「覚悟ォォォ!」
気勢を発しながら相手が剣を振り下ろす。その動作に合わせるようにティナも剣を動かす。一拍後、ティナの剣が相手の剣をいなし、必殺の一撃を見舞う。
「っ!」
ドゴン
しかしその一拍後の未来は現実と化す事は無かった。互いの剣が触れ合う寸前で、ティナがそれまでの動作を急停止させ、その場から飛びのく。
直後、ティナがいた場所の地面が爆ぜた。その現象を引き起こした男がその場で槌を振り抜いた姿勢から直し、ティナの方を見据える。
「かわされたか。気配は絶っていたんだが。やはり貴様は他の雑魚とは違うな」
まさに歴戦といった傷だらけの鎧をまとった男が驚きと納得の表情でティナを見る。
ティナも横っ飛びで崩れた姿勢を転がりながら一瞬で立て直し剣を構えて視線を向ける。
「受付に張り込み参加者の番号を確認し、同グループになるものの情報を事前に集めておいたのだが」
「!……あの時の」
隆人達が参加申し込みを行った際、受付の周りに参加申請をしないのにずっと居座る者達がたくさんいた。その時はあまり深く気に留めなかったが、あれは参加者の情報を探っていたのだ。この男もその中にいたのであろう。
たしかに戦いにおいて情報は非常に大きな意味を持つ、それこそ結果すら左右しかねないほどに。事前に相手を知るものと知らないものでは知るものが有利になるのは必然であろう。
「[迅雷]と[野人]、柔術家の女は要注意として注視していたが、貴様は予想外だったな。……やはり、不確定要素は早めに除くに限る」
『おぉーっと!ここで、ユティ選手がクリスティーナ選手に狙いを定めたぞ!数多くの戦場に武功を残す王国指折りの巨大傭兵団「骸」その中でも猛将と名高いユティ選手はこのまま予選を突破するのかァ!?』
(隙がない。強いですね……配分を考えている場合ではなさそうです)
目の前の男の強さを感じたティナが魔力を高めていく。
(先手必勝!)
ティナが一気に加速し、ユティに肉薄。下段に構えていた剣を振り抜く。その剣は既に魔力が込められており、その量はこの試合の中でも最大である。
「むっ」
「魔力剣・爆!!!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そしてその頃、他方でも戦況が大きく動いていた。
「がァァァァ!」
舞台のど真ん中で力の限り暴れるコング。今も不用意に自らの領域へと足を踏み入れたものを豪腕で吹き飛ばした。
しかし、その飛ばされた選手は途中で大きく軌道を変え地面へと激突する。
そしてその後ろから姿を見せたのは、道着のような白服に身を包んだ小柄ーーいや幼いとすら言える少女。
「ーーァ?」
「オマエ、ちょっとうるさいアル」
『おぉぅーっと!今度は舞台中央でコング選手とリー選手がにらみ合い!ここにきて本戦出場候補達が本格的に動き出したぞ!!更に面白くなってきたぜ!』
会場の熱気が最高潮へと高まる。予選第1試合、その戦いもいよいよ佳境へと向かっていく。
(やることが多すぎて悲鳴をあげてしまいそうです。やれる時にやらなかった弊害がここに来て一挙に……泣)
魔力剣が炸裂し男が水上に落下すると、マイクの実況と共に闘技場が俄かにざわめきたつ。当のティナは全く意に介した様子はなく、次の敵を狙いに向かっている。
「今のは……魔力を剣に纏わせて攻撃と同時に解放し攻撃力を高めているのですね。私の使う『鋭刃』に似ています。ですが別のスキル……いえ、発動までのあの一瞬の間、技術でしょうか」
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アーツ、隆人の気配探知に代表されるように、スキルを介さずにスキルと似た効果をもたらす技術である。
自ら開発したり、他者から伝授されたりと習得方法は様々である。
ちなみに、グリンジャーの言う"間"とはアーツ特有の遅滞。発動すれば半ば自動で作用するスキルとは異なり、アーツは自らの意思で工程を構築する為実際発動するまでに遅れがでるのだ。
驚くべくは、それなりに距離の離れた観客席から1度見ただけで、その一瞬を視覚し魔力剣がアーツであると見抜いただけでなく、その概要までもを看破してみせたグリンジャーの分析力であろう。
(ですが、それより気になるのはその前の相手の攻撃、私の目からも動きは悪くなかった上に完全な死角からの攻撃でした。にも関わらず一瞬の遅れもない完璧なタイミングでの迎撃、しかも見ることなく。もし、あれが偶然でないのであれば……)
グリンジャーが感じた違和感を口にしないまま内心で巡らせる。その口元は自分でも気づかないうちにか歪む。
そんな風にグリンジャーが人知れず戦闘狂の一面を見せている頃、舞台の上で繰り広げられている乱戦は、中盤へとさしかかっていた。
「せやぁっ!……ふぅ。流石にこれだけの人数がいるとなかなか数が減りませんね。しかも一人一人の力量も低いわけではないので尚更。魔力や体力よりも精神力の消耗に気をつけないと。それに多分もうそろそろで……」
ゴゴゴゴゴ………
「……来ましたね」
闘技場全体が鈍い音を立て始めたかと思うと、ティナ達の戦う円形の舞台の外周部分がまるまる一回り分、中央から切り離されて沈んでいく。沈む外周部にいた者達は戦闘をそっちのけで残る足場へと飛びつく。
もちろん、そんな隙だらけの動きをするもの達を他の選手たちが見逃すはずもなく、弾かれるように水の中へと吸い込まれていく。
『さぁ、いよいよ選手達の戦う舞台の縮小が始まったぞ!一定時間ごとに舞台の外周が落ちて行く無差別級のこのルール、ここから更に乱戦模様は激化するぞ!!』
マイクの実況とともに観客達の熱がまた一段上がる。やがて鈍い音が止み、舞台はそれまでより半径が1/3ほど短くなっている。
他の級に比べ圧倒的に多数の選手が出場する無差別級ゆえ、彼らが戦う足場には特別な装置が付いており、一定時間ごとに外側が切り離されて水面下に沈むようになっているのだ。
水面すなわち場外。強制的に戦場を小さくする事で、後半になって人が減っても対人距離が空く事はなく、戦闘を必至にする。
「かなり小さくなりましたね……体感でほぼ大きさは半減、それにより密度は先程、いえ最初以上でしょうか」
戦う環境の変化に敏感に反応したティナが、素早く視線を回し、状況把握を行う。
「ウガァァァァァァァァ!!!」
舞台中央から聞こえる雄叫び、響く打撃音と共に、吹き飛ばされた選手達が続々と戦線を離脱していく。
[野人]コング、まさにその名の通りの野生のごとくその俊敏性と剛とした肉体で近寄るものを圧倒している。
(中央ではあの獣のような方がまだ暴れています。恐ろしい体力ですね、中央は足場が落ちることはないですが、あの方と交えるのは消耗が大きそうです。またしばらくは足場の沈下は無いはずですし、中央に寄り過ぎない程度の位置で戦闘を保ちながら足場の変化に気を配っている方が良さそうですね)
ここまでを一瞬で思考し、最もリスクの少ない行動を選択する。乱戦であるこの予選、無駄はその後の結果に直結する。
そしてすぐさま意識を外に向ける。思考ばかりに気を取られて、油断から一撃をもらって敗退、などしては元も子もない。思考を捨てない事は大事だがのめり込んではいけない、自らを倒しうる敵は常に外にいる。その事をティナは大迷宮での特訓やこれまでの戦いから十二分に理解していた。
そんなティナに、また新たな相手が迫ってくる。剣を持ち突貫する相手に、ティナは冷静に剣を構える。
「覚悟ォォォ!」
気勢を発しながら相手が剣を振り下ろす。その動作に合わせるようにティナも剣を動かす。一拍後、ティナの剣が相手の剣をいなし、必殺の一撃を見舞う。
「っ!」
ドゴン
しかしその一拍後の未来は現実と化す事は無かった。互いの剣が触れ合う寸前で、ティナがそれまでの動作を急停止させ、その場から飛びのく。
直後、ティナがいた場所の地面が爆ぜた。その現象を引き起こした男がその場で槌を振り抜いた姿勢から直し、ティナの方を見据える。
「かわされたか。気配は絶っていたんだが。やはり貴様は他の雑魚とは違うな」
まさに歴戦といった傷だらけの鎧をまとった男が驚きと納得の表情でティナを見る。
ティナも横っ飛びで崩れた姿勢を転がりながら一瞬で立て直し剣を構えて視線を向ける。
「受付に張り込み参加者の番号を確認し、同グループになるものの情報を事前に集めておいたのだが」
「!……あの時の」
隆人達が参加申し込みを行った際、受付の周りに参加申請をしないのにずっと居座る者達がたくさんいた。その時はあまり深く気に留めなかったが、あれは参加者の情報を探っていたのだ。この男もその中にいたのであろう。
たしかに戦いにおいて情報は非常に大きな意味を持つ、それこそ結果すら左右しかねないほどに。事前に相手を知るものと知らないものでは知るものが有利になるのは必然であろう。
「[迅雷]と[野人]、柔術家の女は要注意として注視していたが、貴様は予想外だったな。……やはり、不確定要素は早めに除くに限る」
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(隙がない。強いですね……配分を考えている場合ではなさそうです)
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(先手必勝!)
ティナが一気に加速し、ユティに肉薄。下段に構えていた剣を振り抜く。その剣は既に魔力が込められており、その量はこの試合の中でも最大である。
「むっ」
「魔力剣・爆!!!」
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そしてその頃、他方でも戦況が大きく動いていた。
「がァァァァ!」
舞台のど真ん中で力の限り暴れるコング。今も不用意に自らの領域へと足を踏み入れたものを豪腕で吹き飛ばした。
しかし、その飛ばされた選手は途中で大きく軌道を変え地面へと激突する。
そしてその後ろから姿を見せたのは、道着のような白服に身を包んだ小柄ーーいや幼いとすら言える少女。
「ーーァ?」
「オマエ、ちょっとうるさいアル」
『おぉぅーっと!今度は舞台中央でコング選手とリー選手がにらみ合い!ここにきて本戦出場候補達が本格的に動き出したぞ!!更に面白くなってきたぜ!』
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