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6章 大闘祭
止まってなんていられない
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「うぉぁ……昨日もかなりの人だと思っていたけど、今日はその比じゃないね。後ろまでびっしりだし。立ち見もかなりいるね」
「早く来て正解だったでしょう?リュートくん」
大闘際も2日目、いよいよ隆人達が出場する無差別級の予選会が始まる。戦いを一目見ようと集まった観客達は職別級の予選が開催された昨日よりも更に多く、会場の隙間を全て埋め尽くさんばかりである。しかもどうやら会場の外にも多くの人が詰めかけているようだ。
そんな盛況さを見て驚き息を吐く隆人達、そしてその横で彼らの様子を笑うグリンジャー。
昨日の別れ際にグリンジャーから、予定より1時間早く来るようにとのとの言葉を受け半疑ながら早めに宿を出た隆人達であったが、この人混みを見れば納得である。
そしてグリンジャーの横にはいつも通り彼のパーティ「太陽の剣」の面々が固まっている。職別級の予選会に出場していたメンバーがいる為一層の大所帯である。
しかもそれなりに精鋭が来ている為、前日の職別級予選でも少なくない者達がその実力を発揮したことで当然集める視線もより多くなっている。
当人達は既に慣れ始めているのではあるが。
「それで、クリスティーナさんの姿が見えませんが、彼女はもう?」
「うん、ティナは"1番"だからね。……ほらあそこに」
そう、今ここにティナだけはいない。その姿は隆人の指差した先、予選の舞台となる中央の足場へと各方位から伸びる道の一本を歩いている。
一番、つまり16に分けられた無差別級予選の、その第1試合が彼女の出場試合。同じく第1試合に出る者たちがぞろぞろと参入してくる。
「おっ!あそこにいるのは昨年の戦士級の準優勝じゃねえか!」
「間違いねえ、今年は無差別級に出るのか。去年結構いい動きしていたからな、かなり期待できるんじゃないか?」
「いや、わからんぞ?職別級とは選手の質が別格だからな。ほら見てみろ、今入ってきた小柄な少女、ありゃ確かリー・シウとかいう柔術家の師範だ」
「その名前聞いたことあるぞ、幼くして先代を圧倒して家元を襲名した天才少女って話だろ?」
「あっちのガタイのいいやつはBランク冒険者の[野人]コングじゃねぇか」
「……傭兵団『骸』のユティもいるな、実力はBランク以上って噂だ」
「お、おい、[迅雷]エスパーダだ!初戦からAランク冒険者様のお出ましだ!」
「まじかよ![迅雷]って言ったら最近東方の街にでた大型魔物の群れを一人で倒しちまったって話題になってたやつじゃねえか。第1試合からとんでもない面子が揃ってるな、流っ石無差別級!今年も面白くなりそうだ」
次々に門をくぐって現れる第1試合の出場者達。その面々を眺めて、集まった観客がざわざわと騒ぎ始める。
特に最後に現れた細身だがしっかりした体躯の青年の姿に闘技場がどよめく。
「へぇ。結構有名なひとたちも出場してるみたいだね」
「王国中から腕のある者たちが集まってきていますからね。先ほどから聞こえる名前もほとんどが遠方のディアラにまで届いているような名前です」
興奮や期待をはじめとした様々な感情のこもった表情で舞台を見下ろす隆人達。
「ティナさま、かてるです?」
「戦いに絶対はないけど、まぁ大丈夫だろうね」
「まるで確信があるみたいですね。確かにクリスティーナさんはかなり強いですし、しばらくみない内に腕を上げたようですが、相手は王国指折りの実力者達です、厳しい試合になると思うますが」
「見ててよ、ティナの強さは俺たちが知ってるから」
再び壇上の実況席に姿を見せたマイクが拡声の魔道具を通して声を闘技場全体へと響かせる。
『大闘際2日目、いよいよ無差別級が開幕だ!今年も王国各地から数千を超える参加が申請されている。真の意味で最も強い者を決める戦い、その幕開けを飾る予選第1試合。数多のツワモノ達よ、先ずはこの乱戦を生き抜き本戦への切符を摑み取れ!』
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「いよいよですね……」
ガコンという音と共に舞台に連結していた四方の通路が格納されていく様子を眺めながら呟く。巨大な円形の舞台には100いや200をも超えそうな人が試合の開始を待ち遠しく、今にも食らいつきそうに視線を交わしている。
そんな中で、緊張した面持ちを表に出しながらティナがゆっくりと息を吐く。
『さぁ選手達よ準備はいいか?全霊を賭して最強へ至る2枠を奪い取れ!試合ーー』
マイクの声が舞台全体に響く。ゴクリと息を飲み込む音がどこからか聞こえる。そして張り詰めた空気が更に一段と鋭く尖る。
舞台の外、観客席から聞こえる無数の声と反し、多くの人が連ねるはずの舞台が一瞬、静まりかえる。
箱の中で膨張する圧力が蓋が外れ解放されるときを待ちわびているようである。そしてその瞬間が。
『ーー開始ィ!!』
「ウガァァォォォォォ」
蓋が外され、溜め込まれた圧が一気に解放される。
まず動いたのは[野人]コング。マイクによる開始の号の瞬間。雄叫びをあげて跳ぶ。
溜め込まれた集中力の全てを変換したかのような爆発力は隆々に盛り上がる肉体を凄まじい速度で動かし、最も近くにいた選手に接近、その勢いのまま殴りつける。
標的となった者はあまりの勢いに碌に防御体勢に移ることもできずにコングの拳を受け、なすすべなくその身体を浮かせる。そして数秒の水平浮遊の後、場外へと飛び出し、舞台と観客席とを隔てる外周に叩きつけられた。
その身が水に落ちる音を置き去りに、舞台上は一気に騒がしくなる。各々が戦意をむき出しに近くの敵に手当たり次第に突撃していく。
実力あるもの達の乱戦。中でも数人、異彩を放つ。
「邪魔ヨ!」
ある少女は剣を振り下ろして相手の虚をつき間合いのより内へと入り、その身体を軽々と回し地面に叩きつける。
そしてその敵を飛び道具に近くにいたもう1人へと投げつけ、その視界が奪われたところを2人まとめて掌底でもって打ち抜き、場外へと放る。
「温いな」
ある傷だらけの鎧を着た男は力任せに己が得物を振るい、敵を宙へと飛ばし。そのまま跳躍でもって追撃、空中で身体をひねり、死に体となった敵に対し、地上へと突き落とすかの如き一撃を見舞う。
重たい音を響かせながら落ちたその敵は既に意識を手放している。男はその姿を見ることなく次の敵へ迫る。
またある 細身の青年は他とは一線を画す圧倒的な速度で戦場を駆け巡り、手にした細剣でもって数刃、的確に意識を刈り取って行く。
かのものと剣を交えた敵はその迅速なる剣技に、自らが何を受けたのか理解することもできぬまま、戦いの場から脱落して行く。
1人2人と、この場に集まった猛者達が互いを食い合い、またより強き猛者によって飲まれその数がどんどんと減っていく。
「すごい……」
開始の合図とともに始まったそんな光景に、ティナが感嘆する。隆人ほどではないにしろ、これまでの特訓や感性、そしてくぐった修羅場により、ティナもある程度他者の力量を測ることができるようになっている。
だからこそ、乱戦の中で動きの違う数人に目が止まる。実力者が集まったはずのこの戦いですら頭一つ抜きん出た真の意味での強者の風格。
他の有象無象とは異なるその者達、だからこそ一つ確かなことがある。
「ですが、リュート様には及ばない」
確かに強い。王国という広い中でも謙遜なく上位者であろう力。
だが、ティナはその先を知っている。何度もこの目に焼き付けている。
幾度となく自分が救われ、憧れたその力には遠く及ばない。
「私がここにいるのはリュート様に勝つ為。あの人が見る世界に私も立つ為」
と、ティナの背後から迫る影、軽やかな身のこなしで接近し、死角からティナを狙う。
「お嬢さん、隙だらけだよ。僕は今年、本戦で去年の雪辱を晴らさなくてはならなくてね。悪いけどそうそうに脱落してもらう」
刃潰しのされた剣が、ティナに迫る。
「なにっ!?」
「だからこそ、私は、こんなところで」
男の剣が振り下ろされるが、虚しく空を切る。死角からの一撃を確信していた男が戸惑いを漏らす背後に、いつの間にか回り込んだティナが剣を構える。
そして同時に、ティナの目が見開かれる。その瞳は淡く、だがその意志を写しとるように力強く、輝きを宿している。
背後の気配に気付いた男は、そのまま振り向くと共に剣を振るうが、時すでに遅し。
そしてティナの剣は魔力の光を放っている。
「なっ!?」
「止まっているわけにはいきません!」
そして一閃。込められた魔力を解き放しながらの斬撃はその男を一撃で場外へと吹き飛ばした。
(お久しぶりです。前回、次話は間を開けないとか言ってましたが……すみません、がっつり空きました汗 。大闘際無差別級予選、いよいよ開幕です)
「早く来て正解だったでしょう?リュートくん」
大闘際も2日目、いよいよ隆人達が出場する無差別級の予選会が始まる。戦いを一目見ようと集まった観客達は職別級の予選が開催された昨日よりも更に多く、会場の隙間を全て埋め尽くさんばかりである。しかもどうやら会場の外にも多くの人が詰めかけているようだ。
そんな盛況さを見て驚き息を吐く隆人達、そしてその横で彼らの様子を笑うグリンジャー。
昨日の別れ際にグリンジャーから、予定より1時間早く来るようにとのとの言葉を受け半疑ながら早めに宿を出た隆人達であったが、この人混みを見れば納得である。
そしてグリンジャーの横にはいつも通り彼のパーティ「太陽の剣」の面々が固まっている。職別級の予選会に出場していたメンバーがいる為一層の大所帯である。
しかもそれなりに精鋭が来ている為、前日の職別級予選でも少なくない者達がその実力を発揮したことで当然集める視線もより多くなっている。
当人達は既に慣れ始めているのではあるが。
「それで、クリスティーナさんの姿が見えませんが、彼女はもう?」
「うん、ティナは"1番"だからね。……ほらあそこに」
そう、今ここにティナだけはいない。その姿は隆人の指差した先、予選の舞台となる中央の足場へと各方位から伸びる道の一本を歩いている。
一番、つまり16に分けられた無差別級予選の、その第1試合が彼女の出場試合。同じく第1試合に出る者たちがぞろぞろと参入してくる。
「おっ!あそこにいるのは昨年の戦士級の準優勝じゃねえか!」
「間違いねえ、今年は無差別級に出るのか。去年結構いい動きしていたからな、かなり期待できるんじゃないか?」
「いや、わからんぞ?職別級とは選手の質が別格だからな。ほら見てみろ、今入ってきた小柄な少女、ありゃ確かリー・シウとかいう柔術家の師範だ」
「その名前聞いたことあるぞ、幼くして先代を圧倒して家元を襲名した天才少女って話だろ?」
「あっちのガタイのいいやつはBランク冒険者の[野人]コングじゃねぇか」
「……傭兵団『骸』のユティもいるな、実力はBランク以上って噂だ」
「お、おい、[迅雷]エスパーダだ!初戦からAランク冒険者様のお出ましだ!」
「まじかよ![迅雷]って言ったら最近東方の街にでた大型魔物の群れを一人で倒しちまったって話題になってたやつじゃねえか。第1試合からとんでもない面子が揃ってるな、流っ石無差別級!今年も面白くなりそうだ」
次々に門をくぐって現れる第1試合の出場者達。その面々を眺めて、集まった観客がざわざわと騒ぎ始める。
特に最後に現れた細身だがしっかりした体躯の青年の姿に闘技場がどよめく。
「へぇ。結構有名なひとたちも出場してるみたいだね」
「王国中から腕のある者たちが集まってきていますからね。先ほどから聞こえる名前もほとんどが遠方のディアラにまで届いているような名前です」
興奮や期待をはじめとした様々な感情のこもった表情で舞台を見下ろす隆人達。
「ティナさま、かてるです?」
「戦いに絶対はないけど、まぁ大丈夫だろうね」
「まるで確信があるみたいですね。確かにクリスティーナさんはかなり強いですし、しばらくみない内に腕を上げたようですが、相手は王国指折りの実力者達です、厳しい試合になると思うますが」
「見ててよ、ティナの強さは俺たちが知ってるから」
再び壇上の実況席に姿を見せたマイクが拡声の魔道具を通して声を闘技場全体へと響かせる。
『大闘際2日目、いよいよ無差別級が開幕だ!今年も王国各地から数千を超える参加が申請されている。真の意味で最も強い者を決める戦い、その幕開けを飾る予選第1試合。数多のツワモノ達よ、先ずはこの乱戦を生き抜き本戦への切符を摑み取れ!』
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「いよいよですね……」
ガコンという音と共に舞台に連結していた四方の通路が格納されていく様子を眺めながら呟く。巨大な円形の舞台には100いや200をも超えそうな人が試合の開始を待ち遠しく、今にも食らいつきそうに視線を交わしている。
そんな中で、緊張した面持ちを表に出しながらティナがゆっくりと息を吐く。
『さぁ選手達よ準備はいいか?全霊を賭して最強へ至る2枠を奪い取れ!試合ーー』
マイクの声が舞台全体に響く。ゴクリと息を飲み込む音がどこからか聞こえる。そして張り詰めた空気が更に一段と鋭く尖る。
舞台の外、観客席から聞こえる無数の声と反し、多くの人が連ねるはずの舞台が一瞬、静まりかえる。
箱の中で膨張する圧力が蓋が外れ解放されるときを待ちわびているようである。そしてその瞬間が。
『ーー開始ィ!!』
「ウガァァォォォォォ」
蓋が外され、溜め込まれた圧が一気に解放される。
まず動いたのは[野人]コング。マイクによる開始の号の瞬間。雄叫びをあげて跳ぶ。
溜め込まれた集中力の全てを変換したかのような爆発力は隆々に盛り上がる肉体を凄まじい速度で動かし、最も近くにいた選手に接近、その勢いのまま殴りつける。
標的となった者はあまりの勢いに碌に防御体勢に移ることもできずにコングの拳を受け、なすすべなくその身体を浮かせる。そして数秒の水平浮遊の後、場外へと飛び出し、舞台と観客席とを隔てる外周に叩きつけられた。
その身が水に落ちる音を置き去りに、舞台上は一気に騒がしくなる。各々が戦意をむき出しに近くの敵に手当たり次第に突撃していく。
実力あるもの達の乱戦。中でも数人、異彩を放つ。
「邪魔ヨ!」
ある少女は剣を振り下ろして相手の虚をつき間合いのより内へと入り、その身体を軽々と回し地面に叩きつける。
そしてその敵を飛び道具に近くにいたもう1人へと投げつけ、その視界が奪われたところを2人まとめて掌底でもって打ち抜き、場外へと放る。
「温いな」
ある傷だらけの鎧を着た男は力任せに己が得物を振るい、敵を宙へと飛ばし。そのまま跳躍でもって追撃、空中で身体をひねり、死に体となった敵に対し、地上へと突き落とすかの如き一撃を見舞う。
重たい音を響かせながら落ちたその敵は既に意識を手放している。男はその姿を見ることなく次の敵へ迫る。
またある 細身の青年は他とは一線を画す圧倒的な速度で戦場を駆け巡り、手にした細剣でもって数刃、的確に意識を刈り取って行く。
かのものと剣を交えた敵はその迅速なる剣技に、自らが何を受けたのか理解することもできぬまま、戦いの場から脱落して行く。
1人2人と、この場に集まった猛者達が互いを食い合い、またより強き猛者によって飲まれその数がどんどんと減っていく。
「すごい……」
開始の合図とともに始まったそんな光景に、ティナが感嘆する。隆人ほどではないにしろ、これまでの特訓や感性、そしてくぐった修羅場により、ティナもある程度他者の力量を測ることができるようになっている。
だからこそ、乱戦の中で動きの違う数人に目が止まる。実力者が集まったはずのこの戦いですら頭一つ抜きん出た真の意味での強者の風格。
他の有象無象とは異なるその者達、だからこそ一つ確かなことがある。
「ですが、リュート様には及ばない」
確かに強い。王国という広い中でも謙遜なく上位者であろう力。
だが、ティナはその先を知っている。何度もこの目に焼き付けている。
幾度となく自分が救われ、憧れたその力には遠く及ばない。
「私がここにいるのはリュート様に勝つ為。あの人が見る世界に私も立つ為」
と、ティナの背後から迫る影、軽やかな身のこなしで接近し、死角からティナを狙う。
「お嬢さん、隙だらけだよ。僕は今年、本戦で去年の雪辱を晴らさなくてはならなくてね。悪いけどそうそうに脱落してもらう」
刃潰しのされた剣が、ティナに迫る。
「なにっ!?」
「だからこそ、私は、こんなところで」
男の剣が振り下ろされるが、虚しく空を切る。死角からの一撃を確信していた男が戸惑いを漏らす背後に、いつの間にか回り込んだティナが剣を構える。
そして同時に、ティナの目が見開かれる。その瞳は淡く、だがその意志を写しとるように力強く、輝きを宿している。
背後の気配に気付いた男は、そのまま振り向くと共に剣を振るうが、時すでに遅し。
そしてティナの剣は魔力の光を放っている。
「なっ!?」
「止まっているわけにはいきません!」
そして一閃。込められた魔力を解き放しながらの斬撃はその男を一撃で場外へと吹き飛ばした。
(お久しぶりです。前回、次話は間を開けないとか言ってましたが……すみません、がっつり空きました汗 。大闘際無差別級予選、いよいよ開幕です)
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