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6章 大闘祭
斥候級 side.リュー
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俺ーー元Aランクパーティ「雷神の怒り」の斥候リューは今、背丈の数倍ほどの木々が生え茂る森の中を走っている。絡みつくような地面の草を駆ける足で振りほどきながら。
同時に周囲の索敵も欠かさない。
「……右後方45°距離20ーーふっ!」
そして得られた情報から、振り向かず手首のスナップでナイフを投擲する。
手応え。対象を制圧した事を理解する。同時に会場にアナウンスが響き渡る。
ここはグランザムの王都。俺はそこで今開催されている大闘祭の斥候級に出場している。
(俺はこんなところで何をしているんだろうな)
時は少し前、我らの主であるオズワルド公爵とその娘クリスティーナの暗殺に失敗し、俺たちのリーダーであるガイルが消えて数日後に遡る。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ーーさて、お前達を呼んだのは他でもない」
「主君を裏切り暗殺まで画策したのだ、どんな罰であれ甘んじて受ける」
「えぇ、当然覚悟しているわ」
呼び出しを受けた俺達はシャリエ邸の執務室にきていた。長年仕えていた主人を裏切りその娘共々殺そうとしたのは紛れも無い大罪。これから情報を吐かされだ後無残に殺刑されるのだろう。
そこに戸惑いはないし、むしろ当然だと疑ってすらいなかった。
しかし、その口から放たれた言葉はまったく予想すらしていなかったものだった。
「いや、お前達には今後も冒険者として働いてもらう。無論我がシャリエ家の専属としてな」
「何を言うのか、俺達はあなたを殺そうとしたのだぞ?」
「確かに、だからお前達には奴隷落ちしてもらう」
「「っ!」」
後ろのドアが開くとともに入ってきたのは、公都にて正規の奴隷商を営んでいる者だ。
奴隷身分に落ちるとなれば今までの主従は全く異なる形で明確な上下がつく。だがその立場に不平はない。それどころか奴隷契約時の制約を聞いて肩透かしを受けたくらいだ。
「なぜここまでして俺達を手元に置く。殺すか、奴隷にするにせよ意志を奪って従順な傀儡にした方が都合がいいだろう?」
「お前達は腕は確かだからな、それに仕事となれば手を抜かず完遂する実直さもある。そんな戦力をみすみす捨てる理由はないし、意志のない人形など手駒としての価値はないからな」
ばっさりと清々しいまでの合理主義、私怨を無視した正論に返す言葉がない。
短気で傲慢で貴族主義の様がある主ではあるが、その軍指揮の才と判断力においては一目置ける。重要な時にその判断を私心によって違えないからこそこの歳で軍部の上に立っている。
「ではさっそく仕事だ。知っていると思うが、もうすぐ王都にて大闘祭が開催される。リュー、お前はその斥候級に出場し優勝してもらう。今回の一件、一部嗅ぎつけた者がいたようでな。我が家の衰退が吹聴されておる、弁えぬ者が出る前に噂を断たねばならん、それには当人が表に出るのが手っ取り早い。
なに、斥候の頂点といってもあくまで職別級。やっかいなのも幾らかいるとは思うが、それでもお前の敵ではないだろう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
という経緯で今俺は斥候級出場者の1人としてこの闘技場の地に立っている。
斥候級の予選は闘技場に生み出された人工林の舞台で行われる。巨大な水場に円形闘技場と来て、次は森とは、ここを作った初代建国王は相当の変人なのだろう。
茂る草は足首程で長くなく、所狭しと広がる木々もほぼ一定の高さに揃っているあくまで人の手が入った森という印象。木々の間隔は狭く、葉が火を遮ることによる薄暗さゆえに視界はかなり小さい。ここで入り乱れての乱戦を行う。
武器は他の級と違い明らかな危険物以外なら持ち込みも可能で、致死性でなければ神経毒などの使用もできる。つまり一部の暗器と毒は使用可能。
よって乱戦と言えど隙をつき先に必勝の一撃を当てたものが残っていく戦いと言える。索敵と隠密、まさに斥候としての技量が試される。
『さぁ斥候級予選第3試合も残るは5人、本戦に進む2人は一体誰なのか!』
闘技場内に響くアナウンス。少なくない人数いた選手もかなり減ったようだ。
では、俺も自分の仕事をするとしようか。
「ーー盗み聞く、『地獄耳』」
周囲の音が鮮明に聞こえる。遠くの音が耳に入ってくる。俺の得意とするスキル「地獄耳」は聴覚探知に特化した技能だ。小さな音を聞き漏らさず広範囲の音を聞き取ることができる。似たスキルはユニーク通常問わずいくつもあるが、中でも俺の地獄耳はかなり効果の高いものだと考えている。
必要な音以外も聞き取ってしまう欠点はあるがそれは俺が音を選別すればいいだけのこと。
「…………見つけたぞ」
少し離れたところからごくごく微小な音が聞こえてくる。殺した呼吸の音、わずかなきぬ擦れ、緊張による心音。その全てが俺に敵の場所を教えてくれる。
敵の位置を把握した俺は木の枝へと飛び移り、枝から枝へ飛びながら接近する。
移動に音を立てるようなヘマはしない。素早く動きながらも体をさばき衝撃を流す。なまじ音を聞き取る能力に長けているが故に自らの発する音にも人一倍敏感に訓練している。
数秒も経たぬうちに敵へと接近する。その数は3ーーちょうどいい。3人ともある程度の距離が空いたところで気配を殺して身を潜めている。おそらくお互いに存在には気づいているがその場所までは把握できていない為自分から動けずにいるのだろう。
そして接近する俺の存在には気づいていない。
やはり未熟。これがセバスさんだったら俺の地獄耳でも聞き取れないほど音を消しているだろうし、この程度の隠密すぐに見破っているだろう。
いや、あの人と比べるのは酷か。あの人、現役から退いたとか言っているが少なくとも俺より強いからな。
それに、あの男も……。
そんな風に今の自分の立ち位置を作った原因の1つとも言える一見細い外見の青年のことを考えながら、まずこちらに背を向けている手前の1人に背後から神経毒を塗った針を飛ばして無力化。
「な!?もう一人!?どこから」
思わず残る2人のうち片方が声を上げる。ーーそれは失態だ。声を出すのは自分の位置を晒すに等しい。まぁそんなものがなくても俺は既に補足しているのだが。
「『痺れなさい』!」
続けて声を上げた者を無力化したところで横から発動句の様な言葉とともに攻撃が迫る。攻撃は魔力で形成された紐、いや鞭に近い。放電しているところをみると触れた相手を麻痺させ動きの自由を奪う類のものだろう。
2人がやられた事でおおそよの位置を把握し、攻撃を放ったようだ。なかなかに早い判断と行動、攻撃の選択も良い。だが、
「まだまだだ」
「あっ……」
追撃を警戒していた俺に通すには威力も速度も足りていない。鞭が迫ってきた瞬間にはその攻撃を見切り、攻撃後の隙に肉薄していた。
接近されたと彼女が気づく頃にはその身に神経毒の針が刺さっている。短い息吐きとともにその体が崩れ落ちた。
俺には派手なスキルも強力な武器もない。技量と機転でもってこのAランク冒険者という位置にいる。自尊しているつもりはないがそこらの有象無象の斥候達に手を焼くような事はない。
『3人脱落だァ!ここで斥候級予選第3試合終了!残った2人が本戦進出だぜ!』
まぁ旦那様が言う様に所詮は職別級、セバスさゆ並みの化け物などいるはずもない。奴隷としての初仕事は割と楽に終わりそうだ。
うるさいアナウンスの言葉に地獄耳を解き、俺は闘技場を後にした。
(職別級3話目は別視点での話でした。4章でちらりと登場したリュー君の話です、筆休めのつもりがかなり手こずりました……)
同時に周囲の索敵も欠かさない。
「……右後方45°距離20ーーふっ!」
そして得られた情報から、振り向かず手首のスナップでナイフを投擲する。
手応え。対象を制圧した事を理解する。同時に会場にアナウンスが響き渡る。
ここはグランザムの王都。俺はそこで今開催されている大闘祭の斥候級に出場している。
(俺はこんなところで何をしているんだろうな)
時は少し前、我らの主であるオズワルド公爵とその娘クリスティーナの暗殺に失敗し、俺たちのリーダーであるガイルが消えて数日後に遡る。
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「ーーさて、お前達を呼んだのは他でもない」
「主君を裏切り暗殺まで画策したのだ、どんな罰であれ甘んじて受ける」
「えぇ、当然覚悟しているわ」
呼び出しを受けた俺達はシャリエ邸の執務室にきていた。長年仕えていた主人を裏切りその娘共々殺そうとしたのは紛れも無い大罪。これから情報を吐かされだ後無残に殺刑されるのだろう。
そこに戸惑いはないし、むしろ当然だと疑ってすらいなかった。
しかし、その口から放たれた言葉はまったく予想すらしていなかったものだった。
「いや、お前達には今後も冒険者として働いてもらう。無論我がシャリエ家の専属としてな」
「何を言うのか、俺達はあなたを殺そうとしたのだぞ?」
「確かに、だからお前達には奴隷落ちしてもらう」
「「っ!」」
後ろのドアが開くとともに入ってきたのは、公都にて正規の奴隷商を営んでいる者だ。
奴隷身分に落ちるとなれば今までの主従は全く異なる形で明確な上下がつく。だがその立場に不平はない。それどころか奴隷契約時の制約を聞いて肩透かしを受けたくらいだ。
「なぜここまでして俺達を手元に置く。殺すか、奴隷にするにせよ意志を奪って従順な傀儡にした方が都合がいいだろう?」
「お前達は腕は確かだからな、それに仕事となれば手を抜かず完遂する実直さもある。そんな戦力をみすみす捨てる理由はないし、意志のない人形など手駒としての価値はないからな」
ばっさりと清々しいまでの合理主義、私怨を無視した正論に返す言葉がない。
短気で傲慢で貴族主義の様がある主ではあるが、その軍指揮の才と判断力においては一目置ける。重要な時にその判断を私心によって違えないからこそこの歳で軍部の上に立っている。
「ではさっそく仕事だ。知っていると思うが、もうすぐ王都にて大闘祭が開催される。リュー、お前はその斥候級に出場し優勝してもらう。今回の一件、一部嗅ぎつけた者がいたようでな。我が家の衰退が吹聴されておる、弁えぬ者が出る前に噂を断たねばならん、それには当人が表に出るのが手っ取り早い。
なに、斥候の頂点といってもあくまで職別級。やっかいなのも幾らかいるとは思うが、それでもお前の敵ではないだろう」
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という経緯で今俺は斥候級出場者の1人としてこの闘技場の地に立っている。
斥候級の予選は闘技場に生み出された人工林の舞台で行われる。巨大な水場に円形闘技場と来て、次は森とは、ここを作った初代建国王は相当の変人なのだろう。
茂る草は足首程で長くなく、所狭しと広がる木々もほぼ一定の高さに揃っているあくまで人の手が入った森という印象。木々の間隔は狭く、葉が火を遮ることによる薄暗さゆえに視界はかなり小さい。ここで入り乱れての乱戦を行う。
武器は他の級と違い明らかな危険物以外なら持ち込みも可能で、致死性でなければ神経毒などの使用もできる。つまり一部の暗器と毒は使用可能。
よって乱戦と言えど隙をつき先に必勝の一撃を当てたものが残っていく戦いと言える。索敵と隠密、まさに斥候としての技量が試される。
『さぁ斥候級予選第3試合も残るは5人、本戦に進む2人は一体誰なのか!』
闘技場内に響くアナウンス。少なくない人数いた選手もかなり減ったようだ。
では、俺も自分の仕事をするとしようか。
「ーー盗み聞く、『地獄耳』」
周囲の音が鮮明に聞こえる。遠くの音が耳に入ってくる。俺の得意とするスキル「地獄耳」は聴覚探知に特化した技能だ。小さな音を聞き漏らさず広範囲の音を聞き取ることができる。似たスキルはユニーク通常問わずいくつもあるが、中でも俺の地獄耳はかなり効果の高いものだと考えている。
必要な音以外も聞き取ってしまう欠点はあるがそれは俺が音を選別すればいいだけのこと。
「…………見つけたぞ」
少し離れたところからごくごく微小な音が聞こえてくる。殺した呼吸の音、わずかなきぬ擦れ、緊張による心音。その全てが俺に敵の場所を教えてくれる。
敵の位置を把握した俺は木の枝へと飛び移り、枝から枝へ飛びながら接近する。
移動に音を立てるようなヘマはしない。素早く動きながらも体をさばき衝撃を流す。なまじ音を聞き取る能力に長けているが故に自らの発する音にも人一倍敏感に訓練している。
数秒も経たぬうちに敵へと接近する。その数は3ーーちょうどいい。3人ともある程度の距離が空いたところで気配を殺して身を潜めている。おそらくお互いに存在には気づいているがその場所までは把握できていない為自分から動けずにいるのだろう。
そして接近する俺の存在には気づいていない。
やはり未熟。これがセバスさんだったら俺の地獄耳でも聞き取れないほど音を消しているだろうし、この程度の隠密すぐに見破っているだろう。
いや、あの人と比べるのは酷か。あの人、現役から退いたとか言っているが少なくとも俺より強いからな。
それに、あの男も……。
そんな風に今の自分の立ち位置を作った原因の1つとも言える一見細い外見の青年のことを考えながら、まずこちらに背を向けている手前の1人に背後から神経毒を塗った針を飛ばして無力化。
「な!?もう一人!?どこから」
思わず残る2人のうち片方が声を上げる。ーーそれは失態だ。声を出すのは自分の位置を晒すに等しい。まぁそんなものがなくても俺は既に補足しているのだが。
「『痺れなさい』!」
続けて声を上げた者を無力化したところで横から発動句の様な言葉とともに攻撃が迫る。攻撃は魔力で形成された紐、いや鞭に近い。放電しているところをみると触れた相手を麻痺させ動きの自由を奪う類のものだろう。
2人がやられた事でおおそよの位置を把握し、攻撃を放ったようだ。なかなかに早い判断と行動、攻撃の選択も良い。だが、
「まだまだだ」
「あっ……」
追撃を警戒していた俺に通すには威力も速度も足りていない。鞭が迫ってきた瞬間にはその攻撃を見切り、攻撃後の隙に肉薄していた。
接近されたと彼女が気づく頃にはその身に神経毒の針が刺さっている。短い息吐きとともにその体が崩れ落ちた。
俺には派手なスキルも強力な武器もない。技量と機転でもってこのAランク冒険者という位置にいる。自尊しているつもりはないがそこらの有象無象の斥候達に手を焼くような事はない。
『3人脱落だァ!ここで斥候級予選第3試合終了!残った2人が本戦進出だぜ!』
まぁ旦那様が言う様に所詮は職別級、セバスさゆ並みの化け物などいるはずもない。奴隷としての初仕事は割と楽に終わりそうだ。
うるさいアナウンスの言葉に地獄耳を解き、俺は闘技場を後にした。
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