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6章 大闘祭
懇親
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「さて、今日はこの辺で野営しようか」
新しくシルヴィアを加え、エルフの里を出発した隆人達は、シルヴィアの案内もありながら順調に大森林を抜け、王都へとつながる街道へと復帰する。
そして目につく魔物をサクサクと狩りながら進み、日が暮れて辺りが暗くなり始めると共にその歩みを止め、野営の準備に取り掛かった。
街道から少しだけ外れた木々が浅くしげる地点を選びストレージを開く。
「この辺りかな?『放出』」
ストレージを開いた隆人はその中から石の様なものを四つ取り出す。その石に興味を持ったようでシルヴィアが不思議そうに隆人へと尋ねる。
「リュート殿、その石は?」
「あぁ、これかな?これは魔除け石って言ってね、簡易的だけど魔物を寄せ付けない結界を張ることができるんだよ。まあ見てて」
そう言いながら隆人が手にした魔除け石に魔力を込めながら設置していく。四つ正方に並べたところで淡く薄い膜が張られる。
その様子を見て、シルヴィアがほぅと息を漏らした。
「魔除け石……以前里に寄っていった外のエルフがそんな話しをしていたな。結界とは、霊樹のようなものなのか」
「それほど強固ではないよ。魔物に感知されにくくなるって程度だからね。霊樹の結界とは規模も効力も文字通り桁が違うよ。高ランクの敵にはそれこそ効果がないし」
そう言って笑いながら野営の準備を進めていく。魔除け石に続きストレージからテントを取り出す。
これはシャリエの街の商店で購入していたもので、これからの旅いつまでも寝袋のままじゃいけないというティナの言葉に押されて購入した。
それなりにグレードの高い品で魔力を込めると外気を遮断するという一種の魔道具のような効果を持つ。高い品質ゆえその値段も聖金貨クラスであり、手元の金貨のほとんどを消費していった。
そんなお気に入りのテントを設置し、数分と経たずに野営の準備を終えた。
同じくストレージから取り出した組み立て型のテーブルには食事が並ぶ。
時間と空間の影響を受けないストレージから取り出した食事はまだ出来立てであり、容量目一杯詰め込んだ為王都への残りの道程分はこの料理たちでまかなえる筈である。
「手際がいいな」
「もう慣れたからね。最初の方はこの準備ももう少し時間がかかってたけど、それももう何度もやってるし」
「なるほどな、これが冒険者というものなのか」
隆人達の手慣れた動きに感嘆し、彼らの冒険者としての一端を垣間見る。そうこうしたのち準備を終えた4人は食事をとり始めた。
「シルヴィアは野営は大丈夫かな?慣れないうちは色々と不便だと思うけど」
食事の手を進めながら、隆人がシルヴィアに質問を投げる。ちなみに各人の呼び方だがシルヴィアの「仲間なのだから他人行儀にする必要はない」という言葉により、隆人とシルヴィアはお互いにリュート、シルヴィアと呼ぶことになった。本来であればティナとロロノも呼び捨てしてもらう希望であったが、2人の様呼びは頑なであった為保留である。
「それについては心配いらない、騎士団の訓練でなんどか野営は経験があるからな、実際森の外で行うのは初めてだが」
「そっか、それなら良かったよ。これから王都への数日はこんな感じだし不快に思わせたくはないからね」
「不快なんてとんでもないな。この設備に食事ではもはや野営という程度ではない」
「ははは。たしかに普通の野営を知っていると差が大きすぎますよね」
シルヴィアの反応にティナが笑いながら同意する。高い設備に良質な食事。これで不満というならば贅沢もいいところである。
「シルヴィア様はずっと騎士団に入られていたのですか?」
「あぁ、物心ついた頃からからひいお爺様やハイリヒおじ様の影響で強さに憧れていたからな。騎士団に入れる下限になった年にすぐ入団した。それ以来ずっとエルフ騎士団の一員として過ごしてきた」
話は各々の過去についてへとシフトする。これから仲間として過ごす為にその者が辿った道筋を知るのが重要だということであろう。
「森の外への憧れは強かったが幼少の頃は1人で森の外へ行くのは危険すぎたし、騎士団長となってからは勝手ができるような立場ではなくなってしまってな」
結局一度も森の外へは出たことがなかったのだ。とシルヴィアが呆れたように笑う。
「私の話だけでは面白くないからな。お前達の過去も聞かせてくれ。リュート達はこれまでどんな道を辿ってきたのか。いかにしてそれほどまでの武を身につけたのかとても興味がある」
「そうだね……。それじゃあこの機会に俺たちについて話そうか」
そう言って話を振られた隆人が自らの歩みについて語り始める。迷宮のそこで毎日死にものぐるいで必死に魔物と戦い続けていた日々、そして「暁の風」の仲間であるティナとロロノとの出会い。アルラウネや飛竜にガイルといった強敵たちとの闘い。
間にティナ達が割り込むように自分のことを話しながら隆人の話は進む。
膨大な情報量をもつその話をシルヴィアは真剣に聞いていた。
「ふぅ、とまぁこんな感じかな」
「なる、ほどな……。凄まじいの一言だ。転生して間も無く大迷宮なる場所でAランク魔物達に狙われながらの修羅のごとく生活。リュートの武は強くなったのではなく、『強くならねば生きられぬ世界』にいたからこそ、なのだな」
「まぁね、あの頃は今考えてもいつ死んでもおかしくなかったと思うし」
「だがそれならリュートのあの底知れぬ強さにも少し納得がいく」
頷くような仕草を見せるシルヴィア。そして今度は視線をティナ達に向ける。
「それに、ティナとロロノも数奇な人生を歩んできたのだな。ティナは公爵令嬢、ロロノは獣人族で奴隷とは、改めてこのパーティの面々はすごい面々が揃っている」
「私たちたちはリュート様に助けられてここにいますから」
「ロロノのおんじんなのです」
「それに数奇なのはシルヴィアもおなじだろ?エルフで隠れ里の元騎士団長。俺たちにも負けてないよ。王都についてシルヴィアが正式に俺たち『暁の風』の一員となったら更にメンツが濃くなるね」
「違いない!」
そうカラカラと笑う隆人とシルヴィア。やがてそれはティナとロロノにも伝播し野営の場は和やかな笑いの雰囲気に包まれた。
そして気づけば夜は更け、辺りは完全に真っ暗に染まっている。
「さて、もう夜も遅いし就寝しようか」
「そうだな、交代の番はどうするのだ?」
「それは大丈夫ですよ、シルヴィア様。リュート様の気配探知がありますから」
「?」
「俺の気配探知は俺が寝ていても機能しているからね、害意が近づいてきたら気づける」
「……全く、反則だな」
苦笑いするシルヴィア、森王をも御する戦闘力にストレージ、それに睡眠中でも周囲の警戒ができる。列挙すれば何の化け物かという具合である。
「そうそう、だから番とかは気にせずゆっくり寝ないとね、明日も距離を進めないといけないから」
「はい。あ、鍛錬はどうするのですか?」
「日課だからね。俺は早めに起きてやるつもりだけど」
「!それなら私も早めに起きねばですね」
「……鍛錬?あぁ里でもやっていたらしいな。よければ明日からは私もまぜて貰えぬだろうか」
「もちろんだよ!ね、ティナ、ロロノ」
「はいなのです!」
「一緒に頑張りましょう!」
シルヴィアの参加に3人とも快く返事をする。そして隆人の「おやすみ」の言葉を区切りに4人はテントの中で就寝した。
(6章 大闘祭スタートです。本章は王都をメインにしたストーリーになりますね。これまで以上に登場人物が多いので事故らないように頑張ります
その前に一端登場人物紹介を挟もうと思っているのですがまだ未定です……)
新しくシルヴィアを加え、エルフの里を出発した隆人達は、シルヴィアの案内もありながら順調に大森林を抜け、王都へとつながる街道へと復帰する。
そして目につく魔物をサクサクと狩りながら進み、日が暮れて辺りが暗くなり始めると共にその歩みを止め、野営の準備に取り掛かった。
街道から少しだけ外れた木々が浅くしげる地点を選びストレージを開く。
「この辺りかな?『放出』」
ストレージを開いた隆人はその中から石の様なものを四つ取り出す。その石に興味を持ったようでシルヴィアが不思議そうに隆人へと尋ねる。
「リュート殿、その石は?」
「あぁ、これかな?これは魔除け石って言ってね、簡易的だけど魔物を寄せ付けない結界を張ることができるんだよ。まあ見てて」
そう言いながら隆人が手にした魔除け石に魔力を込めながら設置していく。四つ正方に並べたところで淡く薄い膜が張られる。
その様子を見て、シルヴィアがほぅと息を漏らした。
「魔除け石……以前里に寄っていった外のエルフがそんな話しをしていたな。結界とは、霊樹のようなものなのか」
「それほど強固ではないよ。魔物に感知されにくくなるって程度だからね。霊樹の結界とは規模も効力も文字通り桁が違うよ。高ランクの敵にはそれこそ効果がないし」
そう言って笑いながら野営の準備を進めていく。魔除け石に続きストレージからテントを取り出す。
これはシャリエの街の商店で購入していたもので、これからの旅いつまでも寝袋のままじゃいけないというティナの言葉に押されて購入した。
それなりにグレードの高い品で魔力を込めると外気を遮断するという一種の魔道具のような効果を持つ。高い品質ゆえその値段も聖金貨クラスであり、手元の金貨のほとんどを消費していった。
そんなお気に入りのテントを設置し、数分と経たずに野営の準備を終えた。
同じくストレージから取り出した組み立て型のテーブルには食事が並ぶ。
時間と空間の影響を受けないストレージから取り出した食事はまだ出来立てであり、容量目一杯詰め込んだ為王都への残りの道程分はこの料理たちでまかなえる筈である。
「手際がいいな」
「もう慣れたからね。最初の方はこの準備ももう少し時間がかかってたけど、それももう何度もやってるし」
「なるほどな、これが冒険者というものなのか」
隆人達の手慣れた動きに感嘆し、彼らの冒険者としての一端を垣間見る。そうこうしたのち準備を終えた4人は食事をとり始めた。
「シルヴィアは野営は大丈夫かな?慣れないうちは色々と不便だと思うけど」
食事の手を進めながら、隆人がシルヴィアに質問を投げる。ちなみに各人の呼び方だがシルヴィアの「仲間なのだから他人行儀にする必要はない」という言葉により、隆人とシルヴィアはお互いにリュート、シルヴィアと呼ぶことになった。本来であればティナとロロノも呼び捨てしてもらう希望であったが、2人の様呼びは頑なであった為保留である。
「それについては心配いらない、騎士団の訓練でなんどか野営は経験があるからな、実際森の外で行うのは初めてだが」
「そっか、それなら良かったよ。これから王都への数日はこんな感じだし不快に思わせたくはないからね」
「不快なんてとんでもないな。この設備に食事ではもはや野営という程度ではない」
「ははは。たしかに普通の野営を知っていると差が大きすぎますよね」
シルヴィアの反応にティナが笑いながら同意する。高い設備に良質な食事。これで不満というならば贅沢もいいところである。
「シルヴィア様はずっと騎士団に入られていたのですか?」
「あぁ、物心ついた頃からからひいお爺様やハイリヒおじ様の影響で強さに憧れていたからな。騎士団に入れる下限になった年にすぐ入団した。それ以来ずっとエルフ騎士団の一員として過ごしてきた」
話は各々の過去についてへとシフトする。これから仲間として過ごす為にその者が辿った道筋を知るのが重要だということであろう。
「森の外への憧れは強かったが幼少の頃は1人で森の外へ行くのは危険すぎたし、騎士団長となってからは勝手ができるような立場ではなくなってしまってな」
結局一度も森の外へは出たことがなかったのだ。とシルヴィアが呆れたように笑う。
「私の話だけでは面白くないからな。お前達の過去も聞かせてくれ。リュート達はこれまでどんな道を辿ってきたのか。いかにしてそれほどまでの武を身につけたのかとても興味がある」
「そうだね……。それじゃあこの機会に俺たちについて話そうか」
そう言って話を振られた隆人が自らの歩みについて語り始める。迷宮のそこで毎日死にものぐるいで必死に魔物と戦い続けていた日々、そして「暁の風」の仲間であるティナとロロノとの出会い。アルラウネや飛竜にガイルといった強敵たちとの闘い。
間にティナ達が割り込むように自分のことを話しながら隆人の話は進む。
膨大な情報量をもつその話をシルヴィアは真剣に聞いていた。
「ふぅ、とまぁこんな感じかな」
「なる、ほどな……。凄まじいの一言だ。転生して間も無く大迷宮なる場所でAランク魔物達に狙われながらの修羅のごとく生活。リュートの武は強くなったのではなく、『強くならねば生きられぬ世界』にいたからこそ、なのだな」
「まぁね、あの頃は今考えてもいつ死んでもおかしくなかったと思うし」
「だがそれならリュートのあの底知れぬ強さにも少し納得がいく」
頷くような仕草を見せるシルヴィア。そして今度は視線をティナ達に向ける。
「それに、ティナとロロノも数奇な人生を歩んできたのだな。ティナは公爵令嬢、ロロノは獣人族で奴隷とは、改めてこのパーティの面々はすごい面々が揃っている」
「私たちたちはリュート様に助けられてここにいますから」
「ロロノのおんじんなのです」
「それに数奇なのはシルヴィアもおなじだろ?エルフで隠れ里の元騎士団長。俺たちにも負けてないよ。王都についてシルヴィアが正式に俺たち『暁の風』の一員となったら更にメンツが濃くなるね」
「違いない!」
そうカラカラと笑う隆人とシルヴィア。やがてそれはティナとロロノにも伝播し野営の場は和やかな笑いの雰囲気に包まれた。
そして気づけば夜は更け、辺りは完全に真っ暗に染まっている。
「さて、もう夜も遅いし就寝しようか」
「そうだな、交代の番はどうするのだ?」
「それは大丈夫ですよ、シルヴィア様。リュート様の気配探知がありますから」
「?」
「俺の気配探知は俺が寝ていても機能しているからね、害意が近づいてきたら気づける」
「……全く、反則だな」
苦笑いするシルヴィア、森王をも御する戦闘力にストレージ、それに睡眠中でも周囲の警戒ができる。列挙すれば何の化け物かという具合である。
「そうそう、だから番とかは気にせずゆっくり寝ないとね、明日も距離を進めないといけないから」
「はい。あ、鍛錬はどうするのですか?」
「日課だからね。俺は早めに起きてやるつもりだけど」
「!それなら私も早めに起きねばですね」
「……鍛錬?あぁ里でもやっていたらしいな。よければ明日からは私もまぜて貰えぬだろうか」
「もちろんだよ!ね、ティナ、ロロノ」
「はいなのです!」
「一緒に頑張りましょう!」
シルヴィアの参加に3人とも快く返事をする。そして隆人の「おやすみ」の言葉を区切りに4人はテントの中で就寝した。
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