122 / 141
第5章 森王動乱
幕間 side.とある1匹の小鬼
しおりを挟む
(表現が過激かもなので注意を……)
「ウゥ……?」
キョロキョロと辺りを見回す。視界に映るのは木と草のみ。
僕が何者か、ここがどこなのか、なぜここにいるのか、何もわからない。
「ガルルゥ」
背後に気配を感じて振り向く。そこにいたのは狼のような姿をした生き物であり、僕に対して明確に敵意を持っている。
突き刺さるような害意に、身が竦む。
「ガゥ!」
「ウワァッ」
飛びかかってくる。迫る爪と牙に命の危険を感じて、咄嗟に移動する。転ぶように倒れてなんとかその突撃を回避する。
だが、避けきれずに爪の一本が頰をかすめた。ポタリと血が落ちる。
戦慄する。目の前の存在は違い無く僕の命を奪おうとしているのだと決定的に理解する。
嫌だ。怖い。死にたくない。
戦わなければ。死なない為にはこの狼を殺すしかない。半ば強迫観念のように戦意が湧き出す。
「ガァ!」
「死二タク、ナイ」
また狼が迫る。殺意をもって牙で嚙みつく。
怖い。あの牙が僕の体を貫く、想像するだけでも恐怖で背筋が凍る。
でもやらないと。この狼を、「殺す。」
牙をかいくぐりその胴へと飛びつく。そのまま地面へと倒し。前足にのしかかるように膝を使い抑え込む。そうすれば動けないと僕は知っている
事実、狼はジタバタともがくが、抜け出す事は出来ない。狼が動けないうちに拳を握る。
「ウオオオォ」
「ガ、ゥゥ」
そして殴る、殴る。狼の頭部を握った拳で殴り続ける。僕の中にある恐怖を全て吐き出すように。
狼も抵抗しようと一層に暴れるけど、僕にのしかかられているせいで鋭い爪を持つ腕は上がらず、牙も空気を食べるだけ。
でも、退いたら今度はこちらがやられる。目の前の狼が発する殺意はそれだけ強い。
だからこそ、ひたすら殴り続ける。
……いつまでそうしていただろうか。それはまるで無限に続くかのような時間だった。その間僕は一度を拳を止める事なく振り続けた。
はじめは抵抗も強かったが、それもじりじりと弱くなっていき、遂になんの反応も示さなくなる。
狼から生気が全く感じなくなってようやく、僕はその拳を止める。
「ハァ、ハァ……」
肩を上下させ荒く息をする。肉体的な疲労もそうだが、精神的な消耗が非常に大きい。未だに体の震えが収まらない。
視線を落とす。狼はピクリとも動く様子はない。どうやら本当に死んだみたいだ。
ー僕が殺したー
ゾワリと今更になって実感が迫る。先程まで生きていた存在、その命を今自分がこの手で奪ったのだ。さっきまでとはまた別の意味で自分の手が震えるのがわかる。
そして同時に悟った。この世界は戦わねば生きることができないのだと。
力が弱ければあっという間に強い者に殺され、強き者のみが生存を勝ち得ることができる。
戦いは嫌いだ。でも逃げているばかりではやがて殺される。生き残る為には強くなるしかない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それからしばらくの時間が過ぎた。僕は森で生き続けている。数えきれぬほどその命を狙われ、時に戦い、時に死にものぐるいで逃げ、生存するという事実を守り続けてきた。
何度も死にかけながら、頭と体、僕の全てをもって窮地を乗り越えてきた。
そして今やこの体も大きくなりその力も増している。心身ともにかなりの成長を遂げていた。
「ガッ!?ガウッ」
僕の進行方向にいた魔物がこちらをみて驚き、逃げるように退く。それも一体だけではなく、その場にいた魔物達のほとんどが一斉に道を開ける。
いつからだろうか、力をつけていく中である時からこのような反応をされることが増えてきた。本能で力の差を理解しているのだろう。
遠くから怯えたような目を向ける者や中には服従するかのような姿勢を見せる者もいる。
昼夜問わず襲われ続けた頃からは信じられないような光景。もちろんこれはほんの一部であって、未だ見境なく襲ってくる魔物も多いけど、戦い嫌いな僕としては無駄な戦いをすることなく、無意味に命が散らされる事がないのはいい事だと思う。
「…….戦闘、アッチカ」
遠くで戦闘の気配を捉える。おそらくまた何かが戦っているのだろう。普段であれば意に介することはないのに、今回だけはなぜか無視できない。どうにも気になってしまう。
不思議に思いながらもそちらへと足を向けた。
「くっ!下がっているんだ、ハイリヒ」
「アルバートル様!無茶です!」
戦いの気配がする方へ向かうと、そこでは人型の生き物と複数の魔物が戦闘を行っていた。魔物は小さな群れを作る四足歩行の魔物で、この森の中でもかなり強い部類にはいる。そして相手の人型の、たしかエルフとかいう若者2人はかなり消耗しているのが見て取れる。
大きいエルフが小さいエルフを後ろにかばうように立ち、魔物達が囲むように広がり先頭が最初に飛びかかっていく。
「うぉぉぉぉ!」
「アルバートル様!!」
「見テラレナイ」
その様子に体が勝手に動き双方の間へと割り込む。魔物達の攻撃を受け止める。
「オーガ!?なんでこんなところに」
僕の姿をみたエルフ達が叫んでいる。オーガ、そう、僕は人間達にとってはオーガと呼ばれる存在らしい。以前遭遇した人間が僕をみてそう呼んでいるのを聞いた。
だけど、そんな事に対して興味はない、僕は未だ寄ってくる魔物達を横目に睨む。
「……渇望」
「「「キャン!?」」」
魔物達が急に力が抜けたように突っ伏す。これが僕の力。少し前に瀕死の重傷を受けた際に手に入れたもので、相手の生力を奪う。
ついでに掴んでいた先頭の魔物を群に向けて投げる。それで魔物達は力の差を察し動きを止める。ひらりと腕を振ると一目散に逃げていった。
「貴様!止まれ!」
「よせ、ハイリヒ。……このオーガ、言葉を発していた。もしかして、理性があるのか?」
「…………」
「私はアルバートル、クラリアンテ。君は一体何者なんだ……?」
小さいエルフが剣を向けるが、大きいエルフがそれを制する。どうやらこちらは僕に殺意を向けていないようだ。
話かけて来ているようだが、それを無視して僕は森の奥へと戻っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふむ……」
「里へ戻りましょうアルバートル様、時期里長がこんなところにいては皆が心配します」
「それもそうだな」
ーーこの時はまだ誰も知らない。やがてこのオーガが大森林の魔物達を支配する『森王ラルフ』と呼ばれるようになる事を。
(幕間です!いつもとは違う視点で書いていたら思いの他時間が……汗
投稿開始から一年が経ちました!まさかここまで書き続けられるとは最初は思っていませんでした。これも読んでくれるみなさんのおかげです。これからもよろしくお願いします!)
「ウゥ……?」
キョロキョロと辺りを見回す。視界に映るのは木と草のみ。
僕が何者か、ここがどこなのか、なぜここにいるのか、何もわからない。
「ガルルゥ」
背後に気配を感じて振り向く。そこにいたのは狼のような姿をした生き物であり、僕に対して明確に敵意を持っている。
突き刺さるような害意に、身が竦む。
「ガゥ!」
「ウワァッ」
飛びかかってくる。迫る爪と牙に命の危険を感じて、咄嗟に移動する。転ぶように倒れてなんとかその突撃を回避する。
だが、避けきれずに爪の一本が頰をかすめた。ポタリと血が落ちる。
戦慄する。目の前の存在は違い無く僕の命を奪おうとしているのだと決定的に理解する。
嫌だ。怖い。死にたくない。
戦わなければ。死なない為にはこの狼を殺すしかない。半ば強迫観念のように戦意が湧き出す。
「ガァ!」
「死二タク、ナイ」
また狼が迫る。殺意をもって牙で嚙みつく。
怖い。あの牙が僕の体を貫く、想像するだけでも恐怖で背筋が凍る。
でもやらないと。この狼を、「殺す。」
牙をかいくぐりその胴へと飛びつく。そのまま地面へと倒し。前足にのしかかるように膝を使い抑え込む。そうすれば動けないと僕は知っている
事実、狼はジタバタともがくが、抜け出す事は出来ない。狼が動けないうちに拳を握る。
「ウオオオォ」
「ガ、ゥゥ」
そして殴る、殴る。狼の頭部を握った拳で殴り続ける。僕の中にある恐怖を全て吐き出すように。
狼も抵抗しようと一層に暴れるけど、僕にのしかかられているせいで鋭い爪を持つ腕は上がらず、牙も空気を食べるだけ。
でも、退いたら今度はこちらがやられる。目の前の狼が発する殺意はそれだけ強い。
だからこそ、ひたすら殴り続ける。
……いつまでそうしていただろうか。それはまるで無限に続くかのような時間だった。その間僕は一度を拳を止める事なく振り続けた。
はじめは抵抗も強かったが、それもじりじりと弱くなっていき、遂になんの反応も示さなくなる。
狼から生気が全く感じなくなってようやく、僕はその拳を止める。
「ハァ、ハァ……」
肩を上下させ荒く息をする。肉体的な疲労もそうだが、精神的な消耗が非常に大きい。未だに体の震えが収まらない。
視線を落とす。狼はピクリとも動く様子はない。どうやら本当に死んだみたいだ。
ー僕が殺したー
ゾワリと今更になって実感が迫る。先程まで生きていた存在、その命を今自分がこの手で奪ったのだ。さっきまでとはまた別の意味で自分の手が震えるのがわかる。
そして同時に悟った。この世界は戦わねば生きることができないのだと。
力が弱ければあっという間に強い者に殺され、強き者のみが生存を勝ち得ることができる。
戦いは嫌いだ。でも逃げているばかりではやがて殺される。生き残る為には強くなるしかない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それからしばらくの時間が過ぎた。僕は森で生き続けている。数えきれぬほどその命を狙われ、時に戦い、時に死にものぐるいで逃げ、生存するという事実を守り続けてきた。
何度も死にかけながら、頭と体、僕の全てをもって窮地を乗り越えてきた。
そして今やこの体も大きくなりその力も増している。心身ともにかなりの成長を遂げていた。
「ガッ!?ガウッ」
僕の進行方向にいた魔物がこちらをみて驚き、逃げるように退く。それも一体だけではなく、その場にいた魔物達のほとんどが一斉に道を開ける。
いつからだろうか、力をつけていく中である時からこのような反応をされることが増えてきた。本能で力の差を理解しているのだろう。
遠くから怯えたような目を向ける者や中には服従するかのような姿勢を見せる者もいる。
昼夜問わず襲われ続けた頃からは信じられないような光景。もちろんこれはほんの一部であって、未だ見境なく襲ってくる魔物も多いけど、戦い嫌いな僕としては無駄な戦いをすることなく、無意味に命が散らされる事がないのはいい事だと思う。
「…….戦闘、アッチカ」
遠くで戦闘の気配を捉える。おそらくまた何かが戦っているのだろう。普段であれば意に介することはないのに、今回だけはなぜか無視できない。どうにも気になってしまう。
不思議に思いながらもそちらへと足を向けた。
「くっ!下がっているんだ、ハイリヒ」
「アルバートル様!無茶です!」
戦いの気配がする方へ向かうと、そこでは人型の生き物と複数の魔物が戦闘を行っていた。魔物は小さな群れを作る四足歩行の魔物で、この森の中でもかなり強い部類にはいる。そして相手の人型の、たしかエルフとかいう若者2人はかなり消耗しているのが見て取れる。
大きいエルフが小さいエルフを後ろにかばうように立ち、魔物達が囲むように広がり先頭が最初に飛びかかっていく。
「うぉぉぉぉ!」
「アルバートル様!!」
「見テラレナイ」
その様子に体が勝手に動き双方の間へと割り込む。魔物達の攻撃を受け止める。
「オーガ!?なんでこんなところに」
僕の姿をみたエルフ達が叫んでいる。オーガ、そう、僕は人間達にとってはオーガと呼ばれる存在らしい。以前遭遇した人間が僕をみてそう呼んでいるのを聞いた。
だけど、そんな事に対して興味はない、僕は未だ寄ってくる魔物達を横目に睨む。
「……渇望」
「「「キャン!?」」」
魔物達が急に力が抜けたように突っ伏す。これが僕の力。少し前に瀕死の重傷を受けた際に手に入れたもので、相手の生力を奪う。
ついでに掴んでいた先頭の魔物を群に向けて投げる。それで魔物達は力の差を察し動きを止める。ひらりと腕を振ると一目散に逃げていった。
「貴様!止まれ!」
「よせ、ハイリヒ。……このオーガ、言葉を発していた。もしかして、理性があるのか?」
「…………」
「私はアルバートル、クラリアンテ。君は一体何者なんだ……?」
小さいエルフが剣を向けるが、大きいエルフがそれを制する。どうやらこちらは僕に殺意を向けていないようだ。
話かけて来ているようだが、それを無視して僕は森の奥へと戻っていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ふむ……」
「里へ戻りましょうアルバートル様、時期里長がこんなところにいては皆が心配します」
「それもそうだな」
ーーこの時はまだ誰も知らない。やがてこのオーガが大森林の魔物達を支配する『森王ラルフ』と呼ばれるようになる事を。
(幕間です!いつもとは違う視点で書いていたら思いの他時間が……汗
投稿開始から一年が経ちました!まさかここまで書き続けられるとは最初は思っていませんでした。これも読んでくれるみなさんのおかげです。これからもよろしくお願いします!)
0
お気に入りに追加
1,331
あなたにおすすめの小説

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。

前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる