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第5章 森王動乱
制言の魔族
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「では、先手はこの儂が頂こうぞ。〈水精の砲、細く束ねて打ち払え〉『水球散弾』……加え、『荊の園』」
エルフの里への魔物の襲撃、その首謀者を称する魔族バイサール。相対すはティナにロロノ、エルフ騎士団団長のシルヴィア・クラリアンテ、そしてエルフの里長ハイリヒ・バルバロイ。お互い睨み合って様子を伺う。
そんな中まず、里長が初撃を取る。
手を正面にかざし詠唱すると手に水球が現れる。そこから小さな水の弾丸が無数にバイサールに向けて放射される。さらに、バイサールの周囲の地面からトゲトゲしい茨が生え、一斉に襲いかかる。
「ふん、暗夜の剣」
全方位から迫る水の弾丸と茨、バイサールは鼻を鳴らし、懐から黒い刀身の小剣を抜く。小剣はくろい魔力に覆われている。
バイサールは抜いた小剣をぐるりと一周振るう。
溢れ出した魔力に飲まれ、水と茨がかき消される。
「流石やりおる。だが隙ありだ」
黒い魔力がバイサールの周囲を覆った瞬間、その背後に影。里長が魔法とスキルを使って攻撃すると同時に、木々を操り足場を生み、そこを伝ってバイサールのいる場まで駆け上がっていた。
不意打ちにバイサールの動きが弛緩する。里長の錫杖がその頭へと振り下ろされる。
だがバイサールの口は笑みを浮かべていた。
「汝に命ずる。"止まれ"」
ピタッ
「むっ!?」
突然、里長の体がとまる。杖を振り下ろす姿勢のまま、その姿はまるで空中に縫い付けられたかのようである。
「動、けぬ……ぐおっ」
「吹き飛べ」
空中で動きを止めた里長。死に体となったその体をバイサールの脚が蹴り抜く。
蹴りをモロに受けた里長の体は一直線に地上へと吹き飛び爆音を響かせる。
「里長様!!貴様よくも」
「次は貴様か?騎士団長」
「シルヴィアだけじゃないのです!」
「私たちもいますよ」
激昂したシルヴィアが、スキルによって里長が生み出した足場を一気に駆け上り、バイサールへと向かう。その後ろからティナとロロノも追う。
鎧を着ているとは思えないような軽やかさで木々を蹴り、肉薄する。その右手は腰に帯びた剣を握り、逆手はその剣の鞘を掴んでいる。
「抜剣術!」
片刃で反りのある、剣というよりは刀と言うべきその得物。シルヴィアがその刀を、接敵と共に抜き打つ。
抜剣術、居合術とも呼ばれる日本古来の武技。刀剣述の一つであり、元は起点となる抜き放ちの動作とそこから流れる二の太刀で敵を斬る。その動作を中心とした武術である。古来は秘術に近しいものであったが、近年では2次創作等でよく登場することで刀を使う技術の中でもそれなりに一般の知名度のある技術であろう。
ちなみに、シルヴィアの刀剣術は、シゲオ・ヨシダがエルフの里にもたらした知識の一つであり、それが長い歴史の中でエルフ族に浸透しながら少しずつ変質したものである。もはや、同じ刀剣術といえど本質は全く別の技へと昇華されていた。
そのお陰か、鎧姿に刀という、見る人が見れば異様極まりないと思える格好になったのだが。
それでもシルヴィアの刀剣術は熟練されており、魔力も併用した抜剣術の抜き打ち速度は瞬間的に音速にも迫り、その威力は、Aランクの魔物ですらも沈める程である。
必殺の意思を込め鞘から抜かれた刀が、バイサールへと迫る。
「汝に命ずる"外せ"」
「何!?」
自らに迫る刃に臆した様子すらなく、バイサールがシルヴィアを見据え、再び魔力の込められた声を発する。
すると、シルヴィアの攻撃がバイサールから逸れ、すぐ横の空を切る。完全に間合いの内であり、外れた わけではなく、シルヴィアが外した。自らの意思に反して動いた身体にシルヴィアが驚く。
そんなシルヴィアに今度は暗夜の剣が迫る。シルヴィアも二の太刀で迎撃せんとするが、初撃が外れた為体勢が崩れており、力がこもっていない。
ぶつかり合う双方の武器だが、すぐにシルヴィアが押し負ける。
「させないのです!」
「ちっ」
だがそこに、更に新たにロロノが横槍を入れる。シルヴィアを追ってきた勢いそのまま下から掬い上げるような一閃に、バイサールが舌打ち、シルヴィアを蹴りその反動で銀羽槍から逃れる。
更に追い討ちをかけるように精霊の炎が襲いかかるが、放たれた魔力弾によって相殺される。
落ちていくシルヴィアには目もくれず、ロロノへとその視線を移すバイサール。ロロノは既につぎの足場に着地し、もう一度突貫しようと構えている。
下からは天霊眼を光らせるティナが、炎球をいくつか空中に浮かべ、バイサールの隙を狙っている。
「獣人のガキに人間の女か……。汝に命ずる"味方を狙え"」
2人を確認したバイサールは、突撃をしようとしているロロノを見据えて『声』を放つ。
直後、ロロノが足場を蹴り突貫する。
しかしその矛先は敵であるバイサールではなく味方であるティナへと向けられている。
「ティナさま、体がかってになのです」
「ロロノっ!くっ」
向かってくるロロノにティナが慌てて保持していた聖炎を消す。そして剣を抜きロロノの攻撃をいなす。
しかし今や力ではロロノの方がかなり上を行っており、受け流しきれず、2人の体がぶつかる。
「2人一緒に落ちな!」
「きゃぁぁぁぁ」
「ああぁぁぁぁ」
たたらを踏む2人の元へ黒い羽を羽ばたかせ飛翔したバイサールがそのまま暗夜の剣を振るう。同時に剣から黒い魔力がときはなたれ、2人はなすすべなく飲み込まれた。
そのまま、地面へと叩きつけられる。
「はははははっ、思い知ったか」
「ぐぅ…………」
「つよい、のです」
なんとか立ち上がったティナとロロノだが、かなりのダメージを負っている。それはシルヴィアと里長も同様である。
対するそんな4人の姿を、未だ無傷のバイサールが見下ろして嗤う。
「この俺バイサール様の命令には誰も逆らうことができない。それが俺様のユニークスキル『制言』だ。わかるか?俺様とお前らとではそもそもの格が違うんだよ、お前らごときがいくら集まろうと俺様には攻撃1つ当てる事すら出来ない」
圧倒的、そうとしか形容することのできない状況。他者の行動を、本人の意思に関係なく指向するスキル「制言」その力の前にはなすすべなく操られるしかない。
「何という……」
「これが、魔族の力なのか……」
里長とシルヴィアがつぶやく。そこには明らかな怖れが含まれていた。
「それでも、あの者を倒さねばエルフの里は」
「勝つしかないのです」
「お主達……」
圧倒的力の差を見せつけられてなお、ティナとロロノの目には諦観は見られない。むしろ一層の戦意すら見受けられる。
その姿を見せつけられて、里長達も思うものがあったのだろう。再び強い意思がこもった目でバイサールへ向ける。
「ほう?まだやる気か。ならば完膚なきまでに貴様らを叩きのめしてやろう。ーー我が『制言は絶対だ」
(ふと思ったのですが、隆人くんとティナ達って主敵との戦闘時別行動しがちですよね、アルラウネ戦然り、竜種の群れ然り。特に狙って離している訳ではないんですけど)
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「ふん、暗夜の剣」
全方位から迫る水の弾丸と茨、バイサールは鼻を鳴らし、懐から黒い刀身の小剣を抜く。小剣はくろい魔力に覆われている。
バイサールは抜いた小剣をぐるりと一周振るう。
溢れ出した魔力に飲まれ、水と茨がかき消される。
「流石やりおる。だが隙ありだ」
黒い魔力がバイサールの周囲を覆った瞬間、その背後に影。里長が魔法とスキルを使って攻撃すると同時に、木々を操り足場を生み、そこを伝ってバイサールのいる場まで駆け上がっていた。
不意打ちにバイサールの動きが弛緩する。里長の錫杖がその頭へと振り下ろされる。
だがバイサールの口は笑みを浮かべていた。
「汝に命ずる。"止まれ"」
ピタッ
「むっ!?」
突然、里長の体がとまる。杖を振り下ろす姿勢のまま、その姿はまるで空中に縫い付けられたかのようである。
「動、けぬ……ぐおっ」
「吹き飛べ」
空中で動きを止めた里長。死に体となったその体をバイサールの脚が蹴り抜く。
蹴りをモロに受けた里長の体は一直線に地上へと吹き飛び爆音を響かせる。
「里長様!!貴様よくも」
「次は貴様か?騎士団長」
「シルヴィアだけじゃないのです!」
「私たちもいますよ」
激昂したシルヴィアが、スキルによって里長が生み出した足場を一気に駆け上り、バイサールへと向かう。その後ろからティナとロロノも追う。
鎧を着ているとは思えないような軽やかさで木々を蹴り、肉薄する。その右手は腰に帯びた剣を握り、逆手はその剣の鞘を掴んでいる。
「抜剣術!」
片刃で反りのある、剣というよりは刀と言うべきその得物。シルヴィアがその刀を、接敵と共に抜き打つ。
抜剣術、居合術とも呼ばれる日本古来の武技。刀剣述の一つであり、元は起点となる抜き放ちの動作とそこから流れる二の太刀で敵を斬る。その動作を中心とした武術である。古来は秘術に近しいものであったが、近年では2次創作等でよく登場することで刀を使う技術の中でもそれなりに一般の知名度のある技術であろう。
ちなみに、シルヴィアの刀剣術は、シゲオ・ヨシダがエルフの里にもたらした知識の一つであり、それが長い歴史の中でエルフ族に浸透しながら少しずつ変質したものである。もはや、同じ刀剣術といえど本質は全く別の技へと昇華されていた。
そのお陰か、鎧姿に刀という、見る人が見れば異様極まりないと思える格好になったのだが。
それでもシルヴィアの刀剣術は熟練されており、魔力も併用した抜剣術の抜き打ち速度は瞬間的に音速にも迫り、その威力は、Aランクの魔物ですらも沈める程である。
必殺の意思を込め鞘から抜かれた刀が、バイサールへと迫る。
「汝に命ずる"外せ"」
「何!?」
自らに迫る刃に臆した様子すらなく、バイサールがシルヴィアを見据え、再び魔力の込められた声を発する。
すると、シルヴィアの攻撃がバイサールから逸れ、すぐ横の空を切る。完全に間合いの内であり、外れた わけではなく、シルヴィアが外した。自らの意思に反して動いた身体にシルヴィアが驚く。
そんなシルヴィアに今度は暗夜の剣が迫る。シルヴィアも二の太刀で迎撃せんとするが、初撃が外れた為体勢が崩れており、力がこもっていない。
ぶつかり合う双方の武器だが、すぐにシルヴィアが押し負ける。
「させないのです!」
「ちっ」
だがそこに、更に新たにロロノが横槍を入れる。シルヴィアを追ってきた勢いそのまま下から掬い上げるような一閃に、バイサールが舌打ち、シルヴィアを蹴りその反動で銀羽槍から逃れる。
更に追い討ちをかけるように精霊の炎が襲いかかるが、放たれた魔力弾によって相殺される。
落ちていくシルヴィアには目もくれず、ロロノへとその視線を移すバイサール。ロロノは既につぎの足場に着地し、もう一度突貫しようと構えている。
下からは天霊眼を光らせるティナが、炎球をいくつか空中に浮かべ、バイサールの隙を狙っている。
「獣人のガキに人間の女か……。汝に命ずる"味方を狙え"」
2人を確認したバイサールは、突撃をしようとしているロロノを見据えて『声』を放つ。
直後、ロロノが足場を蹴り突貫する。
しかしその矛先は敵であるバイサールではなく味方であるティナへと向けられている。
「ティナさま、体がかってになのです」
「ロロノっ!くっ」
向かってくるロロノにティナが慌てて保持していた聖炎を消す。そして剣を抜きロロノの攻撃をいなす。
しかし今や力ではロロノの方がかなり上を行っており、受け流しきれず、2人の体がぶつかる。
「2人一緒に落ちな!」
「きゃぁぁぁぁ」
「ああぁぁぁぁ」
たたらを踏む2人の元へ黒い羽を羽ばたかせ飛翔したバイサールがそのまま暗夜の剣を振るう。同時に剣から黒い魔力がときはなたれ、2人はなすすべなく飲み込まれた。
そのまま、地面へと叩きつけられる。
「はははははっ、思い知ったか」
「ぐぅ…………」
「つよい、のです」
なんとか立ち上がったティナとロロノだが、かなりのダメージを負っている。それはシルヴィアと里長も同様である。
対するそんな4人の姿を、未だ無傷のバイサールが見下ろして嗤う。
「この俺バイサール様の命令には誰も逆らうことができない。それが俺様のユニークスキル『制言』だ。わかるか?俺様とお前らとではそもそもの格が違うんだよ、お前らごときがいくら集まろうと俺様には攻撃1つ当てる事すら出来ない」
圧倒的、そうとしか形容することのできない状況。他者の行動を、本人の意思に関係なく指向するスキル「制言」その力の前にはなすすべなく操られるしかない。
「何という……」
「これが、魔族の力なのか……」
里長とシルヴィアがつぶやく。そこには明らかな怖れが含まれていた。
「それでも、あの者を倒さねばエルフの里は」
「勝つしかないのです」
「お主達……」
圧倒的力の差を見せつけられてなお、ティナとロロノの目には諦観は見られない。むしろ一層の戦意すら見受けられる。
その姿を見せつけられて、里長達も思うものがあったのだろう。再び強い意思がこもった目でバイサールへ向ける。
「ほう?まだやる気か。ならば完膚なきまでに貴様らを叩きのめしてやろう。ーー我が『制言は絶対だ」
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