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第5章 森王動乱
暴力に抗う
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隆人が魔法によって草原地帯をまるごと荒地へ変えてから数刻後、魔物の一団とエルフ騎士団が遂に衝突した。
より正確にいえばエルフ達が陣取る地帯に魔物が足を踏み入れた、だが。
隆人の魔法によって半数近くが削られた魔物達であったが、なおその数が膨大である事は変わりなく、進軍の勢いに衰えは見られなかった。その頭であるオーガーー森王ラルフがその魔法を真っ向から受けて健在であった事も理由にあるだろう。
圧倒的な力によって統制されただけの無我の集団は頭の意思に従い進むのみ。仲間(と思っているのかは置いておくとして)がいくら損耗しようと、彼らはラルフが倒されるか、最後の一体までその命が絶えない限り止まる事はない。
だが、エルフ達とてこのままやすやすと自らの里を魔物に蹂躙させることは許容できない。全霊を持って迎撃する。
草木の間を縫って仕掛けられた罠の数々が魔物達の足を止め、隠れたエルフ達が動きの止まった魔物達に魔法と矢による攻撃を行う。敵の中にはBランクにも届く、本来格上の魔物も幾らかいたが、動きを封じた上での一方的な奇襲という戦法を取ることで力の差を活かさせずに押し切った。
そして奇襲の網をくぐり抜けた魔物達をその後ろに陣取った騎士団本隊が防ぐ。
「陣形を整えろ!隙を作ればすぐに物量でそこを突かれる、俺たちが崩されれば奴らは一瞬で里にたどり着くぞ!団長達遊撃部隊がボスのオーガを倒すまで、なんとしても時間を稼ぐ」
エルフの本隊から男の声が響く、彼の名はカイルク・バルバロイ。エルフ騎士団の副団長である。
団長であるシルヴィアは先程の魔法を目撃したのち、そのまま隆人の回復と共に遊撃部隊を編成しラルフの討伐へと出た。そのため現在この戦線の実質的なリーダーは彼である。
「副団長!左翼側で多数の魔物が出現。遠隔攻撃と罠が機能しなんとか抑えていますが、かなり厳しい状況との連絡が」
「わかった。第3、4隊を左翼に向かわせろ、彼らの持ち場はまだ少し余裕がある。3、4隊が抜けても問題なく対応可能だろう」
「了解しました!すぐに」
カイルクは副団長だけでなく参謀役も担っており、騎士団の作戦立案や指揮を行なっている。だからこそシルヴィアの代わりにここにいるのであり、状況の変化に応じて素早く対応し騎士団を動かしていく。
「うわぁぁぁぁぁ!」
「何事だ」
「Aランクが現れました!レッドリザードマンにダースウルフェンまで」
「っ!今向かう」
報告と同時に、前衛部隊の一部から炎が上がる。
そしてエルフの騎士数人が宙を舞い、竜の頭に人の体をした魔物が姿をあらわす。その後ろからバチバチと冷気を纏った大きな狼も姿を見せる。
竜人の方はレッドリザードマン、名前の通りリザードマン種の魔物で竜燐の防御力と高い素早さ、更に強力な火炎までも使いこなす。ダースウルフェンは鋭い爪や牙で生半可な守りは紙のように切り裂く。大迷宮の85層で隆人達が出会った水色の巨狼と同じ魔物で、氷魔法を使いこなす。どちらもAランクとしては下位とはいえ、高い知性を持ち、本来は大森林の奥地にのみ生息し滅多に現れない脅威的な魔物である。
「ガウァァァ」
「させるか!」
レッドリザードマンが大きく息を吸い込み、再び火炎の息攻撃を行おうとする。それを察知したカイルクは加速し、懐から小袋を取り出し、握り破いてから投げつける。
小袋の中には粉末状の物が入っており、それがレッドリザードマンの前に散らばる。息を吸い込んでいたレッドリザードマンはその粉塵も吸い込んでしまい異物の侵入に苦しみ悶え、直後その口が小爆発する。
粉末には刺激的な成分が含まれていたのか、巻き込まれたダースウルフェンも苦しげ似呻く。
レッドリザードマンが大きな隙を見せたところでカイルクがさらに加速し急接近、両手に短剣を抜きそのまま斬りかかる。
カイルクが狙うは関節部、いかに硬い鱗に覆われていても、関節部は機動上他の部位より脆くなる。低空で駆け抜けたカイルクは素早くレッドリザードマンの足の関節部を切る。
「ギャォォォ」
傷自体は浅いが、たしかに関節部に切り込みが入り、痛みでレッドリザードマンが悲鳴をあげる。
だがその頃にはすでにカイルクはその場から退避している。
一撃離脱。見事な動きで敵を翻弄するカイルクが魔物から距離を取りながら叫ぶ。
「未だ!掃射!」
待機していた遠隔攻撃部隊がカイルクの命に応えて、一斉に魔法と矢を放つ。
様々な属性の魔法と魔力の込められた矢が飛びレッドリザードマン達へと殺到し、着弾。爆風が吹き荒れる。1つ1つの威力は低くともこれだけの密度濃度である。確かな手応えを感じる。
「ガゥァァ」
「しまった!」
だがそんな爆風の中を突っ切るように迫ってくる影が1つ。ダースウルフェンの姿である。
粉末によって一時的に動きが衰えたダースウルフェンだがすぐに回復し、先程の一斉掃射は回避、とまではいかなくとも、直撃は避けたようである。
身体は傷だらけではあるがその動きに弱りは感じられない。吠え声をあげ、一連の動作と爆風によって空中で死に体となったカイルクへと飛びかかる。
「〈水精の縄、邪を縛り封じる鎖〉『水縛』!」
「ガァッ!?」
鋭く光る爪が無残にもカイルクの体を引き裂く、前にどこからか水の縄が出現し、ダースウルフェンの体をその場に縛り付ける。
「〈水精の剣、彷徨う者を断つ矛と成せ〉『水刃』」
自らを縛る水の縄を破ろうとダースウルフェンが暴れるが既に弱っている上にその魔法はかなり強力であり、抜け出すことができない。
そして飛んできた水の刃によって首が切断され、動きを止めた。
「この魔法は……」
「間一髪のところであったようだな、カイルク」
ダースウルフェンの動きを止めた魔法、そしてトドメを刺した魔法、カイルクがその使用者に気がつき、振り向く。
「お爺……里長様!」
魔法の主はエルフの里の里長であった。そして里長はカイルクの祖父でもあった。
「なぜここにいらっしゃるのですか!里はどうされたのですか?団長が遊撃部隊にいる今、里長様まで里を離れられては」
「落ち着け、カイルク。里は大丈夫だ。結界もあるし、騎士団も何人か配置してある。今は緊急時だ。儂が中でじっとしているわけにもいかないて」
おそらく、劣勢を悟った里長が悩んだ末にこちらへと出向いてきたのであろう。そのおかげで結果的にカイルクは命を救われたのだが、あまり強く言うことはできない。
そして、里長が戦力として強大であるのもまた事実であった。
「しかし貴方に何かあっては……。くれぐれもお気をつけてください」
「わかっておる。だが儂もまだまだこのくらいの魔物達には遅れは取らんよ」
そう言ってついていた杖を持ち上げ振るう。水球がいくつか生まれ、奇襲部隊が撃ち損じた他の魔物
を貫き落とす。
里長の参戦によって、単体での強力な戦力が1つ増えた事はかなり大きい。撃ち漏らしや時折姿を見せる強力な個体へと対抗できる手段と速度が増えたのだ。
しかしそれでも戦力差は歴然で、少しずつではあるがエルフ達の陣が後退し始める。
(団長、リュート殿、急いでくれ。こちらもそう長くは持ちこたえられそうにない)
(老戦士みたいに年老いた今でも現役で強い老人ってのが結構好みなキャラだったりします。なんだか不思議なかっこよさがありますよね)
より正確にいえばエルフ達が陣取る地帯に魔物が足を踏み入れた、だが。
隆人の魔法によって半数近くが削られた魔物達であったが、なおその数が膨大である事は変わりなく、進軍の勢いに衰えは見られなかった。その頭であるオーガーー森王ラルフがその魔法を真っ向から受けて健在であった事も理由にあるだろう。
圧倒的な力によって統制されただけの無我の集団は頭の意思に従い進むのみ。仲間(と思っているのかは置いておくとして)がいくら損耗しようと、彼らはラルフが倒されるか、最後の一体までその命が絶えない限り止まる事はない。
だが、エルフ達とてこのままやすやすと自らの里を魔物に蹂躙させることは許容できない。全霊を持って迎撃する。
草木の間を縫って仕掛けられた罠の数々が魔物達の足を止め、隠れたエルフ達が動きの止まった魔物達に魔法と矢による攻撃を行う。敵の中にはBランクにも届く、本来格上の魔物も幾らかいたが、動きを封じた上での一方的な奇襲という戦法を取ることで力の差を活かさせずに押し切った。
そして奇襲の網をくぐり抜けた魔物達をその後ろに陣取った騎士団本隊が防ぐ。
「陣形を整えろ!隙を作ればすぐに物量でそこを突かれる、俺たちが崩されれば奴らは一瞬で里にたどり着くぞ!団長達遊撃部隊がボスのオーガを倒すまで、なんとしても時間を稼ぐ」
エルフの本隊から男の声が響く、彼の名はカイルク・バルバロイ。エルフ騎士団の副団長である。
団長であるシルヴィアは先程の魔法を目撃したのち、そのまま隆人の回復と共に遊撃部隊を編成しラルフの討伐へと出た。そのため現在この戦線の実質的なリーダーは彼である。
「副団長!左翼側で多数の魔物が出現。遠隔攻撃と罠が機能しなんとか抑えていますが、かなり厳しい状況との連絡が」
「わかった。第3、4隊を左翼に向かわせろ、彼らの持ち場はまだ少し余裕がある。3、4隊が抜けても問題なく対応可能だろう」
「了解しました!すぐに」
カイルクは副団長だけでなく参謀役も担っており、騎士団の作戦立案や指揮を行なっている。だからこそシルヴィアの代わりにここにいるのであり、状況の変化に応じて素早く対応し騎士団を動かしていく。
「うわぁぁぁぁぁ!」
「何事だ」
「Aランクが現れました!レッドリザードマンにダースウルフェンまで」
「っ!今向かう」
報告と同時に、前衛部隊の一部から炎が上がる。
そしてエルフの騎士数人が宙を舞い、竜の頭に人の体をした魔物が姿をあらわす。その後ろからバチバチと冷気を纏った大きな狼も姿を見せる。
竜人の方はレッドリザードマン、名前の通りリザードマン種の魔物で竜燐の防御力と高い素早さ、更に強力な火炎までも使いこなす。ダースウルフェンは鋭い爪や牙で生半可な守りは紙のように切り裂く。大迷宮の85層で隆人達が出会った水色の巨狼と同じ魔物で、氷魔法を使いこなす。どちらもAランクとしては下位とはいえ、高い知性を持ち、本来は大森林の奥地にのみ生息し滅多に現れない脅威的な魔物である。
「ガウァァァ」
「させるか!」
レッドリザードマンが大きく息を吸い込み、再び火炎の息攻撃を行おうとする。それを察知したカイルクは加速し、懐から小袋を取り出し、握り破いてから投げつける。
小袋の中には粉末状の物が入っており、それがレッドリザードマンの前に散らばる。息を吸い込んでいたレッドリザードマンはその粉塵も吸い込んでしまい異物の侵入に苦しみ悶え、直後その口が小爆発する。
粉末には刺激的な成分が含まれていたのか、巻き込まれたダースウルフェンも苦しげ似呻く。
レッドリザードマンが大きな隙を見せたところでカイルクがさらに加速し急接近、両手に短剣を抜きそのまま斬りかかる。
カイルクが狙うは関節部、いかに硬い鱗に覆われていても、関節部は機動上他の部位より脆くなる。低空で駆け抜けたカイルクは素早くレッドリザードマンの足の関節部を切る。
「ギャォォォ」
傷自体は浅いが、たしかに関節部に切り込みが入り、痛みでレッドリザードマンが悲鳴をあげる。
だがその頃にはすでにカイルクはその場から退避している。
一撃離脱。見事な動きで敵を翻弄するカイルクが魔物から距離を取りながら叫ぶ。
「未だ!掃射!」
待機していた遠隔攻撃部隊がカイルクの命に応えて、一斉に魔法と矢を放つ。
様々な属性の魔法と魔力の込められた矢が飛びレッドリザードマン達へと殺到し、着弾。爆風が吹き荒れる。1つ1つの威力は低くともこれだけの密度濃度である。確かな手応えを感じる。
「ガゥァァ」
「しまった!」
だがそんな爆風の中を突っ切るように迫ってくる影が1つ。ダースウルフェンの姿である。
粉末によって一時的に動きが衰えたダースウルフェンだがすぐに回復し、先程の一斉掃射は回避、とまではいかなくとも、直撃は避けたようである。
身体は傷だらけではあるがその動きに弱りは感じられない。吠え声をあげ、一連の動作と爆風によって空中で死に体となったカイルクへと飛びかかる。
「〈水精の縄、邪を縛り封じる鎖〉『水縛』!」
「ガァッ!?」
鋭く光る爪が無残にもカイルクの体を引き裂く、前にどこからか水の縄が出現し、ダースウルフェンの体をその場に縛り付ける。
「〈水精の剣、彷徨う者を断つ矛と成せ〉『水刃』」
自らを縛る水の縄を破ろうとダースウルフェンが暴れるが既に弱っている上にその魔法はかなり強力であり、抜け出すことができない。
そして飛んできた水の刃によって首が切断され、動きを止めた。
「この魔法は……」
「間一髪のところであったようだな、カイルク」
ダースウルフェンの動きを止めた魔法、そしてトドメを刺した魔法、カイルクがその使用者に気がつき、振り向く。
「お爺……里長様!」
魔法の主はエルフの里の里長であった。そして里長はカイルクの祖父でもあった。
「なぜここにいらっしゃるのですか!里はどうされたのですか?団長が遊撃部隊にいる今、里長様まで里を離れられては」
「落ち着け、カイルク。里は大丈夫だ。結界もあるし、騎士団も何人か配置してある。今は緊急時だ。儂が中でじっとしているわけにもいかないて」
おそらく、劣勢を悟った里長が悩んだ末にこちらへと出向いてきたのであろう。そのおかげで結果的にカイルクは命を救われたのだが、あまり強く言うことはできない。
そして、里長が戦力として強大であるのもまた事実であった。
「しかし貴方に何かあっては……。くれぐれもお気をつけてください」
「わかっておる。だが儂もまだまだこのくらいの魔物達には遅れは取らんよ」
そう言ってついていた杖を持ち上げ振るう。水球がいくつか生まれ、奇襲部隊が撃ち損じた他の魔物
を貫き落とす。
里長の参戦によって、単体での強力な戦力が1つ増えた事はかなり大きい。撃ち漏らしや時折姿を見せる強力な個体へと対抗できる手段と速度が増えたのだ。
しかしそれでも戦力差は歴然で、少しずつではあるがエルフ達の陣が後退し始める。
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