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第5章 森王動乱
魔力転化
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「魔物の軍勢が進行を開始しました」
エルフの里が魔物の一団による奇襲を受け、隆人達の手によって守られてから数日が経った頃、魔物達を見張っていたエルフ別働隊の1人から連絡が届いた。
発見されて以降も規模が肥大するのみで動きのなかった魔物が遂にエルフの里に向けて動き出したのだ。
その報告を受けた里は俄かにざわめき立つ。騎士団長であるシルヴィアが苦い顔をするがその中には戦意も滾らせている。
「やっとだな、現在のやつらの規模と速度は」
「はっ!監視部隊の翡翠眼で判別できる限り、魔物達はその数を事前の予想を大きく上回る7万程に増やし進行を始めた模様。だがそれだけの規模の混成軍となると流石に進行速度も低下するようで、里に奴らが辿り着くのは明朝から昼頃になると予想されるとのことです!」
「思ったより時間に余裕があるな。一般民達の避難と兵の設置、あまり急ぐ必要はなかったか」
魔物が集結しているのが発見されてから里では着々と開戦に向けた準備が進んでいた。里に住む非戦闘民は非常用の壕へと避難させ、敵軍の向かってくる道中に騎士団を小隊単位で配備した。ゲリラ戦法で魔物達の数を減らすと同時に足を止めさせる。
いつ魔物達が動き出すか不明だった為、急ぎ進められたが、徒労であったと愚痴をこぼす。
「まぁ手遅れになるよりはマシだからね」
「リュート殿達か、確かにその通りであるな。それよりも、開戦の時がきたようだ」
「いよいよですね、リュート様」
「ロロノ頑張るのです!」
ティナとロロノがシルヴィアと同様に戦意を見せる。エルフの里に来てから今か今かと待ちぼうけを受けたのもあってか気合十分といった感じである。
「それで、俺たちは何をしたらいいのかな?」
「お主達には敵の頭、魔物達を統率する主を倒してもらいたい」
隆人が代表して訪ねる。3人程ではないが隆人も戦いを前に、顔つきや集中力を高めて戦闘モードである。
そんな隆人に、奥からきた里長が答える。
「例の魔物だよね?群れにはもう戻っているのかな?」
「はい、先程魔物の進軍を確認した際、群れの中央に膨大な魔力反応を感知しました。強力な個体が混じる群れの中でも一際目立つあの魔力。恐らくあれが群れを統率しているオーガであると思われます」
続く隆人の問いに、今度は報告にきた騎士の1人が答える。オーガの淘汰種、数百年を生きる魔物で隆人達が戦う相手、その姿は今群の中央にあるらしい。
「お主達には、我らが魔物達の足止めをし注意を引きつけている間にその魔物を倒して欲しいのだ。正直、我らエルフの力だけでは7万もの魔物を打ち倒すのは到底不可能だ、残る唯一の方法は群の頭を直接討つことだ、指揮官がいなくなれば魔物の群れは確実に崩れる。だが、その頭であるオーガは強力過ぎる、かの者を倒せるとしたらお主達しかおらんのだ。危険とは思うが、頼む」
「わかったよ。元々そのつもりだったからね」
里長の話に隆人は躊躇なく頷く、依頼を受けた時点で既に危険は理解していたし、そのオーガと戦うことになるであろうこともわかっていた。今更である。
「ただ、そうなると俺たちの仕事は戦況が進んでからになりそうだね。しばらくは他のエルフ達と一緒に群れの魔物達と戦うことにしようか」
「それは助かります!しかし魔物達が大森林の木々が深い地域に入るのにはしばらく時間がかかりそうなのです。現在奴らは比較的草丈の低い草原地帯を進んでおります」
数で大きく劣るエルフ族の戦法は散発的なゲリラ戦であり、遮蔽物のない場所は不適である。そのような場所で攻撃を仕掛けようものなら敵に微量な被害を与えるだけですぐさま標的にされ、そのまま数の暴力で蹂躙されるであろう。
それゆえにこちらへ向かってきている一団にエルフ達は歯がゆくも手出し出来ずにいた。
そんな話を聞いた隆人は、何やら思案するような仕草を見せる。
「草原地帯に多数の敵、か……そうだ。どこかその草原地帯を上から見下ろせる高台とかってないかな?」
「高台か?……監視役をしている第3分隊のいる場所辺りは少し高地のようになっていて、草原地帯を視界に収めることができるはずだが」
「よし、じゃあそこに案内してもらえるかな?せっかくだから早速一仕事してみようと思ってね」
何か思いついたような隆人に、シルヴィアが不思議そうな顔で答える。そして目的の場所へと案内する事にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ここだ、ここから草原地帯が見渡せる」
「本当だね。おっと、あれが魔物の本陣だね。確かにとんでもない数だ」
「あれだけの数の魔物、初めて見ました」
案内された高地から草原地帯を見下ろす。そこには確かに大量の魔物達がゆっくりと前進していた。草原地帯もかなり広大ではあるのだが、その数を前にするとやや窮屈にすら思えてしまう。
そして魔物達の進軍する先には草原地帯が途切れるように深い木々が生い茂る地帯がある。おそらくそこにエルフの騎士達が待機しているのであろう。
「シルヴィア、草原地帯にはエルフの騎士達はいないんだよね?」
「ああ。騎士団の本隊は森の深いところに散らばるようにして展開している。監視役の者達も草原地帯より遠くにいた者達は本隊に合流が済んでいる。
「よかった。なら心置きなくやれるね」
そう言って隆人が魔力を高め始める。
「まさか、ここからあの草原地帯に魔法を打つ気か?あれだけの範囲にいる魔物に1つ2つの魔法では影響すらないし、ここからでは距離もあり過ぎる。魔力の無駄遣いだぞ」
視認できる距離と言っても高台から魔物達の草原地帯はそれなりに距離があり、魔物の群も広域に広がっている。魔法を使っても大した効果はないであろう。
しかし隆人は不敵に笑う。
「まぁ、見ててよ。『身体強化』」
発動句と共に隆人が身体強化を発動する。オーラが吹き出し、隆人の身体から力がみなぎる。
だが、この状況で身体能力を上げた隆人に、ティナとロロノは疑問符を浮かべる。
「我が血肉よ一時の魔へ転ぜよ。派生『転魔』」
そんな2人をよそに隆人が更に言葉を紡ぐ。同時に隆人の様子が変わった。
全身から溢れるオーラが消え、力のみなぎっていた肉体も元に、いや元の隆人よりも圧力を感じない。
だが逆に隆人の魔力はこれまでと比べようもないほどに高まっている。
「これが身体強化の派生の1つ、『転魔』。身体能力を魔力へと変えるスキルだよ。発動中は身体能力が大幅に低下する欠点もあるんだけど」
隆人が発動したスキルは身体強化スキルの1つでありながら身体能力を犠牲に魔力を高めるという本来の目的の真逆をいくスキルである。
身体強化派生 転魔 消費MP +100%
発動句「転魔」
身体強化の派生スキル。追加でMPを消費し
使用可能
強化される身体能力をMNDへと転換する。
このスキル使用中及び使用後一定時間MND
を除く他のステータスは低下する
使用後一定時間同スキル及び他の身体強化派
生スキル使用不可
「な、何という……」
「すごいですリュート様!」
「ビリビリするのです」
だがそれは事実として隆人の元より高い魔力を更に高めるものであり、翡翠眼によって対象の力の一端を見抜くシルヴィアと天霊眼によって魔力を視ることができるティナに衝撃を与えるものであった。
そのような眼を持たぬロロノですら何かを感じたようであった。
溢れ出す魔力を隆人が解放する。目標である魔物の群れを遠くに見据え一歩踏み出した。
「さぁ、開戦の狼煙だよ!一発景気のいいやつ行こうか」
(隆人の身体強化の新しい派生が初登場です。と言っても名称は最初期から出ているのですが……そしてまだ登場していないスキルがある……汗)
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発見されて以降も規模が肥大するのみで動きのなかった魔物が遂にエルフの里に向けて動き出したのだ。
その報告を受けた里は俄かにざわめき立つ。騎士団長であるシルヴィアが苦い顔をするがその中には戦意も滾らせている。
「やっとだな、現在のやつらの規模と速度は」
「はっ!監視部隊の翡翠眼で判別できる限り、魔物達はその数を事前の予想を大きく上回る7万程に増やし進行を始めた模様。だがそれだけの規模の混成軍となると流石に進行速度も低下するようで、里に奴らが辿り着くのは明朝から昼頃になると予想されるとのことです!」
「思ったより時間に余裕があるな。一般民達の避難と兵の設置、あまり急ぐ必要はなかったか」
魔物が集結しているのが発見されてから里では着々と開戦に向けた準備が進んでいた。里に住む非戦闘民は非常用の壕へと避難させ、敵軍の向かってくる道中に騎士団を小隊単位で配備した。ゲリラ戦法で魔物達の数を減らすと同時に足を止めさせる。
いつ魔物達が動き出すか不明だった為、急ぎ進められたが、徒労であったと愚痴をこぼす。
「まぁ手遅れになるよりはマシだからね」
「リュート殿達か、確かにその通りであるな。それよりも、開戦の時がきたようだ」
「いよいよですね、リュート様」
「ロロノ頑張るのです!」
ティナとロロノがシルヴィアと同様に戦意を見せる。エルフの里に来てから今か今かと待ちぼうけを受けたのもあってか気合十分といった感じである。
「それで、俺たちは何をしたらいいのかな?」
「お主達には敵の頭、魔物達を統率する主を倒してもらいたい」
隆人が代表して訪ねる。3人程ではないが隆人も戦いを前に、顔つきや集中力を高めて戦闘モードである。
そんな隆人に、奥からきた里長が答える。
「例の魔物だよね?群れにはもう戻っているのかな?」
「はい、先程魔物の進軍を確認した際、群れの中央に膨大な魔力反応を感知しました。強力な個体が混じる群れの中でも一際目立つあの魔力。恐らくあれが群れを統率しているオーガであると思われます」
続く隆人の問いに、今度は報告にきた騎士の1人が答える。オーガの淘汰種、数百年を生きる魔物で隆人達が戦う相手、その姿は今群の中央にあるらしい。
「お主達には、我らが魔物達の足止めをし注意を引きつけている間にその魔物を倒して欲しいのだ。正直、我らエルフの力だけでは7万もの魔物を打ち倒すのは到底不可能だ、残る唯一の方法は群の頭を直接討つことだ、指揮官がいなくなれば魔物の群れは確実に崩れる。だが、その頭であるオーガは強力過ぎる、かの者を倒せるとしたらお主達しかおらんのだ。危険とは思うが、頼む」
「わかったよ。元々そのつもりだったからね」
里長の話に隆人は躊躇なく頷く、依頼を受けた時点で既に危険は理解していたし、そのオーガと戦うことになるであろうこともわかっていた。今更である。
「ただ、そうなると俺たちの仕事は戦況が進んでからになりそうだね。しばらくは他のエルフ達と一緒に群れの魔物達と戦うことにしようか」
「それは助かります!しかし魔物達が大森林の木々が深い地域に入るのにはしばらく時間がかかりそうなのです。現在奴らは比較的草丈の低い草原地帯を進んでおります」
数で大きく劣るエルフ族の戦法は散発的なゲリラ戦であり、遮蔽物のない場所は不適である。そのような場所で攻撃を仕掛けようものなら敵に微量な被害を与えるだけですぐさま標的にされ、そのまま数の暴力で蹂躙されるであろう。
それゆえにこちらへ向かってきている一団にエルフ達は歯がゆくも手出し出来ずにいた。
そんな話を聞いた隆人は、何やら思案するような仕草を見せる。
「草原地帯に多数の敵、か……そうだ。どこかその草原地帯を上から見下ろせる高台とかってないかな?」
「高台か?……監視役をしている第3分隊のいる場所辺りは少し高地のようになっていて、草原地帯を視界に収めることができるはずだが」
「よし、じゃあそこに案内してもらえるかな?せっかくだから早速一仕事してみようと思ってね」
何か思いついたような隆人に、シルヴィアが不思議そうな顔で答える。そして目的の場所へと案内する事にした。
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「ここだ、ここから草原地帯が見渡せる」
「本当だね。おっと、あれが魔物の本陣だね。確かにとんでもない数だ」
「あれだけの数の魔物、初めて見ました」
案内された高地から草原地帯を見下ろす。そこには確かに大量の魔物達がゆっくりと前進していた。草原地帯もかなり広大ではあるのだが、その数を前にするとやや窮屈にすら思えてしまう。
そして魔物達の進軍する先には草原地帯が途切れるように深い木々が生い茂る地帯がある。おそらくそこにエルフの騎士達が待機しているのであろう。
「シルヴィア、草原地帯にはエルフの騎士達はいないんだよね?」
「ああ。騎士団の本隊は森の深いところに散らばるようにして展開している。監視役の者達も草原地帯より遠くにいた者達は本隊に合流が済んでいる。
「よかった。なら心置きなくやれるね」
そう言って隆人が魔力を高め始める。
「まさか、ここからあの草原地帯に魔法を打つ気か?あれだけの範囲にいる魔物に1つ2つの魔法では影響すらないし、ここからでは距離もあり過ぎる。魔力の無駄遣いだぞ」
視認できる距離と言っても高台から魔物達の草原地帯はそれなりに距離があり、魔物の群も広域に広がっている。魔法を使っても大した効果はないであろう。
しかし隆人は不敵に笑う。
「まぁ、見ててよ。『身体強化』」
発動句と共に隆人が身体強化を発動する。オーラが吹き出し、隆人の身体から力がみなぎる。
だが、この状況で身体能力を上げた隆人に、ティナとロロノは疑問符を浮かべる。
「我が血肉よ一時の魔へ転ぜよ。派生『転魔』」
そんな2人をよそに隆人が更に言葉を紡ぐ。同時に隆人の様子が変わった。
全身から溢れるオーラが消え、力のみなぎっていた肉体も元に、いや元の隆人よりも圧力を感じない。
だが逆に隆人の魔力はこれまでと比べようもないほどに高まっている。
「これが身体強化の派生の1つ、『転魔』。身体能力を魔力へと変えるスキルだよ。発動中は身体能力が大幅に低下する欠点もあるんだけど」
隆人が発動したスキルは身体強化スキルの1つでありながら身体能力を犠牲に魔力を高めるという本来の目的の真逆をいくスキルである。
身体強化派生 転魔 消費MP +100%
発動句「転魔」
身体強化の派生スキル。追加でMPを消費し
使用可能
強化される身体能力をMNDへと転換する。
このスキル使用中及び使用後一定時間MND
を除く他のステータスは低下する
使用後一定時間同スキル及び他の身体強化派
生スキル使用不可
「な、何という……」
「すごいですリュート様!」
「ビリビリするのです」
だがそれは事実として隆人の元より高い魔力を更に高めるものであり、翡翠眼によって対象の力の一端を見抜くシルヴィアと天霊眼によって魔力を視ることができるティナに衝撃を与えるものであった。
そのような眼を持たぬロロノですら何かを感じたようであった。
溢れ出す魔力を隆人が解放する。目標である魔物の群れを遠くに見据え一歩踏み出した。
「さぁ、開戦の狼煙だよ!一発景気のいいやつ行こうか」
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