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第5章 森王動乱
襲撃
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「魔物だ!魔物が襲撃してきたぞ!!」
エルフの里を散策していた隆人達であったが、そんな中、辺りに切羽詰まった声が響き渡る。
「リュート様!」
「うん。……ここから北西に気配が固まっているね」
「ロロノもみつけたです!あっちでたたかってる音がするのです」
隆人達の反応は早い。声が響き渡った瞬間に意識を戦闘のそれに切り替える。同時に隆人は強く集中し、気配探知の網を円状に広げていき、現在地から北西の方向に複数の気配が固まっているを捉える。
さきほどの言葉から推定するに、おそらくそれが魔物の一団なのだろう。
隆人とほぼ同じタイミングでロロノも持ち前の感覚の鋭さで魔物を捉えた。耳や鼻をピクピクと可愛らしく動かしながらも、視線は強くその方をじっと見つめる。聞き取った音はおそらく魔物と騎士団の戦闘音であろう。
ティナも隆人に方角を訪ねるとともに魔力を高めていく。
そして隆人が先頭を切り、一行はすぐさま捉えた気配の方へと急行した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「結界を破らせるな!前衛部隊、オーク種に対しては常に複数人で行動し単独行動は控えよ!後衛部隊は弓及び魔法で前衛部隊を援護に徹し、敵の勢いを削ぐ事を最優先と考えよ!本隊の到着を待ち反撃する」
「「「オォォォ!!」」」
里の北西では数十人程のエルフが魔物と戦いを繰り広げていた。対する魔物達はほとんどがゴブリンはその亜種であるボブゴブリンであるが、中にはオークのようなCランクの魔物も存在する。魔物達はどうやら、エルフの里を守る結界を力ずくで破ろうとしているようで、少しずつ迫ってくる。
エルフの騎士達は剣を持つ者の中にそうでない者が混ざるような構成であり、前者は魔物はと飛びかかりゴブリン達を倒していく。オーク等の魔物には5人程度で囲みヒットアンドアウェイで少しずつダメージを稼いでいく。
そんな彼らを支えるのが後衛部隊であり、翡翠眼を用いることで乱戦のなかでも的確に魔法や矢が飛び交い魔物達を討っていく。
指揮官らしきエルフは彼らを統率し魔物の進行を抑える。
彼らの小隊は別働隊として里の周囲の監視についていた。広大な大森林でいつ魔物の襲撃があるかわからない為、常にいくつかの小隊が周囲を固めており魔物の発見をできるようにする。彼らもその1つだった。翡翠眼を利用する事で少ない人員でも広範囲の索敵が可能なエルフならではの方法である。
そんな彼らがまず魔物の群れの接近を発見し対峙したわけだが、既に周囲の一般市民達は避難を終えたし、本部への連絡員も送った。あとは彼らの使命は生きて時間を稼ぐことである。しかし、
「小隊長!押さえきれません!」
「くっ、これだけの戦力差では時間稼ぎも厳しいか」
最初は拮抗してみえた戦況であったが、物量というのは残酷であり、じわじわと前線のエルフ達の身体には傷が増え、1人、また1人と徐々にエルフ達が戦線を離脱していく。
間も無く迫合いの天秤は魔物側へと傾く。
「よかった。なんとか間に合ったみたいだね」
「っ!リュート殿か!」
戦況の上でも騎士団の士気の上でも最後の首の皮一枚が切れるその寸前に隆人達が到着する。
指揮官のエルフは焦燥を貼り付けたかのようであったが、隆人の顔を見るとその中に安堵が混ざる。
「来てくれたか、魔物の襲撃を発見したのだが、我々だけでは抑えきれなかったのだ」
「モーロさん、戦っていたのはモーロさんの隊だったんだね」
この小隊の指揮官をしていたのはモーロという男であり、隆人は昨晩の宴会で少し言葉を交わしたした間柄である。
「ティナ、ロロノ、行くよ。2人共苦戦している人達を助けてあげてくれ、それが終わったら思いっきり暴れていいよ。ただ油断は禁物だよ」
「まってましたなのです!」
「状況は悪いようですね、急ぎましょう」
すぐさま2人は戦場へと飛び込んでいった。魔物達を次々に倒しながら重症の騎士達を確保し後ろへと下げていく。
「さて、俺も行くかな。〈風よ、連なり穿て〉『エアショット』!」
隆人もティナ達が出て行ってすぐにセロを抜き、同時に魔力を練る。まるで淀みなく練られた魔力が隆人の周囲に纏う。
そして隆人がセロを握っていない左手の親指と人差し指を立て、指鉄砲を作る。
すると隆人の周りを漂っていた魔力がいくつもの塊へと変化する。バンと隆人が指鉄砲で打つような仕草を見せると、その魔力の塊は極小の空気の弾丸となり、降り注ぐ。空気の弾丸は不意をつくようにゴブリンを始めとした魔物達の頭を貫通し、受けた魔物達は電源の切れたように落ちる。
極小の空気弾で魔物の急所を的確に撃ち抜いているのだ。もちろん通用するのは防御の著しく低い魔物がおもだが、少ない魔力消費で多くの魔物を削ることができる。だが精密な魔力操作に魔物の急所の知識、一瞬の隙を見逃さない力を必要とするかなり高等技術である。
魔物の群れの一部に穴を開けた事よりもその魔法の技術力に後ろのエルフ達がざわつく。
ちなみに、指鉄砲の仕草は、この方が決まると隆人が付けただけで、特に魔法発動に必要な動作ではない。
「やっぱりエアショットでは落ちない魔物もたくさんいるね」
魔物側には予想以上に高ランクの魔物達もおり、エアショットでは火力が足りない。それを見て隆人もセロを手に群れへと飛び込んだ。
「まずはオーク一匹」
「ブヒィィィ」
目の前に現れた隆人に、オークがいきり立ったように得物を振り下ろす。それをくるりと躱すと同時にセロを一振り、下がってきていたオークの首が取れる。
そのまま続けざまに近くにいたコボルトやボブゴブリン、仲間がやられて怒るかのような他の槍を持つオークを次々に屠る。
と、群れの隙間を抜けるように一体の魔物が高速で隆人へと飛びかかる。その魔物の爪と反応した隆人の剣がぶつかり火花が散る。
「おっと。こいつは…….ヒョウ?」
「その魔物はブラッドパンサー!?リュート殿、その魔物はAランクの怪物です!おそらくその魔物がこの群れの頭かと」
隆人を襲撃したのは赤いヒョウのような姿の魔物であり、叫ぶモーロの口にした魔物の名もやはりそのまんまのネーミングであった。
そんなブラッドパンサーは素早さに秀でた魔物のようで隆人の周りを囲むように走り、全方位から攻撃をしかける。更に口を開き、赤黄色の息を吐き出した。
「状態異常系のブレスかな?〈吹き飛ばせ〉」
奇襲での息攻撃にも隆人は怯む事なく、後方へ飛びすぐに魔法を発動、突風が吹き息が風に流される。
偶然その先にいた他の魔物がその赤黄色の空気に触れた途端、身体を一瞬痙攣させ動かなくなる。どうやら麻痺系統の異常にかかる攻撃であったようだ。
だが既に防いだ隆人はそんな事気にもとめず、魔法の発動と同時に天駆で空中を蹴り息を吐いて無防備なブラッドパンサーに斬りかかる。
いくつもの銀線が走り、ブラッドパンサーは無数の傷から血を流し絶命した。
と、右てからは爆炎左てからは魔力の爆発が起きる。どうやらティナとロロノも本格的な攻勢に転じたようだ。
「それに……エルフの騎士団本隊も到着したみたいだね」
隆人達の後方に集団の気配。シルヴィア騎士団長率いる本隊が連絡を受け到着したのだ。既にブラッドパンサーは倒れ数の上での利もひっくり返った。まさに形勢逆転である。
「これでもう大丈夫……っ!」
ゾクリ
と、事態の収束が見えたところで隆人がびくりと身体を震わせる。
(殺気?森の奥からか。相当距離が離れてるはずなのにこの圧力)
突然隆人を襲った殺気は森の奥、魔物達が来た方向の遥か先から飛ばされる。感じたのは一瞬だったが、その殺気は魔物のそれに慣れた隆人ですら、身じろぎする程であった。
隆人はこの魔物達を倒しながらも先程よりも警戒は上げている。
結局殺気を感じたのはそれっきりで、魔物の群れは隆人達と本隊の力ですぐに全滅した。
(余談ですが、里長の口調は設定ではのじゃだったのですが、実際は全然違う口調に変わりました。その過程で想像する里長の姿も設定のよぼよぼから、溌剌とした老将のような形に変異してます)
エルフの里を散策していた隆人達であったが、そんな中、辺りに切羽詰まった声が響き渡る。
「リュート様!」
「うん。……ここから北西に気配が固まっているね」
「ロロノもみつけたです!あっちでたたかってる音がするのです」
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そして隆人が先頭を切り、一行はすぐさま捉えた気配の方へと急行した。
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エルフの騎士達は剣を持つ者の中にそうでない者が混ざるような構成であり、前者は魔物はと飛びかかりゴブリン達を倒していく。オーク等の魔物には5人程度で囲みヒットアンドアウェイで少しずつダメージを稼いでいく。
そんな彼らを支えるのが後衛部隊であり、翡翠眼を用いることで乱戦のなかでも的確に魔法や矢が飛び交い魔物達を討っていく。
指揮官らしきエルフは彼らを統率し魔物の進行を抑える。
彼らの小隊は別働隊として里の周囲の監視についていた。広大な大森林でいつ魔物の襲撃があるかわからない為、常にいくつかの小隊が周囲を固めており魔物の発見をできるようにする。彼らもその1つだった。翡翠眼を利用する事で少ない人員でも広範囲の索敵が可能なエルフならではの方法である。
そんな彼らがまず魔物の群れの接近を発見し対峙したわけだが、既に周囲の一般市民達は避難を終えたし、本部への連絡員も送った。あとは彼らの使命は生きて時間を稼ぐことである。しかし、
「小隊長!押さえきれません!」
「くっ、これだけの戦力差では時間稼ぎも厳しいか」
最初は拮抗してみえた戦況であったが、物量というのは残酷であり、じわじわと前線のエルフ達の身体には傷が増え、1人、また1人と徐々にエルフ達が戦線を離脱していく。
間も無く迫合いの天秤は魔物側へと傾く。
「よかった。なんとか間に合ったみたいだね」
「っ!リュート殿か!」
戦況の上でも騎士団の士気の上でも最後の首の皮一枚が切れるその寸前に隆人達が到着する。
指揮官のエルフは焦燥を貼り付けたかのようであったが、隆人の顔を見るとその中に安堵が混ざる。
「来てくれたか、魔物の襲撃を発見したのだが、我々だけでは抑えきれなかったのだ」
「モーロさん、戦っていたのはモーロさんの隊だったんだね」
この小隊の指揮官をしていたのはモーロという男であり、隆人は昨晩の宴会で少し言葉を交わしたした間柄である。
「ティナ、ロロノ、行くよ。2人共苦戦している人達を助けてあげてくれ、それが終わったら思いっきり暴れていいよ。ただ油断は禁物だよ」
「まってましたなのです!」
「状況は悪いようですね、急ぎましょう」
すぐさま2人は戦場へと飛び込んでいった。魔物達を次々に倒しながら重症の騎士達を確保し後ろへと下げていく。
「さて、俺も行くかな。〈風よ、連なり穿て〉『エアショット』!」
隆人もティナ達が出て行ってすぐにセロを抜き、同時に魔力を練る。まるで淀みなく練られた魔力が隆人の周囲に纏う。
そして隆人がセロを握っていない左手の親指と人差し指を立て、指鉄砲を作る。
すると隆人の周りを漂っていた魔力がいくつもの塊へと変化する。バンと隆人が指鉄砲で打つような仕草を見せると、その魔力の塊は極小の空気の弾丸となり、降り注ぐ。空気の弾丸は不意をつくようにゴブリンを始めとした魔物達の頭を貫通し、受けた魔物達は電源の切れたように落ちる。
極小の空気弾で魔物の急所を的確に撃ち抜いているのだ。もちろん通用するのは防御の著しく低い魔物がおもだが、少ない魔力消費で多くの魔物を削ることができる。だが精密な魔力操作に魔物の急所の知識、一瞬の隙を見逃さない力を必要とするかなり高等技術である。
魔物の群れの一部に穴を開けた事よりもその魔法の技術力に後ろのエルフ達がざわつく。
ちなみに、指鉄砲の仕草は、この方が決まると隆人が付けただけで、特に魔法発動に必要な動作ではない。
「やっぱりエアショットでは落ちない魔物もたくさんいるね」
魔物側には予想以上に高ランクの魔物達もおり、エアショットでは火力が足りない。それを見て隆人もセロを手に群れへと飛び込んだ。
「まずはオーク一匹」
「ブヒィィィ」
目の前に現れた隆人に、オークがいきり立ったように得物を振り下ろす。それをくるりと躱すと同時にセロを一振り、下がってきていたオークの首が取れる。
そのまま続けざまに近くにいたコボルトやボブゴブリン、仲間がやられて怒るかのような他の槍を持つオークを次々に屠る。
と、群れの隙間を抜けるように一体の魔物が高速で隆人へと飛びかかる。その魔物の爪と反応した隆人の剣がぶつかり火花が散る。
「おっと。こいつは…….ヒョウ?」
「その魔物はブラッドパンサー!?リュート殿、その魔物はAランクの怪物です!おそらくその魔物がこの群れの頭かと」
隆人を襲撃したのは赤いヒョウのような姿の魔物であり、叫ぶモーロの口にした魔物の名もやはりそのまんまのネーミングであった。
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偶然その先にいた他の魔物がその赤黄色の空気に触れた途端、身体を一瞬痙攣させ動かなくなる。どうやら麻痺系統の異常にかかる攻撃であったようだ。
だが既に防いだ隆人はそんな事気にもとめず、魔法の発動と同時に天駆で空中を蹴り息を吐いて無防備なブラッドパンサーに斬りかかる。
いくつもの銀線が走り、ブラッドパンサーは無数の傷から血を流し絶命した。
と、右てからは爆炎左てからは魔力の爆発が起きる。どうやらティナとロロノも本格的な攻勢に転じたようだ。
「それに……エルフの騎士団本隊も到着したみたいだね」
隆人達の後方に集団の気配。シルヴィア騎士団長率いる本隊が連絡を受け到着したのだ。既にブラッドパンサーは倒れ数の上での利もひっくり返った。まさに形勢逆転である。
「これでもう大丈夫……っ!」
ゾクリ
と、事態の収束が見えたところで隆人がびくりと身体を震わせる。
(殺気?森の奥からか。相当距離が離れてるはずなのにこの圧力)
突然隆人を襲った殺気は森の奥、魔物達が来た方向の遥か先から飛ばされる。感じたのは一瞬だったが、その殺気は魔物のそれに慣れた隆人ですら、身じろぎする程であった。
隆人はこの魔物達を倒しながらも先程よりも警戒は上げている。
結局殺気を感じたのはそれっきりで、魔物の群れは隆人達と本隊の力ですぐに全滅した。
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