95 / 141
第5章 森王動乱
3人旅
しおりを挟む
無限に広がるかのような木々と草むら。そして黄緑色に染まる大地に点々と存在する深緑の木々、小さな森が幾つも点在している。そんな中を貫く心無しか整備された一本の道に3つの動点。
それは人であり男女2人の人間と一人の獣人の少女であった。
「ーーそう。彼らの名は隆人、ティナ、ロロノ。Dランクパーティ『暁の風』である」
「……何しているんですか?リュート様」
公都シャリエを出発した隆人達は、次の目的地である王都へと足を向けた。
そして徒歩に退屈を感じた隆人が突然下手なナレーターよろしく語り始めたのである。
「もしかしてリュート様のいた異世界の風習か何かなのでしょうか?」
「あ、えっとね……。うん、そうなんだよ」
「みんなひとりごとしてるのです?」
「」
ロロノの純粋な一言。一瞬、全てを地球ののせいにして逃れようとした隆人であったが、その無垢な一言がクリティカルヒットする。
"ひとりごと"という言葉が隆人の頭をぐるぐると回る。
隆人の(精神面の)HPが一気に八割程持っていかれた。
「……ま、まぁそんな事より、王都へはどのくらいかかるのかな?」
致命傷クラスの精神攻撃からなんとか立ち直った隆人が話題を転換する。
冷や汗を流しているのは見なかったことにする。
「そうですね……。私も王都に行くのは初めてなので詳しくは知らないのですが、聞いた話によると馬で一週間といったところだそうです。ディアラからシャリエまでの距離よりは少し短いくらいですかね」
「なるほど、結構あるんだね。歩いて行こうと思ったのは失敗したかな」
「急ぎというわけではありませんし、このようなのもいいのではと思います」
「ロロノはばしゃがいやなのです……」
隆人達は始め、馬車や移動の馬を利用して王都まで目指すつもりでいた。
基本的的にこの世界での長距離移動において馬は最もポピュラーな移動手段である。冒険者達は自前で馬を借りたり、目的地の同じ商隊の護衛として雇われ、馬車に相席したりするのである。
ちなみに、出発前にティナがシャリエの冒険者ギルドで掲示板を眺めていたのも、ちょうど王都に向かう商隊の護衛の依頼が出ていないかという確認も兼ねていた。
ほとんどダメ元であったのだが。
そして個人で馬を借りるという案の方は割とすぐに却下された。何しろ馬を借りたところで誰も乗る事が出来ないのだ。
地球育ちであり病弱な身体であったがゆえに乗馬など触れる機会すら無かった隆人、まだ幼い獣人の少女であり、奴隷暮らしの長かったロロノに、箱入りでありそもそも外に出る機会も手段も関わる事がなく、冒険者時代もディアラから外に出る事がなかったティナである。
このメンツに馬の操作などできるわけなかった。
「おっと、そんな話していたら。左右に魔物だね」
回想等しながら歩いていると視界の先の街道沿いの背高い草叢からピョコリと魔物達が顔を出す。同時に左奥に槍を構えたゴブリンのような魔物の集団が頭を見せている。
「ロロノは右なのです!」
「では私が左を」
隆人が何かを発する前に一緒に歩いていたロロノとティナが動く。ロロノは携えていた銀羽槍を構えて、近くに現れた右の敵へと走り出す。
と、同時にティナは剣を抜くことはなく魔力を高めていく。
「たあいもない、のです!」
「〈聖炎は矢を成し敵を撃つ〉『聖炎矢』」
ロロノが軽い足取りで魔物の元に到達するや否や銀羽槍による一閃。数匹の魔物達はロロノに気を向けた頃にはその胴に穴が空いているか、分断されるか、そのどちらかに分けられていた。
そしてそのロロノと時を同じくしてティナの元に炎球が生み出され、それが数本ほどの火の矢へと姿を変える。
そして射出された聖炎の矢達は乱れる事なく離れた場にいるゴブリン達へと飛んでいく。
ゴブリン達も迫り来る火に気づくが彼らのもつボロ槍ではティナの精霊の炎を防ぐことなどできるはずもなく、彼らは槍ごとその聖炎によって焼き尽くされた。
しかも火でありながら精霊の炎は全く周りの草叢には影響を与えていない。魔物の姿だけが綺麗さっぱり消えていた。
ここまで発見から数秒である。
「やるね、2人とも」
「ありがとうございます」
「ありがとなのです」
その対処の速さと的確さに隆人が手放しに賞賛を見せる。先程から何度も魔物達と遭遇しているのだが、このように1分と経たずに終わるのだ。
「これでは確かに馬も必要ありませんね。私たちの進行速度は馬にも近しいですし」
「確かにね、魔物と遭遇での立ち止まりは無いからね。それに俺たちだけなら普通の移動速度も速いし」
一般的に見てレベルの高い3人はその移動速度もかなり早く。特に意識して加速しているわけではなくても、通常の徒歩を上回る速度である。
「それに、私たちは荷物がありませんから。リュート様のストレージに食料の備蓄等が全て収まっていますし、その分移動に余裕ができますよね」
普通、パーティで移動する際一番問題となるのが荷物である。特にパーティメンバーの飲食品はパーティの生死に直結する必需品であり、同時に最も荷物の割合を占めるものである。
冒険者が長距離移動に馬を使うのも、そのような荷物を背負ったままの移動は体力を消耗させると共に進行速度を大幅に送らせるのだ。
だが、隆人には大容量のスキル「ストレージ」がある。制限はあるが、それでも3人分の食料を詰め込むには余裕がある。
必需品の類をストレージに入れた隆人達は荷物が軽くなり、移動速度が上がったのだ。
今3人は怒涛の勢いで街道を駆け抜けているのである。
そして一行はそのまま陽が落ちて辺りが暗くなる少し前まで王都への道を歩き続け、陽が落ちるとともに進行を止め、そこで野宿をする。
彼らは順調に目的地への道を進んでいった。
(1日遅れの投稿となり申し訳ありません汗。
私ごとではありますが、先日成人式を迎えさせていただきました。今後も成人として大人の一員として努力を重ねたいと思います)
それは人であり男女2人の人間と一人の獣人の少女であった。
「ーーそう。彼らの名は隆人、ティナ、ロロノ。Dランクパーティ『暁の風』である」
「……何しているんですか?リュート様」
公都シャリエを出発した隆人達は、次の目的地である王都へと足を向けた。
そして徒歩に退屈を感じた隆人が突然下手なナレーターよろしく語り始めたのである。
「もしかしてリュート様のいた異世界の風習か何かなのでしょうか?」
「あ、えっとね……。うん、そうなんだよ」
「みんなひとりごとしてるのです?」
「」
ロロノの純粋な一言。一瞬、全てを地球ののせいにして逃れようとした隆人であったが、その無垢な一言がクリティカルヒットする。
"ひとりごと"という言葉が隆人の頭をぐるぐると回る。
隆人の(精神面の)HPが一気に八割程持っていかれた。
「……ま、まぁそんな事より、王都へはどのくらいかかるのかな?」
致命傷クラスの精神攻撃からなんとか立ち直った隆人が話題を転換する。
冷や汗を流しているのは見なかったことにする。
「そうですね……。私も王都に行くのは初めてなので詳しくは知らないのですが、聞いた話によると馬で一週間といったところだそうです。ディアラからシャリエまでの距離よりは少し短いくらいですかね」
「なるほど、結構あるんだね。歩いて行こうと思ったのは失敗したかな」
「急ぎというわけではありませんし、このようなのもいいのではと思います」
「ロロノはばしゃがいやなのです……」
隆人達は始め、馬車や移動の馬を利用して王都まで目指すつもりでいた。
基本的的にこの世界での長距離移動において馬は最もポピュラーな移動手段である。冒険者達は自前で馬を借りたり、目的地の同じ商隊の護衛として雇われ、馬車に相席したりするのである。
ちなみに、出発前にティナがシャリエの冒険者ギルドで掲示板を眺めていたのも、ちょうど王都に向かう商隊の護衛の依頼が出ていないかという確認も兼ねていた。
ほとんどダメ元であったのだが。
そして個人で馬を借りるという案の方は割とすぐに却下された。何しろ馬を借りたところで誰も乗る事が出来ないのだ。
地球育ちであり病弱な身体であったがゆえに乗馬など触れる機会すら無かった隆人、まだ幼い獣人の少女であり、奴隷暮らしの長かったロロノに、箱入りでありそもそも外に出る機会も手段も関わる事がなく、冒険者時代もディアラから外に出る事がなかったティナである。
このメンツに馬の操作などできるわけなかった。
「おっと、そんな話していたら。左右に魔物だね」
回想等しながら歩いていると視界の先の街道沿いの背高い草叢からピョコリと魔物達が顔を出す。同時に左奥に槍を構えたゴブリンのような魔物の集団が頭を見せている。
「ロロノは右なのです!」
「では私が左を」
隆人が何かを発する前に一緒に歩いていたロロノとティナが動く。ロロノは携えていた銀羽槍を構えて、近くに現れた右の敵へと走り出す。
と、同時にティナは剣を抜くことはなく魔力を高めていく。
「たあいもない、のです!」
「〈聖炎は矢を成し敵を撃つ〉『聖炎矢』」
ロロノが軽い足取りで魔物の元に到達するや否や銀羽槍による一閃。数匹の魔物達はロロノに気を向けた頃にはその胴に穴が空いているか、分断されるか、そのどちらかに分けられていた。
そしてそのロロノと時を同じくしてティナの元に炎球が生み出され、それが数本ほどの火の矢へと姿を変える。
そして射出された聖炎の矢達は乱れる事なく離れた場にいるゴブリン達へと飛んでいく。
ゴブリン達も迫り来る火に気づくが彼らのもつボロ槍ではティナの精霊の炎を防ぐことなどできるはずもなく、彼らは槍ごとその聖炎によって焼き尽くされた。
しかも火でありながら精霊の炎は全く周りの草叢には影響を与えていない。魔物の姿だけが綺麗さっぱり消えていた。
ここまで発見から数秒である。
「やるね、2人とも」
「ありがとうございます」
「ありがとなのです」
その対処の速さと的確さに隆人が手放しに賞賛を見せる。先程から何度も魔物達と遭遇しているのだが、このように1分と経たずに終わるのだ。
「これでは確かに馬も必要ありませんね。私たちの進行速度は馬にも近しいですし」
「確かにね、魔物と遭遇での立ち止まりは無いからね。それに俺たちだけなら普通の移動速度も速いし」
一般的に見てレベルの高い3人はその移動速度もかなり早く。特に意識して加速しているわけではなくても、通常の徒歩を上回る速度である。
「それに、私たちは荷物がありませんから。リュート様のストレージに食料の備蓄等が全て収まっていますし、その分移動に余裕ができますよね」
普通、パーティで移動する際一番問題となるのが荷物である。特にパーティメンバーの飲食品はパーティの生死に直結する必需品であり、同時に最も荷物の割合を占めるものである。
冒険者が長距離移動に馬を使うのも、そのような荷物を背負ったままの移動は体力を消耗させると共に進行速度を大幅に送らせるのだ。
だが、隆人には大容量のスキル「ストレージ」がある。制限はあるが、それでも3人分の食料を詰め込むには余裕がある。
必需品の類をストレージに入れた隆人達は荷物が軽くなり、移動速度が上がったのだ。
今3人は怒涛の勢いで街道を駆け抜けているのである。
そして一行はそのまま陽が落ちて辺りが暗くなる少し前まで王都への道を歩き続け、陽が落ちるとともに進行を止め、そこで野宿をする。
彼らは順調に目的地への道を進んでいった。
(1日遅れの投稿となり申し訳ありません汗。
私ごとではありますが、先日成人式を迎えさせていただきました。今後も成人として大人の一員として努力を重ねたいと思います)
2
お気に入りに追加
1,331
あなたにおすすめの小説

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で最強に・・・(旧:学園最強に・・・)
こたろう文庫
ファンタジー
カクヨムにて日間・週間共に総合ランキング1位!
死神が間違えたせいで俺は死んだらしい。俺にそう説明する神は何かと俺をイラつかせる。異世界に転生させるからスキルを選ぶように言われたので、神にイラついていた俺は1回しか使えない強奪スキルを神相手に使ってやった。
閑散とした村に子供として転生した為、強奪したスキルのチート度合いがわからず、学校に入学後も無自覚のまま周りを振り回す僕の話
2作目になります。
まだ読まれてない方はこちらもよろしくおねがいします。
「クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される」
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。

前世の記憶さん。こんにちは。
満月
ファンタジー
断罪中に前世の記憶を思い出し主人公が、ハチャメチャな魔法とスキルを活かして、人生を全力で楽しむ話。
周りはそんな主人公をあたたかく見守り、時には被害を被り···それでも皆主人公が大好きです。
主に前半は冒険をしたり、料理を作ったりと楽しく過ごしています。時折シリアスになりますが、基本的に笑える内容になっています。
恋愛は当分先に入れる予定です。
主人公は今までの時間を取り戻すかのように人生を楽しみます!もちろんこの話はハッピーエンドです!
小説になろう様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる