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第5章 森王動乱
ブレイクタイム
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ティナーークリスティーナ・グランザム・シャリエをめぐる騒動は、怪物の発生や謎の男の出現というイレギュラーに見舞われながらも一応の解決へと至った。
結果的に、ティナと父親オズワルドは離別という道を選ぶことになったが、それは決して悲劇ではなく、確かにお互いの信頼と覚悟が伴うものであった。
そして、決意の元に別れを終えたティナは現在……。
「リュート様!この猪の串焼きとても美味しいですね!」
「だろう?ここは俺とロロノの一押しのお店なんだよ!」
「おきにいりなのです!」
がっつりと肉を食べていた。公都シャリエの中で。
あれだけの別れをしたからにはすぐにでも公都を後にするものだと思うのだが、彼らはシャリエ邸を出て数分で右向け右した。ロロノが串焼きを食べたいと言い出したのである。
ティナも、自らの故郷である街の美味しい食べ物と聞き気になったようである。
そんな3人を騎士達がなんとも言えない表情で見つめている。彼らは隆人達の事を知っているのであろう。
追い出す事は流石に出来はしないしかといって、自らの主と今生の別れをした者達がその後ぶらぶら散策しているのを見るのもどうかと思う。彼らの頭ではそんな思考がぐるぐるしているのだろう。
「やっぱりおいしいのです!」
そんな事とは全く知らず、自分も串肉を頬張りながらサムズアップするロロノ。かなりいい笑顔である。
「ここの串焼きにはほぼ毎日顔を出したからね」
「この味であればそれも納得です。ディアラのオーギュロップ焼きにも匹敵しますね!」
「この街は他の美味しいものがたくさんあるけどね、その中でもこれは格別だね」
隆人も同じように猪の串焼きを食べながら言う。滅多に見せないような満面の笑みを浮かべておりそれだけでこの串焼きが美味しいのがわかる。
「そう言ってもらえると嬉しいじゃねぇか」
「あぁ、おじさん。また来たよ」
「いつもありがたいね、うちの串焼きを気に入ってくれて嬉しいぜ」
屋台の店主が照れ臭そうにいう。だがまんざらでもなさそうである。
「うちの串焼きには俺のこだわりが詰まってるからな、それだけ褒めてくれるとその甲斐があるってもんだ」
そう言って串焼きに秘められたこだわりを語る屋台の店主。ダッシュボアの肉の管理がどうであるとか、焼き加減に秘密があるだとか。
なにかのスイッチでも踏んでしまったのか、店主の語りは止まらない。
話を切る機会も失い、店主の長々とした話を聞くことになる。
延々と感じられた店主の語りだが、ようやく終わりが訪れた。既に隆人たちはクタクタである。
ついでに念の為離れて注視していた何人かの騎士達も同等にクタクタである。
「ーーーーと、まぁこんなもんだな。悪りぃな、つい長い事話してしまった」
「い、いや。そんな事ないですよ」
店主の言葉にほとんど反射のように否定が隆人の口から飛び出る。隆人の中の日本人の血が突然姿を見せたようである。
「それなら良かったけどよ。ところで、今日は1人多いんだな。そんなべっぴんさんを連れてくるなんてな」
「彼女はティナ、俺のパーティメンバーなんだよ」
「ティナです。串焼き美味しかったです」
「ありがとうな、こんなべっぴんさんに褒められるたぁ串焼き屋滅入りに尽きるぜ。せっかくだ、もう一本サービスしてやる」
ティナに褒められた機嫌をよくした店主がその場で追加で一本串焼きを焼いてティナに渡す。
ティナも串焼きの味を理解している為にニコニコ顔で受け取る。
そして結果的にそれが屋台を後にするいいきっかけにもなったのであった。
3人は店主に一つ礼をし、出た。
「それにしてもさ、ティナ」
「どうしたのですか?リュート様」
屋台を後にした隆人がふと思いついたようにティナに話しかける。
「思いのほかバレないものなんだね。このシャリエ家の令嬢なのに」
「あー、そのことですね。令嬢といっても箱入りですからね。一度もシャリエ邸から外に出た事はありませんし、エリザ姉様も同じでした。街の皆様はシャリエ家に娘がいることは知っていても、その顔を知る者はほとんどいませんね」
なるほどと納得する隆人、この街が長そうな店主が、ティナのことを知ってるそぶりが全く見えなかったので気になったのだ。
「恐らく、お父様が私を亡き者として外に出そうと考えたのも、それが理由の一つなのかもしれませんね」
「ん?どういう事かな?」
「私の顔を知っている者は限られております。お父様と一部の騎士のみですから。事実婚約者である王太子殿下も私の顔は存じてらっしゃいませんからね。私が生きていたとしても、身内以外でその事に気づけるものはいません。お父様はそう考えてこの決断に至ったのでしょう」
今後クリスティーナという冒険者がどのように活動し顔が売れたとしても、顔が知られていない以上、クリスティーナがイコールシャリエ家の次女と結びつけることはないない。
もちろん根回しや身内間の箝口令など、こなすべき問題はあるが、決定的な部分となったのはやはりそこであった。
「お父さんなりに色々考えての事だったんだね」
「ふふふ、そうですね」
隆人の言葉にティナが和やかに笑う。
「さて、これからどうしようか」
「どう、とは?」
「一応俺たちはティナのお父さんに一言言う為にここまで来たからね。その目的が予想とは違ったけど達成されたから、次の目的地はどうしようと思ってね。ディアラに戻ってもいいけど、せっかくだから他のところにも行ってみたいね」
「そうですね……」
そう言って考え込むティナ。しばしの逡巡ののち、ふと思いついたように言う。
「ーーそうです!王都に行ってみるというのはどうでしょう」
「王都?」
「はい!ここから更に西側へとかなり進んだ先にこのグランザム連合王国の王都があるんです!この公都シャリエよりももっと大きい街で、王城や多くの建物があるんですよ!」
「王都か……、いいね!せっかく異世界転生したんだし、一度は行くべき場所だね!」
「それに、もうじき、大闘祭という行事もありますからね!」
「大闘祭?なんなんだい、それは?」
「それは……いえ、それは現地についてのお待ちかねという事で」
肩透かしのようになる隆人。だがすぐに笑顔になる。
「まぁ先に知っちゃうのも良くないか。よし、じゃあ次の目的地は王都に決まりだよ!」
隆人達の次の目的地が王都へと定められた。
しかし、これが彼らのストーリーを予想外の方向へと展開していく事になるのだ。
(第5章スタートです!あまりネタバレにならないように章題を決めたのですが、余計によくわからないものになってしまいました……)
結果的に、ティナと父親オズワルドは離別という道を選ぶことになったが、それは決して悲劇ではなく、確かにお互いの信頼と覚悟が伴うものであった。
そして、決意の元に別れを終えたティナは現在……。
「リュート様!この猪の串焼きとても美味しいですね!」
「だろう?ここは俺とロロノの一押しのお店なんだよ!」
「おきにいりなのです!」
がっつりと肉を食べていた。公都シャリエの中で。
あれだけの別れをしたからにはすぐにでも公都を後にするものだと思うのだが、彼らはシャリエ邸を出て数分で右向け右した。ロロノが串焼きを食べたいと言い出したのである。
ティナも、自らの故郷である街の美味しい食べ物と聞き気になったようである。
そんな3人を騎士達がなんとも言えない表情で見つめている。彼らは隆人達の事を知っているのであろう。
追い出す事は流石に出来はしないしかといって、自らの主と今生の別れをした者達がその後ぶらぶら散策しているのを見るのもどうかと思う。彼らの頭ではそんな思考がぐるぐるしているのだろう。
「やっぱりおいしいのです!」
そんな事とは全く知らず、自分も串肉を頬張りながらサムズアップするロロノ。かなりいい笑顔である。
「ここの串焼きにはほぼ毎日顔を出したからね」
「この味であればそれも納得です。ディアラのオーギュロップ焼きにも匹敵しますね!」
「この街は他の美味しいものがたくさんあるけどね、その中でもこれは格別だね」
隆人も同じように猪の串焼きを食べながら言う。滅多に見せないような満面の笑みを浮かべておりそれだけでこの串焼きが美味しいのがわかる。
「そう言ってもらえると嬉しいじゃねぇか」
「あぁ、おじさん。また来たよ」
「いつもありがたいね、うちの串焼きを気に入ってくれて嬉しいぜ」
屋台の店主が照れ臭そうにいう。だがまんざらでもなさそうである。
「うちの串焼きには俺のこだわりが詰まってるからな、それだけ褒めてくれるとその甲斐があるってもんだ」
そう言って串焼きに秘められたこだわりを語る屋台の店主。ダッシュボアの肉の管理がどうであるとか、焼き加減に秘密があるだとか。
なにかのスイッチでも踏んでしまったのか、店主の語りは止まらない。
話を切る機会も失い、店主の長々とした話を聞くことになる。
延々と感じられた店主の語りだが、ようやく終わりが訪れた。既に隆人たちはクタクタである。
ついでに念の為離れて注視していた何人かの騎士達も同等にクタクタである。
「ーーーーと、まぁこんなもんだな。悪りぃな、つい長い事話してしまった」
「い、いや。そんな事ないですよ」
店主の言葉にほとんど反射のように否定が隆人の口から飛び出る。隆人の中の日本人の血が突然姿を見せたようである。
「それなら良かったけどよ。ところで、今日は1人多いんだな。そんなべっぴんさんを連れてくるなんてな」
「彼女はティナ、俺のパーティメンバーなんだよ」
「ティナです。串焼き美味しかったです」
「ありがとうな、こんなべっぴんさんに褒められるたぁ串焼き屋滅入りに尽きるぜ。せっかくだ、もう一本サービスしてやる」
ティナに褒められた機嫌をよくした店主がその場で追加で一本串焼きを焼いてティナに渡す。
ティナも串焼きの味を理解している為にニコニコ顔で受け取る。
そして結果的にそれが屋台を後にするいいきっかけにもなったのであった。
3人は店主に一つ礼をし、出た。
「それにしてもさ、ティナ」
「どうしたのですか?リュート様」
屋台を後にした隆人がふと思いついたようにティナに話しかける。
「思いのほかバレないものなんだね。このシャリエ家の令嬢なのに」
「あー、そのことですね。令嬢といっても箱入りですからね。一度もシャリエ邸から外に出た事はありませんし、エリザ姉様も同じでした。街の皆様はシャリエ家に娘がいることは知っていても、その顔を知る者はほとんどいませんね」
なるほどと納得する隆人、この街が長そうな店主が、ティナのことを知ってるそぶりが全く見えなかったので気になったのだ。
「恐らく、お父様が私を亡き者として外に出そうと考えたのも、それが理由の一つなのかもしれませんね」
「ん?どういう事かな?」
「私の顔を知っている者は限られております。お父様と一部の騎士のみですから。事実婚約者である王太子殿下も私の顔は存じてらっしゃいませんからね。私が生きていたとしても、身内以外でその事に気づけるものはいません。お父様はそう考えてこの決断に至ったのでしょう」
今後クリスティーナという冒険者がどのように活動し顔が売れたとしても、顔が知られていない以上、クリスティーナがイコールシャリエ家の次女と結びつけることはないない。
もちろん根回しや身内間の箝口令など、こなすべき問題はあるが、決定的な部分となったのはやはりそこであった。
「お父さんなりに色々考えての事だったんだね」
「ふふふ、そうですね」
隆人の言葉にティナが和やかに笑う。
「さて、これからどうしようか」
「どう、とは?」
「一応俺たちはティナのお父さんに一言言う為にここまで来たからね。その目的が予想とは違ったけど達成されたから、次の目的地はどうしようと思ってね。ディアラに戻ってもいいけど、せっかくだから他のところにも行ってみたいね」
「そうですね……」
そう言って考え込むティナ。しばしの逡巡ののち、ふと思いついたように言う。
「ーーそうです!王都に行ってみるというのはどうでしょう」
「王都?」
「はい!ここから更に西側へとかなり進んだ先にこのグランザム連合王国の王都があるんです!この公都シャリエよりももっと大きい街で、王城や多くの建物があるんですよ!」
「王都か……、いいね!せっかく異世界転生したんだし、一度は行くべき場所だね!」
「それに、もうじき、大闘祭という行事もありますからね!」
「大闘祭?なんなんだい、それは?」
「それは……いえ、それは現地についてのお待ちかねという事で」
肩透かしのようになる隆人。だがすぐに笑顔になる。
「まぁ先に知っちゃうのも良くないか。よし、じゃあ次の目的地は王都に決まりだよ!」
隆人達の次の目的地が王都へと定められた。
しかし、これが彼らのストーリーを予想外の方向へと展開していく事になるのだ。
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