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第4章 一通の手紙と令嬢の定め
いきなりの監禁
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(隆人君。ティナのお父さんと対話するつもりがいきなり捕らえられてしまいましたね……
すみません!後から加筆しました汗)
つめたい地面、つめたい天井、つめたい壁。鬱屈な空気の中で隆人とロロノは腰を下ろしている。
「つかまったのです」
「まさか交渉の余地すらなく捕らえられるなんてね。予想外だったね」
そう言ってケラケラと笑う隆人。牢屋の中に捕らえられているとは思えないほど快活である。
正直なところ隆人は、オズワルドの執務室に入る前から隣の部屋に大勢の気配を捉えていた。
警戒しているだけかと思ったがその数と隠れているという事実から、おそらく談話中の隆人達を襲撃し捕らえる事が目的の武力だと確信する。
すぐに対処しようと考えた隆人であったが、今回の目的は衝突ではなく説得であり、話をする前に事を荒立てるのはまずい、と一度無視することにしていたのだ。
その結果はこれである。執務室に入るや否やオズワルドの号令とともに飛び込んできた男達によって捕らえられたのだ。
そして現在、手錠と足枷をつけられた状態で、邸宅の地下にある牢にいるのである。
「しかも、この手錠は魔道具みたいだね。魔法やスキルを阻害する効果があるみたいだ」
今隆人たちが付けられている手錠はMPの使用を拒む効果がある金属で作られており、魔法やスキルを発動しようとMPを使うとその流れが乱されるのだ。
「ところで、リュートさま。どうしてこうげきしなかったのです?」
「状況がよくわからないからね。情報収集とかするには一回捕まってみるのも手かと思ってね」
「なるほどなのです!」
屈強な男数人といえど隆人にとっては敵ではない。その場で蹴散らせば済んだ話である。しかし隆人はそれを良しとしなかったのだ。
ここにティナがいたら「なるほどじゃないですよ!?」とでも言ったのだろうが、残念ながらここには不在である。
それに……と隆人は言葉を続ける。
「まぁ、捕まっても何とでもなるからね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ダンッ!!
「どういうことですか!お父様」
ティナは1人取り残された執務室で未だソファに座るオズワルドに駆け寄り、テーブルを叩き叫ぶ。
その声にはこれ以上ないというほどの怒気が込められている。
「何のことだ?」
「リュート様達の事です!いきなり捕らえて牢に縛るなんて!」
「あいつらはお前の事を拉致したんだ、当然のことだろう?」
「リュート様達はそんなことしていません!むしろ私の事を助けてくれたんですよ!?」
「……はぁ。目を覚ませ。クリスティーナ」
態度を崩さないオズワルドに食ってかかるティナ。オズワルドはそんな娘に対し呆れとも取れる視線を向ける。
「お前は我がシャリエ家の次女なんだぞ。既にサリム王太子殿下との婚約も決まっている。そんなお前がこんな事をするなんて」
「……こんな、こと?」
「まさか無断で家を出るなんて……しかもディアラなんぞという汚れた街で冒険者の真似事をしていたそうじゃないか。全く信じられん。もみ消すこちらの身にもなってくれ」
オズワルドは再びため息を吐く。
「私の元で教養を積み、殿下と結婚するのがお前にとって、そして我がシャリエ家にとって最善なのだ。どうしてそれがわからない。あの冒険者どもも事実を知った以上、このまま手放すわけにもいかないからな」
「なっ!?」
「それに、これから殿下と結婚するというのに他の男とパーティを組んでいたなどという事実。知られて仕舞えば婚約の破棄すらあり得る」
オズワルドの言葉に驚愕するティナ。まさかこのまま隆人達を幽閉でもするつもりなのか。
「まぁ心配するな。別にあの冒険者達も殺すわけじゃない。我がシャリエ家の為に役立ってもらうだけだ」
「そんな!」
それはつまり、飼い殺しということである。冒険者としての活動はできるが、シャリエ家によって監視されるのだ。
「話は終わりだ、早く自室に戻りなさい。部屋は前と同じで清掃も終わらせている」
「お父様!まだ話は!」
「戻りなさい」
ぴしゃり。とそこで言葉を切ったオズワルドはソファを立ち。部屋を出て行く。
ティナは引き止めようとするがオズワルドは意にも返さなかった。
「リュート様……。ロロノ……」
オズワルドが去った後を、ティナはぼぅっと見送ることしかできなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カツンカツン、と牢屋の硬い床に響く音。
「さて、君たち」
「何かな?ティナのお父さん」
その音の主はオズワルドである。彼は今、隆人とロロノのいる牢の前に来ていた。
「我が娘を誘拐した事は大罪だ。しかもクリスティーナは時期王太子の妃となる娘。本来なら牢屋に縛るどころか即刻死刑でもおかしくないのだぞ」
「いきなりこんな事をしておいて説教とはね。俺たちはティナを誘拐したわけじゃないのだけど」
「黙れ。君たちに反論する権利はない」
「冤罪で捕らえておいてそれはないんじゃないかな」
「事実などどうでもよいのだ。我々貴族の主張は庶民の意見などには左右されるものではない」
「ふーん……貴族ねぇ」
貴族だからと無条件で理不尽を押し付ける。この世界ではそれが普通なのかもしれないが、隆人にとってはそれは非常識であり、その顔が歪む。
「だが私は寛大なのでね。君たちを牢屋から出してやってもいい。だがもちろん条件があるがね」
「条件?」
「我々シャリエ家のお抱えとして働いてもらう。もちろん冒険者としての活動は保証しよう。だがシャリエ家の命令は第1として従ってもらう」
「ようするに、監視下に入れってことかな」
「さぁ、選ぶがいい」
監視下に入って冒険者を続けるか、それを拒めば恐らくこのまま拘束され続けるか、それとも処刑されるか。隆人に選択が迫られる。
しかし隆人は一瞬も悩むことなく笑顔で答えた。
「お断りするよ」
「なっ!?」
「監視されるなんてまっぴらだよ。俺は自由に冒険者がしたいからね」
完全な拒否。オズワルドもそれは予想していなかったのか、一瞬硬直するが、すぐに復帰し怒りをチラリと表にだす。
「……そうか。全く、度し難い。後悔するなよ」
「うん。お構いなく」
脅しも含まれたオズワルドの言葉にやはりて笑顔で相対する隆人。ロロノも後ろでニッコリと笑う。
その姿が余計気に食わなかったのか、不機嫌を隠しもせず、オズワルドは牢屋を後にした。
すみません!後から加筆しました汗)
つめたい地面、つめたい天井、つめたい壁。鬱屈な空気の中で隆人とロロノは腰を下ろしている。
「つかまったのです」
「まさか交渉の余地すらなく捕らえられるなんてね。予想外だったね」
そう言ってケラケラと笑う隆人。牢屋の中に捕らえられているとは思えないほど快活である。
正直なところ隆人は、オズワルドの執務室に入る前から隣の部屋に大勢の気配を捉えていた。
警戒しているだけかと思ったがその数と隠れているという事実から、おそらく談話中の隆人達を襲撃し捕らえる事が目的の武力だと確信する。
すぐに対処しようと考えた隆人であったが、今回の目的は衝突ではなく説得であり、話をする前に事を荒立てるのはまずい、と一度無視することにしていたのだ。
その結果はこれである。執務室に入るや否やオズワルドの号令とともに飛び込んできた男達によって捕らえられたのだ。
そして現在、手錠と足枷をつけられた状態で、邸宅の地下にある牢にいるのである。
「しかも、この手錠は魔道具みたいだね。魔法やスキルを阻害する効果があるみたいだ」
今隆人たちが付けられている手錠はMPの使用を拒む効果がある金属で作られており、魔法やスキルを発動しようとMPを使うとその流れが乱されるのだ。
「ところで、リュートさま。どうしてこうげきしなかったのです?」
「状況がよくわからないからね。情報収集とかするには一回捕まってみるのも手かと思ってね」
「なるほどなのです!」
屈強な男数人といえど隆人にとっては敵ではない。その場で蹴散らせば済んだ話である。しかし隆人はそれを良しとしなかったのだ。
ここにティナがいたら「なるほどじゃないですよ!?」とでも言ったのだろうが、残念ながらここには不在である。
それに……と隆人は言葉を続ける。
「まぁ、捕まっても何とでもなるからね」
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ダンッ!!
「どういうことですか!お父様」
ティナは1人取り残された執務室で未だソファに座るオズワルドに駆け寄り、テーブルを叩き叫ぶ。
その声にはこれ以上ないというほどの怒気が込められている。
「何のことだ?」
「リュート様達の事です!いきなり捕らえて牢に縛るなんて!」
「あいつらはお前の事を拉致したんだ、当然のことだろう?」
「リュート様達はそんなことしていません!むしろ私の事を助けてくれたんですよ!?」
「……はぁ。目を覚ませ。クリスティーナ」
態度を崩さないオズワルドに食ってかかるティナ。オズワルドはそんな娘に対し呆れとも取れる視線を向ける。
「お前は我がシャリエ家の次女なんだぞ。既にサリム王太子殿下との婚約も決まっている。そんなお前がこんな事をするなんて」
「……こんな、こと?」
「まさか無断で家を出るなんて……しかもディアラなんぞという汚れた街で冒険者の真似事をしていたそうじゃないか。全く信じられん。もみ消すこちらの身にもなってくれ」
オズワルドは再びため息を吐く。
「私の元で教養を積み、殿下と結婚するのがお前にとって、そして我がシャリエ家にとって最善なのだ。どうしてそれがわからない。あの冒険者どもも事実を知った以上、このまま手放すわけにもいかないからな」
「なっ!?」
「それに、これから殿下と結婚するというのに他の男とパーティを組んでいたなどという事実。知られて仕舞えば婚約の破棄すらあり得る」
オズワルドの言葉に驚愕するティナ。まさかこのまま隆人達を幽閉でもするつもりなのか。
「まぁ心配するな。別にあの冒険者達も殺すわけじゃない。我がシャリエ家の為に役立ってもらうだけだ」
「そんな!」
それはつまり、飼い殺しということである。冒険者としての活動はできるが、シャリエ家によって監視されるのだ。
「話は終わりだ、早く自室に戻りなさい。部屋は前と同じで清掃も終わらせている」
「お父様!まだ話は!」
「戻りなさい」
ぴしゃり。とそこで言葉を切ったオズワルドはソファを立ち。部屋を出て行く。
ティナは引き止めようとするがオズワルドは意にも返さなかった。
「リュート様……。ロロノ……」
オズワルドが去った後を、ティナはぼぅっと見送ることしかできなかった。
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カツンカツン、と牢屋の硬い床に響く音。
「さて、君たち」
「何かな?ティナのお父さん」
その音の主はオズワルドである。彼は今、隆人とロロノのいる牢の前に来ていた。
「我が娘を誘拐した事は大罪だ。しかもクリスティーナは時期王太子の妃となる娘。本来なら牢屋に縛るどころか即刻死刑でもおかしくないのだぞ」
「いきなりこんな事をしておいて説教とはね。俺たちはティナを誘拐したわけじゃないのだけど」
「黙れ。君たちに反論する権利はない」
「冤罪で捕らえておいてそれはないんじゃないかな」
「事実などどうでもよいのだ。我々貴族の主張は庶民の意見などには左右されるものではない」
「ふーん……貴族ねぇ」
貴族だからと無条件で理不尽を押し付ける。この世界ではそれが普通なのかもしれないが、隆人にとってはそれは非常識であり、その顔が歪む。
「だが私は寛大なのでね。君たちを牢屋から出してやってもいい。だがもちろん条件があるがね」
「条件?」
「我々シャリエ家のお抱えとして働いてもらう。もちろん冒険者としての活動は保証しよう。だがシャリエ家の命令は第1として従ってもらう」
「ようするに、監視下に入れってことかな」
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しかし隆人は一瞬も悩むことなく笑顔で答えた。
「お断りするよ」
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「……そうか。全く、度し難い。後悔するなよ」
「うん。お構いなく」
脅しも含まれたオズワルドの言葉にやはりて笑顔で相対する隆人。ロロノも後ろでニッコリと笑う。
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