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第4章 一通の手紙と令嬢の定め
出立
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(前話は後からの加筆になりすみません…
第2章からかれこれ50話近くお世話になった迷宮都市ディアラとしばらくのお別れです……まぁこれが今生の別れとかじゃ無いんですが…)
「リュート様、ありがとうございます」
ティナが隆人に頭を下げる。その表情はまさに感謝でいっぱいと分かるようであり、花が咲いたような笑顔は周囲を引きつける。
「……ティナ?もうこれで3度目なんだけど」
「ティナさま、さっきからずっとおなじこと言ってるです」
隆人とロロノは揃って、呆れに多分な優しさを含んだ笑みを返す。
別れを切り出すティナに隆人は共に行くと答えてくれた。そのことがよっぽど嬉しかったのだろう。ギルドを出てからも、ティナはまるで壊れた人形のようにありがとうの言葉を繰り返していた。
「ははっ。ティナ、嬉しいのはもうわかったから一旦落ち着こうか?」
「……はい。少しはしゃぎすぎましたね……」
隆人にたしなめられ、流石に恥ずかしくなったのかティナが頬を赤らめて俯く。
そんな姿に微笑ましさを感じながらも、隆人は続ける。
「それで、出発前に荷物をまとめないとって話だったね」
ティナと一緒にシャリエ領に向かうと決めた隆人であったが、そこから先の展開は予想外であった。
なんと、手紙を届けてきたBランクパーティの人達と共に行かなければならないというのだ。ティナは最初、隆人達と3人で行くと主張したのだが、手紙を届けたパーティは帰る際のティナの護衛も兼ねているそうで、このままティナを置いて帰った場合、依頼失敗又は依頼放棄とみなされてしまうのだと言う。
しかもその依頼は通常依頼ではなく指名依頼であり、内容が内容の為ペナルティすら発生する可能性がある。
そう言われては頷かざるを得ず、しかも元々ティナ1人を連れ帰るだけだった為予定はかなりキツキツであり、なんと明日にはディアラを発つのだと言う。
馬車の予約も済んでおり、ずらす事は可能だがかなりの手間と費用がかかってしまう。
呼び出された側とは言え、必要ない出費を相手に強いるのは3人にとって、特に元日本人である隆人にとっては許容しづらいものであり、その為に急いで準備をしなければとなっているのだ。
「それにしても、長いあいだ探していたにしては手紙の書き方とか依頼の内容とか、ティナがディアラにいるのを確信しているみたいだよね」
「あ、えっと……。それは恐らく私のスキルのせいだと思います……」
「スキル?」
隆人の自然な問いに、ティナがなんとも答えづらいように言う。隆人の疑問は更に深まる。
「はい。リュート様にも話してなかったのですが、私には皇族特権というユニークスキルがあります。ユニークといってもグランザム建国王の血筋に稀に現れるものなのですけれど」
「初耳だね。どんなスキルなのかな」
「仰々しい名前なのですが、簡単に言えば自分より格下の相手に対する拘束権を得るスキルです。元々建国王のスキルなのですが、隔世遺伝のように脈々と受け継がれているという話でした」
「とんでもないスキルだね……」
「ユニークスキルはスキルの上位系ですからね。といっても発動する相手は限られていますし拘束の効果も長くても1秒程度なんですけれどね」
そう言ってティナはステータスを開き、その説明欄を読み上げる。
皇族特権 LV.1 消費MP 100
発動句「ー」
格下の相手に対する拘束権を得る
一度に発動する対象は1つのみ
発動する対象を視認している必要がある
効果時間は対象に応じて変化
「なるほど。でも確かにすごいスキルだ。戦闘時の一瞬は生死を分けるからね」
「はい。武勇も名高い建国王はこのスキルで何度も窮地を脱したと伝えられています。故にこのスキルは王権として一部王宮関係者のみに伝えられています」
「それは俺が知ってもいいのかな?」
「リュート様ももう関係者ですからね。後で怒られても知りません」
そう言って笑うティナ、その笑みには珍しくいたずら心が微量以上で籠っていた。
「それで、そのスキルがどう関係してるのかな?」
「実はこのスキル、発動時に特殊な魔力を発するのです。そしてその魔力を感知する機能が王宮には存在します。恐らくそこから居場所がバレたのだと。現在王家の血筋でこのスキルを持つのは私だけですし」
どうやら放出系のユニークスキルという特徴状、何かしら特別な魔力反応を示し、それが外部に伝わる危険性があるようである。なんとなくだが隆人にも納得できた。
「それで実は、この前の飛竜と戦った際に、一度だけこのスキルを発動してしまったのです」
「なるほどね、それで感知されたのか」
「はい、恐らくは」
迷宮85層、ロロノと共に飛竜に相対したティナは最終局面、飛竜に対し奇襲を敢行した。
しかしすんでのところで気づかれてしまう。
背後から飛びかかるロロノに対し、飛竜はブレス攻撃を選択し、その発動動作が行われる。次の瞬間にはブレスが宙にいて回避のできないロロノに直撃してしまう。
その未来を幻視したティナはロロノを守るため咄嗟に皇族特権を発動したのだ。
結果、一瞬飛竜の動きが止まり、ブレスが放たれる事はなかった。
「といっても瀕死とはいえ飛竜ではほとんど効果は無かったんだですけどね……」
「でも、それが決定打になったんだろう?それなら十分じゃないか」
「リュート様、ありがとうございます」
実際、ブレスを止めた一瞬はロロノ達が攻撃をするには十分であり、飛竜にとっては致命的な隙になった。
だが、それを隆人から直接言われた事が、ティナにとってはなによりも嬉しかったようだ。
「まぁ今更何をいっても仕方ないよ。それよりも出発の支度をしよう」
「そうですね!」
「準備なのです~」
開き直ったような隆人とティナは笑顔を浮かべ、ロロノもその明るさを増させる。
そうして、3人は宿「銀の櫛亭」へと向かっていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝、3人の姿はディアラの南門にあった。
「いよいよですね……」
「そうだね、思ったより準備が無くてよかったよ」
「かたづけいらなかったのです!」
そう。あれだけ悩んでいたかたづけであったが、宿に帰ってすぐに必要ないとわかる。
そもそも、本当に必要なある程度のものは隆人の「ストレージ」に入っている。むしろかたづける程部屋の中には物は置いていなかった。
数分でかたづけが終わってしまうほどには。
「君達の護衛を務める『蒼翼』だ。よろしく」
「はい、よろしくお願いしますね」
そこに手紙を届けたBランクパーティの4人が寄ってくる。男4人全員が30代前後の見た目で傭兵然とした格好であるため重厚感がある。
その中央にいたリーダーらしい男がティナ達に頭を下げる。ティナ達3人も礼で答えた。
護衛といっても、ティナ達にとっては名ばかりなのだが。そしていざ出発の時がくる。
「……おぉ、いたいた」
そこに門の方から2人の人影がこちらに近づいてくる。1人は小柄で1人はビシッとしたシルエット。
「素材屋の人にラウズさん、来てくれたんだね」
「えぇ、ギルドマスターに聞きましてね」
「……しばらく離れるって言うから挨拶しねぇとと思ってな」
どうやらスティングに聞いたらしい。この男の情報網の広さには隆人も驚かされる。
「なるほどね、わざわざありがとう」
「……いいって事よ。その剣、旅先でも使ってくれよ」
「はい、もちろんです」
「……ついでに、これも持ってきた。うちにあった中で一番の砥石だ」
そう言ってラウズが出したのは、数個ほどの拳大の砥石であった。どれもいい色をしている。
「いいんですか?」
「……あぁ、まぁお前の剣は実際研がなくても良いんだが、嬢ちゃん達のは別だからな、しっかり手入れしてやれよ」
「はい、ありがとうございます!」
隆人とともに話を聞いていたティナが感謝を述べる。ロロノも「ありがとうなのです」と頭を下げた。
「私からはポーションの類を」
「ありがとうございます」
そう言って素材屋の男はポーションをいくつか渡す。隆人達の事を考えてか、全てがMP回復系である。
「それと、私の名前はアゾート・トーマスです。以後お見知りおきを」
「トーマス!?」
今更とも思える男の自己紹介にティナが反応する。
「知ってるの?ティナ」
「リュート様!私たちが利用していたあの素材屋さん、あの大商店の名前が『トーマス商会』なんですよ!」
「えっ?」
「一応あの商会は私の商会ですからね」
ここに来てのカミングアウトである。確かにかなりの立場ではありそうだったが、まさかあの大商店のトップであったとは思いもよらない。
「今はこちらに来ていますがそろそろまた王都に戻ろうと思っていますので、また出会うことあれば良いのですが」
そう言って笑う素材屋の男改めアゾートだが、隆人達は驚きで笑えない。
そこに、「蒼翼」のメンバーから声がかかる。
「そろそろ出発するぞ」
「はい!今行きますね」
その声で我に帰ったティナが返事をする。
「……じゃあな」
「ではまた」
「はい!」
「ありがとう」
「なのです!」
そして別れの挨拶を交わす。そして駆け足で馬車に乗り込んだ。
「さぁ、出立だよ!シャリエ領へ!」
第2章からかれこれ50話近くお世話になった迷宮都市ディアラとしばらくのお別れです……まぁこれが今生の別れとかじゃ無いんですが…)
「リュート様、ありがとうございます」
ティナが隆人に頭を下げる。その表情はまさに感謝でいっぱいと分かるようであり、花が咲いたような笑顔は周囲を引きつける。
「……ティナ?もうこれで3度目なんだけど」
「ティナさま、さっきからずっとおなじこと言ってるです」
隆人とロロノは揃って、呆れに多分な優しさを含んだ笑みを返す。
別れを切り出すティナに隆人は共に行くと答えてくれた。そのことがよっぽど嬉しかったのだろう。ギルドを出てからも、ティナはまるで壊れた人形のようにありがとうの言葉を繰り返していた。
「ははっ。ティナ、嬉しいのはもうわかったから一旦落ち着こうか?」
「……はい。少しはしゃぎすぎましたね……」
隆人にたしなめられ、流石に恥ずかしくなったのかティナが頬を赤らめて俯く。
そんな姿に微笑ましさを感じながらも、隆人は続ける。
「それで、出発前に荷物をまとめないとって話だったね」
ティナと一緒にシャリエ領に向かうと決めた隆人であったが、そこから先の展開は予想外であった。
なんと、手紙を届けてきたBランクパーティの人達と共に行かなければならないというのだ。ティナは最初、隆人達と3人で行くと主張したのだが、手紙を届けたパーティは帰る際のティナの護衛も兼ねているそうで、このままティナを置いて帰った場合、依頼失敗又は依頼放棄とみなされてしまうのだと言う。
しかもその依頼は通常依頼ではなく指名依頼であり、内容が内容の為ペナルティすら発生する可能性がある。
そう言われては頷かざるを得ず、しかも元々ティナ1人を連れ帰るだけだった為予定はかなりキツキツであり、なんと明日にはディアラを発つのだと言う。
馬車の予約も済んでおり、ずらす事は可能だがかなりの手間と費用がかかってしまう。
呼び出された側とは言え、必要ない出費を相手に強いるのは3人にとって、特に元日本人である隆人にとっては許容しづらいものであり、その為に急いで準備をしなければとなっているのだ。
「それにしても、長いあいだ探していたにしては手紙の書き方とか依頼の内容とか、ティナがディアラにいるのを確信しているみたいだよね」
「あ、えっと……。それは恐らく私のスキルのせいだと思います……」
「スキル?」
隆人の自然な問いに、ティナがなんとも答えづらいように言う。隆人の疑問は更に深まる。
「はい。リュート様にも話してなかったのですが、私には皇族特権というユニークスキルがあります。ユニークといってもグランザム建国王の血筋に稀に現れるものなのですけれど」
「初耳だね。どんなスキルなのかな」
「仰々しい名前なのですが、簡単に言えば自分より格下の相手に対する拘束権を得るスキルです。元々建国王のスキルなのですが、隔世遺伝のように脈々と受け継がれているという話でした」
「とんでもないスキルだね……」
「ユニークスキルはスキルの上位系ですからね。といっても発動する相手は限られていますし拘束の効果も長くても1秒程度なんですけれどね」
そう言ってティナはステータスを開き、その説明欄を読み上げる。
皇族特権 LV.1 消費MP 100
発動句「ー」
格下の相手に対する拘束権を得る
一度に発動する対象は1つのみ
発動する対象を視認している必要がある
効果時間は対象に応じて変化
「なるほど。でも確かにすごいスキルだ。戦闘時の一瞬は生死を分けるからね」
「はい。武勇も名高い建国王はこのスキルで何度も窮地を脱したと伝えられています。故にこのスキルは王権として一部王宮関係者のみに伝えられています」
「それは俺が知ってもいいのかな?」
「リュート様ももう関係者ですからね。後で怒られても知りません」
そう言って笑うティナ、その笑みには珍しくいたずら心が微量以上で籠っていた。
「それで、そのスキルがどう関係してるのかな?」
「実はこのスキル、発動時に特殊な魔力を発するのです。そしてその魔力を感知する機能が王宮には存在します。恐らくそこから居場所がバレたのだと。現在王家の血筋でこのスキルを持つのは私だけですし」
どうやら放出系のユニークスキルという特徴状、何かしら特別な魔力反応を示し、それが外部に伝わる危険性があるようである。なんとなくだが隆人にも納得できた。
「それで実は、この前の飛竜と戦った際に、一度だけこのスキルを発動してしまったのです」
「なるほどね、それで感知されたのか」
「はい、恐らくは」
迷宮85層、ロロノと共に飛竜に相対したティナは最終局面、飛竜に対し奇襲を敢行した。
しかしすんでのところで気づかれてしまう。
背後から飛びかかるロロノに対し、飛竜はブレス攻撃を選択し、その発動動作が行われる。次の瞬間にはブレスが宙にいて回避のできないロロノに直撃してしまう。
その未来を幻視したティナはロロノを守るため咄嗟に皇族特権を発動したのだ。
結果、一瞬飛竜の動きが止まり、ブレスが放たれる事はなかった。
「といっても瀕死とはいえ飛竜ではほとんど効果は無かったんだですけどね……」
「でも、それが決定打になったんだろう?それなら十分じゃないか」
「リュート様、ありがとうございます」
実際、ブレスを止めた一瞬はロロノ達が攻撃をするには十分であり、飛竜にとっては致命的な隙になった。
だが、それを隆人から直接言われた事が、ティナにとってはなによりも嬉しかったようだ。
「まぁ今更何をいっても仕方ないよ。それよりも出発の支度をしよう」
「そうですね!」
「準備なのです~」
開き直ったような隆人とティナは笑顔を浮かべ、ロロノもその明るさを増させる。
そうして、3人は宿「銀の櫛亭」へと向かっていった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝、3人の姿はディアラの南門にあった。
「いよいよですね……」
「そうだね、思ったより準備が無くてよかったよ」
「かたづけいらなかったのです!」
そう。あれだけ悩んでいたかたづけであったが、宿に帰ってすぐに必要ないとわかる。
そもそも、本当に必要なある程度のものは隆人の「ストレージ」に入っている。むしろかたづける程部屋の中には物は置いていなかった。
数分でかたづけが終わってしまうほどには。
「君達の護衛を務める『蒼翼』だ。よろしく」
「はい、よろしくお願いしますね」
そこに手紙を届けたBランクパーティの4人が寄ってくる。男4人全員が30代前後の見た目で傭兵然とした格好であるため重厚感がある。
その中央にいたリーダーらしい男がティナ達に頭を下げる。ティナ達3人も礼で答えた。
護衛といっても、ティナ達にとっては名ばかりなのだが。そしていざ出発の時がくる。
「……おぉ、いたいた」
そこに門の方から2人の人影がこちらに近づいてくる。1人は小柄で1人はビシッとしたシルエット。
「素材屋の人にラウズさん、来てくれたんだね」
「えぇ、ギルドマスターに聞きましてね」
「……しばらく離れるって言うから挨拶しねぇとと思ってな」
どうやらスティングに聞いたらしい。この男の情報網の広さには隆人も驚かされる。
「なるほどね、わざわざありがとう」
「……いいって事よ。その剣、旅先でも使ってくれよ」
「はい、もちろんです」
「……ついでに、これも持ってきた。うちにあった中で一番の砥石だ」
そう言ってラウズが出したのは、数個ほどの拳大の砥石であった。どれもいい色をしている。
「いいんですか?」
「……あぁ、まぁお前の剣は実際研がなくても良いんだが、嬢ちゃん達のは別だからな、しっかり手入れしてやれよ」
「はい、ありがとうございます!」
隆人とともに話を聞いていたティナが感謝を述べる。ロロノも「ありがとうなのです」と頭を下げた。
「私からはポーションの類を」
「ありがとうございます」
そう言って素材屋の男はポーションをいくつか渡す。隆人達の事を考えてか、全てがMP回復系である。
「それと、私の名前はアゾート・トーマスです。以後お見知りおきを」
「トーマス!?」
今更とも思える男の自己紹介にティナが反応する。
「知ってるの?ティナ」
「リュート様!私たちが利用していたあの素材屋さん、あの大商店の名前が『トーマス商会』なんですよ!」
「えっ?」
「一応あの商会は私の商会ですからね」
ここに来てのカミングアウトである。確かにかなりの立場ではありそうだったが、まさかあの大商店のトップであったとは思いもよらない。
「今はこちらに来ていますがそろそろまた王都に戻ろうと思っていますので、また出会うことあれば良いのですが」
そう言って笑う素材屋の男改めアゾートだが、隆人達は驚きで笑えない。
そこに、「蒼翼」のメンバーから声がかかる。
「そろそろ出発するぞ」
「はい!今行きますね」
その声で我に帰ったティナが返事をする。
「……じゃあな」
「ではまた」
「はい!」
「ありがとう」
「なのです!」
そして別れの挨拶を交わす。そして駆け足で馬車に乗り込んだ。
「さぁ、出立だよ!シャリエ領へ!」
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