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第3章 獣人少女ロロノ
長い1日目の終わり
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(特訓編続きます!今回は新しい魔物がでます。主人公がちょっと空気……)
人生で、命の危機に瀕することがある人間なんて果たして何人いるだろうか。そして、一日になんどもそんな経験をしたことがある人間が果たして何人いるだろうか。
「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「助けてなのですー!!」
そしてこの金髪の美少女ーーティナと獣人の少女ーーロロノは現在、迷宮の60階層で命の危機に瀕していた。
ちなみに本日通算20回目である。
しょっぱなからCランクのエルダーゴブリンと戦うことになり、そのまま60階層に生息する化け物達との連戦をする事になる。
そんな中で2人は攻撃を凌ぎきれず魔物の攻撃をもろに受けて重症をおったり判断ミスから窮地に陥ったりと、何度も何度も追い込まれる。
その度に隆人に回復してもらったり本当にやばいときは助けて貰ったりと、なんとか無事でここまで来ているが、それでも何度も死を覚悟した。
そして今も。
「ティナ、落ち着いて」
「落ち着いていられますか!グレーター・マンティスですよ!?Bランクですよ!?」
ティナの目の前には見上げるような体躯のカマキリのような魔物がその巨体をティナに向けていた。
グレーター・マンティスと呼ばれるBランクの魔物である。
カマキリのような姿をしているマンティス種の中でも最上位クラスの魔物であり、その姿は簡単に言えば超巨大なカマキリである。高さだけ見ても二メートルを優に超え、その足は太くゴツゴツしている。
そして、地球にいたカマキリと違う点が一つある。それは鎌が二対、4本存在すると言う点である。
そしてその鎌は一本一本が、まるで刃物のように鋭く、並みの金属以上の硬度を持っている。その鎌に切り裂かれればひとたまりもないだろう。
紛れもない怪物であり、地上でもごくごく稀に現れる事があるが、その際は近くの上級冒険者達に緊急招集がかかり、厳戒態勢が引かれるほどである。
そんな魔物が目の前にいるのだ。ティナがびびるのも無理がない。
完全に腰が引けているティナに隆人が笑顔で声をかける。
「大丈夫だよ。相手の動きをしっかり見て攻撃を見極め、ダメージを与えていけば勝てる」
「そんなこと言われても!!」
実際慣れというべきか、丸一日の特訓でひたすら命懸けの戦闘を繰り返していくうちに、少しずつだが感覚を掴んできたティナはエルダーゴブリンならある程度優位に戦えるようになっていた。
だが、それがグレーター・マンティスとなれば話は別である。そもそもエルダーゴブリンはCランクの魔物でありティナもCランクの冒険者である。
元からエルダーゴブリンは同格の相手であり、なんとかなるレベルではある。
たが、グレーター・マンティスはBランクの魔物。文字通り格が違うのである。
逃げ腰になるティナのところにロロノがやってくる。そして槍を持っていない方の手をぐっと握る。
「ティナさま、大丈夫なのです!」
「ロロノ……そうですね!」
ロロノの言葉にティナは少しだけ勇気が出るのを感じる。
ロロノもこの特訓の中でかなり成長している。元々レベル1で戦闘を知らなかったのだ。隆人の言いつけで特訓が終わるまでステータスを見ていないが、相当レベルが上がっているはずだ。
更に、元から身体能力ののびしろが高い獣人族。魔物と戦いをするほどにロロノはどんどん戦い方を吸収していく。
槍のつき方もスタート直後に比べると動きが全然違っており、もちろん本物の使い手達には遠く及ばないが、一目で鋭く強くなっているのがわかる。
これには流石の隆人も驚いていた。
だが、それでもロロノはまだ子供であり、レベルもこの中では一番低い。魔物に対する恐怖だってあるはずだ、だがそのロロノが戦おうと決意を固めている様子はティナに元気を与えた。
「ロロノ、2人で頑張りましょう!」
「はいなのです!
2人で元気よく声を上げる。
「キシャァァァァ」
そこに待っていたかのようにグレーター・マンティスが近づいてくる。
「〈燃え盛る炎よ……早いっ!」
地面についている4本の足を器用に動かしその巨体とは見合わない俊敏性を発揮し接近する。
ティナは牽制で炎弾の魔法を放とうとするが、その速さに詠唱が間に合わないと悟る。
「ロロノ、避けてください!」
「なのです!」
そして振り下ろされるグレーター・マンティスの鎌、ティナは瞬時に危険性を察知しロロノに注意を促す。そして自らも横っ飛びで退避した。
ズドン
嫌な風切りに続き、鈍い音と共に地面に激突する鎌、その音と速度からかなりの威力があることがわかる。
ティナは背中に冷たい汗が流れるのを感じる。
攻撃をかわされたグレーター・マンティスはすぐに逃げた2人をそれぞれ見る。
その一瞬、動きが止まる。
「はぁぁっ」
その一瞬で今度はティナが接近する。このグレーター・マンティスは強敵であり、後手に回っていては危険であると自らの勘が訴えていたのだ。
もちろんグレーター・マンティスもただ立っているだけでなく反撃をしてくる。鎌を振り下ろし、ティナを逆に切り裂こうとしてくる。
「よく見て……こう!」
自らに迫る鎌を見据えるティナ、そしてその鎌に剣を当て、そのまま滑らせる。
隆人に言われた通り、魔物を攻撃を受け流そうとしているのだ。今日一日何度も何度も失敗しながら実践の中てわ繰り返された動きはここにきて一番の冴えを見せる。
滑らかなティナの剣は振るわれる鎌の衝撃をしっかりと流し、鎌の攻撃はティナの真横を通る。
そしてその瞬間、グレーター・マンティスの身体の真ん中がガラ空きになる。
間髪入れずにティナは受け流した勢いのままグレーター・マンティスの胴を切りつける。
ザシュッといい音が響き、グレーター・マンティスの胴体に深い切り傷が刻まれる。だが、
「硬いっ」
カマキリ型の魔物、その体を覆う骨格は硬く、切り裂きはしたがその傷は致命傷には程遠い。
更に攻撃を受け狂乱状態となったグレーター・マンティスは荒ぶる様にティナに4本の鎌を振るう。
「きゃぁっ」
それをなんとかいなそうとするティナ、しかしティナの剣は一本、グレーターマンティスの鎌は4本である。圧倒的に手数が違う。すぐに限界がくる。
完全には受け流しきれずに鎌が体に届く。傷が生まれ、ティナの顔が痛みに歪む。
だが、ティナの顔に焦燥感はない。何故なら彼女は一人で戦っているわけではないのだから。
「隙あり!なのです」
グレーター・マンティス、その背後から一筋の槍が走る。ロロノがその銀羽槍を手に突撃してきたのだ。
狂乱状態になったグレーター・マンティス、完全に身体をティナに向き、意識もティナにしか向けられていない。
その隙を完璧についたロロノが背後から攻撃を仕掛けたのだ。
ロロノ自体はある程度レベルが上がりステータスの補正がかかっているとは言え攻撃力は高くない。だがそこに銀羽槍の攻撃力と背後からの不意打ちという条件が合わされば結果は変わる。
ザクッッ
小気味好い音を立てて銀羽槍がグレーター・マンティスの背中に突き刺さる。そのまま槍の先端は腹側に貫通した。
更にそれだけでは終わらない。今度はティナが動く。
「はぁっ!!」
腹部に槍が貫通し、意識が削がれた瞬間、ティナはその手にある愛剣を閃かせる。
ティナの斬撃はグレーター・マンティスの4本の鎌、そ片側二本の関節部を切断した。
いくら骨格が硬いとはいえ胴体より圧倒的に細い鎌の部分、そこならばティナでも切れる。
槍に意識が削がれた一瞬の隙はティナがグレーター・マンティスの鎌を落とすのには十分だった。
いくらBランクの魔物とは言え、重たい攻撃を2発体に受け、更に片側の腕は落とされた。更に前後には敵、そんな状態のグレーター・マンティス。
そうなるともう脅威ではなく、すぐに決着がつく。
1分も経たぬうちに、ティナの剣がグレーター・マンティスに深々と切り裂く。今度は完全な致命傷である。
一瞬グレーター・マンティスの身体が硬直し倒れる。
そしてしばしの静寂。それを破ったのは勝者であった。
「………………やり、ました。やりましたよリュート様!倒しました!!」
「やったのです!」
ガッツポーズをする2人、そして笑顔で後ろに向く。
「うん、すごいじゃないか!よくやったよ」
後ろに立っていた隆人、こちらも笑顔で2人を讃えた。その顔には心からの驚きと賞賛が込められていた。
そうして、特訓1日目は終わりを告げたのであった。
人生で、命の危機に瀕することがある人間なんて果たして何人いるだろうか。そして、一日になんどもそんな経験をしたことがある人間が果たして何人いるだろうか。
「ひえぇぇぇぇぇぇぇぇ」
「助けてなのですー!!」
そしてこの金髪の美少女ーーティナと獣人の少女ーーロロノは現在、迷宮の60階層で命の危機に瀕していた。
ちなみに本日通算20回目である。
しょっぱなからCランクのエルダーゴブリンと戦うことになり、そのまま60階層に生息する化け物達との連戦をする事になる。
そんな中で2人は攻撃を凌ぎきれず魔物の攻撃をもろに受けて重症をおったり判断ミスから窮地に陥ったりと、何度も何度も追い込まれる。
その度に隆人に回復してもらったり本当にやばいときは助けて貰ったりと、なんとか無事でここまで来ているが、それでも何度も死を覚悟した。
そして今も。
「ティナ、落ち着いて」
「落ち着いていられますか!グレーター・マンティスですよ!?Bランクですよ!?」
ティナの目の前には見上げるような体躯のカマキリのような魔物がその巨体をティナに向けていた。
グレーター・マンティスと呼ばれるBランクの魔物である。
カマキリのような姿をしているマンティス種の中でも最上位クラスの魔物であり、その姿は簡単に言えば超巨大なカマキリである。高さだけ見ても二メートルを優に超え、その足は太くゴツゴツしている。
そして、地球にいたカマキリと違う点が一つある。それは鎌が二対、4本存在すると言う点である。
そしてその鎌は一本一本が、まるで刃物のように鋭く、並みの金属以上の硬度を持っている。その鎌に切り裂かれればひとたまりもないだろう。
紛れもない怪物であり、地上でもごくごく稀に現れる事があるが、その際は近くの上級冒険者達に緊急招集がかかり、厳戒態勢が引かれるほどである。
そんな魔物が目の前にいるのだ。ティナがびびるのも無理がない。
完全に腰が引けているティナに隆人が笑顔で声をかける。
「大丈夫だよ。相手の動きをしっかり見て攻撃を見極め、ダメージを与えていけば勝てる」
「そんなこと言われても!!」
実際慣れというべきか、丸一日の特訓でひたすら命懸けの戦闘を繰り返していくうちに、少しずつだが感覚を掴んできたティナはエルダーゴブリンならある程度優位に戦えるようになっていた。
だが、それがグレーター・マンティスとなれば話は別である。そもそもエルダーゴブリンはCランクの魔物でありティナもCランクの冒険者である。
元からエルダーゴブリンは同格の相手であり、なんとかなるレベルではある。
たが、グレーター・マンティスはBランクの魔物。文字通り格が違うのである。
逃げ腰になるティナのところにロロノがやってくる。そして槍を持っていない方の手をぐっと握る。
「ティナさま、大丈夫なのです!」
「ロロノ……そうですね!」
ロロノの言葉にティナは少しだけ勇気が出るのを感じる。
ロロノもこの特訓の中でかなり成長している。元々レベル1で戦闘を知らなかったのだ。隆人の言いつけで特訓が終わるまでステータスを見ていないが、相当レベルが上がっているはずだ。
更に、元から身体能力ののびしろが高い獣人族。魔物と戦いをするほどにロロノはどんどん戦い方を吸収していく。
槍のつき方もスタート直後に比べると動きが全然違っており、もちろん本物の使い手達には遠く及ばないが、一目で鋭く強くなっているのがわかる。
これには流石の隆人も驚いていた。
だが、それでもロロノはまだ子供であり、レベルもこの中では一番低い。魔物に対する恐怖だってあるはずだ、だがそのロロノが戦おうと決意を固めている様子はティナに元気を与えた。
「ロロノ、2人で頑張りましょう!」
「はいなのです!
2人で元気よく声を上げる。
「キシャァァァァ」
そこに待っていたかのようにグレーター・マンティスが近づいてくる。
「〈燃え盛る炎よ……早いっ!」
地面についている4本の足を器用に動かしその巨体とは見合わない俊敏性を発揮し接近する。
ティナは牽制で炎弾の魔法を放とうとするが、その速さに詠唱が間に合わないと悟る。
「ロロノ、避けてください!」
「なのです!」
そして振り下ろされるグレーター・マンティスの鎌、ティナは瞬時に危険性を察知しロロノに注意を促す。そして自らも横っ飛びで退避した。
ズドン
嫌な風切りに続き、鈍い音と共に地面に激突する鎌、その音と速度からかなりの威力があることがわかる。
ティナは背中に冷たい汗が流れるのを感じる。
攻撃をかわされたグレーター・マンティスはすぐに逃げた2人をそれぞれ見る。
その一瞬、動きが止まる。
「はぁぁっ」
その一瞬で今度はティナが接近する。このグレーター・マンティスは強敵であり、後手に回っていては危険であると自らの勘が訴えていたのだ。
もちろんグレーター・マンティスもただ立っているだけでなく反撃をしてくる。鎌を振り下ろし、ティナを逆に切り裂こうとしてくる。
「よく見て……こう!」
自らに迫る鎌を見据えるティナ、そしてその鎌に剣を当て、そのまま滑らせる。
隆人に言われた通り、魔物を攻撃を受け流そうとしているのだ。今日一日何度も何度も失敗しながら実践の中てわ繰り返された動きはここにきて一番の冴えを見せる。
滑らかなティナの剣は振るわれる鎌の衝撃をしっかりと流し、鎌の攻撃はティナの真横を通る。
そしてその瞬間、グレーター・マンティスの身体の真ん中がガラ空きになる。
間髪入れずにティナは受け流した勢いのままグレーター・マンティスの胴を切りつける。
ザシュッといい音が響き、グレーター・マンティスの胴体に深い切り傷が刻まれる。だが、
「硬いっ」
カマキリ型の魔物、その体を覆う骨格は硬く、切り裂きはしたがその傷は致命傷には程遠い。
更に攻撃を受け狂乱状態となったグレーター・マンティスは荒ぶる様にティナに4本の鎌を振るう。
「きゃぁっ」
それをなんとかいなそうとするティナ、しかしティナの剣は一本、グレーターマンティスの鎌は4本である。圧倒的に手数が違う。すぐに限界がくる。
完全には受け流しきれずに鎌が体に届く。傷が生まれ、ティナの顔が痛みに歪む。
だが、ティナの顔に焦燥感はない。何故なら彼女は一人で戦っているわけではないのだから。
「隙あり!なのです」
グレーター・マンティス、その背後から一筋の槍が走る。ロロノがその銀羽槍を手に突撃してきたのだ。
狂乱状態になったグレーター・マンティス、完全に身体をティナに向き、意識もティナにしか向けられていない。
その隙を完璧についたロロノが背後から攻撃を仕掛けたのだ。
ロロノ自体はある程度レベルが上がりステータスの補正がかかっているとは言え攻撃力は高くない。だがそこに銀羽槍の攻撃力と背後からの不意打ちという条件が合わされば結果は変わる。
ザクッッ
小気味好い音を立てて銀羽槍がグレーター・マンティスの背中に突き刺さる。そのまま槍の先端は腹側に貫通した。
更にそれだけでは終わらない。今度はティナが動く。
「はぁっ!!」
腹部に槍が貫通し、意識が削がれた瞬間、ティナはその手にある愛剣を閃かせる。
ティナの斬撃はグレーター・マンティスの4本の鎌、そ片側二本の関節部を切断した。
いくら骨格が硬いとはいえ胴体より圧倒的に細い鎌の部分、そこならばティナでも切れる。
槍に意識が削がれた一瞬の隙はティナがグレーター・マンティスの鎌を落とすのには十分だった。
いくらBランクの魔物とは言え、重たい攻撃を2発体に受け、更に片側の腕は落とされた。更に前後には敵、そんな状態のグレーター・マンティス。
そうなるともう脅威ではなく、すぐに決着がつく。
1分も経たぬうちに、ティナの剣がグレーター・マンティスに深々と切り裂く。今度は完全な致命傷である。
一瞬グレーター・マンティスの身体が硬直し倒れる。
そしてしばしの静寂。それを破ったのは勝者であった。
「………………やり、ました。やりましたよリュート様!倒しました!!」
「やったのです!」
ガッツポーズをする2人、そして笑顔で後ろに向く。
「うん、すごいじゃないか!よくやったよ」
後ろに立っていた隆人、こちらも笑顔で2人を讃えた。その顔には心からの驚きと賞賛が込められていた。
そうして、特訓1日目は終わりを告げたのであった。
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