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第3章 獣人少女ロロノ
千尋の谷に優しく落とす
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「迷宮、行こうか」
特訓をするということで隆人と共に宿を出たティナとロロノ、空き地でロロノと数度手合わせしたところで隆人は満面の笑みで2人にそう言い放った。
突然の言葉に戸惑いを見せる。
「迷宮、ですか?ロロノも一緒に?」
ティナがおずおずと言った様子で尋ねてくる。
迷宮と言えばこの街では大迷宮ディアラのことを指す。そこは一般人からすれば大量の魔物が生息する危険地域である。特にロロノはレベル1の子供である。
たしかにロロノも迷宮に潜った経験はあるが、それはあくまでサポーターとして、戦闘するわけではないし基本的に冒険者達に守られた安全な場所での作業である。
だがこれからするのは特訓である。つまりロロノも戦わないなどと言うことはありえない。
流石に危険すぎるのではないか、ティナがそう考えてもおかしくはない。見るとロロノも不安げな表情で隆人の顔をのぞいている。
だが、隆人の考えは更にそのはるか上を行っていた。
「うん、とりあえず60階層辺りまで行ってみよう!」
「60っ!?」
行っても初心者向けの10層まで、迷宮へいくと聞いて素直にそう考えていたティナ、それでも危険ではいかと思っていた。
しかし隆人が行ったのは60階層つまり未到達階層である。
あまりの衝撃にティナはその端正な顔を崩し、あんぐりと口を開けてしまった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ほ、ほんとに、来てしまいました……」
洞窟のような迷宮の階層の中、ティナは驚きと戸惑いが半分ずつ混じったなんとも言えない顔でつぶやく。
ここは大迷宮ディアラ60階層、ティナとロロノに宣言をしたあの後、隆人は早速行動に移した。
まず、手持ちの荷物を整理して、消耗品を都市の商業区で集め、それらをスキルのストレージに詰め込んだ。そして「銀の櫛亭」の女将に「2週間ほど空ける」と伝え、その分の部屋代を少し多めに渡した。
そして、ロロノのギルドカードの再発行。ギルドカードは迷宮に入るのに必要である。以前まで使っていたものは、魔物から逃げる時に置いてきた荷物の中らしい。これについてはギルドで聞いて見るとロロノのいたパーティは全滅の確認されていて為に割とスムーズに出来た。
ちなみに、ギルドカードの再発行は通常の発行に比べてかなり手間がかかる。使用者の血で登録されるギルドカードはその特徴から身分証明としても使われる。その為再発行には厳重な注意がなされているのだ。
本当に紛失されたのかを確認し、以前使われていた物の使用を停止させる。そこまでした上で新しいギルドカードを発行するのだ。
そしてこれだけの手間がかかる故に手数料もかなりの物であり、冒険者達は常々「ギルドカードを紛失しないこと」を合言葉のようにするほど気をつけている。
と、閑話休題。安くはない手数料をポンと支払った隆人はその勢いのまま2人を連れ迷宮に直行した。
騒動も収束し魔物も通常通りに戻る中、道中の敵を隆人は、時間が惜しいとばかりに身体強化、そのⅣまでも使い、瞬く間に屠っていった。
そして、最短距離を駆け抜けた一行はなんと丸二日で迷宮の60階層、つまり隆人以外未だ未到達であった領域にたどり着いたのである。
もちろんきちんと探索したわけでもなく、ただ戦闘を極力避け最短距離で行った為、踏破というわけではないが、それでも他の誰1人、都市のトップパーティである、Bランクパーティの「太陽の剣」すら未だたどり着いていない階層にこんなに簡単にきた事にティナの頭は追いついていない。
ロロノもティナほど状況を詳しく理解しているわけではないが、それでも目をパチクリさせている。
「ここが、60階層……なんですよね」
「うん?ティナもちゃんと数えていたでしょ?」
「え、えぇ……そうなんですけど」
「いやぁ、全力で行けばなんとか2日でここまでこれるもんだね」
「いや、えっと……」
大偉業をまるで軽いスポーツを終えたかのように言う隆人の様子にティナは呆れを向ける。
だが、それも落ち着いたところでティナの思考がぐるぐると回り始める。今回の目的は果たしてなんだったのか。
「ところで、リュート様?ここに来たのって、もしかして……」
「うん、2人にはこの階層でたっぷり魔物達と戦ってもらおうと思って!」
「な、何を考えているんですか!?ここは未到達階層ですよ!?深層の更に下、Cランク超えの化け物達がうじゃうじゃいる正真正銘の魔窟じゃないですか!!」
ティナが焦りをふんだんに滲ませた声でまくし立てるように隆人に詰め寄る。
60階層が未到達になっている理由は一重に「凶悪な魔物がたくさんいるから」というのに尽きる。
迷宮の50階層から下の階層は「深層」と呼ばれており、魔物のレベルが段違いだと言われている。55階層まで到達した「太陽の剣」のメンバーがCランクやBランクの魔物が大量に生息していると話していた。
Cランクの魔物はCランクの冒険者と同等の力を持つという魔物である。つまり中堅以上の冒険者とタイマンを張れるような魔物がゴロゴロといるのが深層である。
そんな危険度MAXの場所で特訓など、本来であれば正気の沙汰ではない。それどころか、ここにいるのは隆人を除けば、Cランク冒険者のティナと未だレベル1のロロノである。むしろ回れ右して速攻で逃げるべきである。
それゆえのティナの焦りである。
だが、その焦りのこもったティナの言葉を聞いても隆人はどこ吹く風である。
むしろニッコリと笑ってティナに返す。
「俺の前世の言葉にね『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』って言葉があってね」
「?それは、なんなのですか?」
「確か、深い愛情を、もつものにこそ厳しい試練を与えて成長させること。とかだったはずだよ」
「……つまり?」
隆人が言う謎の言葉にティナはより首をかしげる。
ちなみに、ロロノには既に前世の事は話しており、誰にも言わないようにと厳命してある。
答えを催促してくるティナに対して、隆人はさらに笑みを深める。
「つまり、命がけで迷宮深層の化け物達と戦って一気に強くなりましょうってこと!」
「ひぇっ、そんな無茶ですよ」
「そんなことないよ、危なそうなら俺が手を出すし。当たって砕けろ、だよ!」
「なんだかわかりませんが、無茶だと言うことはわかります!!」
「大丈夫、ねロロノ?」
「??はいなのです!」
焦りを更に加速させるティナに対して、隆人はロロノに話を振る。だがロロノにとってこの会話は少し難しすぎて理解は及んでいない。とりあえず主人である隆人の言葉に頷いた。
それがティナを更に追い詰める。
「俺も最初はレベル1でこんな中にほうりこまれたんだから、それでも乗り切って強くなった。だから2人も大丈夫だと思うよ、ほら、魔物がきたよ!」
隆人の気配探知に魔物の気配がかかる。そしてその魔物はまもなく、近くの通路口から姿を現した。
「あれは…….エルダーゴブリン」
それはエルダーゴブリン、深層に広く生息する魔物でありゴブリンの最上種である。ランクはCランク、ティナですら苦戦するレベルである。
いきなりの強敵に、ティナが息を飲む。先程まで元気であったロロノもその気配にビクッと身体を震わせる。
「さぁ、特訓開始だよ!」
こうして、魔の特訓がスタートした。
「迷宮、行こうか」
特訓をするということで隆人と共に宿を出たティナとロロノ、空き地でロロノと数度手合わせしたところで隆人は満面の笑みで2人にそう言い放った。
突然の言葉に戸惑いを見せる。
「迷宮、ですか?ロロノも一緒に?」
ティナがおずおずと言った様子で尋ねてくる。
迷宮と言えばこの街では大迷宮ディアラのことを指す。そこは一般人からすれば大量の魔物が生息する危険地域である。特にロロノはレベル1の子供である。
たしかにロロノも迷宮に潜った経験はあるが、それはあくまでサポーターとして、戦闘するわけではないし基本的に冒険者達に守られた安全な場所での作業である。
だがこれからするのは特訓である。つまりロロノも戦わないなどと言うことはありえない。
流石に危険すぎるのではないか、ティナがそう考えてもおかしくはない。見るとロロノも不安げな表情で隆人の顔をのぞいている。
だが、隆人の考えは更にそのはるか上を行っていた。
「うん、とりあえず60階層辺りまで行ってみよう!」
「60っ!?」
行っても初心者向けの10層まで、迷宮へいくと聞いて素直にそう考えていたティナ、それでも危険ではいかと思っていた。
しかし隆人が行ったのは60階層つまり未到達階層である。
あまりの衝撃にティナはその端正な顔を崩し、あんぐりと口を開けてしまった。
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「ほ、ほんとに、来てしまいました……」
洞窟のような迷宮の階層の中、ティナは驚きと戸惑いが半分ずつ混じったなんとも言えない顔でつぶやく。
ここは大迷宮ディアラ60階層、ティナとロロノに宣言をしたあの後、隆人は早速行動に移した。
まず、手持ちの荷物を整理して、消耗品を都市の商業区で集め、それらをスキルのストレージに詰め込んだ。そして「銀の櫛亭」の女将に「2週間ほど空ける」と伝え、その分の部屋代を少し多めに渡した。
そして、ロロノのギルドカードの再発行。ギルドカードは迷宮に入るのに必要である。以前まで使っていたものは、魔物から逃げる時に置いてきた荷物の中らしい。これについてはギルドで聞いて見るとロロノのいたパーティは全滅の確認されていて為に割とスムーズに出来た。
ちなみに、ギルドカードの再発行は通常の発行に比べてかなり手間がかかる。使用者の血で登録されるギルドカードはその特徴から身分証明としても使われる。その為再発行には厳重な注意がなされているのだ。
本当に紛失されたのかを確認し、以前使われていた物の使用を停止させる。そこまでした上で新しいギルドカードを発行するのだ。
そしてこれだけの手間がかかる故に手数料もかなりの物であり、冒険者達は常々「ギルドカードを紛失しないこと」を合言葉のようにするほど気をつけている。
と、閑話休題。安くはない手数料をポンと支払った隆人はその勢いのまま2人を連れ迷宮に直行した。
騒動も収束し魔物も通常通りに戻る中、道中の敵を隆人は、時間が惜しいとばかりに身体強化、そのⅣまでも使い、瞬く間に屠っていった。
そして、最短距離を駆け抜けた一行はなんと丸二日で迷宮の60階層、つまり隆人以外未だ未到達であった領域にたどり着いたのである。
もちろんきちんと探索したわけでもなく、ただ戦闘を極力避け最短距離で行った為、踏破というわけではないが、それでも他の誰1人、都市のトップパーティである、Bランクパーティの「太陽の剣」すら未だたどり着いていない階層にこんなに簡単にきた事にティナの頭は追いついていない。
ロロノもティナほど状況を詳しく理解しているわけではないが、それでも目をパチクリさせている。
「ここが、60階層……なんですよね」
「うん?ティナもちゃんと数えていたでしょ?」
「え、えぇ……そうなんですけど」
「いやぁ、全力で行けばなんとか2日でここまでこれるもんだね」
「いや、えっと……」
大偉業をまるで軽いスポーツを終えたかのように言う隆人の様子にティナは呆れを向ける。
だが、それも落ち着いたところでティナの思考がぐるぐると回り始める。今回の目的は果たしてなんだったのか。
「ところで、リュート様?ここに来たのって、もしかして……」
「うん、2人にはこの階層でたっぷり魔物達と戦ってもらおうと思って!」
「な、何を考えているんですか!?ここは未到達階層ですよ!?深層の更に下、Cランク超えの化け物達がうじゃうじゃいる正真正銘の魔窟じゃないですか!!」
ティナが焦りをふんだんに滲ませた声でまくし立てるように隆人に詰め寄る。
60階層が未到達になっている理由は一重に「凶悪な魔物がたくさんいるから」というのに尽きる。
迷宮の50階層から下の階層は「深層」と呼ばれており、魔物のレベルが段違いだと言われている。55階層まで到達した「太陽の剣」のメンバーがCランクやBランクの魔物が大量に生息していると話していた。
Cランクの魔物はCランクの冒険者と同等の力を持つという魔物である。つまり中堅以上の冒険者とタイマンを張れるような魔物がゴロゴロといるのが深層である。
そんな危険度MAXの場所で特訓など、本来であれば正気の沙汰ではない。それどころか、ここにいるのは隆人を除けば、Cランク冒険者のティナと未だレベル1のロロノである。むしろ回れ右して速攻で逃げるべきである。
それゆえのティナの焦りである。
だが、その焦りのこもったティナの言葉を聞いても隆人はどこ吹く風である。
むしろニッコリと笑ってティナに返す。
「俺の前世の言葉にね『獅子は我が子を千尋の谷に落とす』って言葉があってね」
「?それは、なんなのですか?」
「確か、深い愛情を、もつものにこそ厳しい試練を与えて成長させること。とかだったはずだよ」
「……つまり?」
隆人が言う謎の言葉にティナはより首をかしげる。
ちなみに、ロロノには既に前世の事は話しており、誰にも言わないようにと厳命してある。
答えを催促してくるティナに対して、隆人はさらに笑みを深める。
「つまり、命がけで迷宮深層の化け物達と戦って一気に強くなりましょうってこと!」
「ひぇっ、そんな無茶ですよ」
「そんなことないよ、危なそうなら俺が手を出すし。当たって砕けろ、だよ!」
「なんだかわかりませんが、無茶だと言うことはわかります!!」
「大丈夫、ねロロノ?」
「??はいなのです!」
焦りを更に加速させるティナに対して、隆人はロロノに話を振る。だがロロノにとってこの会話は少し難しすぎて理解は及んでいない。とりあえず主人である隆人の言葉に頷いた。
それがティナを更に追い詰める。
「俺も最初はレベル1でこんな中にほうりこまれたんだから、それでも乗り切って強くなった。だから2人も大丈夫だと思うよ、ほら、魔物がきたよ!」
隆人の気配探知に魔物の気配がかかる。そしてその魔物はまもなく、近くの通路口から姿を現した。
「あれは…….エルダーゴブリン」
それはエルダーゴブリン、深層に広く生息する魔物でありゴブリンの最上種である。ランクはCランク、ティナですら苦戦するレベルである。
いきなりの強敵に、ティナが息を飲む。先程まで元気であったロロノもその気配にビクッと身体を震わせる。
「さぁ、特訓開始だよ!」
こうして、魔の特訓がスタートした。
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(...伶奈、ごめん...)
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